《 非募集 》毒花に薫る宵の口

《 非募集 》毒花に薫る宵の口

語り師  2016-01-04 13:42:11 
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絡み付く恋慕。


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  • No.3 by 名無しさん  2016-01-05 20:18:16 

御丁寧に有難う御座います。
情景が浮かび、今から主様との遣り取りが楽しみで成りません。理解力不足の為、幾つか質問があるので教えて頂けると幸いです。

舞台は日本ですか?勝手なイメージでヨーロッパ辺りなのかなと思っていて、吸血鬼もブロンドの吸血鬼を思い描いておりましたのでもし日本なのであれば脳内修正(←)致します。

・男について
男は元々傲慢であったが、今では悪魔との契約により精神が脆いのでしょうか?
裏社会でかなりの実力者、暗殺もしていたのにかかわらず何故悪魔との契約で力を手に入れ人を殺める事でおかしくなってしまったのでしょう?そもそも暗殺していたのであれば人殺しには抵抗は少ない方かと思いますし、罪悪感と嫌悪感に苛まれる、という点が解せませんでした。悪魔と契約することにより罪悪感や嫌悪感がこの男の心に初めて生まれた?という事ですかね。
吸血鬼が男の元へ向かった時、救いを求めていた、のは如何いった意味で救いを求めているのでしょう?殺人衝動を如何にかしてほしい?愛を欲し、愛されたいのでしょうか?

・吸血鬼について
強大な力というのは吸血鬼の力、と解釈して良いですか?吸血鬼行為以外にも人間離れした力を持っているが、普段は表社会で生活している為秘めている。といった感じの。
男の代わりとなって人を殺める時の記憶を代行?する間は男は意識を保っていて、吸血鬼も意識を保っている。人を殺めると男が意識を失い、吸血鬼が記憶を引き継ぐといったイメージで合っていますか?

吸血鬼の要望は了解致しました。基づいて考えてみますね。
色気がありつつも穏やかで、狂気染みた吸血鬼にしようかと。おそらく、人間より遥かに長く生きているでしょうから多少の事では動じないような感じの。

男に求めるのは、そうですね。華奢で弱々しかったり、構ってちゃんは苦手なので控えて下さると助かります。
生意気で突っかかって来るようなタイプの子よりは、吸血鬼に骨抜きにされ信者と化してるくらいが可愛くて、嬉しいかもしれません。

此方も長くなってしまいました。読み難い部分もあるかもしれません。申し訳御座いません。解釈が間違っている箇所や、何かありましたら御指摘願います。

  • No.4 by 語り師  2016-01-05 21:15:24 

ご質問頂き有り難う御座います。私も急いで仕上げたもので、所々穴がありました。申し訳御座いません。

そうですね、日本のお話にしようと漠然と考えておりました。ブロンドに着物もかなりグッと来るのですが、イメージしづらいようでしたらすみません。悪魔やら吸血鬼やら和洋折衷している部分が多々ありますが、舶来品と同等のイメージで扱って頂ければと思います。
もし世界観が崩れそうな場合はヨーロッパ仕立てでも素敵なお話になるかと思いますので、仰ってくださいませ。

男については、概ね名無し様の解釈で相違御座いません。
男が精神的に衰弱したのは悪魔の力が影響しています。悪魔との契約で手に入れた力を行使する代償のようなものです。苦悩を与えられ、人を殺める事よりはその後副作用的に襲い来る様々な負の感情に耐えきれなくなった状態です。麻薬と少し似ているかもしれません。負の感情の延長で引き出されるのが今までに感じた事の無い罪悪感や嫌悪です。
救いに関しても同様で、殺しを止めてでもその苦痛から逃れたかった故の物です。兎に角頭にあるのは精神を苛まれる事から逃げ出したい、の一心です。未だに人を殺める事については特に感慨を抱いていません。
愛して欲しい願望は吸血鬼の美貌に充てられ、精神的に衰弱していた事もありはまりこんでしまった状態です。愛というよりは一種の依存に近い状態ですが、手に入れたいと強く望んでいます。

吸血鬼の力についてですが、これは超人的な能力を持っているだとかいうよりは、獲物を捕らえる事に長けているという意味です。美貌や手管も彼の武器ですから、そういった意味で他とは異なる人を強く惹き付ける物を持っています。
代行している間、男に意識はありません。記憶がぷっつりと途切れているので、体のみ悪魔の力によって本能のまま動いている状態です。その間吸血鬼は吸血鬼として意識があります。やがて周囲に自分の攻撃対象が居なくなったり、殺気を放つ物が無くなれば、自ずと体も攻撃する事を止めるので勝手には動かなくなります。その後、副作用が現れる時間帯も男は暫く意識が無く、その時間に感じるはずである全ての男の記憶が吸血鬼へ向かうといった設定です。ただ、男が見る景色を体験するのでは無く、主に精神的な物を引き受けます。人を殺めている最中の興奮や、副作用での負の感情ですね。しかし吸血鬼は人間とは違ったものですので、その負の感情も彼にとっては嗜好品の一つとなります。苦痛は感じません。

男の性格について、承知致しました。
どちらかというと吸血鬼に対しては触れる事をも躊躇う程大切に扱っているようなイメージでしたが、それよりも従順な方が名無し様のイメージに近いのでしょうか…?

一先ず全てのご質問にお答えしたつもりではいるのですが、抜け落ちている箇所や更に浮かんだ疑問など御座いましたらお声掛けくださいませ。

  • No.5 by 名無しさん  2016-01-05 22:52:52 

急いでいたとは思えない程、とても細やかで分かりやすかったです!有難う御座います。此方の理解力も及ばない所がある為、聞き直す事もあるかもしれませんがどうぞ宜しくお願い致します。

了解です。日本ですね。では、差し支え無ければ母親が異人であったハーフの吸血鬼でも構いませんか?ただ、金髪の吸血鬼を和装させてみたい、くらいの感覚ですので、主様としては純日本人が良い等あれば勿論日本人に致します。御意見お願いします。

男について、そして吸血鬼についても重ねての御説明有難う御座います。二人のイメージが定まりました。

男に対しては、触れる事をも躊躇う程大切に扱って下さる男の基本性格にプラスで、という意味でお伝えしたつもりでおりました。
例えば、触れる事をも躊躇う程大切に扱っているけど素直になれず生意気な態度をとってしまう。ような子よりは、盲目の信者となりつつあり、触れる事をも躊躇う程大切に扱っている。といったタイプが好ましいという意味合いです。言葉足らずで申し訳御座いません。

  • No.6 by 語り師  2016-01-06 00:13:38 

そう言って頂けると励みになります。有り難う御座います。
質問はいつでも受け付けております。少々設定が混み合った内容ですので、お気軽にお声掛けくださいませ。

ブロンドと和装、とても素敵です。お美しい息子様なのだろうと想像が膨らんでしまいます…。生い立ちについても何かと物語がありそうで、是非そのようにお願い致します。

なるほど、分かりました。いえ、此方こそ理解力不足で…お手数お掛け致します。

では、全体の雰囲気が定まりつつありますのでそろそろpf作りに取り掛かろうかと思います。背後事情もあり、少し提出が遅れる可能性が御座いますが、定期的に此処は覗いておりますのでまた人物を練る際にご質問など御座いましたらお声掛けくださいませ。

  • No.7 by 名無しさん  2016-01-06 19:20:37 

背後様の生活が最優先です。ゆっくりで構いません。此方もPF練りに時間を要してしまう方なので、お時間を頂きたく思います。作る際、PF項目は個人で違いがあるかと思いますし、PFのテンプレあれば、其れを基に作り込みたいので御提示願えますでしょうか?無ければ無しで問題ありません。

吸血鬼の年齢はどのようにしますか?希望があれば指定して頂けると助かります。また、実際の年齢は老いていても人間としての見た目は若い、といった設定ですか?それとも吸血鬼と言えども寿命は人間と同じでしょうかね?
前レスにて此方が人間より遥かに長く生きてると仮定しましたが、もしそのような設定でなければ教えて下さいませ。

最後に、吸血鬼の要望については教えて頂いたものを念頭に置いて作りますが、何か地雷は御座いませんか?事前に伝えて貰えれば其処は除外致しますので。

  • No.8 by 語り師  2016-01-06 20:51:03 

配慮が足りず申し訳御座いません。以下の項目でお願い致します。

名前:
年齢:
容姿:
性格:
備考:

吸血鬼の寿命は人間よりもはるかに長いものと考えておりますので、見た目年齢は20代程でお願い致します。実際は何歳でも構いませんが、少なくとも100年は生きていてくださると嬉しいです。

