艦娘と提督の日常（非募）

だってだって、私もいつかそんな分別ある大人になっちゃうんでしょ？だから素直に言えるうちに言っておきたいの。私だって司令官が拠り所だもん(指摘を真っ当から受け止めると、照れながらも素直な気持ちを返して)

そうなんだ…じゃあ司令官も私と同じなのね！ふふっ…うん、その辺りの情報は私には調べようがないから、お願いするわ！そんな所も、想いも一緒だなんて、素敵ね(小さな事でも同じ所があると、それだけで嬉しそうに微笑み)

え？いいの？座る座る！嫌なんてことあるわけないじゃない♪(羊羹の小皿と湯のみを司令の側に置くと、ぴょんっと抱きつくように膝の上に飛び乗って)
…はい司令官、お願いお願い！あーん(食べさせ易いように顔をあげると、嬉しそうに口を開け

そうかもしれない、だが雷がそんな風になった姿が俺には想像出来ないな
（相手には自分たちのような大人になってほしくないという願望も込みで呟いて）

ふ、俺も年甲斐もなく楽しみになってきたな、昔はどこかへ遊びに行くなんて考えたことも無かったが…
（そんな風に思えるのは目の前の相手のおかげかと考えては頭を撫でて）

…そんなに慌てるな、ほら
（膝上の心地良い重みを感じながら口の中へと羊羹を入れてやり）
どうだ、美味いか？

え〜！？そこは素敵になった私を想像してよ！(冗談っぽく笑いながら膨れて)…でも、そうね。先はわからないけど、いつまでも素直でいれたらなって思うわ

あはは、こんな状況だもの。仕方ないわ。でもそのぶん、今度のお出かけでたっくさん楽しみましょ！……んんん、なんだかこうして撫でられてると心がほわーってあったかくなるわ…
(撫でられて心地よさそうに目を閉じ……たかと思えば、ぱちっと目を開け)……はっ、これじゃ司令官を甘えさせる予定が私ばっかり甘えてるわ！！

もぐもぐ…うん…うん！おいしー(良く味わうようにもぐもぐすると飲み込んで、まるで電のようにはわー、と感嘆の声をあげ)
もっともっと！…あ、司令官も食べさせてあげる？(幸せとばかりに頬を緩めながら)

はは、すまない…敢えて誤解を恐れずに言わせてもらうなら雷は今のままで充分に魅力的だと俺は思っているからな
（苦笑混じりに頬を掻いて、成長を待たずとも自分は相手に魅力を感じていると言い）

そうだな…おかげで休みの日に向けて仕事を頑張ろうというモチベーションも上がった
甘えてもいいと思うぞ…雷はいつもしっかり俺や皆の役に立とうと頑張っている、そんな雷を労う誰かが居たっていいだろう
（頭を撫で続けながら、普段から献身的に頑張る相手だからこそたまには甘えるべきだと述べ）

そうか…まだまだあるからな
（子どもに餌を与える親鳥の心境になって小さく微笑み相手の口元に羊羹を運び）
…そうだな、ならばお言葉に甘えさせてもらおう…
（甘味なんかよりもこの状況の方がずっと甘いな、なんてガラにもないことを考えながら口を開けて）

ほんと？今のままでも十分？…お世辞じゃないよね？
なんだ、そうだったのなら焦らなくてもよかったのかぁ…
司令官は待っててくれるって言ったけど、やっぱり急いで成長しなきゃって思ってたから……ありがと、嬉しい…っ
(かなり嬉しかったのか、頬を赤くしてほんのり瞳を潤ませ、もう…恥ずかしいなぁと笑って)

う、うん…じゃあ私ももっと積極的に甘えてみようかな……なんて思うんだけど、司令官と一緒で甘えるってどうやるんだっけって考えちゃうよね、あはは
そもそも司令官のチカラになってるだけで満ち足りちゃうからねー(照れ笑いしながら撫でられるままに身を任せ)

もぐもぐ……んぐんぐ…あまーい♪…おいし〜…♪(一口食べては微笑み、一口食べればきゃあきゃあはしゃいで様々な表情を見せ)
…ん、はーい司令官！あーん(司令の目を真っ直ぐ見つめ、落とさないように手を添えながら羊羹を笑顔で司令の口に運び)

嘘もお世辞も俺は苦手だ、どんな雷だって雷は雷なんだからな、そして俺の拠り所は雷だけ…それは何があったって変わらん
（そっと背中へと手を回して抱き寄せて）

俺は雷が喜んでくれるのが一番いい、雷の笑顔だけで俺も満たされる
（結局のところ相手の笑顔を見ることが出来ればなんだっていいのだと真っ直ぐに口にして）

本当に美味しそうに食べるな…見ている此方まで幸せになるな
（相手の幸せそうな様子を見ているだけで満ち足りた気持ちになり）
ん…やはり美味いな
（ゆっくり味わって満足げにしていて）

