あるじ 2016-01-30 21:34:46 |
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盾って、お前なぁ…俺は自分の身ぐらい自分で守るっての。何もかも背負おうなんて考えるなよな
(相手は自分なんかよりもずっと強く、守るというその言葉も本気で言っているのだろうが、自分にとって相手は幼なじみの女の子であり、そんな彼女に守られるというのは中々に男としての沽券に関わってきそうな部分であるため、少し強がって口にして
ふふ、ご心配なさらずともきちんとカイルのことも頼りにしていますよ。私はまだまだ未熟者ですからね。
(あのように断言したものの、さすがに一人で全てを守れると言えるほど己は強くはなく。それに、幼馴染の彼は自身よりも戦闘向きであり機転も効くのだから本当なら守るだなんて言うのは烏滸がましいぐらいであり、この気持ちは本物だが一人で無茶をするような真似はしないことを伝えていけば、微笑みを零して
…本当は俺が守るって、言えれば良かったんだけどな…
(悔しいが戦闘ともなれば現状では自分のことで精一杯であり、自分が守る側に回るなんていうのは夢のまた夢の話しであり、相手には聞こえないぐらいの声でそう弱音をついつい吐いてしまうが、そうしているうちに隣国へと到着すれば気を取り直して前を向き
__さて、無事に隣国に到着しましたね。こちらは凄い賑わいですね。
(自身が住む都から外れたのどかな村とは違い、隣国は華やかで賑やかな雰囲気が街中に溢れかえっていて、まるでパレードでも行われているかのような熱気に当てられつつも、出店で埋まったメインストリートが眼前に見える隣国の門前に佇んだまま、心なしかワクワクとしたような声でそう告げ
…ああ、村の祭りの盛り上がりの比じゃないな…
(村で一番盛り上がる祭りよりも賑わいを見せる隣国の迫力や雰囲気に息を飲み、軽く感動すら覚えながら「よしっ、さっさと用事済ませて色々見て回ろう。せっかくここまで来たんだからな」様々な出店の並ぶメインストリートにワクワクしているのはこちらも同じで、やることやって観光でもしようと提案し
ええ!この用事を終えましたら是非観光を致しましょう。今から楽しみです。
(彼から提案された観光と言う言葉に、狼耳をピンと傾けさせれば喜びの余り緩やかに尻尾を動かしていき、パアッと顔を輝かせてもはや目的が入れ替わっているようなほど楽しみにしていて。だが上記の言葉を告げた途端、少し年甲斐も無くはしゃいでしまったことに気付いた為に"こほん"と誤魔化すように咳払いをすれば、隣国の中心にあるお城を目指してメインストリートを抜けようとしていき
ああ、あくまでもちゃんと用を済ませた後でな?ハシャぎすぎて役目をおろそかにはしないように
(気分を高揚させてハシャぐ幼なじみの珍しい姿を見ることが出来てなんだか嬉しくなり、心配はないとは思うが仮にもこれから向かうのは王の住まう城なのだから失礼のないようにしなければと少しからかうような口調で忠告しておき
も、勿論、仰る通りです。村長から預かった大事なお使いですからね。
(痛いところを突かれてしまったので、ややドギマギしつつも彼の言葉にしっかりと頷いていき。今回の村長からのお使いは、中に何が入っているのかはわからないが妙に豪華な装飾が施された片手で持てるくらいの正方形のケースを、隣国のお城の王へと届けること。これを渡された時は何があっても守るようにと強く言われたので、中身を知らずともとても大事な物だと言うのが伺える。だからこそ、この活気ある市場に気を取られてはダメだと己に言い聞かせて、足を進めようとしていき
そういや、村長から受け取ったのってかなり豪華な飾りのついた箱だったけど何が入ってるんだろうな?
(直接自分に頼まれたお使いではないため中身については全く聞かされておらず、お使いを任された相手ならば何か知っているのではないかと興味ありげにそう質問をして
箱の形から予想をしますと、指輪や宝石などでしょうか?実は、村長からは中身を教えては頂けなかったので、それで合っているかは分からないですが…。
(相手からの質問に、自信の無さそうに狼耳をやや下げながら自分も詳しくは知らないことを伝えて、曖昧な返答をしていき。彼の顔を見ては「やはりカイルも気になりますよね」と言って、本当に箱の中身は何なのだろうかと思っていき
リリアナも知らないのか…確かに気になるなー。蓋ちょっと開けて中を覗いてみるか?
