語り師 2016-01-04 13:42:11 |
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お待たせ致しました。参加希望させて頂いた者です。
二人の関係性や背景がまだ掴めていないので、詳しく聞かせて貰えますでしょうか?また、こんな吸血鬼が良い、嫌だ等主様の中で決まっておられるのであれば、御提示願います。
お待ちしておりました。此度は募集板でのお声掛け、本当に有り難う御座います。
では、思い浮かべているストーリーの概略を説明させて頂きますね。以下、語り口調で失礼致します。
とある時代、その国では裏社会の暗殺業が異常な程栄えていた。
裏社会というのも名ばかりで、実際は表社会の足元、地下空間で切り離された独自の国として成り立っている。唯一違うのはそこに住まう者全てが殺しや身売り、悪行の限りを尽くして生活していたという事。
男は暗殺界隈でも名を知らぬ者はない程の実力者であり、表社会の巨大組織や企業からでさえ極秘に仕事を預かっていた。
傲慢な男は更なる力を欲し、そんな男に悪魔の手が差し伸べられた。強大な力と引き替えに悪魔の性質を体に受け継ぎ、磨耗される精神が男を深淵へ突き落とすのにそう時間は掛からなかった。狂ったように人を殺め、発せられる断末魔に快感を覚える。だが一度夢から醒めてしまったら最後、身体中を虫が這うような罪悪感と嫌悪に苛まれ、いつしか男は誰へともなく助けを求めていた。
一方、吸血鬼は表社会で生活していた。嗜好品として自然と美を慈しみ、一人には広すぎる程の邸宅に身を置いていた。その美貌は見る者全てを虜にし、寄って来るのは老若男女問わず、果ては裏社会の者の目に留まり、まるで生娘のように大切に大切に匿われていた事さえあった。
だが、全ては退屈を紛らす為の戯れにすぎない。
人間の目に触れさせれば誰もが欲しがる美貌を以てして、自ら強大な力を封じ一興に身を委ねていた。
そんな時、吸血鬼は得体の知れない人ならざる者の気配を感じた。魔物の血が疼きそれを辿って行き着いたのは、裏社会ですら密やかに名を馳せていた男の元。憔悴し今にも事切れてしまいそうな男は、悲痛なまでに救いを欲していた。
吸血鬼は新たな玩具を見付けたとばかりに男に近付き、男を救った。否、更なる奈落に突き落としたと言っても良い。
男は吸血鬼の住まう邸宅へ身を寄せる事となった。だが、例によって夜毎に人の血と断末魔を求める。
吸血鬼が差し出した救いは、記憶の肩代わりであった。吸血鬼が男の意識と自らの意識を一時的に結合させるという物。男の意識はふつりと途切れ、目覚めた時には血塗れの体が屋敷の一角に横たえられている。絶望を味わう時ですら、全てが終わった後に目覚めるのだ。
吸血鬼は、意識の無いまま本能に赴いて男が人を殺める間、そして絶望にうちひしがれる間、行き場の無い全ての記憶を自らの脳裏へ送り込み追体験する。男の感じる全ての感情が、吸血鬼の本能を揺さぶり悦ばせた。全てを終え倒れ伏す体を抱き止め、邸宅へ連れ帰り何事も無かったかのように接した。
そうして男と吸血鬼は、男を救う変わりに生き血を差し出すという条件の元、契約を結んだ。
以上が馴れ初めとおおよその背景です。分かりにくい箇所があればご指摘くださいませ。
また、募集板では殆ど背景については触れませんでしたので、もしイメージと違うなど御座いましたら訂正させて頂きます。
扱って頂く吸血鬼についてですが、本心が見えず、気紛れな性質であると嬉しいです。時折狂気に満ちた無邪気さを覗かせる傍ら、普段は気高く穏やかであり、同時に男女問わず虜にしてしまうような妖艶さと手管を持つ男性を想像しております。一見すれば高嶺の花、しかし手を伸ばせば恐ろしい程に簡単に手に入り、気付かぬ内に侵食される、といったイメージでしょうか。
主の扱う男へは、行く行くは特別な感情を抱いてくださると嬉しいです。それまでの過程は指定致しません。
また、服装については和装だと嬉しいです。これは単なる主の趣味ですので、取り入れてくださらなくとも構いません。
