匿名さん 2016-02-24 21:08:38 |
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んー……?おぉ、パチンコ。いつもん所行ってきた――
(彼の反応にあれ…?とやっと違和感を抱き。普段ならば普通に迎え入れてくれる筈の三男がここまで不機嫌になったのは珍しい事だ。どうしたんだろう、どうせあの猫耳アイドルの事か。正直あれは自分の敵だ。可愛い三男をあっという間に奪ってしまったから。なんて彼の真意は未だ己に全く届かぬまま、ただただ首を傾げて。先程まで居た場所を告げるとそっと目の前の彼の頬に触れ、笑ってくれねぇかなぁ…と機嫌が直るのをじっと待って。
ふーん、それにしては遅くない?もう夜中だよ?(未だ汚い感情がぐるぐると頭の中で渦巻いており。素直に、心配した。もっと早く帰ってきてよ。とは口が裂けても言えないことはとっくにわかっていたのできゅっと口をつぐんでは唇噛み締め溢れそうになる言葉塞き止め。どうせこいつは僕の気持ちなんかわかってないんだろうなと内心察していては触れられた頬に相手の温もり感じるとやけに心地よく感じられて。自分の手をそっと重ねると瞼閉じ縋るように頬寄せ。
……、もしかして~…チョロ松ってば俺の事心配してくれてた訳?
(あぁなるほど。確信はしていないが今の言葉で何故相手が不機嫌なのかが分かった気がする。…しかし、もしそれが当たっていたとすればなんと愛らしい事だろうか。まぁ己の頭の中は簡単にできているもので、それを理解した瞬間に、意図せずとも口元が緩むのが分かる。ふつふつと湧き上がってくる何かは己に知る由も無いが、ただ弟の居ないこの時だけは自分のモノだけに、と思う。上記を述べればもう片方の手で彼の手を握り
……違うし。仮にそうだとしても兄さんは反省してくれないでしょ(核心に迫る言葉聞くとぴくりと肩揺れ、瞳に動揺の色見せては思わず目逸らして。暫し黙ると否定をするも続けた言葉は明らかに自分は心配してましたよというような言葉で。ふと相手の顔に目を戻すと口元緩んでいることに気づき、どうしてそんな顔しているんだろうと思うと同時に愛しさこみ上げてきて。手を握られると若干頬赤らめつつも今は2人だけの時間なんだと実感しならば少しぐらいいいよねと自分も握り返して。
……んまぁな~…あ、でもチョロ松が“寂しいから帰ってきてお兄ちゃん♡”とか言ってくれたら直ぐ帰ってくるけどな~…多分。
(手を握り返されればどこか満足そうにしつつ、反省しないという言葉には否定することなく。なぜなら、きっと夢中になりすぎると時間を忘れてしまいきっとこの先もこのような事はあるのだろうと想像できたから。―-ただ、きっと可愛い弟…否、恋人に帰ってこいと言われたならば例外。きっと良い所でも飛び帰る…筈。しかしそれを真面目に言うのも気恥ずかしく、冗談交じりに言えばにやにやと厭らしい笑みを浮かべ。
多分って…。確証ないのに言うわけないし、何よりそんな小っ恥ずかしいこと言えるわけない(自分の言葉を否定しない相手に呆れ果てては寄せていた眉はすっと困ったように曲がってしまい。大体自分のような無駄にプライドだけが高く育ってしまった人間に所謂おねだりと呼ばれるものはできる筈ないとはじめから理解しており。にやにやと厭らしく笑っている相手に無性に恥ずかしくなり、気を紛らわそうと繋いでいない方の手でぐいっと相手の肩を押すと少し距離をとろうとして。