地雷は特に御座いませんが、口調は募集板に載せさせて頂いた物と同様な物でお願い致します。

もし名無し様も地雷など御座いましたらお教えくださいませ。

  • No.9 by 名無しさん  2016-01-07 19:26:50 

テンプレ有難う御座います!吸血鬼は寿命が長い設定で宜しいのですね。承知致しました。年齢も含め、考えさせて頂きます。

地雷につきましては先に記載していた通り華奢で弱々しかったり、構ってちゃんを避けて頂ければ幸いです。

  • No.10 by 語り師  2016-01-08 23:45:24 

名前:馨(キョウ)
年齢:24歳

容姿:青みを帯びて見える深い黒の髪。毛先が所々肩に付くくらいの長さがあり、側面は耳を覆う程の長さがあるため大抵髪を掛けたり固定する等して耳は露出させている。襟足のみやや長め。右側は眉上だが左側は眉を隠す、所謂アシンメトリー気味な前髪。幅広な二重瞼が気怠げな印象を与える目元をしており、目の下には隈が窺える。瞳は髪同様に深みのある黒。身長177cm。力は強く筋肉もバランス良く付いており、男としてはそれなりに恵まれたスタイル。服装には頓着せず、然したる拘りは無い。全身は黒に包まれており、シャツにジャケット、フィットタイプ且つ伸縮性に優れた素材を用いたパンツを膝下までのブーツに仕舞い込んでいるのが常。何処か上品な装いは暗殺業に手を染める者とは思い難い。左肩から鎖骨にかけてタトゥーのようにも見える契約印が刻まれている。

性格:元来欲深く傲慢で大胆不敵そのものだった性格は悪魔との契約を境に精根まで腐りきり、底知れない欲と傲岸さに塗れある種の快楽主義者と成り果てる。だが一方で心の奥深くに仕舞い込まれ忘れ去られていた臆病が萌芽し、それから目を背ける事もできずに然程の時を経ずして恐怖に苛まれるようになった。吸血鬼である彼と出会ってからは以前の横暴さが嘘のように身を潜め、ぼんやりと虚ろに日々を過ごしている。彼に救われた恩義とその美しさへの畏怖から彼の前では専ら自己評価が低く、比べるまでもないと分かってはいても自分が酷く穢れ堕落した人間に思えてならない。触れる事はおろか触れられる事さえも容易には叶わず、背徳感に蝕まれる。一方で自らも自覚するかしないか水面下で燻る独占欲は彼を手に入れたいと強く望み、一度枷が外れてしまえばなりふり構わず縋り付き愛して欲しいと訴える。

備考:物心付いた頃から両親の存在は無く、死と隣り合わせの地下空間で生きるために殺しの術を身に付ける。名乗る名前すら誰から貰った物なのかは分からず、故に家名は無い。以前は服の下に武器を携帯していたが、悪魔との契約によって断末魔に快感を覚えるようになってからというもの殺しの手段は専ら素手。体格に見合わない程の人間離れした力は悪魔の力が色濃く影響している。


(/お待たせ致しました。予想以上に時間が掛かってしまい、申し訳御座いません。名無し様の地雷も含め反映させて頂いたつもりではありますが、もし気になる点等御座いましたらご遠慮無く仰ってくださいませ)

  • No.11 by 名無しさん  2016-01-09 21:02:26 

名前:チヒロ

年齢:外見年齢27歳前後(実際は200年以上生きている。途中から数えるのをやめた為詳細不明)

容姿:人目をひく金髪、冷たい蒼色の瞳で異人の血を色濃く引き継いでいるのがわかる。二重目蓋と意思の強そうな瞳、形の良い鼻と唇も持ち合わせており、はっきりとした顔立ち。男らしさを主としつつも母親譲りの色白肌でもある故、女性的な魅力をも感じさせる妖艶な外見。和装を好み家でも外でも着物姿。濃紺の着物が最近の御気に入り。着物の上からだと判断し難いが筋肉質、身丈180糎弱。毛先まで手入れされた髪はやや長めの肩につくくらいで邪魔な時は一纏めに。

性格:来るもの拒まず去るもの追わず。飄々としていて本心が掴めない、冗談なのか本気なのかどちらとも言えぬ口調で話す。基本穏やかで口許には緩い笑みを浮かべており、感情の起伏は少ないものの一度スイッチが入ってしまうと静かに荒ぶり、狂う。怒号する事はまず無い。自分以外のものを信じていなければ、好きでも嫌いでもない、全ては唯の暇潰し。長く生きていてるだけあって博識であるが、決して其れを鼻に掛けたりはしない余裕から来る気品もある。

備考:日本の吸血鬼であった父とフランスの吸血鬼であった母との間に生まれた子供。特に母の血を色濃く継いでいる模様で、容姿は母親譲り。幼い頃から人の心を読み、洞察力に長けていた為両親にさえ恐れられ、しかし、その一方で両親の自慢でもあり愛でられるという両極端な育てられ方をした。現在は両親共に謎の行方不明。姓も名乗っておらずチヒロが本名であるかどうかさえも謎である。


(/此方も時間が掛かってしまいました。主様の要望を出来る限り取り入れたつもりでありますが、何かあれば御指摘下さいませ。息子様については地雷等御座いません。御話させて頂くのが楽しみです!)

  • No.12 by 語り師  2016-01-10 00:16:48 

プロフィール拝見させて頂きました。
やはりお美しい息子様で、此方の意向も取り入れてくださり言う事御座いません。此方こそお話しさせて頂きたい気持ちが逸るばかりです…。

大方の事は決められたかと思っているのですが、何か気になる事など御座いますか?
もし何も無いようでしたら、早速物語を始めさせて頂きたく思います。それに際して、もし始める場面にご希望が御座いましたらお教えくださいませ。

  • No.13 by 名無しさん  2016-01-10 21:12:43 

御確認有難う御座います。不備等無かったようで良かったです!
気になる点は現時点で御座いませんので、始めましょうか。開始場面は、もし最初からならば、男が助けを求めた其の声を聞きつけ、姿を現す場面。若しくは、出逢った後男と吸血鬼の利害一致の為、吸血鬼の邸宅へ男を連れ帰り、意識を失ったままの男を部屋のベッドへ寝かせ→男が目覚めるシーンを希望致します。
主様が募集掲示板に投稿して下さいました、男と吸血鬼が交わした台詞や、このトピック冒頭に投稿して下さった背景・馴れ初め説明だけでも十分に臨場感ある内容でありましたし、改めて最初から始める必要も無いのでは、とも思います。主様の方で特に御希望無ければ後者の、男が邸宅で目覚める所、から初めて頂ければ嬉しいです。

  • No.14 by 馨  2016-01-10 22:36:23 

(/承知致しました。ご指定くださり有り難う御座います。私もそちらの方が進めやすいかと思いますので、是非そのシーンから始めさせて頂きます。下記が当方のロルですが、もし違和感を覚えるところや苦手な表記など御座いましたらお声掛けくださいませ)


(深い眠りの底で何年も味わっていない安眠を貪って暫くの時が経った後、不意にゆっくりと瞼を開き。硬さや冷たさを感じさせない目覚めは地下世界での生活が染み込んだ体には違和感となって脳を覚醒させ、状況を理解しようと咄嗟に周囲に視線を走らせるも広がる景色の見慣れなさに益々混乱を招く事となり。上体を起こせば全身に伝わるのは柔らかな布の感触。目を白黒させながらも不思議と鼓動は落ち着いていて、一先ずは何処から辿れば良いのかも分からない記憶を遡る事に徹し始め。コマ送りに再生される記憶の中、思い起こされるのは昨夜己に手を差し伸べた男の姿。異国を思わせるブロンドが酷く魅力的で、はっきりとは思い出せないが恐ろしく艶めかしい風情が印象に残っており。ふと音の無い追憶が彼の口元のみを映し、甘美な唇から溢れ落ちる音が鼓膜に絡み付きそれを自然と発音させていて)
…ちひろ…。

  • No.15 by チヒロ  2016-01-11 13:44:55 

(/初回有難う御座います。光景も心情も自然と理解出来るロルで素晴らしい…!此方は語彙も少なくまだまだ拙いロルであり、お恥ずかしいですが下記のロルとなります。苦手な表記等御座いましたら仰って下さい。主様のロルを拝見致しましたが、気を付けて頂きたい点は御座いませんでした。此方としては、ロルの表現方法にこだわりがない方なので、主様のお好きな様に回して下さいませ。)


(客人…否獲物、とでも言うべきか。何にせよ人を家に招き入れる等初めての事、独り身にしては広すぎる邸宅へ帰ってくると持て余していた数ある部屋の中でも広い一室のベッドに男を横たえ。意識は未だ戻らぬものの、顔色からでも少しずつではあるが回復してきているのは窺える。だからこそ、特段心配もしていないのか、己はと言うとベッドの傍らに位置するソファーへ深く腰掛けて何をするでも無い、只黙って目蓋を閉じ時が経つのを一秒一秒感じ乍己だけの世界に入り。暫しの時を経た頃、小さな、だが確かに己を呼ぶ声が鼓膜を揺らし。奥深くへ落ちていた精神を現実へ引き戻しては、立ち上がりそうっとベッドの上の彼を覗き込み。不安定に揺らいでいた黒目がやがて己の其れと重なった所で、待ってましたと言わんばかりに甘く声を掛けよう。己は知っているのだ、弱りきった人間の心ほどつけこみ易いものは無い。あざとく、酷く優しい声色で名前を呼び返すと、口調と同じ甘い笑みを向けて)
…起きたの?馨。

