2016-01-07 15:59:25 |
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それは頼もしいな。じゃあとりあえず、一緒に買い物行ってくれないかな。明日からのご飯の食材、買ってなくて。伽羅の好きなものもわからないし。
(その言葉は少なくとも自らを拒絶している訳ではないもの。それに僅かに笑みを浮かべ。政府からの指示はたんまりと来ている。されどそれにどうにも従う気になれなければ、一番始めのわからない事、と題し、買い物の付き添いを頼みながら自然な動作で以て部屋から出ていき)
(/大丈夫ですよー!)
――ねぇ、伽羅はやっぱり新しい仲間が欲しい?
(適当にお金を持ち、そうして外へ。門を潜った所でふいに振り替えると、感情のあまり表に出ない淡々とした声色で以てそう問い掛けて)
まぁ、ごもっともだよね。――…帰ったら増やしてみようかな。
(同じ事はそれこそ何度も政府から言われてきた。されど従う気にならなかったのは何故であろうか。僅かに眉を寄せては、ぽつり、そう言葉落とし様子を伺うようにちらりと相手を見て)
……もう暫くは仲間、居なくてもいい?その間の出陣はしなくていいから。
(好きにしたら、と言われれば勿論人を増やし出陣させる事は好まない。それが許されるならばもう暫くは…、と再度ちらり様子を伺って)
好きなように、自由に過ごしてくれて構わないよ。あ、たまに掃除とか手伝ってくれたら嬉しいけど。
(了承の返答が来ればどことなく安心したように笑み。やる事…と考えた時に思い浮かぶものはやはりなく。自由に過ごすのが一番だと返して)
自由か…俺には関係の無い言葉だったな。何をしたらいいのか探してみる(今まで捕らわれていた身としては自由などには程遠かったのかそう言い微笑んで)
これからは自由に生きればいいんじゃないの?―あ、此処。今日も安くなってるかな。
(その笑みが何処と無く儚いものに見えて仕方がなければ、無意識のうちに視線を逸らしぽつりとそう呟いて。目の前にはいつも行く行き着けのお店。無愛想な男性の店主に軽く挨拶をしては、並んでいる野菜を端から見定めていき)
あれが食べたいな…卵で巻いた…おむ、何とか…ってやつ(野菜を見ながらぽつりぽつりと一度食べたことのある料理の名前を思い出しながら言えば「あんた、分かるか?」と首を傾げて)
オムレツかな?中に野菜入ってるやつでしょ?…よし、なら中の具材は伽羅の食べたいやつにしよう。好きなの選んでいいよ。
(相手からのまさかのリクエストに野菜に向けてた視線を向けぱちぱちと瞬きをしては、直ぐ様にっこりと笑みなおし。紡いだ声色は何処と無く力のこもったもの。それだけ嬉しいのであろう。胸元から財布を引っ張り出せば徐に中身をジャラジャラと店主にわたして)
あ…、――もしかして…、
(苦笑い気味の店主に半ば無理矢理押し付けていた矢先、先程と同じように相手の背後に桜が舞えば、そこで漸くその意味に気が付いたらしく静かに近付いていき。野菜を選ぶ相手の背後へと回り込んでは、徐に花弁を一枚手に取り、ずい、と相手に近付けて)
これ、また舞ってたよ。
なっ…ま、舞ってない!それはきっと先程のが髪に付いていて…(また不覚にも喜んでしまったと内心で悔やみながらもそう焦りながら言い「そうだ、苦いのは嫌いだ」と話を逸らして)
うん、そう言われたらそうかも。
(明らかに舞っている瞬間は見た。されど相手が頑なに否定するのならば、プライドを傷付けないためにもそれに乗り。あからさまな話の切り替えには、ふむ、と一つ頷いた後、美味しそうに見えたネギを端に避け、代わりに真っ赤で甘そうなトマトを手にして)
サラダも作るね。このトマト甘そうだから。
とまと…美味そうだな(真っ赤なトマトをじっと見ればそう呟いて。ふと視界に入った玉ねぎを掴むと「これも甘いのか?」と首を傾げて)
じゃあサラダは決まりね。…それは…、甘くはないかな。どっちかと言えば辛い。試しに買ってみる?
(一人の時はそれが当たり前であったために何かを感じる事はなかったが、こうして改めて誰かと食材を選ぶ場面になって初めて、むず痒いような不思議な感覚を覚え。ふいに出された玉ねぎと問い。新鮮なものであれば甘いのかも…という思考心の中だけで留めては、それが失礼に当たらぬよう店主には聞こえぬくらいの音色で以て返答返して)
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