主 2016-02-12 16:48:10 |
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お品書き?です!あれ…これでいいんだっけ…チノちゃーん
(席に座った相手を見るなりメニュー表を渡して千夜のいる甘兎庵のように振舞ってみたのだが正しいのかどうかわからなくなり、チノへ振り返り尋ねたものの『普通にメニューですって言えばいいじゃないですか…』と言われてしまい最もな言葉なので何も言えず相手が注文してくれるのを待とうとしていて)
はは、君面白いね。これもサービス?
(素でやっているのか**としてウケ狙いなのか、どちらなのか定かではないがメニューをただ渡すというただそれだけの動作をするにも、もう一人の店員の少女との掛け合いを見せられて、愛嬌のある面白い子だなと目の前の相手へと尚更好印象を抱き、メニューを受け取りながら少しからかうように笑いながらそんな質問を投げかけて
サービスじゃないよ!甘兎庵っていう和菓子店みたいに振舞ってみただけだもん!
(まさかお客さんである相手にもからかわれてしまうとは思いもしなかった為に、驚きながらも自分は千夜のように振舞ってみたそれだけの事でサービスという訳では無いと告げては『大体…私達の方はコーヒーがメインなんだからお品書きとは呼びないだろ』とリゼにも指摘され自分だけが追い込まれる状態になり動揺以外何も出来ずにいて)
まあまあ、何のことかよくわからないけど誰にだって間違いはあるものだよ、だからあまり気にしなくてもいいんじゃない?
(既に接客どころではない相手の様子を見てそのことを咎めるどころか、むしろ楽しんでいるようですらあり思わず再びクスッと笑ってしまえば、彼女の味方が一人もいないというのも少し可哀想かなと考えて当たり障りのない優しい言葉をかけてやり「それはそうと…注文いいかな?」それからじっくりとメニューを吟味して、少ししてようやく注文が決まったようで目の前の相手へと声をかけて
そうかなぁ…気にしちゃう
(気にすることはないと言われてもやってみたかった事を間違いとされてしまっては、何かと気にしてしまうもので迷うように唸りを上げて気にする仕草を見せると注文ときたので反応するように切り替えると「うん?ご注文をどうぞ!」と元気よく相手に注文を聞いてみてはまるで子犬が餌を待つように相手を見つめていて)
えっと、じゃあこのカプチーノをもらおうかな
(表情がコロコロ変わる相手は見ていて飽きず、つい時間を忘れてしまいそうになるがとりあえず注文をしようと考えて今は特にお腹が減っている訳ではないため、軽食は頼まずに飲み物だけを注文し、一応メニューを指差して相手へと確認をして
かしこまりました!チノちゃーん、カプチーノお願い
(注文を受けると大きく頷いてチノへ声をかけると持っていくのはもちろん自分なので、一度相手から離れチノの元へと駆け寄れば、今日はお客さんの相手にも指摘みたいなことを受けてしまうから何か起きるのかなと考えてるようで)
…にしても、ここの店員さんは若い子が多いんだね、君たち皆俺とそんなに年変わらないでしょ?
(注文を済ませてメニューをパタンと閉じて、後は黙って注文された品が出て来るのを待っても良かったのだが、どうやら目の前の相手は注文をとること専門でカプチーノを『チノちゃん』と呼ばれていた少女が淹れ終わるまでは手持ち無沙汰な様子なのでそう話題を振ってみて
え?うん!夜はチノちゃんのお父さんと小説家の青山さんがバーしてるんだよ?
