一宮まりあ 2016-02-08 23:35:10 |
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そ、そんな感じ…ですかね?……あ!!!!!大変!もうこんな時間!
(相手の視線にうっすら頰染めつつしどろもどろに返事するもそういえば辺りは真っ暗、腕時計へと目をやると時刻は8時過ぎを指し示しており目を見開き思わず叫んで)
困ったな…こんな時間に娘が一人家に帰っていないとなると親御さんは心配してしまうよ?(気が付けば辺りは暗く電柱も余りない中1人で帰らせるのもどうかと思い「このご時世、きっと物騒だと思うし…僕もついて行こうか?」と聞き)
あ、大丈夫です。両親は共働きですし…、それに自転車で来たのですすーっとすぐ着きますよ!
(首をふるりと振って相手の申し出には断ると視線落としつつもこともなさげに呟いて顔をぱ、と上げてにこり微笑めば言い終わらない内に踵を返し早くも自らの自転車の方へと向かい始め、途中ではたと気づいたかと思うとくるりと振り向いて)
…あの!明日も来ますから!…絶対!
おや、そうかい。それじゃあまた明日…かな?気を付けて。(断られれば特に執着する必要も無いのであっさりと頷きそう言えば手をひらりと振りそう言うとふと思い出したように「そういえば明日は雨が降るから
」と天気予報(?)をして)
(相手の天気予報にこっくり頷き手を振り返したー翌日。予告通りザアザアと雨が降り、普段であればバスを使うところであるが今日は"新しいお友達"に会いに行かばならない為レインコートを羽織り自転車で登校していて。寄り道することなく真っ直ぐ昨日の神社へと向かう道中、もしや昨日のあれは幻で今日は神社が見つからないなんてオチではなかろうか…などと案ずるもその心配はよそに人気のないその神社は雨に打たれてはいるものの昨日と変わらぬ様子で聳えており。鞄を肩に掛け傘を差すと「…雨よけになるところはあるのかな?」などと考えつつ石畳の階段登り始め)
おやおや、雨の中来るだなんて骨が折れるねぇ。(まさかこんな雨では来ないだろうと予想していたため来るは思っていなかったが何故か昨日の約束は期待していたようで。木に腰掛けていると階段を上ってくる彼女が見えそう呟けば木から降りて登り終わるのを待っており)
出雲さーん!まだいま、ぅぉわっ!!!!…いったぁ……
(駆け足気味で階段登るも当人は運動音痴、バランス感覚もほぼ皆無でありさらには今日は雨で滑りやすいつまりそれらが災いし…転けた。大事には至らなかったものの制服のスカートは雨に濡れ膝を軽く擦りむいた様で苦虫を噛み潰した様な表情で自らの膝を見下ろし)
全く…雨の日に走ったりするからだよ。大丈夫?(転けた相手を見ては近寄って行きそう言い「擦りむいた程度ですんだから良いもの、何かあったらどうするんだい」とため息混じりに続け)
…う、ごめんなさい……。…なんだか昨日のことが信じられなくて、走っちゃいました
(雨を、スカートの布地が吸収し色を変えるのを感じるもののその場に座り込んだまま自らを案ずる相手の言葉に少々バツ悪そうに視線逸らし俯くも沈黙の後、立ち上がりながら口開き眉八の字にして笑い)
ああもう…そんなに服を濡らしてしまっては風邪をひいてしまう。こちらにおいで、汚れてはいるけど雨宿りにはなるよ(そういうと手を引き境内の扉を開けてはあまり開けたことが無く埃が舞い眉を寄せるも濡れるよりかは少しはマシだろうと考えて)
…あ、す、すみません
(相手から手を引かれれば「あ、神様もあったかいんだ」などと頭の隅で考えつつ引かれるまま境内へと足を踏み入れ埃っぽさにけほ、と咳き込むも雨に濡れないその室内はどこか暖かく安心感を覚えて)
掃除なんてしないしあまりここにいないからね。こんなに汚れていたとは思わなかったよ(いつもは木の上で眠っていたりと中で過ごすこともあまり無いためそう苦笑混じりに言うとまだ降り続く雨を見て「曇空もつまらないなぁ…」とつぶやき)
そうなんですか…あ、それじゃあ私次はお掃除道具持ってきますね!それでストーブも持ってきて冬もこれるようにしよう。うんうん
(雨でじとりと太ももに纏わり付くスカートを煩わしく思い端を指で摘めばパタパタと乾かすようにしながら1人で楽しげに言葉紡ぎ視線は雨が降りやまぬ外へと向けて「私は結構好きですよ、雨」と微笑みながら返して)
君はまるで僕の神社に住みそうな勢いだね(楽しそうに話す姿を横で見ていると微笑ましく思ったのかそう言い「僕は狐の嫁入り位がいいかな、綺麗だと思わないかい?」と首を傾げて問い)
えへへ、それってすごく楽しそうですね!
(神社に住む、という言葉に相手と色々な話をしながらゆったり時が流れるのを想像して両の拳を胸の前でぎゅと握りしめて、途中で気づいたようにレインコートを脱ぎ始め「確かに、素敵ですよね。素敵で不思議!」何度も頷いて同意し)
ふふ、たしかに素敵だ。本当にどこかで狐たちがしているかもしれないと考えてしまう(こんなにも人と話すのは久しくどこか楽しげに話しながら袖元から札らしきものを取り出してそれを破ったと思うと息を吹きかけ満足そうに微笑み)
ほんとうですね…。何をしているんですか?
(こくり頷けば隣の相手がなにやら札を破いているのを見、神様ということだから儀式の一つなのか…などと思案しつつ首傾げて相手に問いかけ)
ん?曇空だけではつまらないからね…ほら(息を吹きかけた紙を手の平から落としていくとそれがひとつひとつ命を宿したかのようにまるで蝶のように舞い出して)
すごい、蝶々みたい…!
(魔法みたい、と思うも相手は神様。みたいではなくきっとそれに近いものなのだろうと理解すれば紙の舞う様子を目で追いかけながら足元にレインコートと鞄を置いて目をキラキラさせて)
ふふ、驚いた?これ位は簡単だからね(自身の見せたものにこんなにも無邪気に反応するのを見るのは久しく嬉しそうに微笑めば「雨空に蝶というのも変わっているけどね」と続け)
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