ココロの住人 2016-01-20 03:09:44 |
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ふふっ...束紗君、可愛いからお嫁さんでも間違ってはないと思うけど。
(頬を赤く染めた相手にニヤリと口元を歪めればそんなことを言ってみて。「いいね、じゃあ今度の休みに一緒に買い物に行こうか。」と持って来てくれていたお茶を一口飲みながら。「美味しいよ」楽しげな様子の相手に微笑しながら「じゃあ、今度は束紗君の番。口開けて?」と相手の口元にフォークで刺したケーキを持って行き。)
いや、間違ってるよ。僕男だからお嫁さんにはならないから。…しかも可愛いって何、何処が…。
(揶揄われていると思えば不満そうな顔をしてじとっとした視線を向けて。「あ、そうだ。一つ言い忘れてたんだけど、此処では職業を持たず学校や仕事に囚われない場所にしたいと思ってるんだけど…大丈夫だったかな?ごめんね、今更。」休みの日と聞いては慌てた様子で説明するも不安げで「篠宮が仕事してる方がいいなら、それでも構わないんだけどね。」と付け足し。フォークは近付いてくれば「え、僕も?されるとなると案外恥ずかしいね…。」と照れ臭げに口を開けて。)
フフッ...怒らせちゃったかな?ごめんね。
(予想外の返答の相手に困ったように笑いかけながら「でも可愛いっていうのは本当。笑った表情や拗ねた表情、仕草に 可愛いな って思ったんだ。まだ会ったばかりだから無責任な事は言えないけど、これからも君の側に居られるならきっと束紗君の事、好きになってると思うんだ。」と相手の目を見つめ返してみて。「そうだったんだ、俺も少し気になってたから説明してくれて助かったよ。ありがとう」突然の事にキョトンとするも直ぐに理解すればそう言い「そうだなぁ、束紗君と会える時間が増えるなら仕事はしなくてもいいかな」と笑って。「ははっ、普段こういう事ってあまり体験しないもんね」とそっと相手の咥内にケーキを落としフォークを引いて。)
ちょ、ちょっと待って…。
(思わぬストレートな台詞に今度は顔中真っ赤にして、片手は俯いた顔を隠す様に当てもう片方の手はストップを示して前へ出し。数秒沈黙してはおずおずと顔を上げ「…その、篠宮さえ良ければ僕も…これからも一緒に居て欲しいと思ってる。」と小さく微笑んで。やはり気にかけさせてしまっていたかと思えば「ごめんね、言うの遅くなって。」と告げ、仕事しない方を選んだ理由が嬉しく「有難う、篠宮。なら、買い物は明日にしよう。」と嬉しそうに。柔らかく甘い物を咀嚼して飲み込めば「うん、美味しい!ていうか、篠宮が初めてだと思うよ、食べさせてあげたのなんて。」と笑って。)
ありがとう...嬉しいよ。
(自分の今の気持ちを言葉にするのは少し恥ずかしくもあったもののきちんと自分の思いが伝わった様子に目を細めれば「フフッ...こちらこそ、これからよろしくね」と改めて挨拶をして。「嗚呼、そうしようか。楽しみだな...2人きりで何処かへ出掛けるなんて久しぶりだからなんだか緊張してきた。」と明日の事を考えてはそわそわとして。「よかった、確かに誰かに食べさせる...なんて体験もなかなかしないよね。」相手につられるように笑えば「なんだか今日は楽しい1日だなぁ」と呟いて。
僕も。そんな事言ってもらえたの初めてだから嬉しいよ。
(驚き恥ずかしくはあったものの嬉しい事には変わりなく、目を細め頬を緩めて、改めて挨拶を受ければ笑顔で頷いて。「フッ、はぐれたりしないでよ?まぁ、その身長なら見つけやすいかもだけど。」大した物を買いに行く訳でもないのにと可笑しくて笑い、揶揄う言葉を掛けては続けて皮肉を言って。「僕も楽しい、篠宮が来てくれて良かったよ。」一人ではこんな日になっていなかった筈だと言えば「あ、今日節分じゃん!恵方巻き食べる?実は買って来てるんだよね。」とふと思い出し、ケーキの後になってしまうが折角だしどうかと聞いて。)
俺もこんなこと言ったの初めてだよ。