わた、私…私もっ…！私もなんだから！司令官だけ…司令官だけが私の全部なの…っ！
(抱き寄せられ言葉を受けると感極まって声を詰まらせ、小さい手でぎゅぅっと抱きつき)

…そうね、私も司令官もお互いの幸せと笑顔があればそれだけでよかったのね…(抱きついたまま離れようとせず、胸に顔を埋めてスリスリと)

だって司令官がいて、食べさせてくれて、甘いものなんだもの。全部が全部幸せよ！…さ、しれーかんももう一個…あーん♪(すっかりくっついたまま離れようとせず、愛情たっぷりに口に運んで)

雷…俺の服、左側のポケットの中を見てもらえないか？
（抱きついたままの相手へと指輪を予め入れておいたポケットの中を見るように優しく囁きかけ）

そんな風に想ってくれていたこと嬉しく思う、きっとそんな気持ちがお互いに無意識に伝わっていたのだろうな…だからこそ一緒にいて心地がいいのだな…
（少しクサすぎるだろうかと思えるような発言をしながらも強く相手を抱いていて）

うむ、いただこう……しかしまあ、こんなところを他の者に見られたりしたら大変なことになるな…
（ふと、他人から見たらこの状況は色々と誤解を受けそうだなと、ふと考えて）

ポケットの中…？何かあるの？(片手でこしこしと潤んだ目を擦ると、体を捩ってポケットの中を覗きこみ)

……！！！こ、こここ、これって…！！(中にある物が何であるかを察した途端、何度も目をパチパチさせながら驚き)
…あ、ぁぁ、し、しれいか……う、ぐすっ、うわぁーん！…好き、大好きよじれぃかーん…！！(いよいよ我慢できなくなって、嬉しさと大好きがごちゃまぜになった大きな声で泣きながらぎゅぅぅっと力いっぱい抱きついた)

(最早食べさせることも忘れてぴったりくっついていたが)
ぁぅ、ぅぅ……ぐす、そう…そうね、こんなとこ…誰にも見せられないわ…(小さく泣き笑い)…もう、幸せ過ぎてどうにかなっちゃいそうよ…

その様子では返事を聞くまでもなさそうだが…これを受け取って貰えるか？
（泣き止まない相手の髪をくしゃっと撫でてやってからポケットから指輪取り出し、差し出して）
予め言っておくがそれは艦娘専用の指輪ではない…つまりだな、これはケッコンカッコカリというシステムとも戦略的な意図とも全く関係のない俺の気持ちということだけは理解しておいてくれ

そうだな…今の雷の表情は他の誰にも見せたくないぐらいに魅力的で可愛い
（泣き笑いの相手の顔を指差し意地悪くクスクス笑い）
不思議なものだな…こんな気持ちになったのは初めてだ、これが人を愛するということなのだな

(ぐしぐしと目を擦って微笑むと、こくりと小さく頷き、そっと左手を差し出して)断るわけないじゃない……指輪……つけて…？…ふふ、ここでカッコカリの指輪でした、なんて言ったら私泣くわ(既に泣いてたけどさ、と笑って)

ば、ばかばかっ、こんなぐしゃぐしゃな顔のどこが魅力があるっていうのよ…ゔぅ、恥ずかしい、み、見ないでよ〜！！
(手で顔を隠してぎゃーぎゃー叫んで。余程恥ずかしいのか耳まで赤く)

…ぁ、愛するならちゃんと、ちゃんと……その……す、好きって言って…欲しい、かな……ぁ、愛してる、とか…(真っ赤な顔を隠して小さくなりながらも、本当に小さくぽそぽそ呟き)

だが、もしもカッコカリをするならやはり雷を選ぶだろうが、な
（相手の薬指へと指輪をはめてやり微笑みかけ）
…今はまだ正式に艦娘と人間の関係が認められている訳ではない、だがいつか必ず一緒になれる時が来る…俺がそんな時代にしてみせる、だから信じて待っていてくれ

俺は雷のどんな表情でも魅力を感じるぞ？特にこういう普段見せない表情なんかは特にな…
俺だけが知っている雷の表情だ
（相手の頭をポンポンとして、屈んで顔をのぞき込もうとし）

…言葉などなくとも気持ちは同じ…その、それでは駄目なのか…？
（いざ口にするとなるとやはり照れ臭いのか目をそらしていて）

もちろんカッコカリでも嬉しいけどさ、あのシステムは…何人とも絆を結べるじゃない？(手をかざして、はめられた光る指輪をキラキラした目で見つめながら呟き)…でもこれは、私の…私のためだけのものだから…！
もし認めれれなかったら…いえ、私もその未来、信じるわ！もうここまで来れば怖いものなんてないもの(にっ)

あうぅぅ…い、いじわるしないでよぅ…(顔を覗きこまれ、どこもかしこも真っ赤になりながら必死に目をそらし)

だーめ！心は一緒、想いも一緒、わかってても聴きたい言葉があるのっ！司令官だって好きって言葉…嬉しいでしょ？ね？お願い！(服の裾をきゅっと掴んで、お返しとばかりにじーっと見つめ)

