高坂穂乃果 2016-01-02 16:43:48 |
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そ、そっか…ありがとう?それより海未ちゃん…人が見てるかもなのに大胆だね?
(助けた経緯については良く分かったけれどやはり近過ぎるということが一番大きく、相手にお礼を言いながら人が見ているかもしれないのにお姫様抱っこの如く抱き抱えるなんて、恥ずかしがり屋な筈なのに大胆だなと思わず呟いてしまえば、人に見られるのは流石に恥ずかしい自分は相手の肩に顔を埋めることしか出来ずにいて)
何故主人を助けるのに恥じる必要があるのです、むしろ私は自分を誇らしく思いますよ
(恥ずかしがり屋な己だが相手とこうして身を寄せることには何の抵抗もなく、ましてや今回は相手を助けるためにしたことであったため、それを恥じる必要性なんてどこにもないし主が怪我をしないように守ってあげることが出来たというのはパートナーである自分としては嬉しくもあり、誇らしくもあって腕の中の相手へと小首傾げて笑顔を向けて、それからゆっくりと地面へと足からおろしてやって
それならいいんだけど他にも助ける方法があったんじゃないかなって…あはは
(相手から下ろされると誇らしいとも見える相手の姿に対して自分はあの助け方がどうもかっこいいというか恥ずかしいとでしか思えず、変に緊張しそうになるも主人を助けてくれるのは嬉しい事だし有難いけれど他にも助ける方法があったんじゃないかなって思えてしまい、話をそらしたいのか散歩を再開するために歩き始めていて)
そうかもしれませんが、咄嗟のことだったので…穂乃果は何故そんなにこのことにこだわるのです?
(もう少し時間的な猶予があったなら他の手段を講じる可能性も無きにしも非ずであったが、それでも自分としては別に悪いことをしたとは思っていないし、何か問題があるとも思ってはおらず、それなのに何故彼女はこんなにもこのことにこだわり続けているのか理解が出来ないといった様子で眉を顰めて訝しげな表情のまま相手に顔を寄せて
う、ううん?その…いや、まぁ…海未ちゃんが一瞬かっこよく思っちゃってさ
(近づいていく相手の顔を見ると驚きのあまり動揺してしまうと、別にそこまでこだわっているつもりはないけれどあの時の相手が見せた行動には何故か同性ながらかっこよく思って、序にときめいてしまいそうになった自分がいて恥ずかしがり屋な相手へのギャップなのだろうか、考えすぎだよねと行き聞かせながら「さ、早く行こ?休憩したらだらけちゃう」と早めに忘れておきたいのか相手の肩を叩いて早くお散歩の続きをしようと相手に告げ)
え、ええ…わかりました…
(かっこいいと己を褒めてくれていることはわかるのだが、それがどうしてこんなにも慌てるようなことに繋がるのかという人間の感情の動きが自分にはよくわからず釈然としないような想いがあったが、それでもそれについて追求する間もなく休憩ばかりでは良くないという彼女の言うことも尤もであるため、渋々ながら相手に並んで歩いていき
あ、そうだ…海未ちゃん、今日の夕飯何が良い?
(それにしてもあの光景は自分にとって凄いおかしな感情な気がしてならず、相手は犬で自分は人間だからそういう感情は抱くものではないと分かっているし、愛情は注いで育てるのが主人であるんだと言い聞かせて相手に今日の夕飯はどうしようかと話題に出してみると、相手ならこれがいいとか栄養を考えていってくれるはずなので一応聞いてみるとピーマンの入った食べ物はなしでと視線で訴え始め)
夕食ですか、そうですね…今日はチンジャオロースなんていいのではないでしょうか?
(相変わらず相手の気持ちというものがわかるようなわからないようなで、己の内なる疑問は膨らんでいく一方なのだが、不意に相手から投げかけられた質問に思考が遮られてしまい仕方なくそちらへと思考を持って行き、相手が視線で訴えかけてきている内容が手に取るようにわかれば敢えて彼女の苦手とするピーマンをふんだんに使った料理名をあげて
えっ!それは…うぅ、分かりました
(まさか相手が自分の苦手なピーマンの料理名を出してくるとは思わずビックリしたものの、此処で理由なんて聞いてしまったら苦手なものをいつまでも避けていてはいけませんと言ってくるだろうしなと、一人暮らしをした身としてもそこまで言われたら仕方ない気がして相手に従うと言わんばかりに頷いて「思えば暫く中華料理作ってないね…ピーマンあるかな」と冷蔵庫にピーマンがあったかなと呟いてみると、相手は冷蔵庫を見ているかもわからないので独り言としているようで)
あるかなも何も、そもそも全然買わないんですから家にあるはずもないと思うのですが…それなのに今日は一体どうしたのです?
(半分ぐらいは冗談のつもりで、少しピーマンを使った料理とは訳が違い、ピーマンが主役というその料理に対しては強い抵抗があることだろうとも想像していたため、嫌そうな顔をしながらも拒否することなく受け入れた相手の反応には拍子抜けしてしまい、ただただ驚くばかりで、とりあえず普段から頑なにピーマンを食べたがらない彼女の家にピーマンがある可能性はまずないのだから考えるだけ無駄だと独り言へとそう答えを返し、どんな風の吹き回しかと相手の真意を確かめるように首を傾げ
え?だって何時もなら「好き嫌いはしてはいけません、それだから穂乃果はだらしないのです」って言うかなって思ってたから
(ピーマンを買っていないとなると今思い出したかのように相手を見ると、真意としてはいつもの相手なら怒るところだったから自分は素直に従った筈なのだが、それは間違いなのかなと考え始めると「成長しようとしてる人がいるのに自分だけというのもね?」と先程少しずつでもことり達に心を開くと言い出した相手がいるのに自分だけピーマンが嫌だとか言えないので、そういう意味も含まれてるとつげると頬を掻き)
…普段からそういう心がけが出来ていれば穂乃果も立派だと思うのですが…
(今日は不思議と相手の気持ちの入り方が違うように感じて、今のような強く前向きな意識を常に持って頑張ることが出来たなら自分としては無用な心配をしなくて済むし、何よりわざわざ自分がしなくてもいい説教をしたり口うるさくしなくてもいいのになと少し呆れた様子でため息つきながら述べつつ、それでもなんだかんだ言いながら結局はそんな風に手の掛かる彼女のことが自分は放っておけないし側についていてやらなくてはというモチベーションにも繋がっているという確信はあって
えっと、海未ちゃん…とにかく今日はチンジャオロースでいいの?
(何処か呆れたような態度とそれであって支えてあげたいとも考えられる相手の様子に、自分は相手がいてくれるからこそこうやって一人暮らしでもきちんと出来るようになったし、多分相手がいないと自分は何も出来ないともわかっていて今日の夕飯はチンジャオロースでいいのかどうか相手に問いかけると、首をかしげながら坂の頂上へつき)
そうですね…半分は冗談のつもりだったのですが、せっかく穂乃果ががんばる気になったのですからそっちの方がいいでしょう
(少し先に坂を登り終えて相手を待ち、自分よりもほんの少しだけ遅れて追い付いてきた彼女からの問いかけに対しては当初は本気で嫌がるようだったら考えるつもりであったことをほのめかしながらも、何だかんだ相手もこの事態を受け入れつつあるし、好き嫌いを少しでも克服しようという意志の現れなのだろうかとも思えて、それならば自分はそのやる気に存分に応えてやらなければなるまいと心を鬼にしてとりあえず今日はピーマンを食べさせようとしていて
冗談だったんだ…でも、言ったからには頑張るよ
(冗談だったなんて知らなかったし相手の言葉は全部本当のことだと考えていたので、少しばかり苦笑いしてしまうものの言い出したのは自分だし今更嫌だとも言えないから頑張ってみせると、笑顔を向けてみては満面の笑みを浮かべて「ピーマン買いに行かないと行けないし…ついでに買い物しに行こうか」とちょうど財布も持ってきているため今から買い物へ行っても構わないかと思い相手に提案してみると首をかしげ)
よくぞ言いました、穂乃果。それではとりあえずこの坂を降りましょう
(それほどまでに覚悟が決まっているのなら自分からはもはや止める理由もなにもなく、相手の両肩に自身の手を置いて褒めるようにそう口にしては満面の笑顔を浮かべ、商店街はこの坂とは反対の方向にあるためとりあえず降りてから向かおうと、行きとは反対に帰りはゆっくりと相手のペースに合わせて隣をつかず離れずの距離感を保ちながら歩いていて
え…?あ、そっか…商店街はこの下ら辺なんだ…
(相手の笑顔はどこか自分にとって大切なものへと変わり、守ってあげたいこの笑顔と感じながらこちらも笑顔で頷いたが、商店街に行くにも坂を降りなければいけないということが、相手が坂を降りようと言った時に気付かされ坂を見下ろして戸惑うかのように動揺すると、やるしかないんだと思い隣にいてくれる相手を見つつ坂をゆっくりと降りていき)
そうですね、ですが下りは楽なものですよ
(何故か動揺しているように見える相手を不思議そうに見つめながら、別に下りならば大変なこともないし、ましてや行きの時のように無理して走ったりすることもないのだから気楽ものではないかと緩く首を傾げ「それとも、もうすっかりバテてしまいましたか?」それほどハードな運動を自分としては別にしてないつもりだが坂道ダッシュだけでもう疲れたとでも言うつもりだろうかとやや呆れたような表情浮かべながらも問いかけて
そ、そうじゃないんだけど…ほら、買い物を済ませてまた散歩のコースを歩くとなると…
(疲れた訳では無いけど坂を降りて商店街に行ってからピーマンを買ってまた散歩コースに行くとしたら、体力が持たないかもしれないからと相手に説明をしてみると呆れられたことが申し訳なく思ったのか、相手の手を握って眉を下げ「穂乃果…そんなにだらしないかな?」と真剣な眼差しで相手に問いかけると相手の答えしだいで自分は自覚してしまうかもしれないと考えているようで)
買い物の為に商店街を歩くのも散歩といえば散歩ですからね、流石にそんな無茶はしませんよ。まあ、穂乃果がそうしたいのなら私は付き合いますが
(商店街はかなりの広さがあり、家からもまあまあ距離も離れているため、相手の買い物に付き合うというだけでも散歩としては十分であるし、その上更にいつものハードなコースを歩かせるような酷なことはいくらなんでもさせようなんてつもりはなく、それでも相手がそのつもりで居るのならば自分としては引き止めはしないしとことん付き合うつもりもあるということを話しては意地悪く笑って小首傾げて
うーん、それなら散歩したということで往復はなしで
(なんでか知らないが維持悪く笑っている相手の姿が見え少しばかり警戒をしてしまうも、自分としては商店街に行ってから坂道を登るのは流石にきついかもしれないので、とにかく今日はお買い物をして終わりという形にしようと相手に提案をすると坂道を降りながら、だらしない自分なら相手はどういうふうに自分のことを考えてるのかなと相手を横目で見ながら考えていて)
そうですね、私もその方がいいと思います
(自分としては買い物のあとにいつもの散歩コースを往復するぐらいなら全然平気な感じではあるが、相手にはやはり厳しいだろうことはわかっているし、決して己は相手をいじめたいわけでも苦しめたいわけでもないため、否定的な言葉は何一つ発せずにその判断を肯定するかのようにゆっくりと首を縦に振ってみせて
そうと決まればお買い物に行こう?海未ちゃんの大好きなほむまんも買いに実家に寄りたいなぁ
(流石の相手もそこまでSではないからこの場面は相手も賛成してくれて安心して買い物へ行こうかと相手に語りかけた後、今日は色んな意味で新しい事ばかりだから相手の御褒美で相手の大好きなほむまんを買ってあげようじゃないかと鼻を鳴らせば、相手が瞳を輝かせて尻尾を振っている姿が勝手に目に浮かんできてしまっていて)
ほむまんですか!は、はい、是非食べに行きたいです!