(じわじわと恥ずかしさに頬が熱くなっていくのを感じながらそう返して。「そうだね、俺方向音痴だから迷っちゃうかもしれないなぁ」と相手につられるように笑っては緊張する理由が「束紗君と出掛けるの、初めてだからかもしれないな」と少し考えてみて。「うん、ありがとう。ケーキだけだとお腹膨れないもんね」と相手の意見に賛同すれば 俺もなにか手伝おうか? と尋ねてみて。)
初めての割には平然と言ってきたよね。言いなれてるのかと思った。
(初めてとは思えない口振りだったと思い返し、ほんのり色付いた頬を見て「何?今頃照れてんの?」とにや、と問い掛け。「以外だね。取り敢えず、僕の事見失わない様に着いて来てよ?」少し驚くけば身長差があるからはぐれやすいかもと念を押して「そんな事言われたら僕まで緊張してくるじゃんか。」と相手の肩をバシッと叩いて。「そうだなぁ…じゃあお味噌汁作ってくれる?」とお言葉に甘えて頼み。)
一応これでも大人だから感情を表に出さないようにはしてるつもりなんだ、って今の状態で言っても説得力ないか。
(平然としていたと言われるもその後に付け足された言葉に苦笑すれば こういう事はやっぱり幾つになっても慣れないな と零して。「そうだね、こうやって手でも繋いでれば大丈夫だと思うけど」と肩に触れた相手の手をそっと握ってみては微笑みかけ。「わかった、じゃあ台所借りるね」と立ち上がり 具材は何がいいかな? と再度尋ねて。)
フッ、ぜーんぜん説得力ない。…僕は、慣れてない方が嬉しい…かも。
(相手はそのつもりでも色付いた頬が照れを表している事が何だか可愛らしく笑い、慣れてないと聞けばぼそりと呟いて。「大人の男二人で手繋いだりしたら、注目の的だよ…」叩いた手を握られるとドキリとし気恥しく視線を逸らして。「どーぞ。これからは篠宮の家にもなるんだから自由に使っていいよ。」自分は飲み終えた紅茶のカップを洗おうとカップをシンクへ運びながら、「大根は?冷蔵庫にあるよ」と冷蔵庫の中で見た物を思い出して。)
だよね。もっと練習しないとなぁ...
(やはり相手にも説得力がないと言われれば笑い「え?何か言った?ごめんね、聞こえなかった」と最後の方の呟きがうまく聞き取れず再度尋ねてみて。「フフッ...もちろん冗談だよ。」そっぽを向いてしまった相手に自然と頬が緩み「だから部屋にいる間だけでもこうしていていいかな?」と緩く握っただけの手を一旦離し今度は指と指を絡めるように握り直して。「嗚呼、ありがとう」そういえばそうだった なんて今更思えば可笑しくて一人笑って。「あ、あった。じゃあ大根の味噌汁作るね」と冷蔵庫から大根を取り出し調理を始め。)
ちょっとくらいは相手にどう思ってるか伝わってもいいんじゃないの?練習までしなくたってさ。
(自分は感情が表に出やすい方であり、それを抑えようと考えた事はなく、そこまでしなくてもと不思議そうに問い掛け。聞き取れなかったらしくもう一度と言われては「や、いいよ。大した事言ってないし、気にしないで」と眉を八の字にして笑みを浮かべ。冗談だったのかとほっとし、指を絡める様に握り直されては「ん、いいよ。家の中なら」と逸らした視線を戻し少し照れ臭げに。さっさと料理に取り掛かる相手の隣でカップを洗いながら「料理とかするの?」と気になり尋ね。)
まぁ、まだ束紗君には分からないかもね。
(相手の言葉に乾いたような笑い声をたて話を濁して。「ありがとう」フッと安心したように目を細め相手と目を合わせれば「明日楽しみだね」と笑いかけて。「嗚呼、この間まで一人暮らししてたからね。時間がある時はなるべく自炊するようにしてたよ」と具材を切り終え次の工程へと取り掛かって。)
…、何それ…。
(言われ様が腑に落ちなく不満な表情を浮かべるも、明日の話を出されてはふっと微笑み「うん。あ、序にお昼も外で食べて行こうか」と。カップ二つは直ぐに洗い終わり「そうなんだ、じゃあまた色んな手料理食べさせてもらおっと」と楽しげに告げれば、作業をする相手を見て「僕より篠宮の方がいいお嫁さんになるよ」と根に持っていたのか、ふふっと笑って。)
嗚呼、そうしようか。束紗君はさ、和食か洋食どっちが好き?
