ヤンダ彼から離れられない私

え、俺より後輩優先するの？
(電話をしてくれると思い見ていたら後輩の方に向かう彼女を見て驚き立ち竦むも握っている携帯に目線を戻せば電話をかけはじめて

…ぁ、ちょっとごめんね。
(企画の話をしているとちょうど携帯に呼び出され離れた場所に行けば連絡先を見て「やっぱり、怒ってるのかな…」と思いながらも携帯をonにして電話に出て「もしもし…？」と少し声が震えて)

遅いよ、携帯見てたくせに俺より後輩優先なんだ？
(やっと電話に出てくれて少し安心したが許せず低く冷たい声で言えばため息をつき｢ずっと後ろから見てたのも気づいてないでしょ？｣と続けて言い

ぇっ……なんでそれ────
(電話に出た相手から自分の行動を見ていたかのような言葉に驚いて理由を聞こうとすると「後ろにいる」という言葉を聞いて振り向いては相手がいることに気づいて携帯を耳から離して)

やっとこっち見た…
(振り向く彼女に愛おしさを感じて微笑み近づいては相手の持っている携帯の取り勝手に電話の履歴を見て｢あー誰にもかけてないね、会議だった？｣とじっと見つめて言い

ぁ……うん、会議だったの。内容が内容だから、長引いて、定時過ぎちゃったのよ…。
(相手に携帯の履歴をチェックされれば、下を向いて手元を見ながら上記を答えて「だから、電話に出れなかったの」ときちんとした理由を話して)

そっか、なら仕方ないよ。ごめん。
後輩に呼ばれてただろ？会議についてだったら申し訳ないし戻っていいよ。
(理由を聞けば自分も仕事は大事なのは分かっているので納得でき素直に謝り、持っている携帯をポケットに戻して｢先帰るけどあんまり遅くならないで｣と近づいて耳元で言い

うん、ありがとう。
(相手の配慮に心のどこかでホットすれば「もう、終わるんだけど、一緒に帰る？」と相手の服を少し掴んで問いかけて)

え？…一緒に帰って欲しいなら帰ってあげる
(問いかけられた内容と裾を掴む仕草にドキッとして顔か赤くなり誤魔化すために上から言っては頭をくしゃくしゃっとしながら｢じゃあ、外で待ってる｣と言って廊下を歩いていき

うん、ありがとう。すぐ行くから。
(相手の言葉に嬉しそうに笑顔で上記を言えば歩いていった相手を見送って「今日は、機嫌がいいのかな」と呟いては早めに仕事を終わらせようと急いで取り掛かり)

30分くらい待てばいいかな
(会社から出ればすぐ近くにあるカフェでコーヒーを頼み腕時計で時間を確認しては早く来ないかと考えて本を読み時間を潰して

よし、終わり。お疲れ様でした。
(仕事が切りよく終われば荷物をまとめて部署を出て会社を出て「どこにいるのかな？」と相手の姿が見当たらずキョロキョロと探しては携帯を取り出して連絡を入れて)

…ん？お疲れ様、近くのカフェに居る
(携帯が光ったので電話に出て場所を言ってすぐ切り鞄に本を直して相手が来るのを待ち周りを見渡して

やかった、今から行くね。
(相手の居場所が分かれば携帯を戻して小走りでカフェに向かい中に入れば店内を見渡して「あ、いた」と嬉しそうに相手をみつけて近くに寄り「お待たせ、ごめんね待った？」と相手の顔を除きこみながら問いかけて)

大丈夫、そんなに待ってないよ
(顔を見てくる相手の頭を撫でては同じように微笑み｢じゃあ帰ろうか｣と立ち上がり会計を済ませ店を出たら手を差し出して

うん、帰ろう。
(相手の言葉を繰り返しては同じく店を出て、手を差し出して来た相手に少し照れながらも相手の手を握ると嬉しそうに微笑んで「今日の夕飯何にしようか？」と相手に問いかけて)

魚が食べたい気分かな…
(何が食べたいか考えてなんとなく魚と答えたら｢あ、生ね。海鮮丼！｣と付け足しては相手はどうだろうと顔を見て

海鮮丼、ね。材料は確かあったかな。
(相手に希望の夕飯を言われれば自分も賛同して、自宅に着けば「着替えたらすぐ準備するから、待っててね」とパタパタと急いで部屋着に着替えてエプロンを付けてはキッチンに立って夕食の支度を手際よく準備を始めて)

…ねぇ、携帯見せて？
(夕食を作って貰っている間暇なので何かする事を探していたら彼女の携帯が目にはあったので許可をもらおうと問いかけて

え、携帯？別にいいけど…
(支度していると相手に携帯を見せてと言われて、少し疑問に思ったがエプロンのポケットから携帯を取り出して電源を付けてはいつもパスワードを付けているのでパスワードを解除して「はい」と相手に差し出して自分は夕飯の支度にもどり)