  • No.16 by 馨  2016-01-11 20:59:27 

(/そのように言って頂けるとは…いやはや恐縮です、有り難う御座います。此方もロルに関しては要望等御座いません。トピの雰囲気によく溶け込む、読んでいてより世界観に入り込めるロルです…!私もロルの形式に拘りは御座いませんので、お互いに回しやすいロルでやり取り致しましょう。改めまして、何卒宜しくお願い致します)


っ、!
(あまりに油断していたのか、相手がその気配を感じ取らせなかったのか。不意に視界に映ったのは見紛う事無き昨夜の男で。敵意を向けてくる相手ではないと分かっていても体は反射的に飛び退いてしまい、背後の壁に背を付けると漸く落ち着きを取り戻し始め。あれは夢では無かったのか。朧気で俄には信じがたい記憶に信用を傾ける事もできないまま漠としていた現実が、相手の出現によって強制的に肯定してしまわざるを得ない状況を作り出す。考えなければならない事は山程あるはずなのに、昨日にも聞いたその声があまりに蠱惑を帯びて響くものだから思考はすっかり停滞してしまい。まるで作り物のような、否、それ以上に精巧で非の打ち所の無い綺麗な笑みに魅了され、惚けたように相手の瞳を見詰めてはこの不可解な現実に抱く疑問を訴え)
…まだ寝てる気分だ。

  • No.17 by チヒロ  2016-01-12 18:56:12 

(/安心しました。良かったです!では、ロルはこの形で進めさせて頂きますので、何かあれば御声掛け下さいね。此方こそ、どうぞ宜しく御願い致します。

邸宅には使用人は居るのでしょうか…?と素朴な疑問が(笑)吸血鬼の性格上、一人で何でも出来そうですが、料理は兎も角、掃除や洗濯をしている姿がイメージできず、考えあぐねております。吸血鬼には余り生活感を出して欲しくない、という勝手な思いもあり…。主様はどう思いますか?)


急に動いちゃいけない。
(己の顔を確認するなり、飛び退かれた反応には、些か驚きを見せて瞳孔が開かせ。刺激しない様、距離は詰めず其の儘の距離を保ち、笑みも崩す事無く優しさを滲ませては、落ち着かせようと制止の声を。寝てる気分。其れも間違いでは無い筈だ。彼が悪魔と契約を交わしてから、まともに睡眠を取れた事などあるのだろうか。過去に比べれば、昨夜己が精神の代行をしてからの休息は、彼にとって心地の良いものだったかもしれない。人を殺し、酷い死体を、残酷な光景も何一つ。今の彼の記憶には残っていないであろうから。其れを知っているからこそ、昨夜の真実について敢えて触れず、只目の前に居る彼の事を気遣って。極上の、甘い甘い蜜を与え続ける)
お前が疲れているなら好きなだけ寝ても良いんだ。それとも…何か食べたいとか、ある?何でも言って。

  • No.18 by 馨  2016-01-13 16:14:56 

(/そうですね、確かにあまり生活感があってはミステリアスな雰囲気が損なわれてしまいますね…。具体的に姿形が見える使用人は居なくとも何かしらが居るような雰囲気で、気付けば炊事洗濯全てがこなされている、というのは如何でしょう?愚息も疑問を抱いて何かと突っ込むかとは思いますが、そこは吸血鬼様ですのではぐらかしてくださる風なのが一番イメージに合っているような気がするのですが…!)


(己の好きなように。そんな扱いを受けたのは初めてで、一体何を求めれば良いのかが分からず。ただ柔らかな相手の声が心地好く、考える事すら面倒になってしまう。ともすればこのまままた微睡んでしまう事も可能ではあるが、それを望むまでの落ち着きは取り戻しておらず、その上食欲等は到底何処からも沸き上がって来る事は無く。相手からの提案を脳裏で全て拒絶しながら、戸惑いを隠す事も叶わずに視線をうろうろと泳がせていた最中、ふと目に留まった眩しい程白いシーツから、それに包まった己がシミか何かのように感じられ。汚れてしまう。咄嗟にそう感じ直ぐ様布団を剥ぐと、素足を床に下ろしつつ自らの爪先へ視線を向けてか細く要求を口にし)
…体、洗いたい。

  • No.19 by チヒロ  2016-01-14 18:37:18 

(/御意見有難う御座います。似た御考えだったようで安心しました。主様の御提案された様な感じがしっくりきますね。上手くはぐらかせるか分かりませんが、精一杯ミステリアスに、頑張ります(笑)今の所、他に質問等御座いませんので主様から何も無ければ、背後は引っ込ませて頂こうかと。)


(即答はないと予測していたが、布団を剥がれる事迄は片隅にも考えておらず、理解に少々時間要したものの彼の立場になって真意を探り当て。幾つか用意されてあるルームシューズの中でも、白色は避けようか、ワインレッドの物を手にすれば建物の中であるから暖かくはあるが…とは言え季節は冬、幾ら何でも寒かろうと素足を投げ出しっぱなしの彼の足元へ其れを置き)
浴室、案内するよ。…おいで?
(バスタオル含め必要なものは揃っているし、温かな湯も張られているであろうから、不自由は無い筈。視界に入り込む位置に控えめに手を差し伸べると、握るか握らないかは彼の判断に任せ。艶やかな黒髪に視線落とし乍彼が動き出すのを静かに待った)

  • No.20 by 馨  2016-01-14 20:29:18 

(/わ、有り難う御座います!息子様の優美な振る舞いとお気遣いに既にときめきが止まりません…。この上ミステリアスなんて、背後の趣味ど真ん中と言いますか、ど真ん中以上の物を感じております。

此方からは何も御座いませんので、一度失礼させて頂こうかと思います。何かあればご遠慮無くお声掛けくださいませ)


(罪悪感を掻き立てる純白から逃れたい一心で立ち上がろうと両足に力を込めた時、ふと視界に現れたのは己の身を気遣ってだろうか、如何にも上質そうな布地に包まれたルームシューズで。必要ないとは思うものの、相手から受ける行為を拒絶する事ができず。まるで何らかの意識に縛られ行動を制限されているような息苦しい感覚を覚えながらも、それに身を任せてしまう事が今の己には唯一安堵する術であり。赤は血を連想させる。自身と同等の物だと言い聞かせながら、そうっと足を差し入れてみれば思った程の嫌悪は無く。そのまま立ち上がろうとする意識が働く前に優しく掛けられた言葉と、それに呼応するようにして差し出された手。その声には何か薬でも香っているのかと訝しく思う程意識を溶かすような甘さがあり虚ろな目で細い指先に手を伸ばすも、触れる直前凍り付いたように動きを止めてしまい。まるで女性のように華奢で、滑らかな皮膚を纏った白い指先。恐らくその指に色が無くとも触れる事はできないだろう。だが振り払う事を本能が拒絶する。迷う手が辛うじて行き着いたのは和服の袖、皺が寄ってしまわないよう殆ど触れるような手付きで掴むと、ゆっくりと腰を上げ)

  • No.21 by 白川 修斗  2016-01-14 21:42:39 






愛想が悪いなー。もっとこっち来て笑顔で接客してよ(現れたはいいものの表情には怒りのようなものを感じ無愛想極まりない。遠くへ座られるのも気分よく思えなくてトントン、隣に寄れといいたげに手で叩きアピールすればじっと行動を伺って)__カ、オ、リさんは??普段は何を飲んでるの?(手からグラスを離されてしまうとわざと名前を強調して質問し、新しいグラスで何か作ってくれている先輩の耳元にすり寄れば「__もしかしてお酒飲んでるフリしてジュース飲んでるの?せーんぱい」とヒソヒソと脅すように囁いて)





  • No.22 by 白川 修斗  2016-01-14 21:47:18 





ごめんなさい!素敵なトピックだとのぞいてたら間違ってレスしてしまいました。お2人のいい雰囲気をぶち壊してしまいごめんなさい!本当になんといっていいか__スペースをとってしまったことも深くお詫びします


失礼しました!