主の扱う男は、まんまと吸血鬼に騙され直ぐ様虜にさせるつもりです。ただ、その美しさに畏怖をも抱いており、正気の際は触れる事さえ厭う程吸血鬼が汚れる事を恐れています。
一度毒に充てられ正気を失ってしまえばひたすら彼を求め、愛して欲しいと訴え掛けるような脆い精神の持ち主です。
この他、もし主のキャラについて要望など御座いましたら、是非お聞かせください。
長くなってしまい申し訳御座いません。扱って頂く吸血鬼についての質問や要望、またストーリーについても何か御座いましたらご遠慮なくお声掛けくださいませ。
御丁寧に有難う御座います。
情景が浮かび、今から主様との遣り取りが楽しみで成りません。理解力不足の為、幾つか質問があるので教えて頂けると幸いです。
舞台は日本ですか?勝手なイメージでヨーロッパ辺りなのかなと思っていて、吸血鬼もブロンドの吸血鬼を思い描いておりましたのでもし日本なのであれば脳内修正(←)致します。
・男について
男は元々傲慢であったが、今では悪魔との契約により精神が脆いのでしょうか?
裏社会でかなりの実力者、暗殺もしていたのにかかわらず何故悪魔との契約で力を手に入れ人を殺める事でおかしくなってしまったのでしょう?そもそも暗殺していたのであれば人殺しには抵抗は少ない方かと思いますし、罪悪感と嫌悪感に苛まれる、という点が解せませんでした。悪魔と契約することにより罪悪感や嫌悪感がこの男の心に初めて生まれた?という事ですかね。
吸血鬼が男の元へ向かった時、救いを求めていた、のは如何いった意味で救いを求めているのでしょう?殺人衝動を如何にかしてほしい?愛を欲し、愛されたいのでしょうか?
・吸血鬼について
強大な力というのは吸血鬼の力、と解釈して良いですか?吸血鬼行為以外にも人間離れした力を持っているが、普段は表社会で生活している為秘めている。といった感じの。
男の代わりとなって人を殺める時の記憶を代行?する間は男は意識を保っていて、吸血鬼も意識を保っている。人を殺めると男が意識を失い、吸血鬼が記憶を引き継ぐといったイメージで合っていますか?
吸血鬼の要望は了解致しました。基づいて考えてみますね。
色気がありつつも穏やかで、狂気染みた吸血鬼にしようかと。おそらく、人間より遥かに長く生きているでしょうから多少の事では動じないような感じの。
男に求めるのは、そうですね。華奢で弱々しかったり、構ってちゃんは苦手なので控えて下さると助かります。
生意気で突っかかって来るようなタイプの子よりは、吸血鬼に骨抜きにされ信者と化してるくらいが可愛くて、嬉しいかもしれません。
此方も長くなってしまいました。読み難い部分もあるかもしれません。申し訳御座いません。解釈が間違っている箇所や、何かありましたら御指摘願います。
ご質問頂き有り難う御座います。私も急いで仕上げたもので、所々穴がありました。申し訳御座いません。
そうですね、日本のお話にしようと漠然と考えておりました。ブロンドに着物もかなりグッと来るのですが、イメージしづらいようでしたらすみません。悪魔やら吸血鬼やら和洋折衷している部分が多々ありますが、舶来品と同等のイメージで扱って頂ければと思います。
もし世界観が崩れそうな場合はヨーロッパ仕立てでも素敵なお話になるかと思いますので、仰ってくださいませ。
男については、概ね名無し様の解釈で相違御座いません。
男が精神的に衰弱したのは悪魔の力が影響しています。悪魔との契約で手に入れた力を行使する代償のようなものです。苦悩を与えられ、人を殺める事よりはその後副作用的に襲い来る様々な負の感情に耐えきれなくなった状態です。麻薬と少し似ているかもしれません。負の感情の延長で引き出されるのが今までに感じた事の無い罪悪感や嫌悪です。
救いに関しても同様で、殺しを止めてでもその苦痛から逃れたかった故の物です。兎に角頭にあるのは精神を苛まれる事から逃げ出したい、の一心です。未だに人を殺める事については特に感慨を抱いていません。
