主 2016-01-28 23:51:36 |
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んん…?あー、それならこの間読んだよ。いい作品だよね、君ももしかしてその作品好き?(突然声をかけられ、訝しげな表情で相手の方を振り返れば見知らぬ少女の手元の本へと目をやり、見覚えのある表紙に反応を示して身を乗り出し
もう読んでたんですか…あぁ、私は一応、この本の作者の作品は全部揃えてます。(勧めた本は相手に既に読まれていて、やはり出過ぎたことはするべきでなかったと後悔して。しかし、本の好みは相手と合うようで、少しだけ話すのが楽しくなっていて)
えっ、マジで!?俺たちもしかして気が合うかもね(自分も全部揃える程ではないがマイナーながらこの作者の本はかなりお気に入りで、趣味が合う人に出会えたことに感動するあまり、考えも無しに軽いノリで相手の両手を握手でもするように握り
あなた先輩ですか?初対面の癖に慣れなれしいんですが。
(突然相手から握手のつもりなのか手を握られ、驚きのあまりいつもの癖で印象の悪い言葉を吐いてしまい。直ぐに手を離せばどうしていいか分からずうつ向いて)
うっ…君可愛い見た目の割にキツいね…(軽いスキンシップのつもりで、自分としてはそれぐらい普通のことのつもりだったがそれが相手の気に障ったらしく、見た目に似合わずキツい物言いを聞けば苦笑まじりに軽くたじろいで
いや、あの、可愛いとか、そういうのいいんで。
(誉められ慣れておらず、照れて赤くなった顔を隠すように斜め後ろの方を向きながら言って。「女好きの人は私苦手ですから。」と相手を誤解したまま立ち去ろうとして)
うーん…じゃあ男好きならオーケー…?もしかして君ってそっち側の趣味…?いや、別に偏見とかある訳じゃないんだけど(発言をある意味文面通りに受け取り、此方も思いっきり誤解をしたように言葉を返して
そんな趣味ないですって…!
(相手に誤解されたたままではいけないと思い、急いで向き直って言って。自分を正当化しようと、「先輩は先程から私に過度なスキンシップをとったり、可愛いだのなんだのと言っているじゃないですか。だからあなたは女好きだと思うんですが。」ときっぱりといい放って)
なるほど、でもなぁ…別に女の子みんなにこんなこと言ってる訳じゃないし
(自分の勘違いだとわかりあっさり頷いて、それから腕組みして少し考え込んでは自分は思ったことを口にしているだけでそこまで深くは考えてないと否定しておき
そうなんですか…てっきりアレな人かと思いました、
(相手が女好きではないという事実に驚きつつ、時計を見れば図書室を閉めなければいけない時間が近づいており。「あの、もうそろそろ此処閉めないといけないんでさっさと本決めて借りてってください。」と言って)
ん、もう閉館時間なのか…じゃあこれとこれで
(相手に急かされるままにあまり悩まず三冊の本をチョイスして相手に手渡し、その中の一冊を差し「ちなみにこっちは君へのオススメ。多分あの作者が好きなら気に入るんじゃない?」なんて軽い調子で頭をポンポン撫でながら述べ
どうぞ。
(図書委員としての仕事を終えれば相手に借りられた本を渡し。相手の勧める本を見れば、「まぁ、一応読ませてもらいます。」と言ったが読み甲斐のありそうな本で内心わくわくしていて。更に頭を撫でられ「きっ、気安く触らないでください…っ」と恥ずかしさのあまりまた心にも無いことを言ってしまい)
あー…そっか、ごめんごめん
(スキンシップはあまり好きではないらしい相手の頭を殆ど無自覚とはいえ撫でてしまったことを少しバツが悪そうに詫びながら再び頭をポンポンしたくなる衝動にかられ、そんな思考を頭から振り払うように受け取った本を持ち、後ろ手にドアを開けて図書室を出ようとしたところで思い出したように「君もこれから帰るの?」と問い
どっちでも、か…じゃあ送らせてよ?帰り道に一人って結構退屈なんだよね
(選択権を此方に与えるような発言を聞けば、それほど考える間もなくむしろ此方側から頼み込むような形でにっこり笑いかけて
私が楽しい話出来るとは思いませんが、とりあえずよろしくお願いします。
(一人で帰るのが退屈だという相手を、二人で帰ることによって楽しませられるかというプレッシャーを感じ、期待しないでほしいと思い)
別に無理に楽しい話しをしようとしなくてもいいよ、俺が君を選んだんだから
(相手が愉快な話しなんて出来るタイプではないということは少し話した感じでも理解していて、それをわかったうえで一緒に帰ろうと誘ったのは自分なんだからそれは気にしなくても大丈夫だと言い、ニッと歯を見せて笑い
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