*兄と弟の部屋*[非募]

べ、別にいいよ何も買ってくれなくて。...兄ちゃんがいればそれでいい。(相手は本当に優しくて自分は甘やかされてるなと思いつつ言葉を聞くと小さく首を横に振って顔が近付いてくれば未だ恥ずかしそうに目を逸らしつつ答え)

...そうか？まあ、俺も郁弥が居れば何もいらないな。欲しいものがあったら遠慮なく言えよ？買ってやるからな。
(相手の言葉が嬉しくて後頭部を掻きながらも自分も相手がいることに嬉しさを感じてそらす相手の頬を両手で包み込み、)

ん、でも変な感じだよね。兄弟なのに僕達...おかげで家でもいつも一緒にいれるけど。(目の前の相手の顔を愛しそうに眺めながら小さく呟き頬を両手で挟まれているため軽く口が尖る形になり)

兄弟で恋人同士っつうのあんまり聞かないな。けど、俺は嬉しいぞ？兄弟だからずっと一緒に居れるしな？郁弥、ちょっと出掛けないか？
(兄弟で恋人同士というのはあんまり聞かないがそれでも相手と居れることに嬉しさを感じて。相手の手を引いては家から出て歩きだし、)

うん、僕も嬉しい。僕がずっと独り占め出来るって事だし...。って...どこ行くんだよ兄ちゃん。
(相手と同じ気持ちだということに安心していれば急に相手に手を引かれるときょとんとして目を丸くするもとりあえず引かれるまま後をついて行き)

...俺も、郁弥のこと独り占め出来る。...ゲームセンター。なんかやりたくなってな？...これこれ、ちょっとやってみる。
(着いた場所はゲームセンターで中に入り手のりサイズのぬいぐるみがあるUFOキャッチャーをやり始めるもうまくいかず、)

兄ちゃんがゲーセンって、何か珍しい...。(今まで相手とゲームセンターに来た事など無かった為少し不思議そうに眺めるも見ているうちに自分も熱中してきてガラスに手をつきじっと相手が挑戦している様子を見守って)

そうだろ？あんまり行かないからな。...あーくそ、このアーム弱くないか？あいつ、なんでとれんだよ...。
(自分もあんまり行かないため相手の言葉にこくんと頷き。アームが弱いのかぬいぐるみさえ掴めず隣でやっていた少年はぬいぐるみを見事ゲットして嬉しそうに母親の元に駆け寄って行き、)

あの子にも取れるんだから、兄ちゃんも取れるよ。...頑張れ、(見事にぬいぐるみを手に入れた少年を目で追っていると相手がやや悔しそうな表情を浮かべていた為元気付ける為にも恥ずかしそうに小さく呟き)

...、いや、とれないな。なんかコツがあんのか？...郁弥、お前がやったらとれるかもしれない。やってみるか？
(何回もやってみるがやはり先程の少年のようにはいかず。買った方が安いのではないかと思い諦めて相手にやってみろというように百円玉を渡して、)

え、僕？んー...こういうの慣れてないから自信無いけど...
(相手に硬貨を渡されると不安そうに眉潜めるも一回ぐらいならと渋々受け取り慎重にボタンを押していけばあっさりぬいぐるみを掴んでしまい下に落ちてきたぬいぐるみを拾って苦笑零しながら相手眺め)
兄ちゃん...取れちゃったんだけど。

...嘘だろ？やっぱこういうのは...子供の方が出来るのか？...その人形は郁弥んのだ、大事にしてやれよ。
(相手が取れたことにびっくりしその場で固まるがさっきの子供の顔が思い浮かべばUFOキャッチャーから離れて相手の頭を撫でて、)

子供って...僕そこまで子供じゃないし。このぬいぐるみ、ナツヤって名前にする。
(子供と言われるとむすっと口尖らせ反論すれば相手から受けとったぬいぐるみをぎゅっと両手で抱き締めつつ小さく呟いて)

分かってる、さっきの子の方が子供だよな。え？いや、...なんていうか、嬉しいのと恥ずかしさが一気に来た感じがする。...ナツヤ、か。
(相手の発言にポカーンとなり嬉しいのと恥ずかしさが一気にきて後頭部を掻きながらまあいいかと思いぬいぐるみを見てはボソッと呟いて、)

うん、ナツヤ。何かこのぬいぐるみ兄ちゃんに似てるし。この後はどっか行くの？
(相手が恥ずかしそうにしているのを見るとぷっと小さく吹き出してそんな相手も可愛いなと思い。ゲームセンターを出れば次はどこに行くのか気になって首傾げ尋ね)

...似てる？んー、何処が似てるんだ？いや、特に決めてない。郁弥は何処か行きたいところあるか？
(似てると言われてぬいぐるみを見つめるも何処が似てるのか分からず首を捻り。特に決めてないため相手の行きたいところでも行こうかと思い尋ねてみて、)

うん、目も似てるし、ふわふわしてるし。兄ちゃん髪の毛ふわふわしてるから。行きたい所か...お腹減ったかも。
(ぬいぐるみを相手に近付け似ている所を順番に説明するしていけば相手の髪に遠慮がちに触れてみて。行きたい所を聞かれると少し考えるも丁度いいタイミングでお腹が鳴り呟いて)

...ふわふわ、か。なるほどな。郁弥はふわふわじゃなくてさらさらだな。腹減ったか？俺も、腹減ってきたんだ。
(相手が撫でやすいように屈めば自分も相手の髪を撫でて。自分も少しお腹が空いていたためこくんと頷きファミレス目指して歩き始め、)

確かに。僕達ってあんまり似てないよね。兄ちゃんとファミレスとか、いつぶりだろう。
(相手に撫でられると嬉しそうに表情和らげるもすぐに恥ずかしくなって顔背け。ファミレスに着き席に座ると早速メニューを眺めながらもボソッと呟いて)

悪いな、郁弥。
まだ、居るか？(眉を下げて、←)