文豪野良犬。 2016-02-09 22:38:15 |
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おや、乱歩さんじゃないですか、
( 国木田君たちが居ないのは解るけれど、他の方々まで居ないとなると普段は煩い事務所も幾ばくか静かなものに感じ。はふ、と溜め息を一つ吐いてから中に一歩、踏み出そうとしたとき不意に聞こえてきたのは愛しい人物のその声で。ぱあ、と一瞬で表情明るくしつつ、声がした方向見ると、ほら、そこにはやはり相手の姿。ふふ、と穏やかな笑顔を浮かべてから中に推し進めていた一歩を、相手に近寄るための一歩に変えて。「乱歩さんが居てくれるなら、それで良いです」とからかうような、そんな口調で前記をぽつり。麩菓子美味しそうに食しながら話す姿も可愛らしいなんて、口が避けても言えないことを脳内で思案してから にっこりと笑い。 )
( / 大丈夫ですよっ。とても上手だと思います!
他に何もないようなら ここで背後はドロンしようかと思うのですが .. ! )
太宰はよくもそう恥ずかしい台詞を言えるね。僕には無理だね。
(麩菓子を飲み込んだ後に聞こえてきた相手の揶揄るような口調には気づいている物の好いた相手にそんなことを言われてしまえば頬を赤らめるのは当然のことで少し赤くなった頬を隠すように相手の隣を通り机の上にドテと座り紙袋に横に置いて。目を細めて悪戯小僧のような表情を浮かべて「問題。今日はなんでこうみんな居ないと思う?三秒以内に答えてよ」そっと右手を顔の横に持って行きいーち、と人差し指を伸ばしながら相手を見つめ)
(/了解しました!こちらもドロンいたします。)
‥本心を言うことは、恥ずかしいことでは無いですよ、なんて。
( 相手が少しでも自分を意識してくれるようになれば、第一関門突破ということでそれなりに自分も落ち着けるのだが、相手はきっと賢いだろうから自分の口調の中に混ぜ込まれた揶揄のそれさえも多分気付いてるんだろう。なんて腹を括りながら上記の言葉に付け足すように冗談です、と言おうとしていたのだが、自分の横を足早に通りすぎた相手の頬が、少し、赤かったような気がする。と気のせいかもしれないその可能性を考えて口角上がり。くるり、と体の向きを相手のいるデスクの方に向けながら、そちらへカツカツと歩み寄り。もう少しで手が届きそうな距離、というところで不意に問いかけられた その問い、今日、どうしてこんなにも人がいないのかという言葉に うーん、と何かを考えるような素振りをしてから相手のカウントダウンが終わるよりも先に、 )
‥本心を言うことは、恥ずかしいことでは無いですよ、なんて。
( 相手が少しでも自分を意識してくれるようになれば、第一関門突破ということでそれなりに自分も落ち着けるのだが、相手はきっと賢いだろうから自分の口調の中に混ぜ込まれた揶揄のそれさえも多分気付いてるんだろう。なんて腹を括りながら上記の言葉に付け足すように冗談です、と言おうとしていたのだが、自分の横を足早に通りすぎた相手の頬が、少し、赤かったような気がする。と気のせいかもしれないその可能性を考えて口角上がり。くるり、と体の向きを相手のいるデスクの方に向けながら、そちらへカツカツと歩み寄り。もう少しで手が届きそうな距離、というところで不意に問いかけられた その問い、今日、どうしてこんなにも人がいないのかという言葉に うーん、と何かを考えるような素振りをしてから相手のカウントダウンが終わるよりも先に、 )
.お手上げですよ、
( / ご免なさい、付け足しです! )
太宰が言った言葉に本心があるのか不思議だけどね。
(揶揄られたままは嫌なためそれを返すようににひひ、と子供のように逆に揶揄り返すように微笑み。相手の言葉には時々見抜くに大変な嘘が仕組まれていることが多く推理は得意なため問題無いが今はそれを利用しようと思いつき言葉に発し。近づいた相手に出来るだけ表に出さずに内心驚きながらカウントダウンを進めようとした時にお手上げと言った相手の言葉にやっぱり、僕でなければと嬉し気に思い「しょうがないから僕が教えてあげるよ。」横に置いた紙袋からミルク煎餅を取り出してパキッと手で少し割って口に運び。少しモグモグしながら「仕事だよ。僕たちも仕事入ってたけど太宰が来ないから待ってた。」と。そして、相手が遅れた理由には推理しなくても想像がつき少し呆れ気味に)
今日は何処の川に入水したのさ。おかげで出遅れちゃったじゃん。
(/了解しました!)
