ココロの住人 2016-01-20 03:09:44 |
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うん。座ってゆっくり飲もうか。
(久々の相手に何となく顔を合わせるのが気恥ずかしく、一瞬視線が合えば赤くなりそうな顔を見られまいとリビングの椅子に視線を移し歩みを進めて。)
そうだね、じゃあ行こう。
(一瞬絡んだ視線に心拍数が上がり自然と笑顔になって、先にリビングへと向かう後ろ姿を追い椅子へと座って。「乾杯」と手に持ったコップを彼の方へと差し出しそう言って。)
フフッ、ただのお茶なのに…乾杯。
(椅子に座れば大したもの飲んでないのにと笑いながらもコップを相手の物と軽く合わせ。ゴクゴクと喉に流し込めば、喉を流れる冷たいお茶の感覚が気持ち良く目を細め。)
束紗君が淹れてくれたから、俺にとっては特別なお茶だよ。
(表情を和らげた相手にホッとして、乾杯したお茶を一口飲んで「美味しい」と感想を伝え。コップをテーブルに置いて愛おしそうに真っ直ぐ彼を見つめ。)
大袈裟だよ、篠宮は。
(殆ど飲み干してしまったコップを同じくテーブルに置き。こちらを見つめる視線と目を合わせれば、ゆっくりと相手の首元に腕を回しそっと唇にキスをして「…会いたかった。」と。)
(彼の言葉を受け止めながら何度もキスを返して、存在を確かめたくて体を抱き寄せ苦しくないくらいに抱き締め。「俺もずっと、会いたかった。昨日まで、別人の人生を歩んでる気分だった」これまでの事を思い出し切ない表情になって、払拭するように深いキスをして。)
(繰り返されるキスに幸せそうに目を細め、抱き締められればそれに応えるように抱き締め返し。「僕も。何だか心が満たされない日々だったよ。」切ない表情の相手の頬にそっと触れながら深いキスに応えて。)
(暫くキスに没頭し、息継ぎのタイミングで抱き締めていた腕を緩め頭を優しく撫で「1人にしてごめん...、束紗君の心が満たされるまでこうしていようか?」彼の体を自分の膝の上へと乗せ、落ちないよう背中を支えて。)
(少しだけ乱れた息を整えながらされるがままでいると向かい合う体制に「…ちょっとこの体制、恥ずかしいんだけど…。」と不満そうにしながらも降りる気は無いようで。)
恥ずかしいんだ、どうしてだろう。
(落ち着くまで頭を撫でつつ不満気な彼からの訴えへわからないフリをして「けど、俺も不思議なくらい、凄くドキドキしてる」と彼の手を取って自分の心臓の上へと誘導し。)
どうしてって…こんな子供みたいな座り方…
(頭を撫でられるのは心地良く感じながら、体制には文句を言い。「…ほんとだ。走った後みたい。」相手の心臓の上の手に意識を集中させれば、感じる鼓動に自分の鼓動も釣られて早くなるような感覚になり、相手を愛おしく思ってはぎゅっと頭を抱き締め。)
よしよし...じゃあ後で、いっぱい恋人っぽい事しようね。
(宥めるように頬に触れるだけのキスを落とし、可愛い反応を楽しんで。「フフッ。束紗君に、抱きしめられると凄く安心するんだ...大好きだよ」暖かい抱擁に目を閉じ存在を実感して、彼の背に腕を回し服を掴んで。胸元に身を預けながら自然と思った事を言って。)
や、やらしいこと言わないでよ!
(“恋人っぽい事”で頭に浮かんだ厭らしい想像に顔を真っ赤にして勝手にあたふたして。「僕も、篠宮の匂いと温かさに安心するよ。…僕も大好きだよ。」背中の服が掴まれる感触に、寂しい思いをさせたことを悔いながら、苦しくない程度に抱き締める力を強めて。)
やっぱり、訂正していい?
(顔を紅潮させ落ち着かない姿に調子を良くして「今直ぐしたい」と彼だけに聞こえる距離で伝え、強引に唇にキスをして。「ありがとう、...なによりも嬉しい。ずっと一緒にいたい」抱きしめ返されれば、必要とされているように感じて声が震え、そのまま彼の腕の中で子供のように涙を流して。)
…えっ?…ん、ん… (聞こえた言葉に目を丸くした瞬間口が塞がれ、“心の準備がまだなのに”とか“シャワーもまだ浴びてないのに”と思うも口に出す事は叶わず、力の入らない手で相手の服を掴んで。「…ずっと一緒だよ。この指輪に誓う。」よしよしと頭を撫でると髪にそっと口付けて。)
(初めから激しく彼を求めるようなキスをし、頭を撫でていた手を彼の肩へと滑らせ体のラインをゆっくり撫で「部屋、移動していい?」とキスの余韻に浸りながら反応を伺って。「まだ、付けてくれてたんだ。...これからもよろしくお願いします、俺も誓わせて」指輪の事を思い出し確認するように呟き、その事実が嬉しくて自然と涙も止まって。髪に触れられた感覚で彼からの愛情を感じ、好きだという感情が止まらなくなって何度も好きだと口にして。)
(何も考えられなくなりそうな程のキスを受けながら、頭から肩、体を這う手に身動ぎして。部屋の移動を提案されれば頷くも「…でも僕…汗、かいてるかも…」と途切れ途切れの息で力無く訴え。「付けてるに決まってる。僕の宝物なんだから。」とお揃いの指輪が光る相手の手を見つめて。)
(緩く掴まれていた彼の手の上から自分の手を重ね、ギュゥと優しく握って「今日、暑かったからね...俺もそうだと思う。お風呂入ろうか」と言ったものの、その場から動く事はせず彼の様子が落ち着くまで抱きしめごめんね、の代わりに何度もあちこちにキスをして。視線を向けられている事に気付き、当たり前のように伝えられた言葉に「よかった」と返し宝物だと表されれば照れ笑いを浮かべて。)
…シャワー、浴びたいけど…僕も我慢できないかも。
(あちこちに降り注ぐキスに自分も興奮してきてしまい、シャワーよりも相手を早く感じたい衝動に駆られ、相手の首に吸い付くようなキスをして。「篠宮の手、好き。」自分より少し大きく温かい手をにぎにぎと触った後、自分の頬へ擦り寄せて。)
(自分の首元に顔を埋める彼からのキスと言葉に理性が抑えられなくなり「そのまま、掴まっててね」と言うと密着した体を支えなおし椅子から立ち上がって寝室まで彼を運んで。抱えた体制でベッドへゆっくり降ろして、彼の体を跨ぐように覆い被さって。自分の手に愛おしそうに触れる彼を見つめ応えるように触れていた頬を撫でて「俺も、君に触れるの好きだよ」ともう片方の手で彼の耳に触れ、耳朶や耳孔を指で辿って。)
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