  • No.23 by チヒロ  2016-01-15 19:23:53 

(/そう言って頂けると、やり甲斐があります。有難う御座います。息子様も可愛くて…!毎回きゅんきゅんしてます。この先、ストーリーを紡ぐのが楽しみです。

では、此方も背後は一旦失礼致します。勝手乍、白川様に御返事させて頂きました。もし、主様より応対されようとしていたのならば申し訳御座いません。無視だけはしたくなかったもので…。御了承下さると幸いに御座います。)


(深い赤に包まれた彼の足元を見下ろせば、素直に己の言う事に従ってくれたのだと、可愛い仔犬を手に入れ支配下に置けた様な錯覚に陥り、小さな笑みが溢れ。沈黙の後、差し伸べていた手は暇を持て余した儘、最終的に彼の手が彷徨い乍選んだのは和服の袖。其れもまた一興。選択肢を与えている様で、彼の道は決められているのだ。全ては己の管理の下。そう思うと彼の遣る事成す事全て、愛おしくて堪らず、強く拘束してしまえば身も心も壊れてしまいそうな彼の事、今はじっくり大事に手懐けようか。裾を握る手、少し震えているのか、微かな振動感じ取ったなら暇していた手で柔く其の手包み込んで体温を伝え合う。何人も。何人も、人を殺めてきたであろう無骨な手、其れとは相反した、憔悴しきった彼の表情に若干の興奮を覚えてしまい。繕う事等日常茶飯事である為、心配はしていないが念には念を入れ、秘めた狂気を気取られてしまう前に瞳を逸らしては、繋ぎ合わせた手を壊物の如く握りつつ部屋の外へ。一歩部屋を出たならば其処はまた別世界。大理石の床上には上質な絨毯、置物や絵画が並べられた廊下、至る所に散りばめられた金箔は正に豪華絢爛という言葉が相応しい。だが、己にとっては住み慣れた邸宅でしか無く、平然と歩みを進める最中、時折彼の足が止まるので傍に寄り添い)
珍しい?


――――

白川様

(/気になさらないで下さいね。物語も始まったばかりですし、雰囲気もこれから更に、創り上げていくつもりです。素敵トピ、と言って頂き閲覧して頂いているのは光栄でありました。主様も同じ気持ちだと思います。貴方様も素敵な、なりきりを楽しんで下さい。)

  • No.24 by 馨  2016-01-15 23:15:47 

(/失礼する前に、一つだけ。
ご対応頂き有り難う御座います。此処は私のトピであると同時に物語を共に作ってくださるチヒロ様のトピでもありますので、どうかお気になさらず。寧ろどうしても対応が遅くなってしまいがちですので、助かりました。私も貴方様と同じ気持ちです。人に素敵だと言って頂けるのは、大変に嬉しい事ですから!
では、今度こそ失礼致しますね)


っ…。
(立ち上がり歩み始めんとした刹那、袖を掴んだはずの手が不慣れな温もりに包まれるのを感じ。相手の掌が自らの手をふわりと握り、陶器のように滑らかな肌が赤黒い血に塗れて見える己の醜い肌と重なって、果ては相手の手を腐蝕していくように黒く塗れていく幻覚すら見えてしまう。音も無く息を飲み咄嗟にその手を引こうとするが、それを実行に移すよりも早く相手が歩き出すと、着いていかなければと意識はそちらへ押し流され。しかしやはり気になって仕方が無く、極力その手を握ってしまわぬよう注意を払いながら進んだ扉の先。依頼の延長で侵入したどの邸宅よりも豪奢で華美な内装は宛ら博物館であり、目が回りそうな程忙しなく視線を行き交わせていた最中、無意識に足を止めてしまったのだろうか。気付けば直ぐ隣に居た相手から声を掛けられるも何と答えれば良いのか分からず、やっと絞り出したのはなんとも情けなく噛み合わない返答であり)
…迷う。広すぎて。
(相手の顔をまともに直視する事すら叶わずぽつりと呟きを落とした時、ふと視界に入ったのは片隅で花瓶に飾られた紅い薔薇。血のように毒々しく、美しさを執拗なまでに誇示してくるそれに誘われるように歩み寄り。指先で無遠慮に触れるとはらりと散る一枚の花弁、それにも構わず更に下方へと指を運ぶとやがて鋭い痛みを感じ。棘が刺さってしまったらしく、指先にできる小さな血溜まりを見詰め)


>白川様

(/思わぬお褒めのお言葉を頂き、嬉しい限りです。有り難う御座います。チヒロ様も仰ってくださいましたが、雰囲気を壊すだなんてとんでもない。まだまだ始まったばかりのトピですから、どうかお気になさらないでくださいませ。
貴方様にも、素敵な時間が訪れるよう願っております)

  • No.25 by チヒロ  2016-01-16 20:12:43 

(確か、珍しいか?と己は問い掛けた筈。ややすれ違う回答に疑問符浮かべるものの、其れ程大きな問題にならなかったらしく、芽生えた違和感は直ぐに消え。何処と無く不安の色浮かぶ瞳に気づいては、繋がれた掌にほんの少しの握力を加え)
迷ったら俺を呼べばいい。
(安堵したならば彼も再び歩き出すだろうと、思い遣りのに見せ掛けた、だが、中身は何の感情すら込められていない言葉迄用意したと云うのに。安直な考えだっただろうか。美しく、艶やかに飾られた薔薇に瞳奪われてしまった彼は、浴室に向かうどころか、無邪気な子供の様に心の赴く儘近づき、其れに触れ。浅はかな一連の行動を己が黙って見詰めていた故の、事故。引き止めれば良かった。そう思った時には既に遅く。傷ついた彼の指先から滴る僅かな血さえ、餓えた吸血鬼にとっては他とは比べ物にならぬ程の甘美な誘いとなり、容赦無く嗅覚を突く。先の優しい其れとは打って変わって、彼の手首を荒々しく掴み己側へ引き寄せれば、紅垂れる指ごと含んでしまうべく口を開け)

  • No.26 by 馨  2016-01-16 21:38:58 

っ、ち、ひろ…っ!
(自らの血液すら濁って見える。そんなはずは無いのだと分かっているからこそ瞳まで暗い色に犯されてしまったのかと目元に落胆を滲ませて。そんな最中ふと背後に何者かの気配を強く感じ、振り返る間も無く強く掴まれた手首に怯え等は追い付かない。ただ目を瞠り首を後ろへ捻って相手の姿を確認する事が精一杯で、息が詰まるような恐怖の後状況を完全に理解してしまう前に震え上擦った声が反射的に相手の名を吐き出させており。開かれた口元に覗く鋭い犬歯が昨夜の朧気な記憶を強引に引き摺り出し、相手の声が“血”を紡ぐ。畏怖以上の物が全身を貫いて情けなく震え、それでもやはり抵抗はできずにただ相手を見詰めていて。こんなにも生存本能は警鐘を鳴らしているのに、相反して体は全く動かない。否、逃げる事を自らが拒絶している。彼が望むなら。そんな理解のし様も無いいっそ恐ろしくなる程の感情が、今にも逃げんとする体を拘束し呼吸すらも忘れさせ)

  • No.27 by チヒロ  2016-01-17 20:09:46 

……ああ。ごめん。
(口許に運んだ指先に舌を這わせ、流れる血を舐め取る。まだまだ足りない。この儘牙で指を傷つけてしまおうか。そんな考えは心の片隅に、常に、如何なる時だって己と共に在って。只、其れを表に出した途端恐れをなして誰もが怯え逃げてしまう事も、長い人生の中で経験済みであり、重々心得ている。去る者を追う性分じゃない。吸って欲しいと、縋り懇願する程までに屈服させてからの方が、極上を味わえる気がして。貪りたい衝動を押し殺せば、未だ紅の滲む指先を口腔から放り出し。名前を読んだきり身体を強張らせ固まってしまった彼に追討ちかけるかの様に冷たく見下ろしては、微塵も思ってもいない謝罪を伝え、そして、身を引こう。子供が玩具に飽きてしまった時の様に、瞬時に、酷く呆気なく。踵を返して背を向けたならば、押し黙った儘彼と距離置く様にしてゆっくりと離れて行き。地下から拾ったばかりの彼が一体どんな反応を見せてくれるのか、愉し気に)

  • No.28 by 馨  2016-01-17 23:37:18 

──っちひろ、ちひろ…!
(指先に鋭い犬歯が突き立てられる事は無く、触れたのは柔らかく官能的に濡れる感触で。舌先が指を這って濁った赤色を掬う、その視覚と触覚に訴え掛ける仕草があまりにも淫靡で、恐怖はいつしか熱情にも似た感情に形を変えて自らを昂らせる。他人の血を舐めとるなんて異常な行為が相手に行われる事で色を帯び、肉欲的な興奮を微かながらも確かに呼び起こして恐怖を湛えた瞳には同時に恍惚が滲み。だがそれも束の間の戯れであったかのように、やっと己を映した相手の瞳には先のような暖かみは欠片も無く。何処までも冷徹な目は無邪気な残酷さを持つ幼子の様、関心を無くされてしまったのだと、捨てられてしまうのだという焦燥が知らず全身を震わせ。自分でも意識をしない内に先程にも増して情けなく震えた声で相手の名を呼ぶと、弾かれたようにその背を追い掛け必死の思いで両手を背中へ伸ばし指先に触れた着物を掴み。本能が、相手に捨てられる事を死よりも恐れている。見掛けに反して広い背に額を押し付けると、訳も分からないまま溢れる懺悔と懇願を押し止める事ができず。あんなにも触れる事を拒み、衣服の片端さえ己で汚してはならないと強く自らを戒めていた物は呆気なく崩れ去り、今や顔の横に置いた両手で力の限りに良質な布地を握り締めていて)
離れ、な…ッ、やだ、やだ…!ごめ、なさ…っ、ち、ひろ…