その通りだ…俺はそんな誰とでも結べるような絆で満足したくなかった、他でもない雷とのものだからな…
（相手の頬にそっと触れて）
ありがとう、信じるその気持ちが俺の力になる

意地悪などしていない、ただ俺は雷の顔が見たいだけだぞ？
（必死に目をそらす相手の様子にフッと口元に笑みを浮かべ）

うぐ…全部正論だけにそう言われると弱いな…
（相手の純粋な瞳に軽くたじろいで）
…愛している…
（ボソッと小声且つ早口で）

(頬に触れた手の上に自分も手を重ねて目を閉じ、体を預けながら)
…みんなの、たくさんの絆の中から私を選んでくれて…ありがと
司令官だけに任せないわ、私も私にできることはなんだってやってみせるから、二人で歩いていきましょ…！

ぅ、ぅぅ…わ、わ、わかった、わかったわ！す、好きなだけ見てもいいから…
(恥ずかしさは変わらないが、司令の希望なら応えたい、とこんな時でも素直に手を下げ、赤くなりなりながらも目を合わせて…でもすぐに目をそらし、また合わせ、を繰り返し)

えへ、えへへ〜……ふふ、嬉しい…嬉しいな…！…でもでも！もっと、もーっと聴きたいんだけどなー？ちょっと小さかったし早かったしー
(幸せそうににぱーっと笑うと更に催促)

ふむ…どうにも独りよがりな考えになってしまう…共に歩むと決めたばかりだというのにこんな事では駄目だな
（左手を相手の頭、右手を腰へとやって抱き締めたまま苦笑し）
雷はもう俺のパートナーなのだから対等に扱わなくては失礼というものだな…だからもっと頼りにさせてもらう、そして何かあったなら俺を頼れ…

今のような雷も新鮮でいい…
（赤面して落ち着かない様子で視線泳がせている相手の額にそっと口づけて）

雷にはかなわないな……愛しているぞ、元気をくれるその声も笑顔も全てが愛おしい
（相手の催促に根負けし、小さく笑みを浮かべては己の想いを包み隠さずに吐露して）

そうそう！司令官ってば何でもかんでもみーんな一人で背負い込もうとするんだから！……私は最初から言ってたのよ？もーっと私に頼ってもいいのよって！…ふふ、私は何を頼んじゃおうかなー……って、わ、ちょっと……ぁっ
(抱き寄せられ安心したように笑うと、お願いごとを考え始めて顔を上げ……た所を額に口づけされ)

ぁわ、わ、ぁぅぅ〜……しあわせー…わた、私も、もっともーっと愛してるー…
(再び一気に真っ赤になったかと思うと、恥ずかしさのあまりぐるぐると目を回して幸せオーバーヒート)

確かに俺は自分がやらなければと気負い過ぎているのかもしれない、だが俺はこの鎮守府の提督だ、立場上他人に弱みを見せるというのにはどうにも抵抗があって、な
（鎮守府を、国を、そしてこの手の中のぬくもりを守らなければいけない、そのためには自分は強くある必要があるんだと、真剣な眼差しで相手を見つめれば腕にも自然と力がこもり）
…それでも、人が一人で出来ることには限界がある…雷がそのことに気づかせてくれたんだ。
良いものだな誰かがそばで支えてくれているというのは

お、おい、雷、大丈夫なのか？
（目を回してクラクラとよろめく相手を慌てて支えて）

司令官らしいわ…何も頼らないで全ての人を背負うことができるくらいじゃないと国は守れない、なんて考えてそうだし、どうしてもそれを曲げたくないって気持ちもね……
ほら、司令官熱くなってちょっとチカラ強いー…(いたた、と小さく呻いて)
…いいの、私が側にいるってことだけわかっててくれれば、本当にダメなときだけ、弱味を見せてくれれば、それで…(にこ、と優しく微笑み)

だ、だ、大丈夫よ！…ちょっと嬉しすぎただけ…ほら、幸せお裾分け！大好きよ司令か……ううん、猛、さん…
(赤い顔を左右に降って目を覚ますと、少し背伸びしつつ両手を伸ばして司令の首元に抱きつき、目を閉じて唇にちゅっと)

す、すまない…つい力が入りすぎてしまった
（華奢な相手の身体を気遣うように慌てて力を緩めて謝罪し）
雷には全てお見通しという訳か…全て知った上で受け入れて傍にいてくれるというのか…全く、かなわないな
（自分よりずっと小さな相手の大きく深い愛情に包まれて、自分はきっと一生かけても彼女にはかなわないのだろうなと感じていて）

っ…！い、雷…不意打ちはズルいぞ…
（大胆不敵な相手の行動に驚き2、3歩後ずさりし）
それから、名前を呼んでくれるのは実に喜ばしい嬉しいことなのだが…その、やはり公の場では、控えてもらうことになるだろう…
（艦娘から名前を呼ばれたという事実にまず感動しつつも、申し訳なさそうな様子で言いにくそうにしながらそう告げて）