失礼な。私にだって、本心で話すことくらい在りますよ、
( 相手の言っていることも最もであり、しかも相手は少しの情報でその話の全貌が見えてしまうほどの天才。きっと相手には自分がいつ、どこで嘘を吐いたのか、答えを探すのは簡単なことなのだろう。ふふ、と含み笑いをしたあとに上記を穏やかな口調で述べると 目を細めて微笑を溢し。自分とて好いている相手に嘘を吐き続けるほど愚かではない、と口には出さずとも、そんなことを思って。お手上げだと素直に敗けを認めた相手の顔に嬉しそうな表情が浮かび上がり、そのついでに吐かれた言葉は至極当然のことで、嗚呼、成る程。と素直に相手の言葉を信用しては「これはこれは、乱歩さんのお手を煩わせてしまって申し訳ないです、」とそんなことを言いながらも、自分のことを待っていてくれた相手の優しさに、喜びが先行し。笑みをさらに深くして。とは云っても、やはり相手には遅れた理由、バレバレだったようで ぽり、と頬を人差し指で掻きながら、 )
道中に、素敵な川が在った物で、つい 。 でも私が入水したお陰で、ゆっくりお話出来ますし、案外、これはこれで幸福だったのでは ? 、
ふーん…そう。けど、本心の方が少ないでしょ?
(相手はまことしやかに嘘をつくことが多いためその嘘に騙される人の方が普通だけどその嘘を見破ることが出来るため騙されることはほとんど無く騙される他の人を眺めている側。多分だけど相手もそれが嘘だと見破っていることに何と無く気づいているかも知れない。相手の口から成る程と素直に発された言葉になんだが満足にしえっへん、とつい子供のような表情を浮かべ。申し訳ないと言った相手に何か思うところがあり紙袋からオマケで貰った飴玉をキャッチ出来るように下から山なりに投げ、そっぽを向きながらミルク煎餅を齧り。推理するまでもない相手の遅刻理由に少し呆れた顔を見せ今回のことまで仕事上あまり関係なかった物の、毎回相手を探す羽目になる理想主義の同僚を思い出しながら机を後ろに押して軽く飛び降りるようにして机から降り紙袋に再び抱えながら)
馬鹿なこと言ってないで行くよ。電車なんだから太宰がいないと行けないんだよ。
まァ .. そうなりますかね。
( やはり相手には全てお見通しだったようで、相手の言葉に目をぱちくり、と瞬きさせてから苦笑を交えつつ上記を告げて。本心の方が少ないなんて相手に言われてしまうのは少しばかり心外いうか、寂しいものを感じるなァ、とほぼほぼ他人事のようにそんなことを考え。それでも相手が嘘の中の本心にさえ気付いてくれれば何の問題も無いのだけれど、と止まることのない咀嚼を眺めながら一つ思案。えっへん、と胸をはり、子供のような表情を見せる相手 ぽけ、と見詰めていれば 口元に手を添え、くすくすと可笑しそうに笑い。自分より年上であるはずの相手が こうも子供っぽく見えてしまうのは相手の性格というか、長所でもあり、自分にとってはそんなところも愛しくてたまらないという意味も込めてか 小さく唇、弧を描き。不意に相手の手から何かが放り出されるとそれを慌てたような動きでキャッチし。掌の中に転がったその小さなものは飴玉で、それを投げた本人と飴玉を交互に見ると、「これ、貰っていいんですか ?」 と表情 きらり、と輝かせ。せっかく自分が相手の気を引こうとして吐いた言葉もバカなこと言ってないで、なんていう心もとない言葉で弾き返されると うぐ、と一瞬言葉につまり。仕方ないなあ、と大きな溜め息一つ吐き出すと、飴玉服のポケットに入れつつ、 )
解りましたよ 、相変わらず冷たいですね、
だから、ちゃんと本心も嘘も僕は全部分かってるわけ
(気づき難い相手の本心にも気づけるため他のより優越感を感じ少し表情を緩ませて小さくふふ、と笑みを零し。駄菓子屋で購入した菓子はそれなりの量があるためこのまま持ってるのは疲れるし相手もいることだし、と思い相手の方に向けて「ねぇ太宰。これ、持って?」と少し小首を傾げながら。可笑しそうに笑われてしまえばムッと頬を膨らましながら何?と拗ねたような態度を取り。チラリと見た相手の表情は輝いていたためらあげて良かったと内心嬉しく思うものの態度には出さないように「あげる。要らないなら返しくてくれも構わないから。」と相手の斜め横、何も無いところを見つめ。ポケット飴玉を入れた相手を眺めながら冷たいと言われ、これじゃ相手のことを本心を出さないなんて言えない、少し素直にならないと、と思いながら相手の近くに行きそっと横に立ち)
うるさいなぁ…ほら、行くよ?