(ますます箱の中身に対する謎が深まっていけば、いけないこととは知っていながらも自身の好奇心を満たす為だけにそんな提案をサラリとしてみせては相手の反応を窺い
そうしたいのも山々ですが……カイル、開けてはいけませんよ。もしかしたら、見たら呪われてしまう曰く付きのような物かもしれません。
(アレだけ村長が頑なに教えてくれず見せてもくれなかったのだから、貴重品でも危ない物の類いかもしれないと、少々ズレたことを真剣な表情で彼に伝えていき。世の中には見ただけで取り憑かれてしまうのもあると、昔文献で読んだことがあるのでとにかく好奇心は控えた方が吉だと考えていき
なるほど…でも仮にこれがそういう危険な物だとして、それを一国の王の下へ持ってくってのはどうなんだ…?テロリスト容疑をかけられるのはごめんだぞ
(確かに様々な呪われたアイテムの存在について噂にはよく聞いていて、実際にこの中身がそういった類の品であるなら解呪方法についての知識が全くない自分たちが触れるべきではないということは理解出来、そして同時にこのお使いについての疑念が浮かんできてしまって
その点に関しては大丈夫ですよ。一応、村長曰く王様がこれを必要としていると仰っていましたので、例え呪いの品だとしても相手の方が持って来いと仰った為、テロリストの容疑は掛けられないかと。
(世界が魔王に脅かされてから幾数年が経ち、特に最近は何かと物騒な話を多く聞くもののさすがにあの村長がテロを企てるようなことはしないだろうし、それに事前に王が必要としていると言っていたため何かあってもこちらの責任にはならないはずと、難癖を付けられた場合を除いてそう伝えていき
まあ、そりゃ話しぐらいはちゃんと通してなければ俺たちなんかが城に入るなんて出来っこない訳だしな
(城の敷地まで真っ直ぐにやってきて衛兵たちに相手がここへ来た用件とともに村長直筆のサインを掲示すればあっさりと中へと通してもらえて、どうやらこの件はキチンと織り込み済みの案件のようだということがわかり、いかがわしい仕事という線はほぼ無くなり安心していて
__それにしても、やはりこの大陸を支える一国のお城とあってか中は絢爛豪華ですね。
(無事にお城の内部へと入ることが出来て、そのお陰で彼の方も今回のお使いに対しての疑念が取れたのか、心なしかホッとした様子でいたのを一瞥しつつも真っ赤な絨毯が敷かれ、金色のシャンデリアが飾られたお城の廊下を見てしまえば、自然とそんな感想が溢れていき
そうだな…俺には少し居心地が悪い
(生粋の庶民生まれの自分にはあまりにも豪奢で大きな城内に居心地の悪さを感じ、周りを見回して少しばかり恐縮した様子で歩いていて
…私もあまり居心地は良くないですね。
(農村育ちの自身としては見慣れない豪華な物ばかりなので、表では堂々と構えているもののやはり内心では緊張気味な為、その本心をポツリと隣の彼に零していき。__それから長い廊下を歩いて、ようやく謁見の間がある扉前に辿り着き
リリアナは似合ってると思うけどな、城に仕える騎士みたいで…っと、無駄話はこれまでにしておくか
(同じく居心地の悪さを感じているらしい相手を見やり改めて見てもやはり城の騎士だと言われても不思議ではない気もするけど、なんて話しをしつつ謁見の間の前にやってくれば一際豪華な扉に荘厳な雰囲気に圧倒され、流石にこれから王に会うのだから私語は慎んだ方が良さそうだと空気を読んで、黙って衛兵が扉を開いていく様子を見ていて
……失礼致します。
(謁見の間の扉が開かれていけば、側の衛兵に中へ入ることを目で促されたので先程の比ではないぐらいに緊張をしながら一礼をして、謁見の間へと入って行き。
(/主様にご質問なのですが、物語を円滑に進める為にサブ・モブキャラを出しても大丈夫でしょうか?勿論、提案したこちらが請け負いますので…!)
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