(自分の大好物を買ってくれるという彼女に、生き生きと瞳を輝かせて尻尾を千切れんばかりに振り回し、今にもその場で子犬のように吠えながらぴょんぴょんとハシャいでしまいそうなぐらいの様子でいて、しかし嬉しさのあまり少しばかり羽目を外しすぎてはしたないと思ったのか赤面しつつ小さく咳払いをして「それに久しぶりに穂乃果のお母様と雪穂にも会いたいですからね…」今更とも思えるぐらいに落ち着いたような様子で、視線外しながらもっともらしいことを言っていて
海未ちゃん…本音を言ってもいいよ?嬉しい時は素直に…これ、穂乃果が言い聞かせました
(やはり相手にはほむまんが一番なようで、子犬のように吠えたりはち切れしうなほどの尻尾の振る速さを見て可愛いなと考えていたところ自覚したかのように赤面し、家族に会いたいからという理由に変わってしまい本音を言っていいのになと一人暮らしになってから、相手に嬉しい時は素直になるようにと言い聞かせたでしょうと母親のように相手に話し掛け)
そ、それはわかっていますが…うぅ…
(普段は叱る側の立場である己が相手に諭されてしまっているという状況に陥っていて、確かにこんな時素直になれずに恥ずかしがってしまったりするのは良くない部分だという自覚も確かにあって、悔しいやら照れくさいやらで赤面して落ち着きなく視線泳がせていたかと思えば俯きがちに耳を寝かせて
まぁ、家族に会いたいって言ってくれるのは嬉しかったよ?ありがとう海未ちゃん
(相手の頭に手を置いて誤魔化しちゃったとは言っても、相手はちゃんと家族のことも考えて喜んでいたに違いないんだと思い優しく撫でながら叱って褒める飴と鞭ならぬ鞭と飴になってしまっているけれど、相手だって家族に会いたいに違いないんだと思い満面の笑みでお礼をいえば「久しぶりに会うから海未ちゃんがここまで育ったという事を話さなきゃ…」と主人として相手の成長過程は家族に話さなきゃいけないので、子供を見るような目で頷きながら何を話そうか考え出し)
いくら久しぶりと言っても別にそれほど変わってはないと思うのですが…
(家族へと自分一人でキチンと世話を出来ているということを自慢したくて仕方ないのだろうが、そもそも相手が一人暮らしを始めてまだ一年も経っていないというのにそれだけの期間では見た目で成長を実感出来るほどの変化はないし、あまりに大袈裟に話しては逆に恥をかくだけだからやめておくように予め言ってやり
どうかな?数ヶ月で海未ちゃんが変わり果ててたりするかもだし
(大袈裟に話すのは自分には難しく大袈裟ではなく事実をそのまま話すのだと自分は良いたげに見つめると、相手はあまり変わってないとかいうけれど変わっているかもしれないではないかと笑顔で語り掛けると「少なくとも穂乃果は変わったと思うけど」と勝手な意見だけど相手は充分変わった気がしたので話してみたいなと考えていて)
まあ…穂乃果がそう言うのでしたら私は止めませんが…
(何やら自信ありげに話す相手を見ていると、そこまで言うのなら自覚はないもののもしかしたらという思いもあり、何より止めても無駄だろうと判断すれば後はもう相手の好きなようにすればいいと話しながら、相手の家のある方向へと一緒に歩いていくと段々と見慣れた街並みへと変わっていき、相手の家族が暮らす和菓子屋『穂むら』がみえてきて
一年もたってないけど懐かしい気がするね?
(どうやら話してもいいらしいので満足げに頷きながら穂むらが見えてくると、何かと懐かしい気持ちと久しぶりに会えるという感覚にはなんとなく嬉しいという気持ちも混ざってしまっていて玄関前に立つと、妹は帰ってきてるかなと考えながら相手に話しかけてみると相手だって懐かしいと思ってるはずだし、同じ気持ちなら嬉しいかもと感じていると首をかしげ)
そうですね…やはりここまでやってくると気持ちが落ち着きます…
(今は帰るべき家は別にあるが、それでも自分が今まで一番長い時間を過ごしたこの場所に対する想いはやはり格別なものであり、懐かしさに瞳をスッと閉じて暫し思い出に浸るようにしていては「中、入りましょうか?」少ししてとりあえずここでこうしていても仕方ないため、まずは中へ入ろうかと相手を振り返ってそう促して
えへへ、それじゃあ…中に入ろうか
(相手も同じ気持ちとわかると安心したというか嬉しいと言うかで笑みを浮かべつつ、そろそろ中に入ろうかと思い相手に声をかけながら家の中へ入ろうとドアに手を添えると、久しぶりに帰ってくるとはいえ緊張するなと思いながら何を話して会話を弾ませてやろうか考え始め「ただいまー?誰かいる?」と迷ってても仕方が無いので中へ入って辺りを見回すと誰かいると思うので、辺りを見回しながら首をかしげていて)
ただいま帰りましたー
(相手に続いて挨拶をし、久しぶりの我が家へと足を踏み入れれば店の中のいつもの定位置に彼女の母親がおり『いらっしゃい…って、あら?穂乃果に海未、久しぶりねー。おかえりなさい』自分と相手の姿を見て驚いたように目を丸くしたが、すぐに緩やかな笑顔へと変わって迎え入れてくれて
ただいま、今日はちょっと買い物ついでにほむまんとお母さん達に会いに来たんだ
(相変わらずの場所にいる母親を見て、自分も前は其処にいたんだと手伝うことも出来ず一人暮らししたことは申し訳なく感じたが、相手のためだから仕方の無いことなのだろうと思い、振り切ると親には此処によった理由について説明をしてみると「海未ちゃんがこの数ヶ月で成長した事を話にも来ました」と軽く敬礼をして相手の話もしに来たと親に告げるとチラリと相手を見つめ)
…と、穂乃果は言うのですが…?
(隣の相手から目を向けられ、やはり成長だなんて改めてそう言われると大袈裟過ぎるだろうと、そう言われて照れくさいやら恥ずかしいやらで、彼女の母親へと苦笑混じりに同意を求めるように問いかけてみると『…そうね、うん、すっかり犬らしく無くなっちゃったわね、勿論いい意味で。これじゃ、どっちが世話されてるんだかわからないわね』此方の顔をじっくり覗き込んでそう言ったかと思えば相手の方を向いた母は意地の悪い笑みを浮かべてみせて
えっ、えっと…海未ちゃん…どっちもお世話してるよね
(何故か相手と親が意思疎通をしてしまったような言いぶりに驚いてしまえば、相手の話をするつもりが自分の話へ変わってしまったことに動揺すると、お世話になってしまってるのはお互い同じだよねと同意を求めるように視線を向けながら顔を少し近付けると「今日なんか海未ちゃんらしくない甘え方してきたんだよ?可愛かったもん」と何故か相手に向けて甘えられたことについて発言してみては相手の反応を伺うように首をかしげ)
ちょ、ちょっと、穂乃果!それは今は関係ないではないですかっ
(相手からの予期せぬまさかの暴露話に思い切り赤面してしまい、それは今ここで話すべきことではないのではないかと必死の抗議をしてみせては相手を少し恨めしそうに睨んでいて、そんな自分と相手のやり取りをみていた母は『相変わらず仲がいいわねー、あなた達。とりあえず中へあがったら?』クスクスと含み笑いを浮かべたまま家の中へとあがるように提案をしてきて
だって…海未ちゃんの話をするって言ったし
(赤面してしまった相手を見て満足もして、それでも自分が動揺させられるような形になったのが少し悔しかったらしく、頬を膨らませながら視線を逸らしてしまえばまだまだ相手の話はこれからなんだからと考え始めていて「うん?分かった!それじゃあ失礼しまーす」と親の提案に笑顔で頷くと一足先によく家族でいたところへ向かい始めてみては楽しみそうにしていて)
全くもう…
(成長ぶりを話すとそう言っていたにも関わらず、自分が甘えたなどとそんなことを話しては成長どころか自分の精神的に幼いところだとか未熟な部分がむしろ際立ってしまうのではないかと思えて話しが違うと不満を言ってやりたいところではあったが中へあがるように促されてはいつまでも口論をしている訳にもいかないため、文句言いたげに相手を軽く睨みつけてから中に入ってすぐの居間へと向かい
ごめんね?だから…その、睨まないでください
(睨まれているような視線を受けると申し訳なさそうに相手に謝罪して居間へ入ると、妹の雪穂もいてこれは相手の話も弾みそうだと思ってしまったのか、早速炬燵の中へ入り込み顔だけ出して相手を待つように見つめると「海未ちゃん…おいで〜」と相手を呼ぶように手招きしてみると小さく首を傾げつつ様子を伺うようにして妹をチラッと見たりもして)
(居間へと向かうとそこには相手の妹である雪穂がコタツの中で寝そべって何やら雑誌を読んでおり、此方に気がつくも『あ、お姉ちゃん、海未、おかえりー』とあんまり大きなリアクションは見せず、まるで日常風景であるかのような反応を見せていて「ふん、もう知りません。私は雪穂に遊んでもらいます」恐る恐るといった様子で顔をのぞかせて手招きをしてくる相手から顔を背け、敢えて雪穂の方へ近寄っていき
ただいま〜、久しぶりだねぇ
(数ヶ月前と同じような風景に戻れて何かと嬉しいと思い笑みを浮かべつつ、雪穂に挨拶をした後相変わらず雑誌を読んでいるのは変わらないんだなと思い首をかしげていれば、相手は自分が声をかけたとしても視線をそらしてしまって雪穂の方へ近づいたので「…そっか、穂乃果はちょっとお母さんの方に行ってくるよ。久しぶりに手伝ってみたいから」と自分が動揺させられるような形になったからといって相手を辱めてしまったのを責任を持ってしまったのか、眉を下げて親の手伝いをしてくると炬燵に入ったばかりと言うのに炬燵から出て居間から出ていき)
…全くもう、困った飼い主ですね…
(少しキツく言い過ぎてしまっただろうか、手伝ってくると口にする相手だが口調はあからさまに落ち込んでしまっており、眉を下げてトボトボ歩いていく姿を見せつけられてしまえばこちらが悪いことをしているような気すらしてきてしまって、やれやれと少し呆れたような表情浮かべて雪穂から離れて立ち上がっては相手の後を追って背後から軽く覆い被さるように抱きついてみせて
ん、海未ちゃん?どうしたの?雪穂と遊ぶんじゃ…
(親の手伝いをすると言うのは建前で相手に嫌われたのかもしれないと考えてしまったから落ち着こうとしていたようで、溜息をつきながらなんとしても落ち着いていないとなと思っていた所後ろから覆われるかのように相手に抱き着かれたのでどうしたのだろうと思い、相手を横目に問いかけてみると自分がなにかしたのかなと考えるようになっていて)
そうした方が良ければ今からでもそうしますが?