愛して欲しい願望は吸血鬼の美貌に充てられ、精神的に衰弱していた事もありはまりこんでしまった状態です。愛というよりは一種の依存に近い状態ですが、手に入れたいと強く望んでいます。
吸血鬼の力についてですが、これは超人的な能力を持っているだとかいうよりは、獲物を捕らえる事に長けているという意味です。美貌や手管も彼の武器ですから、そういった意味で他とは異なる人を強く惹き付ける物を持っています。
代行している間、男に意識はありません。記憶がぷっつりと途切れているので、体のみ悪魔の力によって本能のまま動いている状態です。その間吸血鬼は吸血鬼として意識があります。やがて周囲に自分の攻撃対象が居なくなったり、殺気を放つ物が無くなれば、自ずと体も攻撃する事を止めるので勝手には動かなくなります。その後、副作用が現れる時間帯も男は暫く意識が無く、その時間に感じるはずである全ての男の記憶が吸血鬼へ向かうといった設定です。ただ、男が見る景色を体験するのでは無く、主に精神的な物を引き受けます。人を殺めている最中の興奮や、副作用での負の感情ですね。しかし吸血鬼は人間とは違ったものですので、その負の感情も彼にとっては嗜好品の一つとなります。苦痛は感じません。
男の性格について、承知致しました。
どちらかというと吸血鬼に対しては触れる事をも躊躇う程大切に扱っているようなイメージでしたが、それよりも従順な方が名無し様のイメージに近いのでしょうか…?
一先ず全てのご質問にお答えしたつもりではいるのですが、抜け落ちている箇所や更に浮かんだ疑問など御座いましたらお声掛けくださいませ。
急いでいたとは思えない程、とても細やかで分かりやすかったです!有難う御座います。此方の理解力も及ばない所がある為、聞き直す事もあるかもしれませんがどうぞ宜しくお願い致します。
了解です。日本ですね。では、差し支え無ければ母親が異人であったハーフの吸血鬼でも構いませんか?ただ、金髪の吸血鬼を和装させてみたい、くらいの感覚ですので、主様としては純日本人が良い等あれば勿論日本人に致します。御意見お願いします。
男について、そして吸血鬼についても重ねての御説明有難う御座います。二人のイメージが定まりました。
男に対しては、触れる事をも躊躇う程大切に扱って下さる男の基本性格にプラスで、という意味でお伝えしたつもりでおりました。
例えば、触れる事をも躊躇う程大切に扱っているけど素直になれず生意気な態度をとってしまう。ような子よりは、盲目の信者となりつつあり、触れる事をも躊躇う程大切に扱っている。といったタイプが好ましいという意味合いです。言葉足らずで申し訳御座いません。
そう言って頂けると励みになります。有り難う御座います。
質問はいつでも受け付けております。少々設定が混み合った内容ですので、お気軽にお声掛けくださいませ。
ブロンドと和装、とても素敵です。お美しい息子様なのだろうと想像が膨らんでしまいます…。生い立ちについても何かと物語がありそうで、是非そのようにお願い致します。
なるほど、分かりました。いえ、此方こそ理解力不足で…お手数お掛け致します。
では、全体の雰囲気が定まりつつありますのでそろそろpf作りに取り掛かろうかと思います。背後事情もあり、少し提出が遅れる可能性が御座いますが、定期的に此処は覗いておりますのでまた人物を練る際にご質問など御座いましたらお声掛けくださいませ。
背後様の生活が最優先です。ゆっくりで構いません。此方もPF練りに時間を要してしまう方なので、お時間を頂きたく思います。作る際、PF項目は個人で違いがあるかと思いますし、PFのテンプレあれば、其れを基に作り込みたいので御提示願えますでしょうか?無ければ無しで問題ありません。
吸血鬼の年齢はどのようにしますか?希望があれば指定して頂けると助かります。また、実際の年齢は老いていても人間としての見た目は若い、といった設定ですか?それとも吸血鬼と言えども寿命は人間と同じでしょうかね?