  • No.29 by チヒロ  2016-01-18 19:53:30 

馨。お前の何が悪かったか言ってみてよ。
(か弱い声で名を呼ばれるだけの行為が、底知れぬ悦びをもたらす。其れはきっと地下で名を馳せていたあの男から発せられるものだからこそ、意味を生むのだろうけど。仔犬の様に駆けて来かと思えば、束の間背に感じる圧、着物は強く握られた故の皺を刻み。あれ程の男が、こんなにも無様で滑稽な姿を晒している状況下。実に愉快で、滅茶苦茶に罵り乍愛でて遣りたい。もっと堕ちる彼を目当てにたっぷり間を置いてから振り返ったならば、鬱陶しそうに垂れてしまっていた横髪を耳に掛けて遣り。其の耳許にすかさず唇寄せては囁く様にして問い掛ける。何の非も無い彼に答えは導き出せるだろうか。否、答えは何だって良い。只、彼の反応が堪らなく楽しみで、更に虐めたくなったのか、焦る要因にしか成り得ない言葉で追い討ちを)
…答えられないのなら地下に戻ってもらうしかないかな。

  • No.30 by 馨  2016-01-18 23:11:51 

俺、は…。
(今更許しを乞うたところで遅いかもしれない。このまま捨てられてしまうのだろうか。良くない憶測ばかりが脳裏を錯綜して掻き乱し、それらの払拭を試みるかのように一心に相手の背の常人よりも冷たい体温を感じ取ろうとしていて。相手が判断を下すまでの時間が、一分一秒が異常なまでに間延びして感じてしまう。不安に耐えきれず一層強く着物を握り締めた時、漸く相手の影が揺らぎ此方を振り返って。離れた手は行き場を失いだらりと体の横に垂らし上げられない視線を足元へ逃がしていれば、ふと耳の辺りを冷たい指先に撫でられ。触れられた事が己に希望を見出ださせて顔を上げたのが早いか、艶を惜し気もなく晒した相手の唇が耳へ寄せられたのが早いか。そこから直接吹き込まれる毒はどう考えたって地獄に叩き落とす物であるのに、こんな状況でさえ浅ましくも甘い吐息に酔ってしまい。このまま、何だって良い、触れていて欲しいと、腐敗を進める思考は相手の熱を求めて息を飲む。だがそんな事を呑気に願っていられるような至福はそれまで、漸く相手の言葉を理解した途端に絶望に大きく目を見開くと、己の何が悪かったかなんて分からないまま必死に支離滅裂とした言葉を繋ぎ合わせ。自らに何らかの罪を課さなければと思うあまり事実でない事までもを口走り、その罪悪感に押し潰されそうになりながら汚い嘘を並べ立てる自分の声を聞いていられず意味も無いというのに両手で耳を塞ぎ)
ッ、ちひろ、に、手…怖くなった…っ。痛くて、だから、っ拒絶、して、触られ、…のが、嫌だって思っ…、め、なさ、ごめ、なさい…っ

  • No.31 by チヒロ  2016-01-19 19:11:16 

わかってくれれば其れで良い。
(どんな謝罪をしているかなんて、聞き取れる声質でも無く。訳も分からぬ儘懺悔している事だけは十二分に伝わってくる。如何にも彼をのことを哀れむ善良者を装い、心の中ではほくそ笑んでいる非道な己で。容易に手に入る心、操る事が出来る行動、そんな人間を愚かだと思う反面愛しさにも似た感情が心の中、揺らめき。順応である彼に対しては特にそう。庭で大事に大事に、己の思うが儘飼い慣らしたい。そういった身勝手な思いから許しを与えるも、耳を塞ぐ彼に届いているのかは分かり得ない、幾分暖かみ取り戻した笑みで見詰めたならば彼も理解してくれるだろうか。片手を彼の後頭部に滑らせては、後髪のさらりとした毛質を愉しむかの如く指先で弄り乍、身体の緊張が解けるのを待つことにしよう。精神が崩壊しかけているのが窺えるから、丁度良い。窮地を救済してやるのも悪くない、全ては己次第なのだと改めて認識させてくれた彼に、褒美でも呉れてやろうと気紛れな思考巡らせ)

  • No.32 by 馨  2016-01-19 23:51:17 

(醜い己の声から極力意識を逸らしながら指先が白くなる程強く耳を両手で覆い、捨てられたくない一心で唇は止めどなく嘘を紡ぎ。そのせいで散々欲した相手からの許しの言葉は意識の内に届く事は無く、漸く言葉を飲み込んだのは相手の指先が髪に絡むのを感じた時で。思わず肩が跳ね全身に緊張が走るが、怯えに抗い恐る恐る耳を塞いでいた手を離し相手の表情を窺い見れば、そこには誰の目をも奪うのであろう美しい笑みが浮かんでおり。それが今、己だけに向けられている。そればかりか誰もが喉から手が出るほど望むに違いない、その細い指が髪に絡んで弄ぶ状況下で、悦楽と畏怖が複雑に混じり合い刹那思考が停止してしまい。感じ入るように目を細めて相手を見詰めると、ただ一言、望んでやまない欲望を口に出してしまい)
…傍に、置いて…。

  • No.33 by チヒロ  2016-01-20 02:47:19 

勿論。
(己の声が届いたのか、又は漂う雰囲気から察してくれたのか、鬱々と呪文の様にひたすら謝罪を述べるのを止め、漸く己に意識を向けてくれた様子。決めかねていた褒美は、奇遇にも彼の口から零れたものが適している様に思えてならず。下手に間を置く事で不安にさせたくも無い。一つ返事で了承すればすかさず、髪を弄っていた手を頬へ移動させ、親指の腹で滑らかな頬骨をなぞり乍、じりじりと顔の距離を詰め。彼の黒い瞳が己に溺れ切っているのを把握の上で鼻先掠める迄に到達すると同時、狂気を仕舞い込み、口許に緩く弧を描かせては汚れの無い人物を演じて。甘さたっぷりの褒美にすべく、糖分しか含まない己の言葉は彼の思考をも蕩けさせる筈。彼が渇望した“傍に置いて”とは異なる意味合いだとは知りつつも、僅かな吐息さえ感じ取れる程の距離感で舌舐めずりをすれば、湿った唇は艶っぽく輝き、否応無しに彼を誘い)
良い子だから、好きなだけ傍に居て良いよ。ほら……もっと、近くに。

  • No.34 by 馨  2016-01-20 08:38:55 

(いっそ呆気ない程に間髪置かない承諾が何より己を安堵させ、いつの間にか強張っていた全身を支える力が抜け落ちそうになってしまい。同時に、麻痺していた正常な思考が少しずつ意識を取り戻す。これ以上相手に醜態を晒す事はできないと自らの体を叱咤して膝を立たせ。次に襲い来るのは虚無感に包まれそうになるまでの呆れと後悔。なんて事を、己などが触れてはならない相手だと分かっていたはずなのに。卑しくもこんな体で相手を求め、汚してしまった。瞳には変わらず相手を映しているにも関わらず、絶望と困惑を目の前に刹那焦点を失って瞳が揺らぎ。だがそれを再び夢の中へ引き戻し、溺れさせようとするのは頬を辿る指先。最早抵抗はできず意思とは関係無しに思考が何処へか消え行き、陶酔しきった瞳が蕩けるように細められる。狭まる距離はどうしようも無く鼓動を速め、頭に血が昇って逆上せたように一層何も考えられなくなってしまい。不意に唇から覗いた艶かしい舌先が相手の唇を濡らす。それさえも全身に回る毒となってゾクッと背筋を戦慄かせ、何かに耐えるように唇を結び。その時、相手の声が紡ぐ甘美な睦言を耳に入れ。“良い子”にしていれば相手の傍に居る許しが手に入るのだ。そんな物を望んではならないと分かっているのに、どれだけ距離が近かろうが満たされない程今は相手を欲してしまっており。誘われるまま顔を寄せる己の行動を脳は嘲り蔑む。まるで自分のものではないようなその声の中に、一つだって自らの行動を許すものは無い。“汚らわしい”“彼を汚すつもりか”“身の程知らず”“浅ましい”“下劣”“淫蕩者”。耳を塞ぎたくなるような罵倒が脳裏を飛び交い呼吸さえ苦しくなり、悩ましげに眉を下げて怯懦を露にするが助けを求められるのは結局目の前の相手しか居ない。全てを忘れさせて欲しい、相手の事しか考えられなくなるくらい、脳裏に響く声などには意識も向けられないくらい、乱して欲しい。一つ叶えられれば膨らむ欲求は口にするにはあまりに汚ならしく、ただ相手の肩に掛けた手は縋るように着物を掴み。視界が閉ざされるのは恐ろしいが相手の表情を直視する事もできず恐る恐る瞼を下ろすと、震える唇を相手のそれへ押し付けて)

