主 2016-02-10 19:53:06 |
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---/はじめに/---
閲覧ありがとうございます。
こちらのトピックは、1対1専用になっており
以前にお相手を募集致しました方のみの
参加が認められておりますゆえ
それ以外の方の参加はご遠慮くださいますよう
ご理解とご協力のほどお願いいたします。
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■再建となります。
---/お話/---
雪の降る夜、静寂な江戸の町を歩く女がひとり。百合の華を施した着物がなんともその白い肌と脆く弱そうな印象を受ける細い体に似合っていた。艶めく濡れ羽色を思わせる髪は長く、寒さに赤く染まった頬はなんとも言えないほどに美しく息を呑む程であった。
赤い番傘をくるくると回して、「寒い」と言いながらもその様子はどこかこの寒さと雪を楽しんでいるようであったが、凛とした印象を受けるなかで見せたその無邪気な行動と傘の下でちらりと見えた笑顔が愛おしく思えた。
いつしか雪は止み、冬の月が青白く灯りをつけるなか静かに声をかけたことは今でも後悔はしていない。
「名を聞きたい」
凄く無愛想で、女は驚いた顔で見ていた。
でもその後少し笑ってから照れくさそうに
小さな声で「小百合です」と名乗ってくれた。
それからというものは、町で出会えば少し会話をする程度でそこから何かに発展するという事など無かったが心の中では、どちらも互いに惹かれているのを知っていた。
江戸の町から少し離れた小さな家で二人で暮らすようになり幾度となく年月が過ぎた頃、男は自分の正体が[鬼]であることを明らかにした。
不死ではないが不老であること、力を使えば角は生え、目の色も変わり、力何てものは人間よりはるかに強いこと。
何十年も前から生きていること、[化け物]である事をひとつひとつ不器用ながらに語った。
驚いた顔の中に確かに見た恐怖の色がどこか安心できたものだが小百合はその後目元を細め
「そんな貴方も大好きです」と---。
溢れそうになる涙を見せたくなくて必死に堪え、永遠に一緒に居ようと誓いあったのは生きてきた中で一番の至福の時であった。
それから暫くして、また冬の季節がやってきた。
布団の中で一緒に寝ていたはずが小百合は朝日が昇り始めた頃そこを抜け出し、障子を明け外に出ていた。
朝日に照らされてとても綺麗だと草履を履いて庭先に積もる雪を見てはしゃぐ姿を布団の中で見つめていた。
のんびりと起きて行き、縁側に腰掛け雪兎を作るその姿を眺めながら「風邪を引く」と過保護に言った言葉も笑って誤魔化して、それでも軽く手招きをすれば隣に大人しく座る姿がとても愛おしかった。
「またこの景色を一緒に眺めたい」
「何度だって一緒に見てやるさ」
「私が先に死んでしまっても、また見つけてね」
「何度でも探して、何度でも愛し続けるよ」
「-------------」
冷えて赤くなった頬にいつものように手を伸ばすはずだったがそれは叶わなかった。
赤い、紅い、赤い雪が小百合の体を染め上げていた。どちらのものか考えてる間もなく、小百合の体が揺らめいた。手を伸ばそうとしたが[誰か]によってそれは拒まれ、気づけば少し離れたところに小百合の体を抱える[鬼]の姿があった。
角を生やし、怪しく妖艶な麗しい姿の鬼は角と目の色を除けば人間と同じ。その腕の中に愛しい妻を傷つけ笑っているそれが逆鱗に触れた。
江戸の町の外れに小高い丘がある。
酷く吹雪く中、およそ人間のものとは思えない速さで戦う男らの姿があった。
怒号が飛び交い、男は酷く美しい鬼の姿で相手の鬼の心臓を貫いた。静寂に包まれいつしか吹雪は止み、青白い月が静かに生々しいその場所を照らしていた。
「やめて」
と叫ぶ小百合の声が聞こえていた気がした。
本当の自分を、優しい自分を忘れないでとそう叫んでいるようにも聞こえた。
泣きそうな顔で必死に雪を赤く染めながらも近寄ってくる体を抱き抱えた。
「泣かないで。また、探してくれるんでしょう」
「何度だって---お前が生まれ変わっても」
「愛してください」
冷たくなった体をいつまでもいつまでも抱き締め
男は静かに泣いていた。
時は現代----。
変わる時代の中に身を潜め、小高い丘だったそこは今は広い公園になっていたがあの大木は御神木として今も立っている。
毎年毎年、冬のあの日になると百合の花を買い手向けることにしているのは少しでもの罪滅ぼし。
本当の小百合はもう居ないがそれでも探して春---
その公園のベンチに腰掛け、賑わう人々を眺めていたその先に、見つけたのは似た面影----。
長い長い鬼の、酷く切ない恋物語。
人間を愛したのは許されるのか…。
---/お願い/---
*nl限定
*誹謗中傷お断り
*無駄な空白胡麻塩お断り
*絵文字顔文字、♪等の特殊記号使用お断り
*上級者
*長文推奨(最低300文字~)
*ストーリー、恋愛重視
*たまに戦闘表現あり