前レスにて此方が人間より遥かに長く生きてると仮定しましたが、もしそのような設定でなければ教えて下さいませ。
最後に、吸血鬼の要望については教えて頂いたものを念頭に置いて作りますが、何か地雷は御座いませんか?事前に伝えて貰えれば其処は除外致しますので。
配慮が足りず申し訳御座いません。以下の項目でお願い致します。
名前:
年齢:
容姿:
性格:
備考:
吸血鬼の寿命は人間よりもはるかに長いものと考えておりますので、見た目年齢は20代程でお願い致します。実際は何歳でも構いませんが、少なくとも100年は生きていてくださると嬉しいです。
地雷は特に御座いませんが、口調は募集板に載せさせて頂いた物と同様な物でお願い致します。
もし名無し様も地雷など御座いましたらお教えくださいませ。
テンプレ有難う御座います!吸血鬼は寿命が長い設定で宜しいのですね。承知致しました。年齢も含め、考えさせて頂きます。
地雷につきましては先に記載していた通り華奢で弱々しかったり、構ってちゃんを避けて頂ければ幸いです。
名前:馨(キョウ)
年齢:24歳
容姿:青みを帯びて見える深い黒の髪。毛先が所々肩に付くくらいの長さがあり、側面は耳を覆う程の長さがあるため大抵髪を掛けたり固定する等して耳は露出させている。襟足のみやや長め。右側は眉上だが左側は眉を隠す、所謂アシンメトリー気味な前髪。幅広な二重瞼が気怠げな印象を与える目元をしており、目の下には隈が窺える。瞳は髪同様に深みのある黒。身長177cm。力は強く筋肉もバランス良く付いており、男としてはそれなりに恵まれたスタイル。服装には頓着せず、然したる拘りは無い。全身は黒に包まれており、シャツにジャケット、フィットタイプ且つ伸縮性に優れた素材を用いたパンツを膝下までのブーツに仕舞い込んでいるのが常。何処か上品な装いは暗殺業に手を染める者とは思い難い。左肩から鎖骨にかけてタトゥーのようにも見える契約印が刻まれている。
性格:元来欲深く傲慢で大胆不敵そのものだった性格は悪魔との契約を境に精根まで腐りきり、底知れない欲と傲岸さに塗れある種の快楽主義者と成り果てる。だが一方で心の奥深くに仕舞い込まれ忘れ去られていた臆病が萌芽し、それから目を背ける事もできずに然程の時を経ずして恐怖に苛まれるようになった。吸血鬼である彼と出会ってからは以前の横暴さが嘘のように身を潜め、ぼんやりと虚ろに日々を過ごしている。彼に救われた恩義とその美しさへの畏怖から彼の前では専ら自己評価が低く、比べるまでもないと分かってはいても自分が酷く穢れ堕落した人間に思えてならない。触れる事はおろか触れられる事さえも容易には叶わず、背徳感に蝕まれる。一方で自らも自覚するかしないか水面下で燻る独占欲は彼を手に入れたいと強く望み、一度枷が外れてしまえばなりふり構わず縋り付き愛して欲しいと訴える。
備考:物心付いた頃から両親の存在は無く、死と隣り合わせの地下空間で生きるために殺しの術を身に付ける。名乗る名前すら誰から貰った物なのかは分からず、故に家名は無い。以前は服の下に武器を携帯していたが、悪魔との契約によって断末魔に快感を覚えるようになってからというもの殺しの手段は専ら素手。体格に見合わない程の人間離れした力は悪魔の力が色濃く影響している。
(/お待たせ致しました。予想以上に時間が掛かってしまい、申し訳御座いません。名無し様の地雷も含め反映させて頂いたつもりではありますが、もし気になる点等御座いましたらご遠慮無く仰ってくださいませ)
名前:チヒロ
年齢:外見年齢27歳前後(実際は200年以上生きている。途中から数えるのをやめた為詳細不明)
容姿:人目をひく金髪、冷たい蒼色の瞳で異人の血を色濃く引き継いでいるのがわかる。二重目蓋と意思の強そうな瞳、形の良い鼻と唇も持ち合わせており、はっきりとした顔立ち。男らしさを主としつつも母親譲りの色白肌でもある故、女性的な魅力をも感じさせる妖艶な外見。和装を好み家でも外でも着物姿。濃紺の着物が最近の御気に入り。着物の上からだと判断し難いが筋肉質、身丈180糎弱。毛先まで手入れされた髪はやや長めの肩につくくらいで邪魔な時は一纏めに。