(その気になればいつでも振り払って離れることも容易なぐらいの強さで背後から首回りに手をまわして抱きついていて、本当は自分がかまってもらいたいくせにその気持ちを抑えて雪穂と遊ばないのかなんて半ば投げやりな発言を口にする相手の強がりに対して、こういう時に限って頑固なんだよなと我が主ながら困ったものだと考えながら、敢えて相手にどうするか選ばせるように問いかけて
じゃあ、穂乃果ちゃんと雪穂の間にいて?その方が海未ちゃんも二人に遊んでもらえるし
(振り払うことは出来る力でも、相手を振り払うと言うことはしたくないと考えてしまった今どうせなら自分も雪穂もかまってもらえる状況がいいのかも知れないと思い、笑みを浮かべながら相手に頬を擦り寄せて自分と雪穂に遊んでもらってしまおうかと相手に問いかけると、これではもう相手が主人みたいだななんて内心飼い主としてこれでいいのかなとも考えてしまっていて)
私は別に遊んでもらいたいわけでは…
(姉妹2人に遊んで貰えるのなんて何年ぶりの話しだろうなんて、思い返してみれば少しワクワクしてきてしまって、それでもやはりこれだけの年になってまでこんなことでは少し照れ臭いなという気持ちは否めないようで少しバツが悪そうに瞳をそらしてしまっていて『そ、そうだよ、二人で遊んでなよ。私は忙しいんだから』照れ臭いのは雪穂も同じようで相変わらず雑誌を読みながらも少し慌てたような口調でそう言ってのけて
え〜、良いじゃん!雪穂だって海未ちゃんと遊びたかったでしょ?
(何故2人と一匹で遊ぶことが照れくさく感じてしまうのか自分にはよくわからず、不思議そうに首をかしげながら雪穂だって海未と遊びたいだろうと問いかけつつ相手だって雪穂に近づいていたのだから遊ぶのだろうからと、相手の尻尾を指さして「モフモフになってるよ?穂乃果が手入れしてるからねぇ」と誘ってるつもりなのか、自分が手入れし続けたからモフモフな尻尾になっていると誘惑するようになっていて)
『…あっ、本当だ』
(相手の言葉に誘われるままチラッと尻尾へと目をやったかと思えば雪穂はそっとそちらへ手を伸ばして、尻尾へと触れれば相当心地がよいようで少しの間ゆっくり撫で回していて「んっ…くすぐったいです…」尻尾という身体でも特に敏感な部分を撫でられているこの状況にピクピクと身体震わせてしまっていて
でしょ?でも、やり過ぎると海未ちゃん怒っちゃうからあまり触らないであげてね?
(相手の反応で察したのか、雪穂に触り続けたら怒ってしまうからあまり触らない方がいいと告げると、相手への謝罪のつもりか相手の耳も含めて頭を撫で始めればモフモフな尻尾もそうだが、それだけではないと言いたげに耳だけを見つめ何故か雪穂に伝えようとすると「海未ちゃんの耳はプニプニしててね?今日は耳まで撫でさせてくれて」と今日の出来事を話していけば相手を見たりして様子を伺い)
別に怒りはしませんが…ただ優しく触ってください、敏感な場所…なので
(身を許した存在である彼女やその家族に対してまでそんな短気に怒ったりはしないと相手の言葉については否定しながらも、しっかり者である程度の節度は守れる雪穂のことだから心配はそれほどしていないが一応触れるからにはそれなりに気を遣って欲しいとは告げつつ大人しく二人に撫でられていて『耳は私も触ったことあるよ。ね、海未』自慢するような相手の言葉に雪穂はなんだそんなこととばかりに此方をみてそう語りかけてきて
でもさ?触り方によっては怒るじゃん…噛み付かれたことあるし
(優しく触るのは構わないけど節度が高くなると相手は怒って噛み付いてくる時があったではないかと、自分の腕と相手の顔を交互に見て自分が悪いということくらい理解した上で話相手尻尾を優しく撫でていて「え…海未ちゃん、これってどういう事なのかな…海未ちゃんは擽ったいから触らせたことって」と雪穂の反応が薄く自分は触れたとしても凄い稀なので、ちらりと相手を見ると自分の行いなのかと言いたげに見つめ)
あれは穂乃果がふざけて尻尾を引っ張ったりしたからいけないのでしょう?雪穂はその点ちゃんとわきまえてますから安心して触らせることも出来ますが…
(前に噛みつかれたと、少し文句言いたげな相手に対して尻尾を触られて噛みついたのは此方が眠いと言っているにも関わらず、もっと遊びたいと我が儘を言った相手が尻尾を引っ張ったあの一回限りじゃないかと少し呆れた様子で抗議しておき、雪穂の場合はそういったことは絶対しないと長い付き合いでわかっているため安心して身を委ねることが出来るのだと口にして『なんだ、結局お姉ちゃんが悪いんじゃん』話しを聞いていた雪穂は苦笑混じりに肩を竦めて
うぅ、穂乃果だって噛まれた時は悪いことしたなとか自覚してるもん
(正論を言われると反論できる余地すらなく確かに自分が悪いけど、自覚した上で相手に話しているつもりなんだけどなと考えると妹にまで言われると何かと反省することが多くなってしまい、落ち込むように視線をそらすと相手の頭を撫でて落ち着きたいと、言わんばかりに相手の頭に手を起きつつ「雪穂と穂乃果って何が違うのかな…海未ちゃんにとって」と主人である自分とそうでない雪穂では何が違うのか気になってしまい、深く悩むように首をかしげながら相手と雪穂を交互に見ていて)
それはもう何もかも違いますよ。穂乃果は危なっかしくてお気楽でいい加減で…それでも私にとっては唯一の帰る場所なんです、それでは不満ですか?
(少し邪険に扱ってしまい、厳しく接してしまったりもするがそれでも自分にとって相手は他に例えようのないような特別な存在であり、自身の居場所でもあって、雪穂ではその代わりにはなれなのだということを優しげな笑顔浮かべて少し照れ臭そうにしながら己の本音を告げて
う、海未ちゃ〜ん!ありがとう〜
(本音を聞けるとは思わなかったが最後まで聞くと物凄く嬉しい内容で、最後まで聞き終えると堪らず相手に抱きついて頰擦りを始めてしまえば相手が自分のことをそう考えてくれていたなんて嬉しいなと思いつつ、何もかも違うけど最終的に自分の元へ帰るというのも何かと幸せな気分になってしまい笑みを浮かべつつ相手に甘えてしまい)
はいはい…全くもう、穂乃果は本当にいつまでも甘えん坊で手がかかるんですから
(抱きついてきた相手の背中へと此方からも手を回してやり、身体を密着させた状態で相手の髪を撫でてやれば口では色々と言いながらも本心は満更でもなく、口調は優しくそのままの態勢でしばらくいれば『あのー…もしもーし、二人…いや、一人と一匹の世界に入らないで貰っていいですかー?』その様子を間近で見ていた雪穂が呆れたようにジト目を此方へと向けていればそんなことを言ってのけて
えへへ〜、これからも沢山甘えるからね?海未ちゃんに
(相手のぬくもりを感じる状態で髪を撫でられると心地よさそうに目を細めて、これからも相手には沢山甘えるからも宣言をすると子供のように相手に甘えていき、自分はいつにたっても相手から離れるのは難しそうだとも考えていて「えっ!あ、うん…ゴメンね?2人と一匹の世界だったはずなのに」と不意に雪穂の声が聞こえるとハッとして振り返ると2人と一匹の世界だったはずなのに、悪いことをしてしまったと照れ笑いしていて)
ごめんなさい、雪穂をのけ者にするつもりはなかったのですが…
(まるでじゃれつくようにして甘えてくる相手を抱き締めて頭を撫でたりしていると、雪穂はその様子を見てやきもちをやいてしまったのだろうか、呆れた風でいて文句言いたげな様子が見て取れれば肩を抱くようにして雪穂を抱き寄せれば二人の間に挟まれるような格好になりそのまま大人しくしていて『ちょっ…だからってここまでしなくていいって、暑苦しいじゃん…』雪穂はといえば頬を赤らめながらこの状況から抜け出そうとジタバタしていて
そうそう、雪穂も一緒に〜って思ってたんだよ?
(自分と相手の間に相手が入り抱き寄せるようにして相手の方に寄れば、心地よい温もりと赤くする雪穂を見つつクスクス笑いながらこちらは完全に1人と一匹の世界に入っていたので反論されたら言い返せない様子で語りつつ、相手の方へ寄り掛かり「まぁまぁ、雪穂…海未ちゃんが抱き寄せてくれるということは愛情表現の一つなんだよ?」とジタバタする雪穂を見るなり相手のすることについてを愛情表現として説明していけば、頬を擦り寄せていき)
ふふ、こうしていればコタツから出ていても暖かいです
(雪穂の態度は明らかに照れ隠しであり、相手も含めて家族水入らずでこうして過ごしているとなんともいえない幸せな感覚と心地よさすら感じてしまって、冬の寒さも暖房などなくても平気なぐらいに身体も心も暖かいと、そう感じては雪二人に同意を求めるようにしていて『全くもう…』不満そうながらも満更でもない様子で雪穂はようやく大人しくなって
そうだねぇ、2人と一匹でくっつくと炬燵はいらないねぇ
(相手の言葉を聞くと確かに温もりのおかげで暖かくなってるとは間違いないので、頷きながら相手と雪穂にくっつくと目を細めつつ暖かさそにして炬燵から自然に出てきてしまっていくと身体を丸めて心地良さそうに家族とこうしてるのも、また幸せなのだろうななんて思いながらうとうとと眠くなりそうになっていて)
穂乃果、こんなところで寝ると風邪をひきますよ
(姉妹二人に挟まれて心地よさに穏やかな表情浮かべていれば、相手が不意にガクンとこちらに寄りかかってきて、ウトウトしているのが見えればコタツの暖かさにこうして肌を寄せ合っている心地よさが合わさって気持ちがいいのはわかるし眠気に襲われる気持ちもよくわかるのだが、しかしいくら暖かいからといってここで眠るのはよくないと忠告しておき『でも確かに眠くなるのはわかるよね~…』その隣でも雪穂がウトウトし始めていて
だって暖かいんだもん…雪穂も同じだし
(風邪を引いてしまうそれは分かるのだが、相手の体温と雪穂の体温が心地よすぎて眠くなってしまうのだと告げながら実際雪穂だって眠そうにしているから仕方の無いことなのだと、相手に説明をしてみると「海未ちゃんが抱き寄せるから心地好くて眠くなるのかも」と小さく呟いて頑張って起きていようと試みていてはちらりと相手と雪穂を見つめていて)
仕方がないですね、全く…やはり二人は姉妹ですね
(二人して今にも己に寄りかかったまま眠ろうとしている様子を見やり、普段はあまり似ておらず姉妹らしくないと感じることも少なくない二人だが、こうして並んで眠たげにだらけている様子を見ればやはり二人は姉妹なんだなと実感してチラリとこちらを見た相手と目が合えば緩く首を傾げてにこりと笑い頭を撫でてみて、そうしているうちに雪穂は既に寝息立て始めていて
えへへ…でも、海未ちゃんも家族だから…似てるところもあるかも…よ
(姉妹と言えど似てないところがないわけではなく、こういう所とか似ていたりするから姉妹というのでもあるのだと感じつつ相手はその中でも姉妹と同じ時間を過ごしてきたなかだし、家族なのだから似ているところがあるのかもしれないと頭を撫でるうちに瞼をゆっくりと閉じていき、最終的には寝息を立てるようになってしまっていて)
似ているところというのとは少々違いますが穂乃果のせいで随分私も甘くなってしまいました…
(相手に拾われて家族となる前は自分にも他人にも厳しく、そうやって過ごしてきた筈だったが相手と共に過ごすうちに野生の中で過ごし培ってきた自分の生き方のようなものが変わってきてしまっていて、良くも悪くも相手の影響を強く受けてしまっているんだなと考えて苦笑浮かべ「って…もう寝てるのですか…」そんな話をしているうちに眠ってしまったらしい相手に少し呆れながらも微笑みかけて
海未ちゃん…えへへ、これからも…
(相手の言葉は最後まで聞けずすっかり寝てしまっていて暫らくすると口を開いて寝言なのか、幸せそうに笑いながら相手とこれからも一緒と伝えようと呟きつつそっと相手の手を握って眠っていると、いつまでも相手とは離れることが出来ないというのは良い方なのだろうとも無意識のうちに感じて身をよじって寝返りをうとうとしてしまっていて)
ええ、これからも一緒ですよ…
(夢の中でまで自分と一緒にいるのだろうか、寝言の内容は最後まで聞こえなかったがそれでも相手の言わんとすることは真っ直ぐに伝わってきたような気がしていて、握られた手をこちらからも握り返してやれば自分もいつまでも一緒にいるつもりであることを迷いなく口にし、相手へと自身も寄りかかるようにして瞳を閉じ、お互いに寄り添い合うような恰好で眠りに落ちて
ん…あれ、穂乃果寝てた?
