あるじ 2016-01-30 21:34:46 |
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それでは、この港町を見て行きましょうか。(夜になれば魔物が活発化して危険なため宿は近場の方が良いと考えていたので、ゆるりと狼の尻尾を振ればすぐに彼の提案にこくりと頷いていき。また、今日は色々とあった為に昼食を取る時間は無く、胃の中は空っぽで。獣人ゆえに嗅覚が良いので、先程から漂ってくる露天の食べ物は普段よりも気になっていて。夕暮れで橙色に輝くバザールへと足を運んでいき
ああ、ここも隣国の町程ではないけど賑わってるな
(相手の言葉に頷き、歩き出して町の中を見回しながらも結局さっきは見て回ることの出来なかった隣国の町とを比較しながら話し、それでも自分たちの住む村よりも大きく人で賑わうこの町は己にとっては気分を高揚させるのに十分なもので周りを見て歩き「…やっぱり海鮮系が多いみたいだな。…クラブスの脚焼きなんてのもあるのか、さっきの魔物の殆ど色違いぐらいにしか見えないが…」魚やら魚貝類の並ぶ露天を見て歩いているとその中に先ほど倒したドレッドクラブより赤みの強い蟹型の魔物の脚を焼いているのが見えて思わず目を奪われて
まあっ、カイル。あちらには大貝のバター焼きと言う食べ物もありますよ。クラブスの脚焼きと言い、私達の村では見たことも無い食べ物ばかりですね。
(バザールに並ぶ食材や食べ物はどれも珍しく、思わず見ているだけでも楽しさで狼耳がぴょこぴょこと動いてしまう程で。不意に漂って来たバターの良い匂いにつられて、ホタテに似た大貝の方を指差していき。それから彼の視線の先にある蟹に似た魔物の脚焼きを見ては、どれも自分達の村には無かったので物珍しそうに言い
そうだな、俺たちの村じゃ野生動物の肉とか畑で穫れた野菜が中心だったからなー
(単純に立地の問題もあって新鮮な海産物に慣れ親しむ機会が無かったため、全部が目新しく隣でテンションの上がっている相手の気持ちに共感することが出来て、指差した先を見やり大貝のバター焼きも美味しそうだと感じて「どれも美味そうで悩むな…いくつか買って二人で分けるか?」これだけのものを見て一つを選ぶなんて難しいと考えてはお互いに食べたいものをいくつか買って持ち寄って分け合おうと言い
近くに海はありませんでしたからね。
__ええ、是非シェアを致しましょう。買い物は二手に分かれて行いますか?
(自分達の村は海からは遠く山に囲まれていた為、彼の言う通り基本的な食材は山菜や山で狩った動物達で。そんなことを思い出していると、夕飯は二人で持ち寄って分け合うかどうかと言った相手の提案が聞こえて来て。確かにそれなら沢山の海の幸を食べることが出来ると感じたので、快く承諾すれば買い物の方法を尋ねていき
それがいいな、じゃあお互いに買い物を済ませたら町の入り口ゲートに集合ってことでいいか?
(目印だけ決めてお互いに別々に見て回った方が効率もいいし、ついでに宿についての情報なども得られるかもしれないと考えればとりあえずここで一旦別れようと提案をして、初めての土地で迷わないかという心配は少なからずあったが目印も入り口ゲートならわかりやすく最悪の場合そこへ戻れば大丈夫だろうという判断で
はい、それで大丈夫です。
ではカイル、また後ほど会いましょう。
(胸の前でぽんっと軽く両手を合わせて了承の意を示せば、さっそく彼と分かれて港町のバザールを歩いて行き。あまり裏通りと遠くには行かないように気を付けながら、賑わう露店を周っていって。大貝のバター焼きやタコ焼きと言う郷土料理、また白身魚のフリッターを買えば、そこそこ時間が経っていたので港町の入り口ゲートに戻っていき。
そろそろ戻るか…しかし邪魔だな、これ…
(ゲートを中心に目印を見失わないよう意識しながら町中を歩き、様々な店を見るついでにその道中で良さげな宿を見つけてこれは後で相手に報告するとして、夕食の買い物を楽しんでその中でも興味を惹かれた串に刺さった魚の塩焼きと魚肉を加工して作ったというさつま揚げ、クラブスの脚焼きを買って戻り、特にクラブスの脚焼きはサイズがなかなかに大きいため、かさばるなと軽く愚痴っていて「お待たせ、早かったんだな」先にゲートへ戻っていた相手より数分遅れて戻ってきて
__いえいえ、私も今来た所ですよ。
そう言えば……先程あちらの広場でベンチを見掛けましたので、そこで夕食にしましょうか。
(ゲート付近で待っていると程なくして相手の姿が見えたので、ゆるりと狼の尻尾を無自覚に振れば彼へと近寄って行き。相手の持っている料理も見たことがなく美味しそうで、特に魚肉を加工した物っぽいのが気になっていて。しかしここは人通りが多いため食べ歩きは他の人の邪魔になってしまうと感じ、ちょうど買い物をしている最中に見掛けた広場のベンチの存在を相手に伝えれば、そこに座ろうと提案していき
そうだな、飯ぐらいは落ち着いて食おう
(露天で色々と買ったはいいがどこで食べるかなどそういったことまでは考えてなかったため、相手が予めそちらに気を利かせてくれていたことに素直に感謝をして、食べ歩き出来ないこともないがやはり食事は腰を落ち着けて食べたいものだと考えてベンチのあるという方向へ歩き出して
あっ、ありました。
あちらが先ほど言ったベンチです。
(買った食べ物を落とさないようにしながらバザールを抜けて広場へと出れば、二人など余裕で座れる三人席ほどの細長いベンチを指差して彼に教えていき。ふと自分達が真ん中を空けて左右に座れば、それぞれ買った食べ物を中心に置けると考えて。手前のベンチの右端へと相手が座って貰えるように、自身はここから奥のベンチの左端に座っていき。
よし、じゃあ買ってきたものをここに並べていくか
(ベンチの大きさと相手の座った位置で意図を理解すれば己は右端へと座って、自身の買ってきたものを相手の買ってきたものを置く場所も考慮に入れて出来る限り場所をとらないように手元へと並べていき、相手がどんなものを買ってきたのか期待している様子で並べられるのを固唾を飲んで見守っていて
ええ、そう致しましょう。
私は__大貝のバター焼きとタコ焼きと白身魚のフリッターを買いました。カイルは何をお買いになったのですか?