*キャラリセ無言1週間
*キャラ作成に少し指定あり
◼その他につきましては互いに相談しあい楽しめるようなものにできるようにしていきます。ゆったりのんびりやりましょう。
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■もう暫くお待ちください。
---/主pf/---
名前/城谷銀二
読み/しろたに ぎんじ
年齢/外見26歳(実年齢280歳程)
性別/男
身長/186cm
職業/バーテンダー
容姿/襟足が肩につくかつかない程度、横髪は顎のラインより少し上、前髪は目にかかる程度で右から適当に左右に分けている。色は一度も染めた事のない黒で長すぎず短すぎないストレート。切れ長だが二重の目は普段は深い群青色で睫毛は目尻にいくほど長いが全体的に見ると長さは短い。笑うと少し目尻に皺が寄る。鼻筋は通っており薄い唇が特徴的。色は白い方で着痩せする方だが脱げば無駄のない細マッチョ体型。普段着はシンプルなものが多く基本的に長袖。Vネックにスキニーデニム、革靴と至ってシンプルが多く色合いも落ち着いた暗めの色を好む。仕事着はYシャツにネクタイ、ベスト、スラックスといったものでシャツ以外全て黒。
鬼へと変化すると右側の額、ちょうど髪の分け目の所から黒い短めの角が一本生え、目は金色になり瞳孔は細くなる。
性格/口数が人より少ない方で喜怒哀楽の感情はきちんとあるがそれが表情としてあまり出てこないのでよく誤解を生むことがある。大人数で騒いだりしているのをあまり好まない物静かで、物事を冷静に対応したりするところがあるが他人とコミュニケーションは普通にとれる。本当は優しくて、人を世話したり面倒を見たりするのが好きだが上手くそれを言動に表すことが苦手で空回りする事の多い不器用君。長年生きてきた所為かその言動がたまに爺くさいこともあったりするが本人は気づいていない。とても一途で好きな人への愛は一生物。意外と頑固なところがあったりと思いきや素直だったりと少し子供っぽい一面もある。
備考/一人称「俺」二人称「名前、お前」
人間の姿をしたその正体は鬼。何百年と生きているが老いることを知らないその外見は変わらない。普段から鬼の力は腕力や脚力、視力、聴力、嗅覚などあらゆる面で人間をはるかに越えているが、本気になると変化してしまい鬼の姿に戻ってしまう。完全に我を忘れて心が支配されてしまえばもう人間の姿に戻ることはできない。
名前は元々「銀二」というものだけであったが時代が流れるにつれて苗字が必要になりその都度苗字を替えて生きてきて、今は城谷で落ち着いている。
都内の高級マンションで一人暮らしをしているが部屋は必要なもの以外何も無い至ってシンプル。あまり長い睡眠を必要しないのでベットはあるもののほとんど使わない。また食事も一度食べれば暫く持つので冷蔵庫の中は水だけで、家具の殆どは黒で統一されている。
昔愛した人と交わした約束をずっと守り続けている。
---/pf/---
名前/(できれば下の名前は小百合が良いですが違うものでも大丈夫です。)
読み/
年齢/
性別/
身長/
職業/
容姿/(詳しく。少し弱いイメージで作って頂けると嬉しいですが凛とした所もいれてもらえると有難いです。がお好きなように作ってください)
性格/(詳しく。大人しそうに見えて実は意外と行動派だったり大和撫子みたいだったりしてると嬉しいですがお好きなように作ってください。)
備考/(もし良ければ自分が生まれ変わりだとは気づいていなくて、それでも夢で昔のことを見たりしていて悩んでいる…みたいな何か接点を入れてくれると嬉しいです。)
ロルテ/
(長さなどを見たいので場面は好きなところでいいので書いてくださると嬉しいです。)
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それでは募集版でお声をかけて下さった方。
素敵なpfをお待ちしております。
お二人の方からのお声かけでしたので選定とさせていただきます。
一応としてpf提出期限は2日、お待ちいたします。
(/ 募集版にて、参加希望をさせていただいたものです。すみません、身勝手だということは承知しております、今回の参加希望をお断りさせていただきたいのです。本当にすみません…、)
(>>5/江戸の女様
畏まりました。それでは募集を取り消し致します。また何かご縁がありましたら。)
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■募集でお声かけ掛けてくださいました
(>>15572/匿名で参加希望様)
をお待ちしております。
もしどちらも辞退となりましたら再度募集いたします。
(/募集板を拝見しまして、此方の設定を読ませて頂き、強く惹かれました。募集板でお声掛けすることは出来なかったのですが、もし、主様ともう一方の参加者様の御許しを頂けるのであれば、選定にプロフィールを提出してみたいのですが……。
図々しいことを言って申し訳ありません。どうぞ御検討下さい)