(元々期待していたわけではないし、曖昧な事を言った自分が悪いのだが実際言われてしまうとなんとなく寂しい気がする。肩を押されると少しだけ彼から離れる。一瞬ばかり眉を潜めるも、手は離さない彼に一変、ますます己の中の彼への愛しさが溢れてくる。繋いでいない方の手で口元を押さえると溜め息をつき自分をすんでの所で落ち着かせ。変わらぬ表情で首を傾げると「…なぁチョロ松ぅ~……今二人っきりだぜ?だから恥ずかしくないって~……あ、んじゃあ言わなくても良いからいちゃこらしようぜ~。」普段は“兄”だからと、本当ならば兄弟が彼に甘える事さえ少々苛立ちを覚えるのだが、それもこれも必死に我慢してきた。まぁ恐らくそうすんなりは甘えてはくれないのだろうが。
い、イチャ…?!……じゃあさ、兄さんがその気にさせてよ(いちゃこらという単語に聞きなれないのか過剰に反応しては。それでも日頃、ほかの兄弟の前では兄と弟、そうでなくてはならないという思いからお互い頼る事はあっても甘え、甘えられることがなかったと気づき。それでもやっぱり自分から素直になんてできないことは今までの経験上実証済みで。握る手の指の間にするりと指絡ませるときゅっと握り、所謂恋人繋ぎをすると挑発するような言葉を述べて。この挑発にもし相手が乗ってきたとしても恥ずかしいとかくだらない理由で絶対拒絶するなよ自分と己に言い聞かせては口元緩ませてはあくまで余裕な素振りし。
お?…イイじゃん、んじゃあチョロ松を甘えさせたら俺の勝ちな~?
(まぁしないというのは想定済みだったものの、その気にさせろとはまた考えたものだ。小六メンタル…とは誰が言い出したのかは分からないが的を射ていると思う。単純な作りの頭、負けず嫌い…。まぁそんなだから考えも何もないが彼の勝負()にも当然乗り気な訳で。強気な表情を浮かべると頷いて。……しかし何も策の無いこの勝負。その気にさせる…とはどうすれば良いのだろうか。とりあえず、手を軽く握り返すと相手に軽くもたれ掛かり、じっと相手を見つめて。
そんなに見つめられても困るんだけど(自分の挑発にするりと乗った相手に大体想像はついていたと言いたげに困ったように笑い。早速相手が行動を起こすと肩への重みに深くにも胸高鳴り。女子かよと心で呟くと、ふと挙句にこちらを見られていることに気づき。すっと目をそらしては相手の目を手で覆い隠し自分の顔見せないようにして。自分から言い出したのになんだか早々に危ないなと自分の顔が熱を持っていることを感じ始め。こんなに可愛い兄を目の前に冷たい言葉かける自分がクズだなと内心自虐していて。
…良いじゃん、俺のチョロ松を少しでも多く見てたかったのにぃ~
(ふと遮られた視界と彼の言葉。それに口を尖らせぶつぶつと不満を零す。彼の顔が見えないとなんとも言えない不安がこみ上げてきて。小六メンタルだからなのか否かは分からない、だが目を開けたら三男じゃなかったらどうしよう。なんて言ったら馬鹿にされそうなありもしない事さえ考えてしまう。繋ぐ手を少し強めると「……――チョロ、松…チョロ松~?」と手探りで彼の顔を探しながら名前を呼び。
……俺はここだよ(顔隠されてもなお自分を探している相手に愛おしいさましては口をへの時に曲げつつ若干頬染めて。繋いだ手は心做しか力こもっている気がして、もう自分が折れて所謂いちゃこらに乗ってやろうかなと考えはじめて。覆っていた手を取り、こちらへ伸ばされた手を掴むと上記述べてはじっと相手を見て。かすかに微笑み浮かべ、自分の降参を認めるように掴んだ手をこちらへと引っ張り。そのまま自分の胸へと埋めると頭優しく撫でつつ時折指に髪絡めては。
……………俺のこんななっさけない姿見せんのは今だけなんだかんな~…