  • No.35 by チヒロ  2016-01-20 19:31:09 

(恐れ乍も辿々しく掴まれた着物が、決意のサイン。殆ど無いに等しい僅かな距離を埋め、彼の整った顔がぼやけてきた頃に目蓋を閉じて直ぐ、唇が重なり。小刻みに震える手や覚束無い吐息が、行為に不慣れであることを訴え掛けているかの様。他人の目から見て彼が如何映るのかは別にして、己にとっては純粋で順応な存在。色に例えるなら白に成りきれないグレー。白に成りたいと切望してもそうはさせない。染みを垂らし、汚してやりたくなるのは己の性根が腐り切っているからか。触れ合うだけの生易しいもので終わらせる気は到底無く、押し当てられた儘の唇を器用に舌先で抉じ開けて挿入するなり、生温かな口腔をゆっくりと侵食し始め。最中、犬歯で下唇を掠めてしまえば、其処から滴る微量の血液を味覚が知らせ。最初こそ感じるのは傷口の痛みかもしれないが、直ぐに快感にも似た熱が彼の身体に広がり行くだろう。頬骨から輪郭へと滑らせた手で顔を持ち上げ、角度をつけては、唾液を吸い上げると同時に血も交え、奪う。その度、卑猥な水音と微かな吐息が隙間から零れ)…ん…っ。

  • No.36 by 馨  2016-01-20 21:53:46 

っ…んっ、ぁ…ッ、
(今更口付けを深める事が怖いなんて生娘のような初々しさは無いが、不慣れであるのは確かで。経験が伴わないまま度胸だけが膨らんだ末の情けない話で、故に唇が割り開かれるだけで身体が強張ってしまい。だがそれ以上に、口内を犯されているのは此方であるというのに相手を汚してしまうような錯覚が払拭できず、背徳感と罪悪感に押し潰されてしまいそうで。そんな中で脳裏を埋め尽くす黒い感情を一掃したのは刹那走った痛みであり、突然の事に出所の分からない痛みがビクッと肩を跳ね上げさせ、同時に喉の奥から溜め込んでいた熱を吐き出し。弾みで更に開いた唇の端に隙間が生じ、そこからあられもない声が漏れだすのを止められず。中途半端に現実へ引き戻された意識が相手への思慕に絡め取られるのは一瞬で、余計な考えが吹き飛んでしまった分相手から与えられる物で脳裏を占拠され。熱い舌と、確かに触れている体温と、安堵を誘う相手の香りと、蕩けるような口付けと、重く身体中に広がる愉悦。身体一つに受け止めきれない快感は己の知らない物で、固く閉じた目尻に生理的な涙が浮かぶのすら自らを昂らせる。一心不乱に相手を求めてしまい散々な醜態を晒しながら、最早水音の合間に漏れる呼吸の苦しさと快感に喘ぐ声は気にならなくなっており)
ふ、っぁ、ん…っは…、あ、ぁ…っ

  • No.37 by チヒロ  2016-01-21 19:05:57 

(じゅるじゅる端ない音を立て乍、時には口内を犯す様にねっとりと唇を重ね。何方の物なのか出処知らずの唾液を受け入れる。合間合間、鼓膜を揺らす彼の喘ぎ声に、支配感を覚え舌先は彼の声がよく漏れる所ばかり執拗に責め立て。極僅かな傷からは己を満たす程の血が出る筈も無く、鉄の味が消えると程無くして、柔らかな唇から距離を置く。銀糸にも似た唾液が、名残惜しそうに二人の唇を繋ぎ。彼をうっとりと見詰めれば、今にも溢れそうに目尻で震えている涙に気づき、指先でそっと拭いつつ言葉を連ね)
…っ、ふ。…良い声で鳴くね。

  • No.38 by 馨  2016-01-21 22:31:52 

(己の望んだまま、もしくはそれ以上の幸福感と快感にいよいよ膝が立たなくなってしまいそうで、愉悦が込み上げる場所を刺激される度大袈裟な程の快感に全身を支配され刹那脳内が白く染まり。相手の肩を強く掴んだ指先が情けなく震え、処理できない快感で溢れんばかりであった中、離れる唇は一抹の安堵と共に虚無感と名残惜しさを感じさせ。漸く薄く瞼を上げるが物欲しそうに眉を下げて相手を見詰める己の表情にまで配慮は向けられず、その細い指先が目尻に触れる瞬間さえ恍惚と目を伏せており。しかし微睡みの中に居るように浮かされた意識が覚醒するのは直ぐの事で、相手の一言によって晒してしまった醜態を思い出すと絶望と羞恥に弾かれたように顔を伏せ。なんとはしたない声を上げてしまったのか、悔やんでも悔やみきれない。意思とは関係無しに耳元までもが赤く色付いて熱を持ちそんな己にすら嫌気が差すと、口元をぐいっと乱雑に拭いながら数歩後退り訳も分からず否定を口にして)
っ、ち、違…っ。

  • No.39 by チヒロ  2016-01-22 19:01:48 

其れなら…俺の勘違いかも。
(耳迄染め上げた原因くらい早々に予想がつくもので。後退りされてしまった事により距離ができてしまい、大袈裟に眉を下げ寂し気な表情を見せると、否定の意思を汲み取って其れを弾き返すでも無く、吸収するかの様な柔らかな返事を。けれども、未だ耳に残るは吐息と云う単語で片付けるには難しい、淫らな声ばかり。思い返すと、興奮から来る震えが背筋に走り、燃え滾る色を瞳に滲ませる。しかし、次の瞬間にはもう、元通りの顔で、此処に留まる理由も無いと思ったのか当初の目的であった浴室に向かって。豪華故に重々しい脱衣所の扉を開くと其処もまた隅々迄抜かり無く手入れ、そして整理されており。彼用の着替えが何通りか用意されているのを確認後、出て行こうと扉に手を掛け乍彼を見詰め、離れてしまう前に彼からの質問なり何なりの言葉を交わす間を設け)
さぁ、ゆっくり温まって来ると良い。着替えはお前の好きな物を選んで。

  • No.40 by 馨  2016-01-22 23:26:17 

(相手の表情に悲哀が色濃く浮かぶのを見ると突如として罪悪感に襲われ。その上己の返答を否定してくれたなら救われたというのに、ただその言葉を受け入れる様子は一層自らへの嫌悪をはっきりと感じさせる事となり。重苦しく感じてしまう状況下で行き場の無い視線を斜め下へ逃がすが、それとほぼ同時に相手の足が歩みを再開すると三歩程後ろを躊躇いがちに着いていき。通されたバスルームはまるで表社会の中心に聳える一流ホテルのスイートルームを彷彿とさせ、ともすればそれ以上に豪奢で。普段仕事で使用する際は何とも思わないはずが、此処で相手が生活をしているというだけで己が酷く場違いな人間に思えてしまう。落ち着かない様子で視線を忙しなく泳がせていたが、相手から声を掛けられると示された通り何通りかの衣服が用意されているのを横目に確認し。まるで客人が来る事を予期していたような備えと、客人をもてなすにしても度が過ぎる程の丁重さ。違和感を覚えながらもそんな事に気を遣っている余裕も無く、何処か不安げに相手を見遣ると小さく頷き)
…分かった。

  • No.41 by チヒロ  2016-01-25 02:54:03 

俺は部屋に戻ってる。
(右に左に視線を這わせてから分かったとやや不安そうにも窺えるが、此れ以上首を突っ込む世話焼きタイプでも無いし、大の大人、しかも、男が此処に二人居たって邪魔なだけだろうと独断すれば短く伝えて扉を閉め。廊下がやけに短く感じるのは、行きでのんびり寄り道し過ぎた所為か。血の余韻探して口内に舌を動かしている僅かな時間で部屋に着いてしまって、少し前まで彼が寝ていたベッドシーツは皺なく伸ばされ、申し分無い迄に整った部屋の中を見ては、既に姿の見えぬ誰かに対し満足気に笑う。する事も無く、暇を持て余せば当然の様に睡魔に襲われ。折角なら自室で寝たいところではあるが、彼に案内するのを失念したこ事もあり、此処に居る他選択肢は無い。かと言ってソファーで寝るのは心地悪さが目に見えており、彼に多少の申し訳無さを感じ乍も、睡魔に抗わずにベッドに入ると直ぐに意識は遠のいて)