頼もしいですね、
( 本心も嘘も気付いていると、断言する相手の言葉にぱちぱち、と軽やかな音を放つように拍手をして。相手に気付いてもらえるのならばそれはそれで嬉しいことであり、本望だなんて相手に告げたら相手はその言葉をどう捉えるだろう。そんなことを考えながら ふふ、と笑う相手のその笑顔暫し、見惚れ。 はっ、と我に返るや否や、相手が駄菓子の入った袋を自身に押し付けてきたが為に、きょとんとした表情で相手を見下ろすと彼の口から出てきたのは欲しいものを食べていいよ、とかそういった類いの言葉ではなく重たいからこれを持て、という旨の言葉。普通なら嫌だと断る所だが、如何せん頼んできたのは好意を持っている相手。 狡い、と思いながらも断ることなんて出来るわけもなく、それすぐに受け取ると「 善いですよ。 乱歩さんの頼みは断れませんから、 」なんておちゃらけた口調のまま、ぱち、とウインクしてみたり。しかし、相手からの視線は怪訝そうな、それでいて不服そうなその視線、相手の視線の理由を知っていてもなお、とぼけるのは自分の悪い癖だ。にこ、と微笑んだあとに相手からの視線に気付かないふりをすると相手の言葉に対して、「 いいえ、 あの飴は有り難く頂きますよ。 」 と何度もゆるゆる、と左右に首を振ってみせて。相手から貰ったものを要らないなんて、そんなこと思うわけがない。ふふ、と楽しげに笑うと自身の横にたつ相手に ちらり、と視線送り。ゆっくりとした足取りで事務所の扉から外に一歩踏み出すと下記を告げ。 )
そうですね、 じゃあ、さっさと行きましょうか。
ま、僕だからね。
(拍手されると素直に嬉しくなり自慢気になり。流石に好いている人のことだけはちゃんと分かっていたい頼りにされると素直に喜びそうになるのを押さえてえへへと子供みたいに無邪気に微笑み。相手にウィンクされると少しびっくりしたように目を見開きプイとそっぽを向き小声で有難う、と呟き。とぼけるのは相手悪い癖なのでじとっと相手を見つめながらこれ以上相手を見つめたところでこの態度がそう簡単に変わるとは思って居ないためはあ、と頬を膨らましていた空気でため息を零し。飴玉を貰うと述べた相手の言葉に安心し、本気で返られてもどうしていいか分からないので良かったと小さく呟き。歩き出した相手のそばを離れないように歩き出し、もう少しで触れそうになる相手の手を見つめて数回首を横に振り前を向いて)
分かってるよ。行こうか。
自分の事を理解して貰えるのは嬉しいです、
( 知られて困ることも在るが、その分、中々素直に言えない本心だって相手は理解してくれる。その事が単純に嬉しいのは、きっと相手だからなんだろう。 えへへ、と子供のような笑い方をする相手にそんなことを思えば相手の頭撫でてあげたい衝動にかられ。しかし、今自分の手の中には相手に渡された駄菓子の入った袋。下手すると袋の中身をぶちまけそうな予感がして、そんなことをしては嫌われることは確定であり、撫でたい衝動 ぐ、と堪えては上記を告げたあとに にんまり、と笑い。ウインクしたあとに 相手に顔を背けられると これは選択肢を誤ったか ? なんて顔には出さずともそれなりにショックを受けたようで小さく呟かれた感謝の言葉へ ぴん。と背筋を伸ばしたかと思えば「気にしなくて善いのですよ」 なんて。ふふ、と頬を膨らませてみたり、自分の飴玉を貰うという言葉に よかったと、呟いてみたり。今日の相手はいつも以上に愛らしさを覚える。なんて口が裂けても言えない言葉心の中に秘め。相手と歩けるということが単純に嬉しいのか調子外れの音程で鼻唄を奏でながら、 )
そういえば、 今回の依頼の内容って ? 、