性格:来るもの拒まず去るもの追わず。飄々としていて本心が掴めない、冗談なのか本気なのかどちらとも言えぬ口調で話す。基本穏やかで口許には緩い笑みを浮かべており、感情の起伏は少ないものの一度スイッチが入ってしまうと静かに荒ぶり、狂う。怒号する事はまず無い。自分以外のものを信じていなければ、好きでも嫌いでもない、全ては唯の暇潰し。長く生きていてるだけあって博識であるが、決して其れを鼻に掛けたりはしない余裕から来る気品もある。
備考:日本の吸血鬼であった父とフランスの吸血鬼であった母との間に生まれた子供。特に母の血を色濃く継いでいる模様で、容姿は母親譲り。幼い頃から人の心を読み、洞察力に長けていた為両親にさえ恐れられ、しかし、その一方で両親の自慢でもあり愛でられるという両極端な育てられ方をした。現在は両親共に謎の行方不明。姓も名乗っておらずチヒロが本名であるかどうかさえも謎である。
(/此方も時間が掛かってしまいました。主様の要望を出来る限り取り入れたつもりでありますが、何かあれば御指摘下さいませ。息子様については地雷等御座いません。御話させて頂くのが楽しみです!)
プロフィール拝見させて頂きました。
やはりお美しい息子様で、此方の意向も取り入れてくださり言う事御座いません。此方こそお話しさせて頂きたい気持ちが逸るばかりです…。
大方の事は決められたかと思っているのですが、何か気になる事など御座いますか?
もし何も無いようでしたら、早速物語を始めさせて頂きたく思います。それに際して、もし始める場面にご希望が御座いましたらお教えくださいませ。
御確認有難う御座います。不備等無かったようで良かったです!
気になる点は現時点で御座いませんので、始めましょうか。開始場面は、もし最初からならば、男が助けを求めた其の声を聞きつけ、姿を現す場面。若しくは、出逢った後男と吸血鬼の利害一致の為、吸血鬼の邸宅へ男を連れ帰り、意識を失ったままの男を部屋のベッドへ寝かせ→男が目覚めるシーンを希望致します。
主様が募集掲示板に投稿して下さいました、男と吸血鬼が交わした台詞や、このトピック冒頭に投稿して下さった背景・馴れ初め説明だけでも十分に臨場感ある内容でありましたし、改めて最初から始める必要も無いのでは、とも思います。主様の方で特に御希望無ければ後者の、男が邸宅で目覚める所、から初めて頂ければ嬉しいです。
(/承知致しました。ご指定くださり有り難う御座います。私もそちらの方が進めやすいかと思いますので、是非そのシーンから始めさせて頂きます。下記が当方のロルですが、もし違和感を覚えるところや苦手な表記など御座いましたらお声掛けくださいませ)
(深い眠りの底で何年も味わっていない安眠を貪って暫くの時が経った後、不意にゆっくりと瞼を開き。硬さや冷たさを感じさせない目覚めは地下世界での生活が染み込んだ体には違和感となって脳を覚醒させ、状況を理解しようと咄嗟に周囲に視線を走らせるも広がる景色の見慣れなさに益々混乱を招く事となり。上体を起こせば全身に伝わるのは柔らかな布の感触。目を白黒させながらも不思議と鼓動は落ち着いていて、一先ずは何処から辿れば良いのかも分からない記憶を遡る事に徹し始め。コマ送りに再生される記憶の中、思い起こされるのは昨夜己に手を差し伸べた男の姿。異国を思わせるブロンドが酷く魅力的で、はっきりとは思い出せないが恐ろしく艶めかしい風情が印象に残っており。ふと音の無い追憶が彼の口元のみを映し、甘美な唇から溢れ落ちる音が鼓膜に絡み付きそれを自然と発音させていて)
…ちひろ…。
(/初回有難う御座います。光景も心情も自然と理解出来るロルで素晴らしい…!此方は語彙も少なくまだまだ拙いロルであり、お恥ずかしいですが下記のロルとなります。苦手な表記等御座いましたら仰って下さい。主様のロルを拝見致しましたが、気を付けて頂きたい点は御座いませんでした。此方としては、ロルの表現方法にこだわりがない方なので、主様のお好きな様に回して下さいませ。)
