零男 2016-01-19 15:46:48 |
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(寝息を立て始めた相手に、しばらくは指で撫で続けたもののやがて周囲をきょときょとと見回し。未だ誰も来そうにないのを確認してから頬へ触れていた手を相手の耳まですすっと動かして)
あ、はい、ありがとうございます……や、いっいいです、平気です!はい!(会計を済ませ、袋に入れようか等と話しかけてくる店員にぶんぶんと首を振り、どうにか購入を終え。一目散にレジ前から離れると試着室の前で足を止め、「僕頑張った……頑張っただろ……」と相手に体重預け)
……(静かに寝息を立てていたが、耳に触れられると僅かに薄い眉を寄せ)
(手をつないだままなため相手に引き摺られるように試着室の前までくると、自由な方の手で頭をぽんぽんし)うん、お疲れ様。ちゃんと会話できてたし、ぼくよりよっぽどマシだと思うよ?
……柔らか、(表情の変化には気付かず、耳朶の未知の感触にふにふにと触り続け)
……ありがとう。だが二回目はごめんだな、僕にはあんまり外は向いてないらしい(大きく息を吐くとどうにか購入出来た服を持ってとにかく着てしまおうと試着室の中へ。紫のパーカーだけは相手に渡し、一転うきうきした声で「一松も着よう、今日はお揃いで過ごしたい!」と)
……っ、ん(長く触られたことで僅かに意識が浮上し、身動ぎ)
慣れだと思うけど…(紫のパーカーを受け取るとその場で脱ぎかけ、思い留まり隣の試着室に入り着替え、脱いだ服を入れるための紙袋を店員に貰ってくると相手の試着室の前で待ち)
!(身じろぎを見るとぱっと手を引っ込め、固まったまま相手が起きてしまっただろうかと動向を見守り)
やっぱり長いズボン履いた方が落ち着くな!(シャッとカーテンを開いて出てくると同時、試着室のすぐ外へ既に居た相手に驚き。が、上に纏う色違いの服にへらりと笑い、手を伸ばして相手のフードを被せ)
…ん…(もぞもぞと炬燵布団を被りなおすと再び寝息を立て)
十四松のは海パンだしね…脱いだの入れたら?(紙袋を両手で持ち入り口を広げた状態で待つと、フードを被され僅かに表情緩ませ)
(ほっと息を吐くと今度は触れることはせず、ただ距離を詰めて肩が触れるほどに落ち着いたところで座り直し。手近にあった本を拾い上げると相手が起きるまで、とぱらぱらめくって読み始め)
ん、ありがとな(丁度持て余していた黄色いパーカーと海パンの行き先を示されると、お世辞にも綺麗とは言えない畳み方をされたそれを袋に入れ。空いた手で自身のフードも被り、はにかみながらにゃー、と以前と同様に鳴いて見せて)
……(数刻たてばもぞもぞと身動ぎして薄っすらと目を開け、うつ伏せたまま数度瞬きし)
(袋を持ち直すと邪魔だからコインロッカーにでも預けようか逡巡しながら相手を見ていると突然猫耳フードを被り鳴くという合わせ技にくらりと眩暈に似たものを感じ)…兄さん、外で鳴くの禁止…
(本の中身に見入ってしまいそちらに顔は向けないものの、触れ合った肩越しに感じた相手の動きに無意識に相手の服の裾をつまんで)
え?何でだ?(何か駄目だっただろうかと自身のフードの耳をいじりながら「折角耳と尻尾も付いたから猫ごっこ再挑戦と思ったんだが……」と)
…(ゆっくりと覚醒していくと隣に温もりを感じ、それと同時に服の引かれる感覚に視線を動かせばすぐ側で読書をする相手が視界に入り、静かに見つめ)
………可愛くて、他の人に見せたくない(このままではいらぬ誤解をされると思い、ため息をつき視線を相手の足先辺りまで落としてぼそりと呟き)
(依然視線には気付かず、本を読み進めながら時折びくりびくりと肩を跳ねさせ)
……、~っ!?(一瞬ぽかん、と呆けた顔をしたもののすぐに意味を飲み込んで頬を朱に染めるときゅっと口元を引き結び。弱い力で相手の胸元をパンチすると「は、ずかししいこと言わないでくれ……ほら、これ僕が持ってるから」と袋を奪って店の出口に足を向け)
……?(何を読んでいるのだろうかとそっと身体を起こし背後から覗き見て)
…っ、…(なかなか返事がなく目線をちらりと上げると真っ赤になった顔が見え目を見開き、叩かれた胸元に手を当て声も出せずにこくこくと頷くと後をついていき)
(ずらりと並んだ英語の文字列、目で追う内ふと背後の気配に気付き、振り返ると思いの外近くから覗き込む相手の顔に驚き)っふわ!?
(店の外へ出ると冷たい風にふるりと震え、ふと思い出したように先程被せた相手のフードを外して)……僕も、可愛い一松の姿は二人だけの時だけに取っておく。
…兄さん英語読めるの?(じーっと本に印字された文字の羅列を眺めるとちらっと驚く相手の顔を見つめ)
ん…?…ぼくは別に可愛くないけど、兄さんがそう言うなら被らないどく(フードを外され不思議そうに見ると理由がわかり、マスクをしっかり付け直し視線をそらし)
よ、読めるが、あの、(質問に応じつつぱたりと本を閉じ、「びっくりした……!」と相手にしがみつき)
ん、そうしてくれ。……この後どうする、一松はお腹空いてないか?(うんうんと頷き、当初の目的たる服の購入は済んでしまった為次はどうしようか尋ねて)
…すご、兄さん頭いいんだね…?(とっさに抱き寄せ背中を撫でると不思議そうに)そんなびっくりしなくても…
何しよう…あ、腹減った(腹部からタイミングよく音が鳴ればへらっと笑い)何が食べたいのある?
……読んでたの、ホラーだったから……(怖くて、と今し方ビビってしまった相手にくっついたまま)
あれ!(迷いなくびしっと指したのはスタバァの看板、飲食店についていまいち分かっていない様で)
…あぁ、そういうこと(納得すれば宥めるようによしよしと優しく背を撫で続け)…では、ここで俺からの素敵な怪談話を一つ…
スタバァ?…じゃ、行く?(手を差し出し、相手を見て)
うう、一松が優し……(ビビりきった精神を安定させようとよりきつく抱きつきかけて、怪談とのワードを聞けば勢いよく身を剥がし)……くなかった!やめろ、聞かないぞ僕は!
行く、……!(差し出された手を心底嬉しげに握り、「一時期皆がよく話してたから気になってたんだ」と)
俺の渾身の怪談話を聞かないの?実体験だからなかなか怖いと思うんだけど…(身体が離れてしまったのを残念に思いながらも諦めておらず)
トッティがバイトしてたからね…パフェ美味しかったよ(手を握り返し、スタバァに向かいながらポツリぽつりと呟き)
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