…大宰を理解出来る人なんてそうそういないからね。
(とは言ったものの本当に他の人に相手を理解されるのは面白く無く相手を本当に理解しているのは他に居なくてもいいとまで思い。にんまり笑った相手の笑みに何かを感じ相手の頬に向かって右手を伸ばし途中で触りたいと恥ずかしいと言う気持ちがぶつかって一瞬躊躇ってしまったものの相手の頬に手を伸ばし触れる少し前で再び止まり触っていいかと許可を取るように小首を傾げて、これで拒否されてしまえば立ち直れそうにないと思いながら。気にしなくてもいいと言う相手の言葉に「そう。でも、福沢さんには何かして貰ったら基本に礼を言えって言われたよ。」あまり子供みたいと思われるのは望ましく無いためポツリポツリと述べ。調子外れの相手の鼻歌に変なのと小さく呟いて見せ。仕事内容を訪ねた相手に偉そうに上から)
仕方ないから教えてあげるよ。僕たちは警察からの依頼で10代の女ばかりを狙う殺.人.犯を見つけろってさ。
確かに、そうですね。 .. とはいっても、完璧に他人を理解するのは難しいですから。
( それが自分という人間なら尚更だろう。自分でいうのも可笑しな話だが、これでも一応言えないことの一つや二つは普通に在るし、強いて言うなればそれを決して誰かにバラしてしまうことが無いよう記憶に蓋をしている。そんな自分を完璧に理解できるのは昔からずっと一緒にいる人物か観察眼に優れた天才くらいのもの。そういう意味も込めて上記を告げると 人差し指 ぴん、と立て。不意に相手が自身の頬に向けて手を伸ばしてくると予想していなかったその行為に 目を見開き。しかし、何故か何時まで経っても相手が触れてくれる気配はない。その事に違和感を感じていたのだが相手の仕草を見て、 嗚呼、許可制なのか、なんてそんなことを漠然と思い。ふ、と笑みを浮かべれば先程まで人差し指を立てていたその手で相手の手首を掴み。「善いですよ、」と返事を返すなり、自分からその相手の手にすり寄って、悪戯に笑い。すりすり、と相手の手に頬、刷り寄せていたのだが相手の口から出てきた名前に きゅ、と目を細め「 嗚呼、社長ですか .. 乱歩さん、社長と仲良いですよね、 」と相手の言葉への返事はせず、ぽつりと独りごちて。ふんふん、と鼻唄を奏でながら、問うたその問いかけに返されたその返事に ふむ、と何かを考えるような素振り、すれば、 )
それは、かなりの凶悪犯ですねェ ..
実際、嘘を見破っても何考えてるかなんて分からないからね
(口で言っていることが嘘だと気づけたとしても嘘ではない本心の部分に気づけるかはまた別の話で相手の言葉にその通りだなと頷きながら思い。触れようと伸ばした手に目を見開いた相手の表情にクスリと微笑みを零しては、相手に触れても良いと許可を貰い触れようとした時に相手の方から擦り寄って来たことにぱあっと表情を緩ませて手に擦り寄って来る頬を軽くムニムニと感触を楽しむように摘み。社長の名前を出しただけのはずなのに目をきゅっと細めた相手を不思議に思い小首を傾げながら「他のみんなよりも一番付き合い長いし…両親以外で僕の才能を見抜いてくれたのもあの人だからね。最初に心配してくれたのも、あの人だし」社長のことを話すのは嬉しいのでついクスクスと無邪気な笑みを零しながら述べ。調子外れの相手の鼻歌も不快には思えないためま、良いや、と深く気にはせず。何か考えるような素振りの相手を横目につまらなさそうに小声でま、もうだいたい分かってるけどね…と呟いて、ハッと面白いことを閃いたように)
今回の事件、太宰が解いてみる?違うところはちゃんと僕が違うって言うから。
流石に人の思考を全て当てるのは、乱歩さんでも難しいでしょう ?
