松野一松 2016-02-14 13:21:19 |
通報 |
……やってみなさい(相手の言葉に眉を寄せたままキッパリと言い返しては顔を伏せ、無意識に唇を噛んで)俺は逃げも隠れもしないから。
隠れても無駄だけどね(目を瞑って淡々と上記を述べ。「あぁ、最後に一つだけ。あの頃言えなかったこと。僕さ、カラ松のこと......」強風に吹かれ己の小さな声では最後はかき消されてしまっただろうが、自分の中でけじめがついたようで天使の頃と同じように相手に微笑みかけ)
…え?(聞こえてきた声の肝心な部分は風にかき消され、顔を上げると目に飛び込んで来たのは数年前と変わらぬ相手の笑みで、一瞬胸が高鳴るのを感じたが顔を横に振ると気づかないフリをし)…一松…お前…、本当に…
もう良いでしょ。お互い辛くなるだけなんだからさ(心がぐらついてるのも分かってきてこれ以上彼奴の話しに耳を傾けたらきっと昔と同じような結末を迎えかねないと思い遠回しに喋るなと言い放ち。鎌に映る自分の顔を見ては酷いものだなと)
(言葉の意味を理解しては更に複雑そうにしていたが、小さく溜息を吐くと相手に背を向けて、一言告げてから自らは教会の中に戻ろうと歩き始めて)分かった…、また顔を見せに来るといい、その時はお前の最期になる。
僕さ、お前を始末するまで帰れないんだよね(相手の返答を聞いては相変わらずくさい台詞を平気で言うよなと。「堕天使でもお腹は減る。というか飢える。このまま僕を放置しとくのは危ないんじゃない?村人を食べるかもよ?」とわざとらしくにやつきながら言い)
……そうか(矛盾している、と心の中で呟くもののその意味を自分なりに解釈すると足を止めて振り返り、本来なら許されないであろうことを提案しては再度教会に向かって扉を開けて中に入ると扉は開けたままにして)行く場所がないなら、少し休んでいけば良い。丁度、頂き物のお菓子がある。
トピック検索 |