(暫らくするとゆっくりと目を開いて辺りを見回すと、相手や雪穂が寝ているので自分は寝ていたのだろうと思い背伸びをすると自分に寄りかかる相手を起こさないように撫でながら、寝ている時も可愛いけど普段からこうやって大人しいからたまには元気すぎる相手も見てみたいななんて想像し始めていては、ゆっくりと相手の頬に擦り寄せていて)
ん…穂乃果…
(髪を撫でられる優しい手の感覚に小さな寝息をたてながらもピクッと軽く反応をしてすぐに心地良さげに穏やかな寝顔になって、不意に目の前の相手にギュッと抱きついてはまるで親に甘える子犬のように相手へと顔を擦り寄せていて『…海未が甘えるとこ久しぶりに見た気がするなー』そんな様子をいつの間にか目を覚ましたらしい雪穂が見て、こんな風に甘える姿を見たのは子犬の時以来であったようでクスッと笑い
そうだねぇ、今日は凄い甘え方したけど子犬以来だよねこういう甘え方って
(抱きつかれても尚優しく相手の頭を撫でて子犬を温めるかのように抱きしめ返して擦り寄る相手の好きなようにさせてみると、いつの間にか起きていた雪穂に話しかけられると小さく頷きつつ今日は今日で甘え方が凄いため寝ている最中にこういう風に甘えるだなんて久しぶりなのかもしれないと語れば、起きた後は大惨事だと言いたげにしていて)
『そうそう、小さい頃いつも私たちについて歩いてたのを思い出すよ』
(子犬の頃は今以上に人見知りが激しく怖がりで、誰かがいつもそばにいないと不安ですぐに泣いてしまうような頼りなかったあの頃、それを二人で世話していた頃のことを思い出すようにして雪穂は相手へと同意求めるように語りかけては此方の頭を撫でていて「んん…」スヤスヤと穏やかな寝息をたてながらも軽く身じろぎしていて
人見知りだったからね、今は変わろうとしてるんだよ?ことりちゃんに近づくことを目標としててね
(雪穂の話を聞いていると子犬の頃は自分や雪穂出ない限り怖がって近づかなかったし散歩もしなかったななんて考えると、変わろうとする相手の成長ぶりは凄いのかもしれないと撫でる雪穂を時折見て、頭を撫で続ける相手をまるで子供を見るような親の目線で見ていると「あ、こういう時なかったっけ…私達でも散歩に行かない時にお饅頭を食べさせて慰めたこと」と身をよじった相手で思い出したのか、子犬の頃の相手が泣き出して散歩に行かなかった時の話題を出して)
『あー!あったあった、ほむまん片手に"もう一個くれたら行きます"なんて言ってさー』
(相手の話す思い出には覚えがあったようで、雪穂がクスクス笑い出したかと思えば次の瞬間には本人に聞かれていないのをいいことにわざとらしく唇尖らせて当時を再現するように拗ねたような口調を作り、それでいて似せる気のない声真似をしながらケラケラ一人笑っていて「……」そんな風にからかわれていることなど知らずに小さな寝息たてて眠り続けていて
あの時は欲張りというか可愛かったよね
(真似をしているとも思えない雪穂の言い方にはクスクス笑いながらその時の光景を思い浮かべると、ほむまん片手に涙目でもう一つくれたら行くという相手の姿は可愛かったなと感じるほどで寝息を立てる相手を見つめて、優しく髪を撫でて笑みを浮かべていると「今日はほむまん買いに来たからこういう話ができてよかったかも」と話題のおかげか買うものも思い出して、買ってあげると言った時の相手の反応を思い出すとくすっと笑い)
穂乃果…
(少しして目を覚ませば何やら微笑ましげにこちらを見つめて頭を撫でている相手の姿と何故か含み笑いを浮かべている雪穂の二人が視界に入り、自分が寝ているうちに相手が何かしてそれを雪穂が笑っているのだろうと、何の根拠もないがそんな風に決めつけてかかり、だとすれば相手を叱っておかないといけないなとムッと咎めるような表情浮かべては尻尾でペシッと相手の額を叩き
痛っ!海未ちゃん痛いよぉ
(起きたかと思うと挨拶をしようとした瞬間ムッとしている相手から尻尾の攻撃を受けて痛そうに額を抑えると、自分が何かしてしまったのだろうかと思いつつ雪穂の方向を見ると自分は悪いことをしてしまったのかなと言いたげにしては、相手を怒らせるようなことなんてしてないようなと思考を巡らせながら不思議そうに考えていて)
なんとなく穂乃果が良からぬことを考えているような気がしたので
(額を抑えながら抗議してくる彼女へと、相変わらず相手の方が何かをしでかしたと信じて疑わない己はこれぐらいの罰を受けるのは当然だとばかりに平然とそんな風に言ってのけては緩く首を傾げ、耳をピンと立てながら相手をジッと見つめていて、そんな自分とのやりとりを見ていた当事者である雪穂はといえばお腹を抱えて爆笑していて
海未ちゃん…昔のことを話してただけでこういうことするって酷い…そもそも、原因は雪穂なんだよ?
(完全に自分が悪者と誤解されてるので早く誤解を解いてあげないとまずいと、額を擦りながら子犬の頃の話を持ち出した原因は雪穂にあるんだと告げ、それから会話が弾んで今目の前でお腹を抱え寝転ぶ雪穂がそこにいるではないかと言いたげにしては「子犬の頃の海未ちゃんの話をしちゃだめだったの?」と上目遣いで相手を見上げるも流石にこれは酷すぎると講義している様子を見せ)
そうなのですか…?私はてっきりまた穂乃果が悪さをしたのかと…
(事情を聞き、ようやく相手が悪い訳ではないことを理解すれば申し訳なさげな表情に変わり、相手のそばで笑い転げている雪穂の方にジトッと目を向けては自分の過去の自分について話していたなんて少し照れくさく恥ずかしくもあるが決して悪いことをしている訳ではないため、自分がとやかく言える立場ではないことを理解し「雪穂はいつまで笑っているのですか」よほどツボにはまったのか笑い続ける雪穂へとそれだけは言っておき
そんなことしてないよ?穂乃果は撫でてただけだし
(何とか誤解はできたし次は雪穂のカバーかなと相手の過去を話して、こんな事になってしまったのは流れと入っても仕方が無いため、とにかく笑っている雪穂を止めておかないといけないなと考えていては「雪穂…そのへんで笑いを止めておかないと怒られるよ?」と雪穂に声をかけてなんとか怒られるのを避けさせようと頑張っていて)
…嘘はついてないようですね
(嘘の下手な彼女がこんな状況でまで嘘をつき通せる筈もないことはわかっているため、疑うことなく納得した様子であっさりと頷いてみせて『ご、ごめんごめん』笑いすぎだと咎められた雪穂はどうにか笑いを抑え込んで小さく息を吐いてはようやく落ち着いた様子で持ち直し、そんな雪穂を見て呆れた様子で溜め息をこぼしながらも深く追求はせずにいて
穂乃果は嘘苦手だし…あはは
(納得した相手は雪穂の追求もせず安心出来たのかホッとして、自分は元々嘘をつけないタイプだし出来たとしてもバレバレの嘘しかつけないんだよなと思い、苦笑いして自覚しているかのように後頭部を掻いて見ては「雪穂も悪気があって笑ってるわけじゃないしねぇ」と相手の頭に手を伸ばして優しく撫でてあげると雪穂の事も悪気があって、笑ってるわけじゃないからと声を掛けると笑顔を見せ)
まあ、いいでしょう…それにしても随分と長居してしまいましたね、そろそろ行きましょうか?
(明らかに雪穂の笑い方には悪意を感じなくもないのだが、それでも久しぶりの再会ということもあってそこは目を瞑ることにして、窓から外を見やれば少し日が暮れ始めているのが見えるとあんまりのんびりしていては夕食が遅くなってしまうと考えては相手へとそろそろ行こうかと提案をして『えー、どうせなら泊まっていけばいいじゃん』そんなこちらの言葉を聞いた雪穂はそれを引き止めるような発言をして、相手と此方を見比べて
そうだね…海未ちゃん。今日はやっぱり泊まっていかない?
(思えばもう日が暮れたのかと相手に言われて気付いて帰ろうと思った瞬間、雪穂に引き止められて振り返ると相手と雪穂の交互を見てから相手の名前を呼ぶと今日は実家に泊まろうかと提案してみると、本当なら家に帰るはずだったけど気が変わった気がして「ピーマンの方はお母さんにお願いすればいいし…服ならまだ部屋にあると思うしさ」と相手の方に視線を移して、今日のやろうとしていたことについて相手に説明をしてみると小さく首をかしげ)
そうですね、そうしましょう。たまには家族と過ごすのも大事なことですから
(別にどうしても家に帰りたいとかそういうことはなく、むしろ普段は離れて暮らしているからこそ時には家族の皆と一緒に過ごす時間というのも大事にしていかなくてはいけないという思いがあり、相手がそうしたいというのなら断る理由もなく深く頷いてから泊まることについて肯定的な様子で『やった、まあ…お姉ちゃんはどっちでもいいけど…って、ピーマンって何の話?』此方の返事を聞いて嬉しそうにしながらも雪穂は姉である相手に対しては照れ隠しのつもりなのかわざとそんな風に言ってのけながら、話しの内容が見えないようで疑問投げかけて
えへへ、じゃあ決まりだね?