  • No.42 by 馨  2016-01-25 21:24:26 

(相手が扉の向こうに姿を消せば湯には浸からないまま簡単に体を洗い流し、示された通り数種類の衣服の中から暗い色合いの物を選んで身に付け。不自然な程体に合うそれに疑問こそ生じるが然程気に留める事は無く、濡れた髪はそのままにバスルームを出て。記憶を頼りに元来た道を戻る最中、先程も目を奪われた大輪の薔薇が如何にも高価そうな花瓶に活けてあり。思わず足を止めそうになったが、瞬時に先程の醜態が脳裏を掠め微かに眉を潜めて早足に通り過ぎ。一先ず先程まで居た部屋に戻ってみれば、そこには真っ白なシーツに包まれる相手の姿があり、どうやら眠ってしまっているようで。起こしてはいけないと足音を忍ばせるが、殆ど無意識のまま足は躊躇わず相手の方へ歩んで行く。誘われるようにその端正な寝顔を見詰めると、心中に芽生えた欲が己の行動を抑制しようとしないままその頬に触れようと手を伸ばしていて)

  • No.43 by チヒロ  2016-01-26 03:31:48 

(/いつも御世話になっております!そろそろ、初日を終わらせようかと思うのですが、如何でしょう?そして、御相談ついでに一つ。吸血鬼はこんな感じで大丈夫でしたでしょうか?只の変態!初日から手出し過ぎ!(←)…等々、主様のイメージと大きく逸れる所がありましたら、出来る限り変更致しますので遠慮無く仰って下さい。)


…こっちにおいでよ。
(人の気配を察知するの可能だが、殺気を放たない其れを気取る事は気を張り巡らせていなければ難しく。よって、彼が部屋に戻って来た事も夢の中の己は知らない儘。頬を撫でる暖かな掌に漸く睫毛を揺らし、ゆっくり目蓋を開いて、揺れる瞳が彼を捉えるのにそう時間は掛からず。布団を捲れば、ずれなくとも余裕であと一人くらい寛げるであろうスペースを掌で叩き、確り醒めない意識の中では普段の様には話せず、若干掠れた声で誘い。意識を失っていた彼に昨夜から付き添っていたことも祟ってか、思っていたよりも疲労が溜まっていたらしく、問答無用で襲い来る睡魔に身を任せると、彼の返事を待たずして二度目の眠りにつき)

  • No.44 by 馨  2016-01-26 22:53:45 

(/此方こそ、いつも楽しませて頂いております。そうですね、区切り良い場面ですし、次の日に致しましょう。進行ありがとう御座います。
チヒロさんについてはもう何も言うこと御座いません、本来あるはずの変態さが上品さや妖艶さに掻き消され優雅にすら見える程ですから、息子、背後共々息子様にはもうすっかり執心で…。寧ろご馳走様です(深々)愚息こそ何か不手際を犯してしまっていないかと気が気で無く…。初日から飛ばしすぎた感が否めないのですが、大丈夫だったでしょうか?)


…え、あ、…でも、…
(肌理細やかな肌は正しく絹か何かのような柔らかさと滑らかさを伴って指の腹に心地良い感触を与え。うっとりと目を細めながら押し止め切れない欲に任せて頬を撫でていた最中、開かれた瞳に己の姿が映ると我に返ったように慌てて手を引っ込め。汚れた手で相手に触れ、あまつさえ安眠を妨害してしまった事に罪悪感と自己嫌悪が一気に押し寄せて視線を彷徨わせるが、鼓膜を穏やかに震わしたのは想像もしない言葉であり。あまりに急な事で直ぐには理解が追い付かず、ただ瞠目して相手と真っ白な布団の間を視線が忙しなく行き来するばかり。言葉にならない声ばかりが唇から漏れ戸惑いを隠せずに居たが、そうして躊躇っている間に相手はまた眠りについてしまったらしく。長い睫毛が頬に陰を落とすのを見詰めていると掠れた相手の声が耳元に甦る。甘さを孕んだ声色は己から逆らう意思を丸ごと削いでしまい、ゆっくりと布団の中へ身を沈めればほんの少し相手との間に隙間をあけて目を閉じ。横から感じる相手の寝息と、触れるだけで汚れてしまいそうな白の布。それらをできる限り意識してしまわないようにと悶々としている内、相手の吐息につられてかゆっくりと微睡みの中に落ちていき)

  • No.45 by チヒロ  2016-01-27 18:54:14 

(/そうですか。良かったです。動かしていて、こんな感じで良いのかと手探り状態でして…。其の御言葉を聞けて安心致しました。息子様は可愛くて可愛くて。一挙一動にやられっぱなしです…!此方も御馳走様です。
息子様が襲う人間は此処には居ないと思うのですが、これからの展開はどんな感じで進めますか?外に出て襲うのか、何らかの方法で人を招くのか…イベント等交えつつやっていければ良いですね。)


(朝の冷え込む空気の所為か、隣に慣れない温もりを感じた所為なのか。今日は普段より早く起床してしまったらしく、壁掛け時計が示す午前五時半、という微妙な時間に眉を顰め。変な時間帯に目覚めてしまった。決して爽やかな目覚めとは言えない緩慢な動作で上体を起こすと、視線は規則的な寝息を立てる隣の人物に向けられ。凝り固まった身体、すっきりとしない頭を軽く振り。己の方が先に寝てしまったことすら棚に上げ、普段とは違うベッド、ましてや、他人と一緒に眠りについてしまったことに、軽い後悔の念が押し寄せ。しかし何故だか、赤子の様にスヤスヤと眠る彼の顔を見れば不思議とそんな気持ちも消え、起こさない様に注意を払いつつ、静かに部屋を出て。向かった先はバスルーム。真新しく張られた湯、折角なので浸かることにし、暫く湯船で時間を潰し暖をとったなら、頭と身体を洗い流して深緑の和服を選ぶ。慣れた手つきで着替え帯を締め、この着替える行為こそ、己にとっての一日が始まる合図。起きたばかりとは比べ物にならない程、頭は冴え渡り、完全覚醒した六時半。男性にしては長めの風呂を終え、其処から部屋に戻れば、就寝中か起床しているのか判定出来ない為、頭が入る分だけそっと扉を開けて中を窺い)

  • No.46 by 馨  2016-01-28 19:54:32 

(/此方こそ、有り難いお言葉を頂けて安心致しました。ありがとう御座います。
そうですね、夜中ふらりと地下に血を求めて向かう流れでしょうか。あとは息子様の本性が明らかになるシーンも挟ませて頂きたいですね!
それからぼんやりと考えていたのですが、以前息子様に執心していた人間の一人が不意に現れ、一緒になれないならば心中すると喚いて息子様の体に傷を付けたり、はたまた強引に連れ帰って監禁したり…何らかの形で危害が加えられ、それを知った息子が色々と暴れる展開なんか楽しそうだなぁと…。如何でしょうか?)


ん…。
(悪魔との契約の後、二度目に訪れた悪夢に魘される事の無い目覚めはやはり一瞬意識を混沌とさせ。自然と視線が身を包む布団に向き、あまりの穢れの無さに責められるような罪悪感に苛まれ慌てて逃げ出すという先日の繰り返しの後、室内を見渡せば案外あっさりと昨夜の事が思い出され。その時の目覚めよりは現実味のある感触を得ながら、ふと彷徨う瞳が再び布団へと向き。不覚にも相手とベッドを共有してしまった事に自己嫌悪を覚え眉をしかめるが、体は吸い寄せられるようにあれだけ嫌煙していた白に傾く。マットレスに腰掛けて相手が身を落としていたそこに触れるが当然既に温もりは無く、求めるように顔を埋めれば微かな残り香を感じて。この仄かな香りに包まれていた昨夜の己が疎ましく、妬ましい。それも罪悪感を感じるばかりで、できるだけ肌が触れ合わないようにすらしていた。なんと愚かなのかと意識もせずにシーツを強く握り締めてしまい、相手の存在に恋い焦がれるように顔を柔らかな布の上に埋め。暫くそうしていると一度は醒めたはずの眠気が甦り、不節操にも惰眠を貪ろうというのだから全くこの体には嫌悪ばかりが募って。故に部屋の扉が開かれた事など露知らず、目を伏せてシーツに頬を寄せており)

  • No.47 by チヒロ  2016-01-29 02:17:05 

(/本性明かすのはどんな感じで明かしましょうか?折角なら、息子様を驚愕させてみたいですね。いつ頃・どんな場面で等、希望あれば大凡で構わないので、教えて下さると助かります。
其の展開面白いですね!是非ともやらせて下さい。吸血鬼は玩具感覚で人間にちょっかい出しているでしょうから、酷く恨まれていそうですし。邸宅に乗り込まれるか、監禁されるか。何方も捨て難い…!