(>>7/名無しさん様
態々こちらの方まで来てのお声かけありがとうございます。
選定式となること、選ばれないかもしれないことをご理解いただけて頂けるのなら構いませんよ。
先方の方も期限を過ぎての提出が無ければ自動的に名無しさん様がお相手となります。
まずはpfを出してみて下さい。恐れることありませんよ。)
名前/雪月 小百合
読み/ゆきづき さゆり
年齢/23歳
性別/女
身長/160cm
職業/OL
容姿/腰まで伸びた真っ直ぐの黒髪。前髪は目にかからない程度の長さ。深い闇を思わせる瞳は黒く、形はアーモンド型で少し垂れ気味。くっきりとした二重で睫毛は長く、時折影を落とす。白い肌に色のはっきりした唇がよく映えている。それに華奢な体型が加わり、妖艶な雰囲気を醸し出すことがあるが、何処か幸薄さも感じさせる。普段は膝丈のスカートにブラウスとカーディガン、のような女性らしい格好を好む。実家が呉服屋で、家では和服を着ていることも。平日は仕事柄黒やグレーのスーツを着ていることが多く、ブラウスは水色や薄い桃色など、その時の気分で変えることがある。
性格/一見大人しそうに見えるが表情豊かで、親しい人には喜怒哀楽をよく見せる。人見知りをしないために、初対面の相手ともすんなりと打ち解けることができる。人と接することが好きな反面、ひとりの時間や静かな時間も必要な性分で、ふらりと散歩を楽しんだり、読書をしたりするのが好き。しなやかな性格をしており、周りの意見を臨機応変に聞くことができる。しかし、妙に頑固で負けず嫌いなところもあり、自分の中で譲れないと決めた物事に対しては引くことを知らない。これまで、告白をされたことはあれど、人を恋愛対象として見た事が無く、交際歴はゼロ。恋愛初心者。
備考/一人称「私」二人称「あなた、君」
ぼんやりと遠くを眺める癖があり、特にお気に入りの公園ではそれが頻繁に起こる。
都心から少し離れたアパートで一人暮らしをしている。暖かみのある木の家具でまとめられた部屋はシンプルで無駄がない。部屋の中心に置かれている丸いカフェテーブルには花瓶が置いてあり、月に1度、その時期の花を買って生けている。
昔から同じ夢を見る習慣があり、近頃それがはっきりしてきていることを不思議に思い悩んでいる。
ロルテ/
(仕事の合間の昼休み。冬の寒さは無くなり春の陽射しに包まれるお気に入りの公園は、子どもたちの笑い声やその母親の談笑する声で賑わっていた。持って来た弁当を食べようといつもと同じ御神木の見えるベンチへ腰掛けると、膝の上に白い百合の刺繍が施された包みを開き。嬉しそうな表情で弁当箱を開くと、桜の花びらが一枚、白い米の上にひらりと舞い降りてきて。視線を桜の木へ移そうとした途中、少し離れた正面のベンチに腰掛ける男性の姿が目に留まり。務めている会社に通い始め此処を訪れるようになって一年、時折見かけるその男性の顔をしっかりと見るのは初めてだった。目が離せなくなってしまったのは、息を呑むような整った顔立ちのせいだけでは無いような気がする。この公園ではない何処かで出会ったような、それもとても近い距離で。そんな錯覚に陥っていると、ふわりと風が頬を撫でて。はっと意識を戻すと、両手を合わせてから弁当を食べ始め)
(/先程は丁寧な回答を有難う御座いました。早速、プロフィールを作らせて頂きました。ロルテは、あらすじの終わりにありました現代の場面を参考に練りました。不備等がありましたら、どうぞ御指摘下さい。
選ばれない可能性があるということ、重々承知しております。主様のお答えが出るまで、首を長くして待っていますね)
(>>9/雪月小百合本体様
素敵な、とても素敵な小百合をありがとうございます←ちょっと素敵過ぎて勿体ない気もしますがありがとうございます。
もう一方のが期限内に出揃い次第選定致しますのでもう暫くお待ちくださいませ。)
---報告---
■募集でお声かけ掛けてくださいました
(>>15572/匿名で参加希望様)
一応と致しましてpf提出本日までとなりますのでお過ぎになりましたら期限切れとなりますので悪しからず。
その場合は(>>9/名無しさん[雪月小百合]様)になりますのでご了承ください。
---報告---
■募集でお声かけ頂いた
(>>15572/匿名で参加希望様)のpf提出期限が2日経っても無かった(お声をかけて頂いた時刻から2日)ので大変申し訳ありませんが募集は取り消しとさせて頂きます。
つきましては、(>>9/名無しさん[雪月小百合]様)が自動的にお相手となります。
悪しからず。
(こんばんは。
こちらこそよろしくお願い致します。
さて、では早速始めるに辺り如何致しましょう。出して頂いたロルテにこちらが絡みに行くか、それとも新たにこちらが出して絡んでもらうか。
それと今後の流れですね。何か小話で分からない点や展開などの希望ありますでしょうか。)
(開始についてですが、主様にお任せします。もし、やりたいシチュエーションがあるのなら、そちらで始めて頂ければと思います!