(賛成ということで今日は実家で泊まることになり、久しぶりに過ごすということで数ヶ月前に戻った気もして嬉しそうに笑いながら再び炬燵に入ると相手を見つめつつ、相手もおいでと手を伸ばしていて「ん?此処に来る前に海未ちゃんと話してたんだ。ピーマンを食べてみるってこと」と照れ隠しにしては何かと酷いなと感じるものの、話の内容については簡単にまとめたように説明していき)
そうですね…そうと決まったら怠けてばかりいてはいけません。ちゃんとお手伝いをしましょう
(いくらここが本来は自分たちの家とはいえ、今日は1日お世話になる立場であることには変わりなくいつまでもこうしてコタツに入ってぬくぬくしているだけというのは良くないと、呑気にコタツの中から手招きをする相手へと小言を言い、まだ店先で仕事をしているであろう母親のもとへと向かおうとしていて
うっ、これは…うん、手伝って来よう
(相手の小言を耳にして手伝わないと不味いなと感じたのか、炬燵から早速出ていき相手について行こうと駆け足で向かうと思えば、家の手伝いをするのも久々な気がするので腕が落ちていないか心配だなと考えていれば「海未ちゃんもお手伝いするの?摘み食いはダメだからね?」とようやく相手に追いついたので話し掛けると相手の好物を考えて分かる通り、お饅頭を摘み食いしてはいけないよと声をかけておき)
もう、その話しはやめてください…
(ここへやってきてまだ間もない頃、当時はまだ完全に野良犬根性のようなものが抜けきっておらずいけないこととわかっていながらも手伝いの途中で饅頭を我慢しきれずに食べてしまった、そのことを彼女は言っているのだろうなと考えては今更そんな話しを蒸し返さないでとばかりに少し赤い顔で拗ねたような表情を浮かべ、軽く相手を恨めしそうに睨んで
そういう事じゃなくて…今の海未ちゃんはやらないって分かってるけど一応ね?穂乃果だってやるかもしれないから
(自分は決して話題を掘り返そうとして言ったのではなく一応の為にって言うことらしく、自分ももしかしたらやってしまうかも知れないからと告げれば、相手に睨まれるのだけは怖いのか肩を震わせて視線を逸らしていれば「海未ちゃん…ファイトだよっ!」と笑顔で自分と相手に向けての応援をして見ると相手とのお手伝いを楽しもうとしているようで)
…まあ、いいでしょう。私たちで協力して売り上げに貢献しましょう
(怯えたような態度をとる相手に、これぐらいにしておいてやるかと表情を和らげて真っ直ぐ見やれば互いに助け合って今日は沢山売ってやろうと意気込みを口にする相手に乗っかるようにしてこちらも張り切ってそう言ってのけ『あら、もしかして二人とも手伝ってくれるの?助かるわー』店先へとやってきた自分たちに気づいた母は此方が何か言い出す前にそう決めつけるように言ってのけてニコニコ微笑んでいて
うん!協力して頑張ろ?穂乃果達なら出来るって
(乗り気な相手を見て満足するように頷いていると、相手と自分ならばきっとお手伝いとしていい仕事が出来るはずだと笑顔で告げてみては親が決めつけるかのように話しかけるのに合わせて大きく頷くと、早速自分は何をしたらいいのかなと親に視線で訴えかけるように見つめたりして相手とのお手伝いを頑張ろうと思っている様子を見せていて)
とは言っても、お客さんが来ないことには私たちに出来ることはあまりありませんね…
(相手が張り切る姿を見て頑張ろう、という気持ちには応えたいところなのだが、現実問題として客がいないことにはなにもやりようがないんだよなと相手と並んで店のカウンターの中に立ちながら軽く肩を竦め、とりあえずは誰かが来るのを待とうと考えていて『とりあえず二人がいれば大丈夫ね。海未、穂乃果がサボったら容赦なくやっちゃっていいからね』そんな自分たちの様子を見て自身は不要と思ったのか母は中へと戻っていこうとして、その戻り際にそんなことをいい笑顔で言っては次こそ中へと引っ込んで
ううん、海未ちゃんなら出来る方法はあるよ?看板犬だったじゃん
(前までの事だがお客さんが来ない時は相手と共に外で宣伝をしているそれだけでお客さんが来たということもあるので、自分はそれを今試してみたいのだと相手に伝えると笑顔を見せて相手に頼み込むようにすると「うぅ、完全に穂乃果がサボる前提になってる」と親に言われた言葉に苦笑いしか出来ず自分だってやる時はやるんだけどなと考えていて)
え、いや、それはその…
(昔は家の前で客引きになるからと繋がれていた時期もあったが、正直今になって思い返せばあの頃は見知らぬ人に声をかけられるわ頭を撫でられるわで人見知りの激しい自分にはいい思い出がなく、敢えて大げさに言うならばトラウマのようなものであり、またあれをやるのかと考えると正直気が進まず、かといって相手に成長すると言った手前はっきり断ることも出来ずしどろもどろになっていて
嫌なら良いよ?穂乃果一人でやって見るし
(成長すると言った矢先にこういうのはまだ速すぎたのかと考えると今は相手の答えに任せると告げると相手の髪を撫でつつ、いざとなったら自分でやってみるからと笑顔で告げると、まずはことりからと言ったのは自分だからなと内心考えていて「穂乃果は海未ちゃんのいうことをちゃんと聞くから」と相手を落ち着かせようとしているのか優しく声をかけながら相手の様子を伺い)
いえ、キチンと役目を果たします…
(今、売り上げのために自分が出来ること、それを最後までやりきることが役目を果たすということだと自分自身に強く言い聞かせて、ここで甘えてしまっては普段から相手を叱ったりしている立場上、口ばっかりだと思われかねないし仮に許してくれたとしてもそれはそれで自分自身の弱さが許せなくなってしまいそうであるため、覚悟を決めてそう口にして
役目…そっか、じゃあ…穂乃果と外で宣伝しよっか
(役目という意味で言ったのではなく相手が自然に話せるようにしたいという思い出していたのだが、苦笑いしながら相手の頭を優しく撫でて自分と一緒に外で宣伝をしようじゃないかと提案すると、相手が怖がってる時は自分が何かとカバーしてやろうと考えてるようで「あ、そうだ…怖くて堪らないって時は手を握ってて良いからね?」と優しく相手に声を掛けるといざとなったら自分がいるからねと声を掛けておき)
…そうしたら店番をする人が居なくなってしまいますよ。私は大丈夫ですから、穂乃果は穂乃果の仕事をしてください
(相手のその気持ちだけで不思議と身体の内側から力が沸いてくるようで、一緒に外へ出ては店への来客があった時に対応出来ないだろうと苦笑混じりに言い聞かせるようのべてはさっきまでの不安そうな表情ではなく穏やかな笑顔で心配はいらないとばかりに相手の肩をポンポンと叩いて
どうしても無理なら穂乃果のところに来ていいからね?
(信頼していない訳では無いが主人として心配ということが大きな理由で、相手を心配するように話しかけつつどうしても無理なら自分の隣で立っているというだけでもいいからと告げると、肩を叩いた相手の掌を重ねて「じゃあ…海未ちゃん。ファイトだよっ!」と相手が外で頑張れるよう精一杯の笑顔と応援をして相手を見送ろうとしていて)
心配性ですね、穂乃果は…。大丈夫ですよ、行ってきますね
(外へ行って客引きするように言ってみたり、いざ行くとなれば過保護なまでに心配してみたりと割と考えがブレブレな相手にクスっと悪戯っぽく笑いかけては確かに最初こそ外で知らない人たちが沢山いる中に自ら向かっていくなんて嫌で嫌で仕方なく、果たして本当に大丈夫なのかと心配でもあったが、いまは不思議とそんな気持ちはなく頑張れる気がしていて
うん、海未ちゃん頑張ってね?
(心配性なのは相手がちゃんと怖がらずに出来るかどうかの心配で相手を見つめながら心配していると、とにかく相手が変わろうとしているのは間違いではないため相手を応援しようと声をかけてみると、自分は相手が連れてきた客にお饅頭を売り込んでいかないといけないなと自然に貼り切り出して、相手が外に行くのを見送ろうとしていては軽く手を振り)
さあ…がんばりますよ…
(応援してくれる声を背に受けて外へと出れば相手には大丈夫とは言ったものの、それでもやはり一人で外に出るというのは久しぶりなため緊張してしまっていて、それでもまだ穂むらの前の住宅街は街ほど人の通りが多いわけではないため幾分か恐怖心のようなものも緩和されていてふぅ、と小さく息を吐いて客引きをするべく辺りを見回していると『あっ、海未ちゃん!海未ちゃんがここにいるってことは穂乃果ちゃん帰って来てるの?』向こう側から彼女の幼なじみであることりが手を振り駆け寄ってきて
海未ちゃん大丈夫かなぁ…
(相手は大丈夫だと言ったけれど実のところ怖かったりしないかなと不安になっていて、秋葉原より人通りは少ないしきっと大丈夫なのだろうけどそれでも心配で、相手の様子を見に行こうとドアの前に立つと聞き覚えのあるような声が聞こえたのでゆっくりと開けて顔だけ出すと「あれ、ことりちゃん?何でここにいるの?」と間違いはなかった幼馴染みのことりがいて不思議そうに見つめながら問いかけてみて)
あ…はい、穂乃果なら…
(目の前のことりはまかり間違っても自分に対して悪意などをもっている筈もなく、信用出来る人なのだということも重々承知の上ではあるのだが、それでもやはり家族以外の人には中々心を開けないのが現実であり、逃げ出したくなる衝動にかられたりもしたが、そうしてしまえばいつもと同じだと自分に強く言い聞かせてそこでグッと堪えれば相手なら店番をしていることをたどたどしい口調ながら告げようとしたが、それは相手の乱入によって遮られてしまい『あ、穂乃果ちゃん!私はちょうどお買い物へ行った帰りだったんだよ。通りかかったら海未ちゃんが居たからきっと穂乃果ちゃんも居るだろうなって』ことりも店のドアを開けて顔を出した相手の方に駆けていってしまえば自身は拍子抜けしてしまっていて
そうなんだ、穂乃果は海未ちゃんと散歩しててお饅頭買いに来たんだけどお泊まりになって店番してるんだ。海未ちゃんは外出宣伝って感じで
(駆け寄ることりには事情を説明して相手の方をちらっと見ると、自分がきっと来てしまったから話す機会を失ったのかもしれないなと思い、簡単にまとめた内容にした後相手が話しやすい場面を作ろうと「海未ちゃんからも一言と言うよりお話しないと」と相手へことりと会話するように無理強いはしない程度に頼み込んでみては、首をかしげながら相手を見つめていて)
『えっ、海未ちゃんとお話し?ふふ、是非してみたいなー。ずっと海未ちゃんとは仲良くなりたいって思ってたの』
(いつもならすぐ相手の後ろに隠れたり別の部屋に逃げたりしてしまうところではあるが、それをグッと堪えてつかず離れずの距離で様子を窺うかのようにチラチラ視線をやっている、そんな自分の変化にはことりも気がついていた様子で、相手の言葉を聞いてようやく納得がいった様子で近付いてきては仲良くなりたいと眩いばかりの笑顔でいわれてしまうとあがってしまい「わ、私もでしゅっ」と思い切り噛んでしまっていて
今日は海未ちゃんの成長の日だからねぇ、主人としても優しく暖かい目でね?
