ヤンダ彼から離れられない私

怒ってないよ、真奈が嫌なんじゃないの？
(腕を掴まれ出るのを一旦やめると持っている荷物を置いて相手の方に振り返り引き止められる理由が知りたくて見つめて｢何が嫌で駄目なのかも教えてくれないからわからない｣と言うと玄関にもたれかかり

嫌とか、そういのじゃない……ただ、
(相手に聞かれてどう答えようか迷い。思っていること全て話せばきっと傷つけるかもしれないと考えて「ただ、秋の……行動が、最近変わったなって思って……前より、嫉妬深くなったのかなって……」とポツリ言っては俯いて)

だからさっき好きがうまく伝えれないって言ったけど？
(想像通りの返事に先程のソファで会話してる時に言ったことをもう一度言いすれ違っていることが辛く｢だからもう一晩くらい離れてみようよ｣と提案して

……わかった
(相手の言葉を聞いてはポツリと自分に言い聞かせるような声で上記を言えば「外、寒いからマフラーして行って」と部屋からマフラーを持ってきて相手の首に巻いて)

要らない、おやすみ
(巻かれたマフラーと取れば返して｢おやすみ｣と言って家を後にして友人の家に向かい一晩離れると割とすっきりして会社では普段より明るく接していて

……どうしよう…
(相手が家を出ていけばその夜はあまり寝られず夜が開け会社に行けばデスクで仕事をするもあまり頭が働かず上記をポツリとつぶやいて)

お疲れ様です、この資料目通してて
(頼まれていた会社全体に配る資料が完成したので持っていくと浮かない顔をする相手に挨拶をしてから手渡しして｢昨日寝てないでしょ？｣と相手にしか聞こえない声で問いかけ

……っ、資料ありがとうございます。
(差し出された資料を受取れば、相手にすんなりと寝ていないことがバレて少し俯いては何も返さず上記を言って資料を机の上に置いてそのまま資料に目を通して)

…何か改善した方がいいところとかない？
(資料を見る相手の隣のデスクが空いていたので椅子を借りて隣に座り渡した資料の内容の感想を待って

いぇ、特に問題はないかと思いますが…
(と、資料に目を通していると相手からの質問に上記のように答えて。だが、視線は周りの社員に行っておりたまにこちらをチラリとみる社員がいるので少し気になって「一応、他の人にも添削して頂いては？」とほかの人の視線が気になって少しわざとらしく咳払いをして前記を言い)

それもそうだな、俺が資料持ってきた時に暇そうにしてたのが相良さんだけだったから。
(視線など気にしていては仕事にならないが敢えて嫌味を言って立ち上がれば｢午後も頑張って｣と肩を叩き他の社員の所に行き談笑して

……悪かったわねっ…
(相手が席を立って他の社員の所に行けば上記を小さな声で呟いて少し頬を膨らませて改めて資料を見ていると後輩から呼び出されて打ち合わせの時間であると気づいて慌てて「ごめんなさぃ、今行く…」と企画書などを手に持って会議室へと向かい)

…会議？
(社員と談笑するも相手が近くにいると気になってしまいチラチラ見ていたら書類を持ち後輩と出ていったので会議だろうと思うも気になり、周りには自分の部署に帰ると言い気付かれないように追いかけて

企画書の打ち合わせだよね。
(会議室に向かいながら後輩と並んで少し話をして「今日で、ある程度固めないとね」と相手と今後の予定を少し予想しながら話していれば会議室に付いて２人で向かい合うように座れば打ち合わせを始めて)

2人きりで会議室なんか借りるのかよ…
(会議室へ入るのを見れば仕事なんだと分かると邪魔は出来なくて行き場のない気持ちにため息をついて携帯を取り出したら『さっきはごめん、今日は家に帰るし夜ご飯でも食べに行かない？』とメールを送り今の時間を確認して自分も仕事に戻り

…よし、じゃぁこの企画案でもう一回部長に提出してみるね。今日は、ありがとう。
(話が一段落して打ち合わせが終われば後輩が会議室を出ていくとふと携帯に視線をやれば連絡が来ているのに気づいて中身を見ては少し微笑んで自分も返事を送って『よろこんで』と一言だけ送って資料を手に会議室を出ては「そうだ…」と先輩に資料を探してくるよう頼まれていたことを思い出して全部署共通の資料室へと向かい)

これで終わり…
(配布し終えた書類ををまとめて資料室へ保管しに行くとこれで仕事は終わりで気を抜いて欠伸をしてから携帯をチェックするとメールの返事があって恋しくなり昨晩からあまり話せていないことが今になって辛くなってがきつい事をし言ったことからその場にしゃがみこむと｢早く会いたいけど格好付かないな…｣と独り言を言い

えっと、過去のデータと…
(資料室へと向かいながら先輩に言われた資料を探しながらふと腕時計に視線を入れて「もう少しで修業の時間かな」とポツリと呟いては、資料室の中に入るとしゃがみこむ相手をみつけて「ど、どうしたのっ？体調悪いの？」と慌てて相手に駆け寄ってしゃがんで背中に手を当てながら心配そうに問いかけて)

…真奈？！びっくりした
(相手のことを考えていたらいつも触っている優しい感触がして顔を上げるとその相手が居て、自分を見て心配してくれていて嬉しくなってつい｢…うん、風邪ひいたかも｣と嘘をついて

か、風邪…!?
(相手の顔をのぞき込むと風邪をひいたかもしれない、と言う。慌ててどうしようか迷ったがまずは熱の確認だと思い右手で相手の額に触れて左手で自分の額に触れ「ぅーん……熱は、ないかな…」と少し考えてそのまましゃがんで相手の顔を覗いて「…大丈夫？今日、ご飯食べるにいくのは、やめておく？」と心配した表情で問いかけて)