では、2点ほど伺いますね。
まず、過去の小百合が亡くなった際の状況について。
これは、小百合が銀二さんとは異なる鬼に殺された。また、亡くなる前、瀕死の小百合をその鬼がさらい、銀二がその鬼を倒す。という認識をしたのですが、間違いないでしょうか。
もう1つは、小百合が記憶を思い出すのはどのくらいのタイミングについて。
自分が思いついたもので一番細かいものは、
銀二と知り合い惹かれていく→夢の男性も段々と気になっていく→銀二と夢の男が同一人物であり、それが過去の記憶であるということを知る→自分が銀二を好きになったのか、過去の小百合が銀二に惹かれているだけなのか(また、銀二は現在の小百合ではなく過去の小百合を想っているだけなのか)という迷いが生じてくる……。というもの。
もしくは、途中記憶がよみがえってからは、過去の小百合としても現在の小百合としても銀二を想う。というパターンも頭に浮かんでおりました。
これでは冗長すぎる、もしくは他にやりたいことがある、というものがあれば是非教えていただきたいです!
筋のしっかりした素敵なお話のために、いろいろなパターンが浮かんでしまい、つい書いたまでですので。)
(では開始につきましてはお言葉に甘えまして、お話にもあります通り公園からのスタートに致しましょう。せっかくですから出して頂いたロルに絡ませていただきます。
ご質問につきまして。
まず一つめ。
小百合はお話にもあった通り、鬼に襲われます。二人で仲良く座っていたら急に血飛沫が舞います。小百合のものですね。そしてそのまま連れ去られてしまい、もう瀕死です。銀二は小百合を拐った鬼を倒しますが小百合も力尽きてしまう。解釈は間違っておりませんよ。
そしてもう一つ。
記憶に関しては急に全てを思い出してもつまらないので、最初に提案してくださったものが素敵ですね。自分の奥にある記憶、分かりそうで分からないのに悩み、本当は[本当の]小百合を愛しているのではないか(そんな事はありませんけどね!話の展開的に入れていきたいです)と悩む。素晴らしいですね。
そして余談ですがこれは元々主の方が考えた小説が元になっております(お恥ずかしいながら)そちらの方ですともっと複雑で別のキャラクター(過去とも繋がる主要人物)も出てきますが。あまり気にしなくても大丈夫です。
また他の鬼も出して少し緊迫感も出したいのですが…如何でしょうか?)
(/ありがとうございます、楽しみにしておりますね。
質問へのご回答、ありがとうございました。まとめてお返し致します。
小百合の最期の流れや今後の展開について、了解致しました。
設定の基が主様の小説であること、驚きました。いつか機会があれは拝見したいくらい、心ときめく設定です。
主様の考えている流れや、理想とする小百合を作るのは難しいと思いますが、これもいいな、と思って頂けるような物ができれば嬉しいです!
他の鬼を登場させること、勿論問題ありません。ただ、慣れない形式になりますので、お見苦しい文章になってしまったら申し訳ありません。
こちらもサブキャラクター等を出した方が良いでしょうか?
私が出したざっくりとしたものの他にも、主様が思い描くものがありましたら、どうぞお気軽に教えてくださいね。)
(/こちらこそありがとうございます。
もう元となった小説は読めませんが結末だけ言ってしまえば悲しい最期です←悲恋ストーリーでしたので…思い出すだけで悲しいですね 笑
サブとしての鬼は普通に描写内で登場させるていどでも全然大丈夫ですが、主要といたしまして鬼の美少年(銀二と人悶着ある鬼)とその鬼に利用されている(本人は気付いていない)美しい女性は個別で登場させたいなと思っています。どちらも癖の強い者で本当はお互いに寂しいだけみたいな…こちら二人のサブストーリーも小説内ではありましたがまあ個別ですとpfを作るハメにもなりますし動かすとしても個別で動かすので大変になると思うので今のところ悩んでおりますね)
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