(噛んでしまった相手を気遣うように頭を優しく撫でてやりながら相手へ近づくことりに、今日は相手が成長する日なのだど話したりして相手を少しでも安心させたいからしていることでもあるので、相手なら察してくれるかなと思い「緊張してるから優しくね?」と相手が噛んだというのは緊張していると言ってもおかしくないので、緊張を解してからだと説明し)
うぅ…面目ないです…
(噛んでしまったことによる恥ずかしさ、そして成長するんだとデカいことを言っておきながら、何だかんだ言って相手にフォローされてようやく向き合うことが出来ているという有り様が不甲斐なさすぎて耳は力無くペタンと寝てしまっていて相手とことりとの間で視線さまよわせていると『大丈夫だよ、そんなに怖がらなくても穂乃果ちゃんもついてるから、ね?』ことりは無理に距離を詰めようとはせず、まずは相手を介して仲良くなろうとしていて
うんうん、海未ちゃんなら出来るから怖がらなくてもいいよ?
(寝込んでしまった相手の耳と共に頭を撫で出すと、ことりの言う通り怖がらずとも自分がいるからとことりらしい優しすぎる言葉には感心するようにうなずきながら相手を見ていると、自分は自分である程度フォローはするが相手の為に大幅にはサポートするつもりはしないようにして、ゆっくり慣れていけば自分がいなくても接客や人とも会話ができるだろうと考えていて)
穂乃果…それからことりもありがとうございます…えっと、良かったらお饅頭いかがですか?
(二人の優しさのおかげで不安や己の不甲斐なさに申し訳なく思って沈んでいた気持ちも幾分か晴れて、今ならことりともちゃんと話せるかもしれないと考えながらも上手いこと話題が思い浮かばず、悩んだ末にせめてまずは接客という形からでも自分から口を開かなければと、ほむまんの購入を促してみて『ふふ、海未ちゃんみたいな可愛い子に言われちゃったら断れないなぁ。それじゃあ穂乃果ちゃん、お饅頭二個ください』ことりは微笑み浮かべ緩く首を傾げ、店番担当の相手へと向き直っては注文を告げて
うん!早速持ってくるから待っててね?
(口を開いたと思えばちゃんと接客の方をしてくれてたので、これも成長なのかもしれないと考えると嬉しくなり笑みを浮かべながらことりの注文を受けて早速ほむまんを持ってくるからと告げれば、家の中へ入ってほむまんを取りに行けば「海未ちゃんも成長したなぁ」と独り言を呟いて自分のことのように嬉しくなっていると自然と笑をこぼしてしまっていて)
あの…ありがとうございます!
(話題に困って売り込んだほむまんを何の迷いもなく買ってくれたことりへと耳をピンと立て、まだ緊張している風ではあったがそれでもしっかりとした口調でお礼を言って頭を下げては微笑んで『どういたしまして。穂むらのお饅頭美味しいよね、私も大好きだからちょうど買おうと思ってたんだぁ』そんな此方の反応にことりの表情が明るくなれば共通の話題で相手がもどってくる真で談笑していて
ちゃんと…会話出来たね。次は穂乃果が変わる番だ
(家に入った後少しだけ相手とことりの会話を失礼ながら聞いてしまっていて、ちゃんと話せたという事で進歩したんだと心の中で嬉しく思い笑みを浮かべながら、次は自分が変わる番だと呟くとお饅頭を取りに行き「お待たせ、ほむまんだよ?海未ちゃん…海未ちゃんから渡してくれるかな?」と暫くして戻って来ると、相手とことりに声をかけてほむまんを相手に持たせるとことりに渡すようお願いして)
わかりました…、それでは此方商品となります
(相手から袋に入ったほむまんを受け取り、これを責任を持って手渡すことが己の成長の証となるのだと考えれば小さく一度頷いてからことりへと真っ直ぐに向き直り、相手を待つ間キチンと話せたことが自信となり今度は躊躇ったり緊張することもなくしっかりと手渡すことが出来、微笑みを浮かべる余裕すらあって『ありがとう海未ちゃん。よくできました、偉い偉い』そんな此方の笑顔へと応えるようにことりもまた微笑みを浮かべ、ほむまんの入った袋を受け取っては頑張りを労うように頭を優しく撫でてくれて
うんうん、偉いよ?頑張ったね
(今度は戸惑うこともなくちゃんとことりにお饅頭を渡した姿を見ると相手も成長したなと思い関心していると、自分もそう撫でてやろうとことりと同じところを撫でててみては褒め称えるかのように頑張ったねと声を掛けておけば、相手はグングン前に進んでいくんだなと少しばかり羨ましいとも考えてしまっているようで、自分も相手に追いつきたいと思ってきてしまっていて)
も、もう、二人ともやめてください、恥ずかしいではないですか
(こんな風に二人に挟まれて頭を撫で回されれば心地良くて嬉しく感じる反面、甘やかされてしまっている今の自分の状況がとても恥ずかしいものに思えて、顔を赤くしながら恐縮してしまっていて『ふふ、海未ちゃんって本当に恥ずかしがり屋さんなんだね』そんな自分の反応を見てことりは相手と顔を見合わせて同意求めるようにそう口にしてクスクス笑い
此処だけは変わらないからねぇ、穂乃果はこういう所があって海未ちゃんって感じがして
(恥ずかしそうにしている相手を横目にことりがどう意見を求めてくるように聞かれると、頷きながら相手の恥ずかしがり屋な所は一番可愛くて変わっていけないというところなのかもしれないと呟けば、二人で撫でる分相手が恥ずかしくなって爆発するようになにかしてくれる事を心無しか期待してしまっていて)
『それは言えてるかも。それにしても…私も海未ちゃんみたいなワンちゃん飼いたいなぁ』
(ことりとしてもやはり自分にはこういった一面があってこそだと思っているようで相手の考えへと頷いてみせて、それから再びこちらを向いて長い髪を優しくいたわるように触れながらそんな本音をポツリと漏らし『海未ちゃん、うちの子になる?』なんて悪戯っぽく笑い、本気とも冗談ともつかない調子で言ってウインクしてきて「そう言ってくれるのは嬉しいのですが…私は穂乃果以外の飼い主は想像も出来ませんから」ことりのことは嫌いではないし、むしろ今日の一件でとても仲良くなれて好きになりつつあるが、それでもやはり自分が帰る場所は相手しかないと思っているということを率直に述べ
海未ちゃん…えへへ、なんか照れるなぁ
(ことりの問に、もしも相手が了承してしまったら自分はきっと長い年月ともに過ごしたということで大きなショックを受けていただろうなと想像するも、やはり相手の選ぶところは自分であり嬉しいような照れるようなで後頭部に手を置いていると「ことりちゃん、良かったら明日でもいいから遊びに来なよ。海未ちゃんももっと仲良くしたいと思うし」とことりには自分の家に遊びに来てもらおうと声をかけるも、相手だってせっかく仲良くでしたんだし遊びにも付き合ってもらいたいだろうしなと考えていて)
ですが、ことりともっと仲良くなりたいという気持ちに偽りはありません。ですから…初めての私の友達になってはもらえないでしょうか…?
(どこまでいっても自分の主は相手しかおらず、それが変わることはないという事実を改めてことりへと告げた上で、おずおずと自分の初めての友達となって欲しいということを告げては緊張している様子で身を竦めていて『そういう訳だからまた明日遊びに来るね?友達同士3人でいっぱい遊ぼう』そんな風に緊張しているこちらとは対照的に緩い笑みを浮かべていることりが相手へと向き直って自分の方へも目線やりながらそう言って
うん、その時は海未ちゃん共々よろしくね?
(自分に向き直ることりには初めての友達ができた相手としてはこの上ない出来事なので、頷きながら明日遊ぼうかと声を掛けておけば明日ことりと遊べるなら自分も楽しみになるから良いのかもしれないなと考えていれば、ことりに向けて頭を下げお願いするようにして「海未ちゃんに友達になって欲しい人はまだいるし…楽しみだなぁ」と独り言なのかまだ相手には紹介したい人もいるため楽しみだなと考えていて)
『うんっ、それじゃあまたね』
(相手の言葉に相槌を打ってからことりは満面の笑顔を浮かべ手を振って帰って行き、そんなことりを見送っては相手の独り言が聞こえたようでそちらを振り返って緩く首を傾げ、自分の友達にしたい人というのがまだ他にいるらしいという事実に驚きながらも新しい出会いに期待を膨らませていて「穂乃果の友達、ですか…緊張しますが楽しみな気もしますね」紹介したい人と聞いて昔なら恥ずかしくて気乗りしなかったが今なら楽しみなような気もしていて
海未ちゃんなら仲良く出来る人達だしみんな優しいから大丈夫だよ
(ことりを見送った後相手が独り言を聞いていたかのように話し掛けてきたので、今の相手なら緊張はするだろうけど仲良く出来るはずだからと告げれば相手の頭を撫でて「海未ちゃん、ことりちゃんと友達になれて良かったね?」と相手の大きな成長はことりと友達になれた事であり、そこを褒めないといけないため笑みを浮かべながら褒めるように話しかけ)
はい…、ことりは思っていた通り…いえ、思っていた以上に優しくて良い人でした
(相手との関係を見ていればことりがどれだけ心優しい女の子なのかを窺い知ることは出来、むしろ自分が身構えすぎてしまっていただけだというのは正直なところ否めず、実際に直接話してみれば今まで緊張していた自分が馬鹿馬鹿しいとさえ思えるほどで、今まであからさまにことりを避けるような態度をとりつづけていた自分に対しそのことを責めることもせずに良くしてくれたことには感動すら覚えているようで嬉しそうに尻尾を振りながら相手の言葉に相槌をうち
そっか、話してみて良かったね?明日も来るから遊んでもらわなきゃ
(想像とは違ったというのは良かったことで、明日は遊びに来てくれるのだから相手がじゃれつく時間も増えるわけでその時は沢山遊んでもらおうねと声を掛けておけば、自分としてはみんなも紹介して何れか遊びに行けたらなとか遠いところにでかけたりしたいなと思っているようで、何時かその日が叶う日を願いそして楽しみにしていて)
はい…ですが穂乃果にもちゃんと近くについていて欲しいです…
(色々な人と仲良くなって遊べたらそれは素敵なことだとは思うがやはりあくまでも自分の飼い主は相手であり、誰よりも近くで自分のことを見てくれているのは相手であって欲しいというそんな思いからかまるで甘えるように口にしては相手に身を委ねるようにしてぬくもりを感じていて
うん…ちゃんと近くにいるからね?ずっと隣にいるから
(例え他の人と仲良くなれても自分だけは隣にいて欲しいという相手の言葉を聞くと笑みを浮かべながら優しく相手の頬を撫でてみると、身を委ねるようにしてるからか抱き締めたいというのもあるのだが外であるため、撫でることしか出来ず相手を優しい瞳で見つめて自分はいつまでも相手の隣にいるからと声をかけておき)
ん…そろそろ中へ入りましょうか。寒くなってきました
(撫でられて擽ったそうに身を竦めながらも瞳を細めて幸せそうに微笑み浮かべていて、耳をピコピコ動かしては日も落ちて暗くなりはじめた街中を吹き抜ける寒風に軽くブルッと身を震わせては相手が風邪を引くようなことにはならないよう中へ入って温まろうと提案をして、緩く首を傾げていて
そうだね、中で温まろうか
(暗くなる空の中相手から寒くなったから家の中に入ろうと言われると、賛成と言わんばかりに頷いて相手を見つめると自分もこの寒さは流石にきついし風邪をひいてしまうため相手が切り出してくれたのがちょうど良かったようで、笑み浮かべながら家の中へ入ろうかと声をかけてドアを開け相手が先に入るよう促してみると、自分はあとからでも十分だからと言いたげにしていて)
はい、熱い緑茶が恋しいですね
(ドアを開けて待っていてくれる相手の親切心に感謝しつつ先に家の中へと入れば、こんな寒い日はやはり暖かい飲み物、特に緑茶が飲みたくなるなと相手の賛同を得るべくそんな会話をしながら客間まで歩いていくと『あら、お疲れ様。もう店じまいするから二人は中で温まってていいわよ』まるでそんな己の気持ちを汲んだかのように母が二人分のお茶と和菓子を用意して待っていてくれて
海未ちゃんお茶好きだもんね?