先ず、今日(下記ロル)は夜まで早送りしてしまって、息子様が人を襲う為に、地下に向かう感じに致しましょうか。)


馨…朝御飯だよ。
(開いた隙間から覗いた先、シーツに身を委ねる彼が見える。布団も掛けていない事から、一度起床済みであることは把握出来て、其れならば、再び深い夢の中へと旅立たれる前に引き戻そう。態々部屋に入って起こす程の仲でも無い、だが、己を求める様にしてシーツを握り締め寝る姿には可愛げを感じたのだろうか。まるで愛犬か何かを呼び付ける声色で、大きくは無いが、室内には十分響く声で名前を呼ぶと、扉の前で彼が来るのを待つことにし)

  • No.48 by 馨  2016-01-29 21:46:19 

(/詳しい希望は無いのですが、どちらかというと言葉で説明される前に行動によって明かされる方が好ましいです。前回の廊下での遣り取りで気になる節は何かと残っているかと思いますし、唐突に血を吸われるとなるとシチュエーション的にとても好きです…。やはり時間帯は深夜とかでしょうか。チヒロ様のやりやすいタイミングでお願いできればと思います!
そうですね、どちらも捨てがたいのでいっその事混ぜてしまうのは如何でしょう…?恨まれていたり執着されていたりという理由があって道で襲われ、息子様は特に抵抗もせずされるがまま裕福な男性の屋敷に連れ去られる。そこで暴行を振るわれたり、かと思えば壊れ物を扱うように大切に慈しまれていたりと、何かと悲惨な状態であると息子も助けに行き甲斐がありますし…!ただ、このシーンは二人の間にある程度の信頼関係のような物が築かれてからが好ましいかなと思っております。信頼関係という程明確な物ではなくとも、何となく共依存のような状態になりかけている、とでも言うのでしょうか…。説明が下手で申し訳御座いません。なので、ある程度の展開まで進めば時間を飛ばしてしまうのもありかな、と考えております!
そうですね。では適当なところでタイミングを見計らい早送り致しましょうか!)


っ、
(相手の声が柔らかく室内に響いた時、微かに鼓膜を揺らした音は心地よく意識を覚醒させ。緩慢な動きで身を起こすが、その声が相手の物である事と内容を理解するなり弾かれたように其方に視線を向け。起こされなければいつまでこうして体たらくを晒していた事か分からず、慌てて相手の方へ小走りに寄るとそこで一度足を止め。相手よりも先に起きる理由は無いのだが、仮にもこうして寝食する場所を与えられているのだから怠惰を働いてしまった事に罪悪感を感じており。だがそれよりも謝罪しなければならないのは昨夜ベッドを共にしてしまった事で、幾ら此方に非は無かったとは言え適切な判断ではなかったであろう事を思い視線を落としながら告げ)
…昨日、の…悪い…。

  • No.49 by チヒロ  2016-01-30 03:02:57 

(/此方も正体を明かす時は、息子様の首筋にガブリといっちゃおうかと思っておりました!本格的な吸血はこの時が初めてだったりすると、後々思い出になって良いかなと妄想していたり。そうですね!タイミングがあれば深夜にでも襲っちゃいます(笑)
主様の御話を聞いているだけでも、物凄く楽しいです。今は仔犬の様に可愛い息子様が、どの様に助けに来て下さるのか、楽しみであります。是非やりましょう!確かに、二人の間に信頼関係の様な絆が確立してからの方が、展開的にも良さそうですね。説明下手じゃないですよ。ちゃんと伝わっておりますので御安心を…!
朝食後、各々自室に行く流れで大丈夫でしょうか?)


何の事?…さ、朝食にしよう。
(声に反応し寄って来るのを愉しそうに眺め、余りに忠実だと尻尾まで見えてきそうな気さえしてくる。気まずそうに視線を落とし謝罪してくる姿からは、強く反省の色が窺えるのに、素知らぬ振りをして。昨夜の事、己にとっては大した問題にさえならない、何なら既に記憶から抹消したかの如く淡白な返しを。瞬時に意識を朝食へと切り替えれば、着物の袖を一振りし一階のダイニングへと向かって。初日とは違い、彼を振り返る様な気遣いは無く、付いて来ないなら見放すつもりの、計算された早足で。階段の下、足を止めれば一度だけ彼を振り返り、近くに位置するダイニングルームを指す。覚醒している己と違い、起きてきたばかりの彼を思っての優しさなのか、其れとも焦らせて苦しめたいだけの意地の悪さか、一方的に話し終えてしまうと一人でダイニングルームの中へ姿を消し)
其処がダイニング。顔、洗って来るだろう?洗面所は昨日も行ったし、分かるよね。…じゃあね。

  • No.50 by 馨  2016-01-31 22:24:51 

(/恐れ入りますが何卒よろしくお願い致します…お手柔らかに…((
お優しいお言葉ありがとうございます…!ではこの展開は息子様が正体を明かす場面、息子が地下へ出向く場面を終えてからという事でよろしいでしょうか?
はい、そのように致しましょう!)


(それなりに思いきった謝罪の言葉だったが、あっさりと受け流されてしまえば続く言葉が見付からずに口を噤み。そんな事をしている内に相手は踵を返してしまい、先日と比較して少しばかり速足にも思える足取りになんとか着いていき。掛ける言葉も無く沈黙が流れていた中案内されたのはダイニングで、突き放すような物言いに足元が覚束無いような漠然とした不安を覚えるが取り敢えず顔を洗ってこようと促された通りに洗面所へ赴き。相変わらず己には不釣り合いな高級感に急き立てられ早々に柔らかなタオルで顔についた水滴を拭うと、洗面所を出て先程案内されたダイニングへ向かい)

  • No.51 by チヒロ  2016-02-02 02:56:21 

(/順序はこの後、深夜息子様が地下へ→後日、吸血鬼が本性を明かす。その両方が終わった後、ある程度時間を進めた上で、吸血鬼が誘拐される、と。
息子が冷たい接し方で誠に申し訳ありません。少し話し、此の儘一旦お別れさせて頂きますね。
御相談させて下さり有難う御座いました。解決しましたので、また背後は失礼させて頂きますね。)


(ダイニングテーブルは、数十人は座れるであろう立派な木目調のもの。だが、其処に一人、座って食べるのが毎度の事。一番造りの立派な端の椅子に腰掛ければ、彼を待つこと無く食事を進め。温かいスープ、サラダ、ロールパン、ミルク、フルーツ盛り。見た目は勿論、栄養バランスも確りと考慮されて作られている其れらを、ゆっくり口許に運び咀嚼。何時も洋食と決まっている己には一つしか用意されていないものの、彼が座るべき場所には洋食と和食が並べられており、何方を選んでも地下で暮らしていた彼にとって申し分無い味だろう。温食が冷めぬ内に早く来ればいいと気に掛けていた所、丁度彼がやって来て、食べかけの食器から視線を上げると、やや遠くに置かれている彼分の食事を眺め)
好きな物を食べると良い。

  • No.52 by 馨  2016-02-04 22:40:15 

(/畏まりました。いえ、冷徹さにも息子様らしさと言いますか、美人さが引き立って大変魅力的です。どうかお気になさらず。分かりました、引き続きよろしくお願い致します。
では、此方も背後は失礼致します!)


(仕事柄出向いた富豪の家にもこれほど立派なダイニングを持つ者は居らず、思わず目を瞠り明らかに多い分量で作られている料理を眺め。促されるままにテーブルにつくがやはり食欲が戻っている事は無く、罪悪感を感じながらも倦怠を帯びた手付きでスープを一口口に運び。見た目も然る事ながら味も格別であり、地下でどんなに高級な店に行こうが味わえないであろう味覚が口内を満たし。それでも食欲が刺激される事は無く、余計な事をぼんやりと考えてしまう。そういえばこの屋敷には使用人のような者は誰一人居ないが、昨夜の風呂と言い朝食と言い、相手一人ではとてもここまで周到には用意ができないように思え。食事中に口を開くのはマナー違反になりそうな厳かな雰囲気を壊し、相手へ視線を遣りながら問い掛けて)
…これ、あんたが作ってんのか…?

  • No.53 by チヒロ  2016-02-07 20:28:30 

…どうだろうね。
(大人しく食べ始めたのを見て、再び己も食事を摂り始める。美味しいには美味しいが、此れだけで満たされる筈は無い、本能では血を欲しているのだから。フォークがカツンカツンと食器に当たる音だけで、静まり返る中、彼からの疑問が一つ。丁度食べ終えた事もあり、口許をナプキンで拭いつつ、序でにと言った感じの明確な答えにもなっていない簡素な言葉を返しては、椅子から立ち上がって。減りの良く無い彼の皿に気づくと、明らさまに眉を顰め。彼には健康で居てもらわなくては困る。血の提供という重要な役目があるのだから。しかし、単刀直入に述べてしまうのは美しくない気がして、彼が座っている席後方を通り過ぎるが同時、冗談とも本気とも伺える調子で告げダイニングから出て行って)
もし、俺が作ったのだとしたら…折角の手料理を“残す”だなんて。――失礼極まりないと思わない?

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