(ふと開かれた視界と相手の体温。姿が見えた事の安心と、撫でられ心地良いと感じて安堵の溜息をつけば口元に幸せそうな笑みを浮かべて。服を掴み、胸に耳を当てて。かすかに聞こえる心臓の音、それはなんとなく自分を落ち着かせ、ほっとして温かい気持ちになる。それに自分のものなのだと、独占欲も満たされ安心する。今だに残っている兄としての感情もあり、弟にこんな姿を見せるのは少しばかり恥ずかしい。少し頬を膨らませると上記を。
……はいはい。(頬膨らまして述べる相手の様子はどこからどう見ても羞恥を隠しきれておらず笑みもらしては遇うように返事して。ぽんぽんと頭優しく撫で続けつつ自分の胸に耳当てる相手に癒されると同時に自分の心音聞かれているのが分かっているにでどことなく恥ずかしい気持ちなり。徐々に早くなっていく感覚するもそれも相手に聞かれているのかと思うと妙な優越感覚えれ。「おそ松兄さん、こっち向いてよ」いま部屋には2人きり、そして明らかに兄弟の領域を超えた近さのお互い、自分の思考回路はおそらく正常じゃないと思いつつも今考えていることは相手の唇をも独占したいという下心だけで。
んん…ねんむ――……んおー…どしたチョロ松…ちゅーでもすんの?
(心音とはなぜこんなにも落ち着かせるだろうか。あまりの心地よさに徐々に眠気が襲ってくる。このまま彼の胸の中で寝てしまおうか、とも思い始めるも、朝になればまた兄弟の一人。己だけのチョロ松では無くなってしまうし、己もまた頼れるみんなの長男として振る舞わなければならない。そう考えるとまだいちゃこらし足りない、と。ふと聞こえた声に寝ぼけ眼を擦りながらも彼の方に目を向けると冗談か冗談じゃないのかそんな事を言いながら首傾げ。
っ…そうだよ(寝ぼけている相手に可愛いなぁと思うも口には出さずに口元緩めて。顔上げられると顔近づけようとした途端言われた言葉に改めて言われると照れるものがあり。至近距離で頷きつつ言葉発するとゆっくりと相手の唇に唇重ね。はじめはあくまでゆっくり、ねっとりと執着的に。何度も軽いキスをわざとリップ音たてつつ繰り返しては1度離れ。「もっと、深いキス…してもいい?」はぁと吐息相手にかけつつ尋ねてはいけないことをしている自覚があるのか、やや頬赤く染めていて。
>チョロ松
……ッん…
(互いの唇が触れるとゆっくりと目を閉じ、両腕を彼の首に回して。今兄弟が起きてきてこの状況を見たらどう思うのだろうか。そう考えると恐ろしいと思うと同時にゾクゾクするのを感じて。まぁそんなことはどうでも良い事か。今はただ唇の柔い感触とどこか心地良くも感じられるこの背徳感に溺れていたい。唇が離れ目を開けると、今更羞恥心が芽生え少し頬を赤くさせ。「ばぁーっか…いちいち聞くなっての!」恥ずかしさから相手に暴言を吐きつつも、決して嫌ではないらしく、口元には笑みを浮かべており。
(少々気になる点が多々あったので今更ながら訂正を…。)
(互いの唇が触れると途端に謎の緊張感に襲われ、徐々に鼓動が速くなっていくのを感じれば少し頬を紅潮させ。相手とこうしているのは幸せなのは勿論だが、緊張しているのも事実。ただ兄としてキスごときで恥ずかしがってはいけないなんて無駄な意地を張り、ただただ部屋に響くリップ音。それに徐々に感情が高ぶるのを感じ。離れたか、と思いゆっくり息を吐いた瞬間に聞こえた言葉「…んな焦んなくても俺ぁ逃げねーよ…?…んま、俺もしたいと思ってたトコだけどぉ。」まだ冷めぬ頬。しかし兄としての意地なのか、余裕の笑みを浮かべると相手の首に腕を回しつつ上記を言うと軽く口づけをして。
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