(暖かい飲み物で緑茶を言うのは相手くらいだし相手らしいとも言える気がして、客間につくと母親が自分と相手のためにお茶とお菓子を用意してくれていて瞳を輝かせるも、久しぶりに来たからなのかなと普段は自分でやってたりするためにそんなことを考えていては「ありがとうお母さん、早く海未ちゃんと食べたいなぁ」と炬燵に入り込んでお矢にはお礼を言いつつ、早く相手と食べたいという気持ちからか身体を揺らし)
!ありがとうございます。いただきます
(労いの言葉とともに用意された自分の大好きな緑茶とほむまんという組み合わせ、まさかこんなご褒美がもらえるなんて夢にも思わなかったため珍しく瞳を輝かせて少しハシャいでいる様子で尻尾を振り回しながら相手の向かい側へと腰を下ろして、母への感謝の言葉を述べ「それではいただきましょうか?」もう我慢出来ないのかほむまんを手にして相手へと一緒に食べようと語りかけて
うん?食べよっか…?
(やはりこういう所は変わるわけもないようで尻尾を振り回す相手が子供のように見えてしまいクスクスと笑いながら相手を見つめると、反対側に座ったのが驚いたのか相手に食べようかと言われると小さく頷いて相手には早く食べさせてあげなくてはと、あんなに頑張ったのだからお預けというわけにも行かないだろうしなと考えながら相手が食べるまで待っていて)
…ふふ、やはり美味しいですね。ここのおまんじゅうは最高です、そうは思いませんか?
(ほむまんを一口かじり、ゆっくり味わうように咀嚼して熱いお茶でそれを喉に流し込めばそれはなんとも至福のひとときで、ホッと小さく息を吐いては正面に座る相手へと緩やかな笑みを向けて首を傾げては同意を求めるように口にして、再びほむまんとお茶とを交互にじっくり時間をかけて食べ進めていき
そうだねぇ、久しぶりに食べると美味しいって感じるかも
(相手の言葉には同意するところもあって頷いてみせると自分としても久しぶりに家の饅頭を食べたというのもあって、美味しさが分かるようになり相手が問いかけなくても美味しいと言えるはずで笑みを浮かべながら答えていけば、こちらは食べ終えたので相手が食べ終えるのを待とうかなと炬燵で温まっていけばウトウトし始め眠そうにして)
全く、調子がいいですね…
(今まで実家で過ごしていた頃なんかはあんこが飽きただのおまんじゅうが飽きたなんて日頃からボヤいていて、大体相手が手をつけなかったおやつの余りが全て自分の方に回ってくるというのがある種のお約束みたいなところがあったものだが、こうして久しぶりに食べたことで美味しいだなんて幸せそうな笑みを浮かべている相手を見ればなんとも都合のいい舌だなとでも言いたげに苦笑混じりに呟いて、暖房の効いた室内、コタツの暖かさによって眠気に誘われている相手を見やり「コタツで寝ると風邪をひきますよ」と忠告をしながらもキツく注意をすることはせずにいて
えへへ~、そうかな?
(以前ならおまんじゅううぐいす団子もー飽きただなんて言っていたのだか、久々に食べるとこんなにも美味しく感じてしまうのだから相手から都合がいいと言われてもおかしくはなく、自覚していないような素振りを見せてこてんと首をかしげていれば「うん…分かってるよ」と相手からの優しい忠告を受けると頑張って起きていようとするも限界も近くなったり遠ざかったりと眠気と戦っていて)
もう、仕方がないですね
(わかってるよと返事をしながらも相変わらず眠そうにしている相手を見て、きっとこのまま眠ってしまうだろうなとわかっていながら決して無理やり叩き起こしたりといったことはせずに微笑みを浮かべて優しく見守り、少しして相手が眠ったのを確認しては隣へと移動して軽く身体を寄りかからせて己も瞳を閉じて
温かい…眠っちゃうよ
(自分へと寄り掛かる相手を横目にただでさえ眠いというのに温もりに当てられては余計に眠くなってしまい、ゆっくりと瞳を閉じてすやすやと寝息を立てると相手とこんなふうに過ごせるのはほんとに幸せだが、ずっとこうしていたいなと考える上に独り占めしたいという気持ちが心のどこかで芽生え始めていて)
飼い主が風邪を引いては大変ですから、私がそばについていてあげます…
(本当は相手に甘えてぬくもりを近くで感じていたいというそれだけのことなのだが、それでも相手が寝ている様子を前にして、誰にも聞かれる心配がないとわかっていても尚その事実を素直に口にすることは出来ず、そんな風に相手に密着することに理由をつけて呟いては肩に寄りかかったまま己もまた眠りに落ちて
えへへ…ありがとう海未ちゃん…
(本音ではないものの甘えたいという気持ちが伝わり、嬉しい気持ちにもなって笑みを浮かべながら相手に寄り添うように瞳を閉じて自分も眠りに落ちると自分は相手が素直にそしていつも通りな相手になってくれることを夢見て、これからもずっと相手と一緒にいたいし過ごしていたいななんて考えていて)
…んん…
(相手がそばに居たからだろうか、不思議なぐらいに心が落ち着いて気がつくと随分と眠ってしまっていたようで、目を覚まして周りを見回せばようやく自身の置かれている状況に気がつき、これではコタツで寝るななんて相手のことを注意することが出来ないなと苦笑浮かべながらもふと、自分と相手にタオルケットがかけられていることに気がつき、雪穂か母がかけてくれたのだろうと考えつつ隣で寝息立てている相手の方に視線やればだらしなく大口を開けて眠り続けている様子が見えて、思わず小さくクスっと笑ってしまって
海未…ちゃん…ずっと一緒だもん
(相手が起きているとは知らずタオルケットと相手の体温ですやすやと寝息を立てており、相手が見ているとは知らずに寝言で相手と共にいるというようなことを呟いてみると、スリスリと相手へ身を寄せながらさらなる体温を求めようとしているようで相手とこうしていられることも無意識のうちに幸せと感じていて)
はい、ずっと一緒です…
(夢の中でまで自分と一緒にいるのだろうか、寝言で己の名前を呼ぶ声に微笑んで相手の頭を優しく撫でてやりながら身を寄せ合ったままの態勢でいて、不思議とこうして相手と一緒にいるだけで何よりも幸せを感じてしまっている事実に気がついて、いつまでもこうして隣に居られたらなとそんな風に考えては相手が目を覚ますまでしばらくそのままの態勢でいて
ん、海未ちゃん?
(暫くして目を覚まし少しばかりあたりを見回すと頭を撫でて寄り添っている相手の姿がそこにあり、ずっと隣で自分が起きるまで待っていてくるたのかなと思うと炬燵で寝てしまったという反省点が浮き上がってしまい、眉を下げて申し訳なさそうに相手を見つめるとゆっくりと相手へ身を擦り寄せていき)
随分と遅い目覚めでしたね、目が覚めましたか?
(相手の声が聞こえてゆっくりそちらを振り返れば、どうやら相手も目を覚ましたようでどこか楽しげな口調で緩い笑みを浮かべながらそう口にしては、すり寄ってくる相手の頭を撫で続けていて『二人とも仲がいいのは結構なことだけどもう少し時と場所をわきまえた方がいいんじゃない?』そんな自分たちの様子を廊下から見ていたらしい母が意地の悪い笑みを浮かべながらそんなことを言ってのけてはそのまま通り過ぎていき
うん…おはよ海未ちゃん
(起きた後の相手から頭を撫でてくるというのは何よりも落ち着くもので目を細めながら撫でを受けていたところ、何処か楽しげとも取れる相手の様子には不思議そうに見つめてしまっていて「ふぇ?なんで時と場所をわきまえないといけないの?」と不意に母親から自分が相手に擦り寄ったり一緒に寝ているところを言われてしまえば、不思議そうにしてしまいなんで時と場所を考えなければいけないのかなと考えていて)
うーん…謎ですね
(母は言うだけ言ってその場から立ち去ってしまい、後に残された自分も相手と似たような疑問を抱いていて改めて考えを巡らせたが別にそんな忠告を受ける程のことなのかというと謎が残り、結局意図がわからないままに「コタツを二人で占領してしまったのが良くなかったのでしょうか?」なんて全くもって見当違いのことを呟いてしまっていて
炬燵なのかなぁ…仲良しって何処が行けないのかな
(炬燵を占領するだけであんな事を言ってくるものなのかと何故か冷静に判断してしまい、相手と仲良くすることは当然であり昔から主人として過ごしていたのだから当たり前なのに、どこが行けないのか相手が犬であっても人間のような姿をしているからという事は理解さえしておらず「からかってるだけなのかな?」と自分も見当違いを晒すかのようにからかわれたのだろうと判断し)
…よくわかりませんが、とりあえず目も覚めましたし何かしましょうか?