(客人…否獲物、とでも言うべきか。何にせよ人を家に招き入れる等初めての事、独り身にしては広すぎる邸宅へ帰ってくると持て余していた数ある部屋の中でも広い一室のベッドに男を横たえ。意識は未だ戻らぬものの、顔色からでも少しずつではあるが回復してきているのは窺える。だからこそ、特段心配もしていないのか、己はと言うとベッドの傍らに位置するソファーへ深く腰掛けて何をするでも無い、只黙って目蓋を閉じ時が経つのを一秒一秒感じ乍己だけの世界に入り。暫しの時を経た頃、小さな、だが確かに己を呼ぶ声が鼓膜を揺らし。奥深くへ落ちていた精神を現実へ引き戻しては、立ち上がりそうっとベッドの上の彼を覗き込み。不安定に揺らいでいた黒目がやがて己の其れと重なった所で、待ってましたと言わんばかりに甘く声を掛けよう。己は知っているのだ、弱りきった人間の心ほどつけこみ易いものは無い。あざとく、酷く優しい声色で名前を呼び返すと、口調と同じ甘い笑みを向けて)
…起きたの?馨。
(/そのように言って頂けるとは…いやはや恐縮です、有り難う御座います。此方もロルに関しては要望等御座いません。トピの雰囲気によく溶け込む、読んでいてより世界観に入り込めるロルです…!私もロルの形式に拘りは御座いませんので、お互いに回しやすいロルでやり取り致しましょう。改めまして、何卒宜しくお願い致します)
っ、!
(あまりに油断していたのか、相手がその気配を感じ取らせなかったのか。不意に視界に映ったのは見紛う事無き昨夜の男で。敵意を向けてくる相手ではないと分かっていても体は反射的に飛び退いてしまい、背後の壁に背を付けると漸く落ち着きを取り戻し始め。あれは夢では無かったのか。朧気で俄には信じがたい記憶に信用を傾ける事もできないまま漠としていた現実が、相手の出現によって強制的に肯定してしまわざるを得ない状況を作り出す。考えなければならない事は山程あるはずなのに、昨日にも聞いたその声があまりに蠱惑を帯びて響くものだから思考はすっかり停滞してしまい。まるで作り物のような、否、それ以上に精巧で非の打ち所の無い綺麗な笑みに魅了され、惚けたように相手の瞳を見詰めてはこの不可解な現実に抱く疑問を訴え)
…まだ寝てる気分だ。
(/安心しました。良かったです!では、ロルはこの形で進めさせて頂きますので、何かあれば御声掛け下さいね。此方こそ、どうぞ宜しく御願い致します。
邸宅には使用人は居るのでしょうか…?と素朴な疑問が(笑)吸血鬼の性格上、一人で何でも出来そうですが、料理は兎も角、掃除や洗濯をしている姿がイメージできず、考えあぐねております。吸血鬼には余り生活感を出して欲しくない、という勝手な思いもあり…。主様はどう思いますか?)
急に動いちゃいけない。
(己の顔を確認するなり、飛び退かれた反応には、些か驚きを見せて瞳孔が開かせ。刺激しない様、距離は詰めず其の儘の距離を保ち、笑みも崩す事無く優しさを滲ませては、落ち着かせようと制止の声を。寝てる気分。其れも間違いでは無い筈だ。彼が悪魔と契約を交わしてから、まともに睡眠を取れた事などあるのだろうか。過去に比べれば、昨夜己が精神の代行をしてからの休息は、彼にとって心地の良いものだったかもしれない。人を殺し、酷い死体を、残酷な光景も何一つ。今の彼の記憶には残っていないであろうから。其れを知っているからこそ、昨夜の真実について敢えて触れず、只目の前に居る彼の事を気遣って。極上の、甘い甘い蜜を与え続ける)
お前が疲れているなら好きなだけ寝ても良いんだ。それとも…何か食べたいとか、ある?何でも言って。
(/そうですね、確かにあまり生活感があってはミステリアスな雰囲気が損なわれてしまいますね…。具体的に姿形が見える使用人は居なくとも何かしらが居るような雰囲気で、気付けば炊事洗濯全てがこなされている、というのは如何でしょう?愚息も疑問を抱いて何かと突っ込むかとは思いますが、そこは吸血鬼様ですのではぐらかしてくださる風なのが一番イメージに合っているような気がするのですが…!)