(食べ物の名前を言いながら微笑みを浮かべて、買った物をバランス良く並べていき。どれも店の亭主が二人分の爪楊枝や割り箸を付けてくれたので食器には困らないと考えつつも、相手が並べた料理を見てはどんな物なのか説明されるのを楽しみに待っており
…ああ、俺の方は魚の塩焼きとクラブスの脚焼きは見ての通りで、こっちはさつま揚げな、魚肉をすりつぶしたやつと野菜を混ぜて油で揚げたもの…らしい
(相手の買ってきたものを見ていきながらたこ焼きという奇妙な丸い物体に思わず目を奪われてしまっていたが、思い出したように自分も買ってきたものについて説明していき、さつま揚げについては売っていた店主の説明そのままに相手へと話し
へえ、こちらはさつま揚げと言うのですか…!魚肉をすり潰して作るなんて手の込んだ食べ物ですね。
(相手が持って来た中でも、特に詳しく説明をして貰ったさつま揚げに興味を抱いてそう言いながら、夕飯を食べる為の割り箸を一つ持って「はい、割り箸をどうぞ。料理が冷めてしまわない内に食べてしまいましょうか」と、彼の方に差し出していき
これは肉料理とかでも応用出来そうだよな
(村ではせいぜい穫ってきた肉を煮込んだり焼いたりといったシンプルな調理法がメインのため、新たなレパートリーになるのではないかと密かに期待しながら受け取った割り箸で料理を食べ始めて「…うん、美味いな。このたこ焼きってやつがまた美味い」一通り料理へと手をつけて、その中でも相手の買ってきたそれを絶賛しながらもう一個とばかりに手を伸ばし
考えるだけで美味しそうです。今度作ってみたいですね。
(手の込んだ料理と言うものは中心街に多く見られると聞いていたが、さつま揚げなどの手法ならば彼の言う通り肉に応用して村でも作れるのではないかと思い、微笑みを浮かべていき。割り箸でさつま揚げを一つ取れば食べていって「カイルの買って来たさつま揚げも美味しいですよっ」その食べたことの無い味に頬を緩ませて、耳と尻尾を上機嫌そうに動かせば他の料理も食べていき。
ふぅ…食った食った、腹一杯だ
(その後も次々と料理を食べ進めていき、あっという間に完食してしまえば満腹になって、満足げに小さく息を吐いて「そういえば今日の宿だけど、さっき買い物してるときに良さそうな場所を見つけたんだ、少し休んだら行ってみないか?」それから思い出したようにそう口にしては食休めをしてから行ってみようと提案をしてみて
__ごちそうさまでした。ええ、お腹も丁度良い具合になりました。
(満足そうな表情を見せる彼に微笑み掛けながら自身も息をつき。食べ終わった割り箸やトレーを片付けていれば、既に本日の宿を見つけてくれていたらしい相手の言葉に「まあっ、本当ですか、ありがとうございます。そうですね、少し休んだ後に行きましょうか」快く承諾すれば、取り敢えずゴミを近くのゴミ箱に入れていき。再び戻って来れば少し疲れた体を休めていって。__それから数分後には、宿に向かおうと広場のベンチから立ち上がろうとしていき
…よし、それじゃあ行くか。ついてきてくれ
(しばし食休めをした後で、相手が宿屋へと向かうべく立ち上がるのを見れば己もそれに続いてゆっくりと立ち上がり、先ほど買い物中に見つけた宿屋までの道のりを思い出しながら先導するべく歩き出して「…着いた、ここだ」それからしばらく歩き、先ほど見つけた宿屋の前で足を止めて
(/時間が空いてしまって申し訳ありません…またお相手していただけるかわかりませんが、一応返事を書いておきますね)
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