野良兄さん拾いました(46松/非募)

はぁ…はいはい、期待せずに待ってます(ため息つくと話を切り上げ)はっきり言って生臭い…けど気にしないー(こちらはこちらで酔っ払ってへろへろと畳に突っ伏し)

どーせトド松は慣れてるでしょ(せめてもの腹いせに唾液でツヤツヤと光る肌に噛みつき)…したいって思う奴が沢山いるってだけだろ…？

あまくてなまぐさいってへんなのー！あははウケる〜(けらけらと笑いながらもフラつきつつ立ち上がり、相手の腕を引っ張って)…あーもーにーさん、ここでねないでよ〜！布団いこ、ふとんー！

っ、い…た(痛みにやや酔いが醒め、じんじんと痛むそこに軽く触れては相手の胸元に掌添え)……いたいの？ここ…ごめん兄さん、ぼくが無神経だった…

あー、甘さの中に広がる魚…うぇ…(畳にぐってりとうつ伏せていると引っ張られ顔を上げ)…うー…わかった(よっこらせと炬燵に手を乗せふらふらと立ち上がり)

っ、…トド松は悪くない(痛いはずなのに自分の心配をする相手に一気に酔いがさめていき、自分の心に渦巻くドロドロな感情の汚さに愕然とし)

ん、吐きそう？だいじょーぶ？(短く嗚咽漏らす相手の背を撫で、支えながら布団部屋の方へ連れて行き)

違うでしょ、ぼくが甘えすぎた。兄さんがどんな理由でも楽しいってこの前言ってくれたのが嬉しくて、からかって、嫌な思いさせちゃった(背中に腕回せば優しく撫でながら)

ん…大丈夫…(さすられたおかげかマシになった吐き気に息を吐くと、部屋に入りぽすりと布団の上に倒れ込み)

クズみたいな俺がこんな感情持ったのがいけないんだ…(うわ言のようにぶつぶつと呟けば、ぎごちなく笑みを浮かべ)もう平気だから…(と、優しい手を壊れ物を触るようにふわりと握って)

やっぱり飲み過ぎはよくないよ兄さん(倒れこんだ相手の上から毛布かけてやり、自分も隣にもぐりこんで)

…、兄さんが嫌なら、もうあっちでキスしたりはしないよ。ぼくの大事な兄弟が傷つくのは、ぼくだっていやだ(手握られればポツリと呟き)…この場所に呼んでまで兄さんと話したいって我儘言ったのは、ぼくなんだから

久々に飲んで楽しかったから、これでいい(多分明日は二日酔いが酷いだろうなとは思うも、楽しい時間だったとにんまりと笑い、隣にいる相手の頭をわしゃわしゃと撫で)

…トド松。ごめん、我儘言っていいかな。(ストンと正座すると手を包み込むように両手で握り)

うわっぷ！(髪乱されれば相手と同じ髪型になり、その事実に思わず笑み溢れ)…ふ、ふふ、これじゃどっちが兄さんかわかんないね。

う、うん。なに？(居住まいを正す相手に思わず緊張してしまい、同じように正座して真っ直ぐ見つめ)

なら俺が…(普段ボサボサの髪をささっと撫でつけ、重い瞼を全力で上げて)元の顔は同じだから、これで反対(にこりと微笑み首を傾げ)

トド松が、他の奴にベタベタくっついたりキスしたりするのを見たくない。俺…だけに…してくれないかな？(嫌われるのではと不安げに瞳を揺らしながら)

わー！兄さんやれば出来るじゃない、ぼくの方が可愛いけど！…あ、てか今ぼくが兄さんじゃん。あ、ぼくじゃなくて俺か、俺(ニヤリと半目で笑み浮かべ、目の前の相手をぎゅっと抱き寄せて)

んー、兄さん的にはどこまでどうなのかな…。例えばあそこで話をするとかトト子ちゃんとデートするとかはOKなの？この際だから正直に言ってくれていいよ、あそこにそこまで執着があるわけじゃないから(首傾げつつも至って真面目に考えながら)

っは…それ俺？(半目っぷりがあまりにもひどい顔で噴き出し)あったかいね…(抱きしめかえしながら背中にぎゅっと腕をまわし)

別に話をする分にはいいよ。俺だっていない時もあるだろうし。トト子ちゃん…は、俺らのアイドルだし、仕方ないかな。(んー、と腕を組み悩みながら答え)

ちょ、自分の顔で笑わないでよもー、唾飛んだじゃんっ(顔面に噴きだされれば布団に顔擦り付け)…ん、ん…安心する…(肩口に額ぐりぐり)

うんうん、なるほど……他には？今のうちに釘刺しておきたいことある？あ、勿論その都度でもいいけど(じぃ)

俺そこまで酷くないと思うけど…(まだ引きずっているのが、こらえられない笑で肩をゆらし)ふぁ…ん、眠くなってきた(アルコールと温かさから瞼が重くなってきて)

いや、多分大丈夫だと思う…(見つめられドギマギとしながら頷き)トド松は何か俺に言っときたいこととかないの？

ぼくの顔が酷いみたいに言うのやめてよね！(バシバシと背中叩き)…うー、ぼくお酒飲んで少しすると一気に体冷える…(ふぁ、と同じようにあくびしながらも冷えた足先を相手の足の間に挟み)

ぼく？……んー、特にないかなぁ。兄さんがここに来てくれたってだけで充分だし…兄弟仲良くやってこーねってくらい？(頭巡らせるも特に思い当たらず)

ん…頭いた…(ぼんやりと目を開くと二日酔いのため鈍く痛む頭に辟易し)トド松おはよう。ごめん、暖かくて寝ちゃったみたい。

とりあえず仲良く、適当に楽しくでよろしく。じゃぁ、猫に餌やってくる(猫缶持って外に出て)

ふぁ……おはよう兄さん、ってもう昼かぁ(ふらふらと起きては洗面所向かい)二日酔い大丈夫かな、兄さん…

ん、こっちこそよろしく。さてと、ぼくも出かけよーっと

ただいま…寒い…(肩をすくませながら部屋に入ってきて炬燵に入って電源を入れ)

うう〜！さっむい！ただいまぁ〜(ぶるぶると震えながら己が身を抱きしめ、床を軋ませて部屋までたどり着けばホッと一息つき)

おかえり、寒いでしょ。早く入りなよ(ぼんやりと何をするでもなく炬燵で温まっていたが、足音に気づき入り口を向くと手招き)

ん。ありがと、兄さんはまだ寝ないの？(いそいそと隣に移動すれば炬燵に手足伸ばして座り)…はぁぁ、あったまるぅ