(話題が逸れた事にホッとすればふと思ったことを尋ねてみて。まだお互いの事よく分からないし相手にも知ってもらえるきっかけにもなるだろうかなんて考えながら。「ははっ、凝ったものとかは作れないけどね」自炊はしていたものの自分1人だけの分だったから簡単な物くらいしか作れないと軽く訂正を入れて。相手の言葉に「友人にもよく言われたよ」と懐かしむように小さく笑って。)
えーそうだなぁ…どっちも好きだけど、どっちかって言ったら和食かな。炊き込みご飯好きなんだよね、あと煮物やお味噌汁も。そういう篠宮は?どっち?
(顎に手を添え考える素振りをして、それぞれに好きな料理があって選びにくいが強いて言うなら和食だろうかと。和食で思い浮かぶものを挙げては、今度は相手に尋ね。「凝ったのなんて要求しないよ、篠宮が何時も作るのはどんなものでどんな味なのか知りたいだけ」自分も似たような感じで凝った料理なんてのは出来ないなと思いながら、家庭的な普通のがいいんだと告げて。「言われてたんだ…最近は言われないの?」過去形な言い方に気付いては首を傾げて。)
確かにどちらも美味しいから迷ってしまうよね。俺も和食かな...それに健康にもいいって聞いた事あるし。
(相手の答えにそういう物が好きなのか...今度作ってみようかなと 1人考えて。「あ、和食だったらお寿司が好きかな」と自分も好物の和食を上げてみて。「そ、そう?なんだか少し照れるな。」自分に興味を持ってくれる相手に嬉しいような恥ずかしいような感覚で「俺でよければ何時でも作るよ」とへらっと笑いかけて。「大学生の頃友人と一緒に暮らしてたんだけど、大学卒業してからはあまり会う機会も無くなってね」質問に答えながら完成した味噌汁の火を止めては「味見、お願いしてもいいかな?」と話を逸らすように相手に尋ねてみて。)
一緒だね。洋食に比べて脂肪が少ない分、ヘルシーでいいって健康番組で見たよ。
(食事の好みが合った事に嬉しく思い、以前見たテレビ番組の内容を思い出して。「お寿司…!僕も好き!…そうだ、明日のお昼はお寿司食べに行こうよ!」寿司と聞けば目を輝かせて、食べたくなってしまい行き先が決まって無かったのをいい事に提案し。「篠宮は僕専用の料理人だね、今日から」と嬉しそうに頬緩めて。「また何処かで会う事があるよ、きっと。…あ、いいよ。これに少し入れて。」穏やかに微笑めば、小さい皿を棚から取り出し差し出して。)
お寿司か...いいね。お昼だとそんなに混まないだろうしね。
(お昼についての話も落着するも「といっても今から食べるのもお寿司だけどね」と笑って。「なんだか召使いみたいな言い方だな、どうせな、ら...」と言いかけるもクスッと笑っては「やっぱりなんでもない」と取り消して。「そうだね、嗚呼わかった」相手から小皿を受け取り出来上がった味噌汁を入れれば 熱いから気を付けて と渡して。)
篠宮と出会えた記念に、美味しい物食べたくってさ!
(意気揚々と言ったものの、相手の一言で衝撃を受け「本当だ!全然気付いてなかった…」と全く、1ミリも気付いていなかったと驚き。「…じゃあ、違う物食べに行く?」被ってしまえば特別感が薄れてしまうか、と思っては言い出しっぺの癖に失態だと申し訳なさそうに聞き。何かを言いかけるのを止められては気になり「何なに?遠慮せずに言いなよ」と。味噌汁を入れて貰った皿を受け取り口を付け味わえば「…うん、美味しい!僕のより美味しいかもしれないのがちょっと気に食わないけどー」と笑って。)
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