(若い人と言っても3人くらいで高校生2人に中学生1人の3人でバイトとしてやっている訳だが夜は違うんだと夜の危ない雰囲気を醸し出すようにしつつポーズをとってキランと音が鳴りそうな程の瞳をして見れば『勘違いさせるような事するな…まぁ、ココアの言う通りチノの親父さんと青山さん2人でバーに変わるんだ。明るい内は私達がコーヒーをみたいな…』と自分の後頭部にリゼメニュ表で軽く叩いて説明を軽くすると申し訳ないと言いたげに自分と共に頭を下げていて)
ははは、なるほど…でも本当にいいお店だね。静かだしこの雰囲気、好きだよ
(メニューで頭を叩かれたり二人から一斉に突っ込まれたり、割とぞんざいな扱いを受けている目の前の相手を見て少し不憫に思えて苦笑したが、当の本人はそれ程落ち込んでいる様子でもないため、これが彼女たちのいつも通りなのかと考えて軽く流すことにして改めて店を誉める言葉を口にして
えへへ~、それは嬉しいなぁ
(ラビットハウスはアルバイトや学校に通うために居候としている身だから褒められて照れるなんておかしいとは思うが、自分としてはここで色んな出来事や思い出が詰まっているとも思うため照れるように手のひらを後頭部へ置き、笑顔を見せると「そうだ、パン作ってあげるよ!サービスしちゃうぞ~」とお礼からなのかパンを作る気になり笑みを浮かべながら早速パンを作りに行き)
え!?ぱ、パン?いいのかな…
(自分はただ褒めただけだというのに此方の返事も聞かずにパンを作りに行ってしまった相手の後ろ姿を見送り、そんなに嬉しかったのかなと思うのと同時にこんな勝手なことして大丈夫なのだろうかと客としての立場ながら彼女のことを心配してしまっていて、そうしているうちに出来上がったカプチーノが運ばれてきてそれを飲みながら小さく息を吐いて
大丈夫大丈夫!お姉ちゃんに任せなさい!
(頼まれてもないただ褒められたそれだけの事なのだが、嬉しいから自分は恩返しをしたいという気持ちが強く相手が自分より一つ年上ということも知らず自分の姉がやっていたポーズを取り、笑顔で言い放つとパン作りに移動し『悪いな、ココアってあんな奴だし…大目に見てやってくれ』とリゼが後から申し訳なさそうに相手に話していれば眉を下げて話題作りをしようとしていて)
いや、別に俺の方は大丈夫。気にしないで
(この場にいる誰も彼女の突然の申し出を注意するような事がないのを見れば、これがここの普通なのかなと判断し自分自身特に急ぐわけでもないため深くは気にしないことにしてとりあえず大人しく待っていようと考えては目の前で謝罪をしている少女へと大丈夫だからと笑顔浮かべてそう声をかけておき
お待たせ!パンが焼けたから御食べなさいな!
(それならいいんだがとリゼは小さく呟くもののいつもの事ながらといいタゲにため息をついて、パンを作り終えるまで話題を繋げ暫らくすると小さな籠にパンを両手に抱えて歩いてくると笑みを浮かべながら相手の元へ駆け寄り、テーブルに籠を置くと親のように振る舞いつつ様子を伺う様に首をかしげ)
すごい…美味しそうだね、えっと本当にいただいちゃっていいのかな?
(リゼと会話しながらパンの完成を待っているとやがて籠いっぱいのパンを相手が持ってきてくれて、焼きたてパンのふくよかな香りとこんがりキツネ色に焼けたパンに視線が奪われ、本当に全く関係ねない他人である自分までもらっていいのか改めて確認しては手を伸ばしかけて
うん!食べていいよ?
(そもそも相手のために作ったパンなので食べてはいけないとかそういうのはありえないため迷いもなく頷いてみせると自分の中では渾身の出来のために自身が満々のようで、笑みを浮かべながら相手が食べてくれることを待つかのようにテーブルに顎を乗せて子犬のように見つめていて)
ありがとう、じゃあいただきます…
(自分のためにここまで用意してくれた以上はちゃんと食べないと逆に失礼だと判断をして、思い切りテーブル越しにこちらのリアクションを待っているとわかる相手の方をチラッと見てからパクッと一口かじって「…美味しい…すごい優しい味がするね」それからゆっくり咀嚼して飲み込めば相手を見て優しく微笑みかけては絶賛して
えへへ、そうかな?それならいいけど
(美味しいと言われたことはあっても優しい味だなんて言われることがなかった為不思議そうに相手を見つめると、段々笑顔を浮かばせながらどこか嬉しそうにして見せると自分が作った中で一番の出来だというのは良かった気がすると考えれば、頭を軽く揺らして満足そうにしていて)
ところで、このパンってさここの商品として出してるものなのかな?
(眩しそうに相手の笑顔を見つめながら、今回はサービスとのことだったがむしろこれだけのものならお金を出してでも食べたいと思えて、もしもメニューに載っているものならばまた食べに来ようと考えながら目の前の相手へと問いかけては緩やかな笑みを浮かべていて
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