( 自身の言葉に素直に頷いてくれる相手の素直さを有り難く受け止めながら、少しだけ悪戯をしてみたくなるのは仕方ないことだと思ってほしい。上記を からかうような口調でぽつりと吐き出せば相手の出方を伺うように 相手の瞳を覗きこんで。相手の掌からじわりじわりと感じるその温度にどこか安心しきったように表情を穏やかな、それでいて柔らかなものに変化させ。すり、と相手の手に自らすり寄ったことで ぱぁ、という効果音が似合いそうなほどに顔を明るくさせた可愛らしいその相手の反応を楽しむように 幾度となくその手を自身の頬に触れさせておいて。しばらくその感触を楽しんでいたところに今度は相手が自分の頬を むにむに、と弄ってくるその仕様に目をぱちくり。しかしその表情も束の間、相手が楽しそうに話す自分の所属する探偵事務所の社長の話に 醜い嫉妬の感情渦巻いて。はあ、と溜め息一つ溢しては「 乱歩さんは、社長が大好きなんですねェ ‥ 」 と口に出すつもりは無かったが、ほぼほぼ無意識にそれが口から漏れだし。何となく自分もいったいどんな人物がそんな猟奇的なことをするのか、なんて考えていた訳だが、相手の口から飛んできたのは自分でも予想していなかったその突拍子もない言葉で、 )
え、否、 それは流石に無理ですよ、
まあ、ね…
(人の心を全部見破ることができないのは当たり前かも知れないが素直に認めたくないため少しムッスー、と拗ねたような表情と子供みたいな拗ねた声音でボソボソ、と述べて全く関係無い方を向き。安心したような穏やかの相手の初めて見る顔にうっすら頬を赤らめては俯き。相手の頬をムニムニするのをやめ、ただ手を当てているだけにし。突然聞こえたため息に驚き慌てて相手を見つめ再び出た社長の話になんでか分からず心配そうに不安そうに「え、まあ。福沢さんのことは、好きだけど…」と。無理だと断られてしまえばはあ、と残念そうにし本当に駄目?と問うように見つめ)
太宰も僕ほどじゃないけど頭良いと思うよ?
あれ、 拗ねちゃいました ?
( 決して相手を馬鹿にしたわけでは無いのだが、どうやら彼にも出来ないことが在るという旨の話をしたことが気に入らないようで、自分の眼前で子供のように拗ねたような表情とその口調を聞くなり、くすっ、と笑ってから上記を問い掛けて。穏やかな心持ちのまま、相手の掌の感触を楽しんでいたのだが目の前の相手は何故か顔を俯かせて居り、はて、何か自分がやらかしてしまったのだろうか、と記憶を遡ってみるものの、思い当たる節は何もない。きょとんとした表情を顔に貼り付けたまま、頬を弄ることのなくなったその手の指を手首掴んでいる方の手でなぞり。これが単なる醜い男の嫉妬だと言うのは判っている、が不安そうな相手の口から出てくるのは好きだとかそういう言葉ばかり。この人は無自覚でやっているから更に質が悪いんだよなァ、なんて考えつつ、笑顔を浮かべれば「 それはそれは。羨ましい限りです、 」何て。次に相手が述べたのは頭がよいという己に対する参照で。ぱちっと瞳を幾ばくか瞬きさせたのち、少しだけ何かを考え込むように腕をくんでは、 )
それでも、私は乱歩さんの活躍する姿が見たいのです。
べっつに〜
(出来るだけ拗ねてることを悟られないように肩頬だけ膨らまし頭の後ろで両腕を組みながら述べ。頬の熱が下がるとぶんぶん、と数回首を横に振り上を向いてにひひ、と笑みを浮かべながら再びムニっと相手の頬を摘み、悪戯にムニムニと遊び。手を撫でられるとビクリと手を揺らし再び頬を薄く赤らめ、恥ずかしそうに相手を見つめ。社長のことを羨ましく思うこと相手のことが分からなく何故と言う風に小首を傾げながら考え、クスリと微笑み「太宰にも羨ましいって思う人いるんだね」と。腕を組む相手を見つめ、断られるとはあ、とため息を零して)
本当、残念だよ。僕は太宰の活躍を見て見たかったよ。
‥ そんなに怒らないで下さいよ、 ね ?
( 嗚呼、これは完全に拗ねているな、と相手の子供らしいその仕草と行動に思わず笑ってしまいそうになるが、ここはそれをひとつ我慢して。あくまで相手を落ち着かせるような心持ちで上記を告げると、少しばかり膨らんでいる片方の頬を 指で、つん、と突っついてみて。それから直ぐに相手が左右に首を勢い善く振ったが為に、 わあ、と大袈裟に声をあげつつ相手の頬をつついていた手を相手から退き。その直後に再度、頬に触れたその相手の手が自身の頬を摘まむので、なんだかくすぐったいような心持ちになり。 すり、と指を何度も撫でていれば頬を薄く赤らめた相手。ふふ、とその反応を楽しむように目を細めていたのだが、 そっと相手の手から自身の手をゆっくりと離して。なぜか微笑みながら、話を続ける相手に これは天然なんだろうか。と自分の気持ちに気づくそぶりもいっこうに見せないその相手に 鈍感だなァ、と寂しいような心境に陥って。「 そう、ですね。今は社長が一番羨ましいですよ、 」 と静かなトーン でそんなことをぽつり。それから告げられたその言葉に対して苦笑いを浮かべると、困ったような口調で。 )
そうは言っても、警察が欲しがってるのは乱歩さんの異能であって、私の『人間失格』では在りません。
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