女囚二人の大脱獄！？【百合】

はぁー
(髪や身体を洗い終わればかけ湯をしてお湯に浸かり、一気に脱力した感覚で自然とそう言って

ねぇ、少し気になったんだけど風呂の天井だけ低くない？
(相手に自分達の房と同じ階層にある風呂の天井だけ高さが違うと気がついて「もしかして風呂と二階の間に通れるスペースがあるのかもしれないわね」と相手の耳元で囁くと看守が入ってきて風呂の終了を知らせて)

ああ、確かに
(もし、本当にそうだったら逃げやすくなるねと言い。看守の声を聞いては立ち上がり、湯槽の外へ出て

ふぅ、少しはさっぱりしたわね
(四時半頃になり、風呂から出て房へ戻って来れば夕食までの３０分自由の時間になり、再び二人だけになれば筆談を始めて「何か脱獄に向けて聞きたいことや知りたいことってある？」と書いて)

いつ実行するの？
(聞きたいことと言えばやはり金曜日だったりするんだろうなと考えて。一週間後や二週間後、いつにするのか気になり、そう紙に書き

必要な物を揃えて脱獄のルートを確保した翌週の金曜日かしらね？
(取り敢えず確実に脱獄出来るまでは様子を見るつもりだと話していてれば看守が夕食の為、整列して食堂に集まるように指示してきたので「夕食に行こうか？」と食堂に移動し始めて)

そうだね、行こう
(理解したかのようにヘラっと微笑んでは檻の外に出て。ずっと座っていたのでぐいっと背伸びをしては食堂へ向かい

刑務所のご飯って美味しくないよね、早く外の美味しいご飯を食べたい
(溜息交じりに愚痴をこぼしながらも一瞬の隙を突いてナイフとフォークを袖に隠せばニコッと微笑んで見せて)

そうだね、早く美味しいご飯にありつきたいね
(相手が微笑んで見せるので微笑み返してはいつもと何も変わらない、質素なスープを飲んで

そろそろ食事の時間も終わりのようね
(看守が食事終了の号令をかけて各自房に戻って掃除をするように指示されたので「部屋に戻って掃除をしましょう？」と袖の中にナイフとフォークを持って部屋に戻って
)

うん
(部屋に戻ると小声で「それ何かに使うの」と相手が持って帰ってきたフォークとナイフに目をやり、そう質問して)

何かに使えないかなと思って・・・
（スプーンやフォークで壁を掘るという地道な作業とかに使えないかなと思って「掃除しながら壁とか観察しようか？」と箒で掃きながらくまなく壁などを観察し始めて）

うん。あれ、早速ここ、ちょっと脆いみたい
(雑巾を手に持ち、やや汚い壁を拭いていくと破片がポロポロと壁から落ちてくることに気づいてそこの部分を確認し)

良いね、それじゃあ私が掃除してるから少しずつこれで掘って
（穴は本棚とかで隠せば良いから相手にスプーンを手渡して掘る様に指示して「掘って出たごみは一緒に捨てよう、あと掘り過ぎないようにね」と注意して）

分かった
(なるべく、音をたてないように食べ物を掬うように掘って、出たゴミはゴミ袋の中に捨てていき「このぐらいかな…」と無意識に述べて

よいしょっと・・・そろそろ掃除の時間も終わりかな？
（ゴミ捨てを終えると掃除の時間も終わり2時間の房内自由が与えられて）

ふぁーあ…疲れたー
(掃除、というかバレないように隠しながら壁を掘っていくことはちょっとした重労働であり、欠伸をしては床に寝転がり

よいしょっと・・・どう？効く？
(寝転ぶ相手をひっくり返して背中上に立ち膝でまたがると相手の身体をツボ押しマッサージをしてあげて)

うん、ありがとう
(急に何をするのかと思いきや、疲れている自分へのマッサージだと言ってツボを押してくれている相手に感謝してにこやかに対応し)

良いお尻してるじゃない？
(マッサージをしつつ、手癖が悪いのか無意識に相手のお尻に手が行ってしまって普通に撫でながら感想をこぼしながら「それにうなじも素敵よ？」と相手のうなじに口付けして)