なんやかんやでトド松が堕天使になった。
…え?堕天使になる前は天使じゃないのかって?
良いんです。トッティは元々天使だから。十四松には劣るけど。
頭の上に空中浮遊する輪も黒く、肩甲骨と腰元辺りから生える合計四枚の羽根もまた黒い。
堕天使となったトッティ……縮めて堕天使ッティは迷うと同時に強い焦燥を覚えた_。脳裏に次々と浮かぶのは己の兄達の姿。きっと、きっとこの姿を見られたら…!
「トッティ、お兄ちゃんと新台行こーぜ!今日は絶対出る!大勝ち確定!」
「フッ、トッティ。アフタヌーンはこのカラ松と共に甘い時を過ごさないか」
「トッティ、ハロワ行かない?昨日も追い返されちゃってさ…トッティとならなんかイケる気がする」
「トッティ、ちょっと新しい縛り方思い付いたから試さしてくんない?」
「わはー!トッティ、やきう!やきうしようよトッティ!今日めちゃくちゃ良い天気だよー!」
「「「「「……ん?」」」」」
終 わ っ た 。
一斉に部屋に入ってきた兄達の驚いた顔が覗く。その視線は当然の事ながら堕天使ッティに向けられており、当の本人は吐きそうな表情を浮かべたまま固まっていた。
そう。
松野家にて末弟松野トド松は所謂総愛されと云う立場にあった。
総愛されが何かしらの異種混合となると、待っているのは攻め達による異種混合愛されの取り合い。取り合いは常に起こっている事だが愛されが異種混合となると更にデッドヒートするらしい_Wikipediaより(嘘)
堕天使ッティに好奇と興味と…あとなんか色々汚そうな感情が混ざった眼差しを向ける松野クソブラザーズ。
__さて、堕天使ッティはどうなる?
( 暫しお口をトッティ(ミッフィーと掛けたが全然掛かってねえわコレ) )