恋愛ごっこ/テニスの王子様

(/了解しました！こちらこそよろしくお願いします！)

確かに部長はもう卒業ですけど。部長、女子からぎょーさんチョコレート貰ったんとちゃいます？(納得した様子で頷くと、急に気になったように相手を見つめ返し問いかけて)

(/はい！ではこっちはドロンしますね！)

ん？あぁ…せやけど、付き合うって好きな奴やないとあかんやろ？女の子らには申し訳ないと思うけど…俺は光が好きやから(問い掛けられれば目を瞬きさせて苦笑いして頬を掻きながら空を見上げて優しく微笑み)

(/了解です！)

さよか。ほな、俺もあげますわ(問いかけておいてあまり興味無さそうに話を聞き、もともと準備していたラッピングされたチョコの箱を相手に差し出して)

えっ…お、俺に？どうして…。(ラッピングされた箱を見ては驚きを隠せずに受け取り、不思議そうに首を傾げて問い)

…友チョコですよ。寒なってきたし帰りますよ(顔を背け、少し考えたように言えば屋上の扉の前まで歩いていき振り返って無言で相手を待ち)

！…そうか、おおきに。せやな、光は寒いの苦手やからな。(一瞬寂しそうな顔をするも嬉しそうに微笑んで見せて相手の所まで小走りで行けばそっと頭を撫でて)

礼なんかいいっすよ、大したもんじゃないんで。そういう部長は寒いの大丈夫なんですか？(相手の笑みにつられ、小さく微笑んで。頭をなでられると驚いた顔で一瞬相手を見つめるも表情を見られないように下を向き)

大事なんは物の価値やなくてその人への気持ちやろ？俺は大丈夫な方やと思うけどなぁ。(相手を見ながらクスッと笑っては頭をぽんぽんと叩いてから下に降りる階段の方に歩いて行って)

ま、そうですね。大丈夫やなかったらカイロお裾分けしたろと思うとったんすけど要らないっすね(納得したように頷き、先を歩いていく相手の後ろ姿をしばらく見つめ、相手の隣まで駆け下りて)

カイロより光の手がええな…なんてな。(隣に来た相手を見ては冗談半分に見つめてみて).

…繋ぎます？（相手の手をじっと見つめ、小さく微笑めば一瞬だけ相手と目を合わせ手を握り）

わ…俺のがあったかいな。ほんまにしてくれるなんて、明日は雨かもしれへんなぁ。(眼を見開いてから嬉しそうに微笑んで手を握り返し、からかい口調で横目で相手を見て)

そりゃ部長子供体温ですもん。雨、降ったら部活ないんで会えませんね（相手の手の温かさが心地よく握る手に少し力を入れ、口調からからかわれていることを察すればムッとした顔をして）

まだ子供やからな、光が冷たすぎるだけや。……そしたら無理にでも俺が会いに行くわ。(力が込められたのに嬉しく思いながら微笑んだままで、ムッとした顔で言い返してくる相手にもう片方の手で頭を撫でながら今度は優しく言って)

いや、俺もこどもっすけど。ま、寒いししゃーないっすわ。･･･っ、あほ(じとっとした目で相手を見つめ、相手の手を引いて階段を駆け下り、頭をなでられたことで機嫌がなおったが、恥ずかしくなり俯いて)

はは、せやな。ほんま今年はめっちゃ寒いもんな。ふふっ、せや光。今日は空いとるか？(バランスを崩さない様にして引っ張られながら駆け下りて行き、俯向く相手を見てクスッと笑ってから話題を変えて問うてみて)

そっすね。暖冬とか言うときながら寒なるし、困ったもんすわ。今日は暇ですけど？(玄関につき、手を離すと自分の下駄箱まで行き、靴を履き替えて戻って。顔を上げればきょとんとした顔で首をかしげ)

最近の天気予報は当てにならん言うとるしな。ほな、ちょっと付き合ってくれへん？丁度小春からクーポン貰うてん。(自分の靴箱まで行き靴を履き替えては戻ってきた相手に寄り、制服のポケットからクーポン券を取り出せば誘ってみて)

まあ、雨か晴かくらい当たってくれとれば充分っすわ。ええですよ。その代わり善哉よろしゅう頼んます(小さく頷き、外に出るとテニス部員の自主練姿を見て溜息はいて、小さく微笑めばクーポン見つめ)

久々に上げときますね