(己の好きなように。そんな扱いを受けたのは初めてで、一体何を求めれば良いのかが分からず。ただ柔らかな相手の声が心地好く、考える事すら面倒になってしまう。ともすればこのまままた微睡んでしまう事も可能ではあるが、それを望むまでの落ち着きは取り戻しておらず、その上食欲等は到底何処からも沸き上がって来る事は無く。相手からの提案を脳裏で全て拒絶しながら、戸惑いを隠す事も叶わずに視線をうろうろと泳がせていた最中、ふと目に留まった眩しい程白いシーツから、それに包まった己がシミか何かのように感じられ。汚れてしまう。咄嗟にそう感じ直ぐ様布団を剥ぐと、素足を床に下ろしつつ自らの爪先へ視線を向けてか細く要求を口にし)
…体、洗いたい。
(/御意見有難う御座います。似た御考えだったようで安心しました。主様の御提案された様な感じがしっくりきますね。上手くはぐらかせるか分かりませんが、精一杯ミステリアスに、頑張ります(笑)今の所、他に質問等御座いませんので主様から何も無ければ、背後は引っ込ませて頂こうかと。)
(即答はないと予測していたが、布団を剥がれる事迄は片隅にも考えておらず、理解に少々時間要したものの彼の立場になって真意を探り当て。幾つか用意されてあるルームシューズの中でも、白色は避けようか、ワインレッドの物を手にすれば建物の中であるから暖かくはあるが…とは言え季節は冬、幾ら何でも寒かろうと素足を投げ出しっぱなしの彼の足元へ其れを置き)
浴室、案内するよ。…おいで?
(バスタオル含め必要なものは揃っているし、温かな湯も張られているであろうから、不自由は無い筈。視界に入り込む位置に控えめに手を差し伸べると、握るか握らないかは彼の判断に任せ。艶やかな黒髪に視線落とし乍彼が動き出すのを静かに待った)
(/わ、有り難う御座います!息子様の優美な振る舞いとお気遣いに既にときめきが止まりません…。この上ミステリアスなんて、背後の趣味ど真ん中と言いますか、ど真ん中以上の物を感じております。
此方からは何も御座いませんので、一度失礼させて頂こうかと思います。何かあればご遠慮無くお声掛けくださいませ)
(罪悪感を掻き立てる純白から逃れたい一心で立ち上がろうと両足に力を込めた時、ふと視界に現れたのは己の身を気遣ってだろうか、如何にも上質そうな布地に包まれたルームシューズで。必要ないとは思うものの、相手から受ける行為を拒絶する事ができず。まるで何らかの意識に縛られ行動を制限されているような息苦しい感覚を覚えながらも、それに身を任せてしまう事が今の己には唯一安堵する術であり。赤は血を連想させる。自身と同等の物だと言い聞かせながら、そうっと足を差し入れてみれば思った程の嫌悪は無く。そのまま立ち上がろうとする意識が働く前に優しく掛けられた言葉と、それに呼応するようにして差し出された手。その声には何か薬でも香っているのかと訝しく思う程意識を溶かすような甘さがあり虚ろな目で細い指先に手を伸ばすも、触れる直前凍り付いたように動きを止めてしまい。まるで女性のように華奢で、滑らかな皮膚を纏った白い指先。恐らくその指に色が無くとも触れる事はできないだろう。だが振り払う事を本能が拒絶する。迷う手が辛うじて行き着いたのは和服の袖、皺が寄ってしまわないよう殆ど触れるような手付きで掴むと、ゆっくりと腰を上げ)
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