カイヌシ 2016-01-24 22:56:12 |
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…なんかあったら起こして良いからな。
(否定をされ安堵するが結局相手の様子の変化についての疑問は晴れないままで、気になりはするが首元に感じる相手の体温と毛並みが心地よく段々と瞼は降りていってしまい。枕元の間接照明を消し眠ってしまう直前、相手の背をポンポンと優しく撫でながら声を掛け)
おやすみ…、
(相手が眠ったのを確認しては安心した様に息を吐いては一度身を起こし相手の唇へと口付けをしては、再び相手の胸の中へと身を潜り込ませては眠りについて)
ん゛ー…、
(翌朝、カーテンの隙間から差し込む日の光に起こされると控えめに体を伸ばし。まだ隣で寝息をたてている相手を見遣れば口元を緩ませて暫し見詰め、気が済むと相手を起こさないようそっと布団から抜け出してリビングに向かい)
んん…、
(相手が起きてからも暫く心地良さそうに寝息を零していたものの、次第に相手が居ない所為か体が冷えてきては眉を顰めつつ身体を起こして、人間の姿へと戻っては不安気に眉を下げつつも目元を擦っては壁伝いにリビングへと歩いて行って)
…真汐、
(相手が起きてくるまではリビングで仕事をしようと書斎からノートパソコンを持ってきてコーヒーを淹れ、ソファに腰掛け。膝の上にパソコンを置き仕事を始めて暫く経った頃、足音が聞こえてくるとそちらに目を遣り一度パソコンを閉じると相手に歩み寄って頭を撫で)
おはよう。今朝飯作るからな。
…ご飯、要らない…、
(相手に頭を撫でられれば目を細めるも、普段より何処となく元気は無い様子で、風邪気味なのか僅かに赤い顔をしつつソファへと寝転んでは傍にあったクッションへと顔を埋めて)
真汐…?
(相手の様子が普段と違う事に気付くか、直ぐ様ソファへ向かう相手を追いソファの前に座り込んで。クッションに顔を埋める相手の頭を撫でながらどうしたのだろうかと心配そうに眉を下げながら声を掛け)
どうした?具合悪いのか?
……何でも無い、
(少しだけひんやりとしているクッションへと頬を押し当てては熱を冷まそうとしていたものの、相手が傍に寄って来たのに気が付いては、あまり心配させてはいけないと首を振っては相手に背を向けるように寝転んでしまって)
何でもなくないだろ。
(本来ならあまり強引な事はしたくないのだが相手の身に何かある可能性があるならば致し方無く、ソファに座って無理やり相手の体を抱き上げると此方に凭れさせるようにしながら顔を覗き込み。予想通り赤みを帯びた頬や額、首筋に手を当てるとやはり普段よりも熱を持っていて。眉を寄せて軽い説教をすると相手の頭を撫で)
…熱あるだろうが。体調悪かったら直ぐ言わなきゃダメだろ。何かあったらどうすんだよ。
良いってば…、此処で寝てるし、仕事してなよ。
(額や頬に触れる自分の体温より低い掌が心地よいのか此の儘で居たいと思ってしまうも、昨夜も仕事を中断させたのにこれ以上は迷惑をかけてはいけないと首を横に振っては、相手の肩を押し引き剥がせばソファの隅に丸くなって寝転び)
良くない。此処で寝たら余計に悪くなるだろ。お粥作ってやるからベッド行ってろ。
(相手の気持ちは何と無く察する事ができるのだが、体調の方が心配で仕事などできそうになく眉を寄せて告げ。しかし丸まってしまった相手には口で言ったところで実行しそうになく、「…ったく、仕方無ぇな」と呟けば再度強引に抱き上げるとそのまま立ち上がって寝室に向かい)
っ…、
(抱き上げられては抵抗しようとはするも身体に力が入らないのか大人しく抱かれており、寝室のベッドへと下ろされては眉を下げ黙り込んでいるも、不意に顔を上げては「…お粥作ったら、もう仕事戻っていいからね。」と普段より柔らかな声音で告げては枕に顔を埋めて)
…良いんだよそういうのは気にしなくて。お前放って仕事したって手に付かねぇし。
(先程から仕事の事ばかり気にしているのを見るとやはり予想は当たっていたらしく、口元を緩めて相手の髪を撫で。「寝てろよ」と一言呟いて寝室を出ると、冷蔵庫の中身を確認して調理を始め)
…ん、
(告げられた言葉に何処か照れ臭そうに頬を赤らめては一層枕へと顔を押し付けつつ、風邪を引けば相手がいつも以上に構ってくれるという事が分かって、仕事が暇そうな時にでもまた使ってみようと考えながらいつの間にか眠りについてしまい)
(手早くお粥の調理をしつつ隙間時間に氷枕の用意や薬の用意を済ませ、お粥が炊けると一杯分を深めの皿によそってラップを掛けて冷まし。その間に家を出ると近くの店で冷却シートやらアイスやらスポーツドリンクやらを購入して帰宅、直ぐにお粥のラップを取って氷枕や薬などを抱えて寝室へ行き。相手が眠ってしまっているのを見るとサイドテーブルに持ってきた物を置き、相手の髪を撫でながら声を掛け)
真汐ー、…ごめんな、一回起きてくれ。
ん、なに…、
(心地良さそうに眠っていた所を起こされてしまえば不機嫌そうな表情を浮かべつつ相手を見上げるも、サイドテーブルに置かれた自分を看病する為であろう物を見ては素直に上半身だけ身体を起こして)
ちょっと我慢しろよ。
(相手が体を起こしたところで氷枕を置いてやり、冷却シートのビニールを剥がすと相手の前髪をよけながら見えていない相手に突然冷たいものが触れると驚くだろうと声を掛けてからゆっくりと額にシートを貼り)
ん…、
(相手に声を掛けられては不思議そうな表情を浮かべていたものの、直ぐに額へと冷却シートを貼られては驚いた様に目を丸め、ジェルの様な感触とひんやりと心地良いものに興味を持ったのか手を上げてはシートに触れていて)
気持ち良いだろ。
(興味ありげに触れる相手の様子を目を細めて見詰め、髪を撫でると冷ましておいたお粥を手に取り。何も味がしなくては食欲の無い身に食べさせるのは酷だろうと判断して卵粥にし、普段よりは薄めだが味付けもしてあり。自分で食べさせるとなかなか食べなさそうにも思え、一口分をスプーンで掬い上げると相手の口元へ運んでやり)
ほら、口開けろ。食欲ねぇかもしれないけどすこしは食べないとな。
…ん、冷たい、
(髪を撫でられては目を細めながら小さく頷き答えるも、口元にスプーンが当たれば一瞬眉を顰めはするものの、相手に迷惑をかけない様にと考えれば素直に食べるのが一番かと薄く唇を開いては口に含み、あまり味はしないものの数度咀嚼しては飲み込んで「…後は自分で食べれる、」と器とスプーンを受け取ろうと手を伸ばして)
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