(結局二人で話し合ってみても母の言葉の意図がよくわからないままに相手と顔を見合わせて緩く首を傾げつつ、いつまでもこうしてコタツでだらけているのは良くないと考えれば、相手のことだからご飯までのんびりしていようなどと返事が帰ってきそうではあるが一応これからどうするかを相手へと問いかけて
のんびりしたいけど…久しぶりに部屋見ていきたいな
(やはり母親の意図は分からず目を覚ましたところで何をするか問う相手を見上げてみると、とにかくのんびりしてはいたいが気になることもあるのか自分の部屋を見に行きたいと言い出せば、ゆっくりと炬燵から出て立ち上がり背伸びをすると相手を待つように立ち止まっていて)
そういえば此方へ来てからまだ部屋の方は見ていませんでしたね
(思い出したように相手の言葉に相槌を打ってコタツから出て立ち上がれば自分たちがこれまでで最も長い時間を過ごしてきた部屋を見に行こうと相手の後に続いて歩き出して、ゆっくりと部屋に続く階段を上がっていけば懐かしさが胸の底から込み上げてくるようで、一歩一歩踏みしめるように歩いていき
うん、少しばかり荷物持っていった感じだったし…寒くなるから服を持っていこうかななんて
(相手と長く過ごしたあの部屋は思い出が詰まったかけがえのない場所であり、自分の荷物は相手と二人きりで過ごす時にどのくらいか持っていってたので、部屋に来たら季節も季節だし服を持っていこうかなと考えてると相手に告げては相手はどうなんだろうと首をかしげ)
そうですね、まだまだ寒い時期は続きますからあってもいいと思いますよ
(本当に必要なもの以外は置いて荷物も最低限に家を出て二人で暮らしはじめたため、服もあまり種類がなかったことを思い出しては防寒着や冬服もあと何着かあってもいいだろうと相手の考えに頷いてみせて、自身は特に必要なものは全部持って行ったため何も必要はないかなと考えていて
それじゃあ、少し荷物をまとめちゃおうかな
(相手はすべてとは言いにくいが殆どを持っていってしまっているために、自分の方がたくさん持っていくものがあるためどうしようかなと考えていれば防寒着もいるとして、夏や秋の服も持っていかないといけないんだよなと考えていれば部屋についたので早速中へ入り込み)
では私は手伝いをしますね
(自分は特にすることもないため、荷物を纏めるという相手の手伝いをしようと考えて部屋の中へと足を踏み入れれば、自分たちが家を出たあの日から変わらない部屋の風景が目の前に広がっていて、懐かしいなと感傷に浸っていれば、ふと壁にかかっている相手が学生時代に着ていた制服が視界に入り、何となくボーっと眺めていて
ん、どうしたの?制服を見つめて
(部屋に来ると懐かしさを感じるもののやはり感傷的になってしまうんだと自分の中で考えながら相手が音ノ木坂学院時代に自分が着ていた制服を見つめているので、着てみたいのかなと感じつつどうしたのかと相手に問いかけるように話しかけてみては小さく首をかしげながら服をまとめていき)
いえ、この制服に穂乃果が袖を通していた頃のことを思い出していただけです
(こうして制服を眺めていたのは単純に、相手が卒業をしてから過ぎた時間を振り返り思い出に浸っていただけで特に他意はないと相手の方を振り返って穏やかな笑みを浮かべ「さあ、荷物の整理をしましょう」とりあえず今はここへ来た目的をキチンと達成しようと提案をしては相手が持って行く服を選び始めるのを待っていて
そっかぁ、今着て音ノ木坂学院に言ったら真姫ちゃん達以外の人達は同級生とかに見られるのかな
(自分が学生でまだ音ノ木坂学院の制服を着ていた頃の事を思い出していたという相手の言葉を受けて、そう考えると本当に懐かしく感じてしまいもし制服に着替えて学校に行ったら、知り合いの人以外はバレないのかななんて冗談を言い放ち「うん!早めに選んでおかなきゃね」と服を選ぶべくまとめながら服を選んでいくと、とても楽しそうな様子を見せ)
真姫というのは…たしか穂乃果の話しに何度か出てきた友達の名前でしたね?
(直接会ったことはないが何度か聞いたことのある人物の名前に反応を示し、相手の友人だった筈と思い出して確認するように問いかけてから「と…それはさておき、穂乃果が今それを着たらという話しですが…無理はやめておいた方がいいかと…」視線を外しながら何やら含みのある物言いをして
うん、歌とピアノが上手なんだよ?
(思えば相手は真姫に出会ったことはなくても話は聞いたことくらいはあるんだっけと思い返すように首をかしげながら考えていれば、まるで我が子のように語りながらふんすと鼻を鳴らして「分かってるよ?海未ちゃんなら何とかなるのかなぁ」と流石の自分もそれをやったら自分の何かが壊れる気がしてならないのか、頷きながら相手ならば何とかなるのではと相手に問いかけるようにしていて)
随分と多才な方なんですね…
(音楽センスが抜群ということなのだろうことが相手の言葉からわかって、感心している様子で呟いてそんな人物とも相手は友人関係なんだなとも考えていて「私ですか?私は無理ですよ、耳も尻尾もありますし…」制服を着てみたら自分なら大丈夫ではないかと言われて、それは無理だとばかりに耳を寝かせていて
それで頭がいいんだから凄いよねぇ
(多才すぎて自分は追いつけるわけもない程に遠いような存在であり、それであって可愛らしいところもあるから可愛い後輩だなんて考えていれば絵里のことも話しておこうかななんて考え始めていて「部屋着として着てもいいんじゃない?外で着て行っても違和感はないと思うけど」と学生服を着るのは難しいのではないかと相手が犬というのが理由なのだろうかと考えていると、確かに耳と尻尾に学生服というのはどうなんだと相手の言いたいことはわかるが自分としては、そういう相手も見てみたいと思い頭を撫でながら首をかしげ)
穂乃果とは大違いですね
(真姫という人物について楽しげに話すその内容を聞いていけば他人を褒めている場合かとでも言いたげな様子で相手へと容赦なくズバッと言い放っては、目をスッと細め「部屋着としてはどうでしょうか…少し動きにくそうですね、かといって外で学生でもないのに着るのは少し…えっと、ですから一旦ここで着てみてもいいでしょうか…?」相手の提案には難色を示すが、やはり制服には興味があるのか一度着てみてもいいか問いかけて
うっ!ストレート過ぎだよ海未ちゃん…
(真姫と比べたら自分は頭も悪く楽器は勿論弾けないので、何も言い返すことなどできるわけもなく相手の言葉がストレートすぎるとだけあって、矢が刺さったかのような様子を見せ「うん?良いけど…興味あるんだねぇ」と部屋着にしたら確かに大変かもしれないなと特に着替えとか眠る時とか肩あたりが邪魔になるしと考えたところ、興味を示すかのように着てみたいという相手を見て頷きながら制服を渡し)
ふふ、冗談です。それに勉強が出来なくてもピアノが弾けなくても穂乃果には穂乃果のいいところが沢山あるんですから
(まるで打ち抜かれたかのように胸の辺りを抑えて抗議をしてくる相手へとクスクスと意地悪な笑顔浮かべていて、今更ながらに相手を褒めるように口にしてフォローもしておき「ええ…まあ、せっかくの機会ですから一度ぐらいは着てみたいと思ったんです」そう呟き、壁にかかったハンガーから制服を外して
海未ちゃんって時々思うけど褒めたり馬鹿にしたりと飴と鞭みたいな事するよね?
(フォローを入れられるも相手が意地の悪い事を思ったことを相手に呟くと、頬を膨らませながら褒めたり馬鹿にしたりと忙しい事もあり、相手は実際長年の間自分の事をどう思っていたのだろうかと考えながら首をかしげ「そっか、海未ちゃんなら似合うと思うよ?高校生みたいに感じるし」と制服を外す相手を見つめながら自分が思うことを素直に相手に伝えてみるとゆるりと首をかしげ)
馬鹿にはしていません、全部本当のことです
(確かに言い方というものがあるかとは思うが、それでも相手のことを馬鹿にしているつもりはなくこちらはあくまでも事実を述べているだけだと耳をピンと立てながら軽く胸を張って言葉を返して「そ、そうでしょうか…?とにかく着てみます」似合いそうだと言われて素直に嬉しく想えたが、同時に照れくさく感じてしまうととりあえず着替えてみることにしようと慣れない手つきで制服を着始めて
うーん、ストレートに言われてる感が凄いんだよねぇ
(事実を言ってるだけと言われてもなんというかストレートに言われてる感が物凄い為に考え込むようにして、相手の頭に手を伸ばして優しく撫でてみせるとゆるりと首をかしげ疑問がありそうな様子で相手を見つめ「絶対似合うよ?えっと、手伝おうか?」と慣れない手つきで照れる相手を眺めると入学式前の自分を見ている気がしてならず、手伝おうかと声をかけると相手に接近し)
嘘は苦手なんです
(嘘は吐かれるのも吐くのも嫌なのだと、自分が思ったままに発言する理由を相手へとシンプル且つわかりやすい言葉で話しながら、何故急に頭を撫でられだしたのか理由がわからずキョトンとしながらも結局はなすがままになっていて「はい…お願いします」服だけなら自分でもどうにかなったものの、スカートに関しては見たことはあっても付け方なんてわからず、相手を素直に頼ることにして
それは分かってるよ、それが海未ちゃんの良いところだもんね
(嘘が苦手それは長年主人として過ごしていた自分としてはよく分かることであり、相手の長所とも呼べるところだというのは一番に理解しているので笑みを浮かべながら褒めるように頭を撫で続けてみてはゆるりと首をかしげ「こうしていると入学式前の穂乃果を思い出すなぁ」とスカートを手に取り相手に着せてやろうと相手を手伝うと先程思ったことを相手に話)
穂乃果はそう言ってくれるのですね、ありがとうございます
(ついつい相手に対しては余計に言葉をオブラートに包むということをせずにハッキリ物事を言ってしまうところがあり、決してそのことを責めたりすることなく、褒め言葉が相手の口から聞かれれば純粋に嬉しいという気持ちが大きくなり、表情は自然と笑顔になってお礼を述べ「あの時の穂乃果は大変でしたね、入学式は明日だというのに制服を着たがって制服姿を皆に見せて回って…」入学式と聞いて自分も巻き込まれたっけなと思い出すように呟いてクスクス笑い
海未ちゃんは嘘は付けないから真っ直ぐに穂乃果のことを見て言ってくれてるんだよね?
(相手に褒めるが如く言うのは昔から相手と過ごしたいというのが理由であり、相手が真っ直ぐに言ってくれるのは人のことを思って言ったことなので、自分はむしろ気にするわけもないという1番よく分かっているので笑みを浮かべながら問い掛けるように首をかしげ「そういう時あったねぇ、海未ちゃんはその二の前をしようとしてるのです、というかさせたい」と入学式の時の自分の話をされるとなつかしそうに呟きながら、相手も自分のようにやってみようかと悪戯笑顔で告げ)
それは、まあ穂乃果のお母さんから穂乃果を頼みます、と言われてますから、ちゃんと責任を果たしているまでです
(相手の事を見ているという表現に恥ずかしい気持ちが思わずこみ上げてきてしまい、照れ臭そうに瞳をそらしながら自分は言われてやっているだけだと思ってもないことを口にして「私は穂乃果のようにハシャいだりはしません。子供じゃないんですから…」どうにかスカートを身に付け、ようやく着替え終われば相手を横目で見てそんなことを言いつつ鏡に映る自分の姿を見ては瞳をキラキラ輝かせて
言われてしてるんじゃなくて…本気で心配してるからだよね?其処は変わらないかな
(照れ隠しで言われてるから言ってるだけなのだというのはわかり易過ぎる嘘で、本当は心配してるから自分勝手に注意をしたり叱ったりしてくれるのではないかと問いかけると、ゆるりと首をかしげつつ相手の頭を撫で回し「そっかそっか、良く似合ってるよ?雪穂が見たらどういう反応するかな?」と表情と言葉がかみ合っていないようにしか見えない今の相手の姿は正しく子供らしいところがあり、制服の方は似合っているので家族に見せたらどうなるかなと促すように呟いてみて)
…まあ、穂乃果には誰かがちゃんとついていなくては何をしでかすか心配ですし…こんな役目引き受ける物好きは私ぐらいのものですからね
(長く一緒に居すぎた自分たちだから、こんな嘘をついたところですぐバレてしまうし何の意味もなく、ため息をついて相手が心配なのだと素直に認めて、そしてその役目を引き受けることが出来るのは自分しかいないのだとさり気なく独占欲を示して「そ、そうですか…?ですが、これを見せるのは少し恥ずかしいです…」褒められて嬉しそうな様子で僅かに頬を赤らめて、しかしやはり見せびらかすことにはやや抵抗はある様子で
あはは、確かに海未ちゃん位しか穂乃果の面倒を見てくれたりする人いないかも?
(何故か相手が自分を独占するかのような発言を受けると心のどこかで嬉しくも思い、相手くらいしか自分のことをこうやってしてくれるのはまず無いため、その通りなのかもしれないなとゆるりと首をかしげながら相手の独占欲に身を任せそうになっていて「大丈夫だよ!見せたらすぐ此処に戻って来ればいいし」とやはり人に見せるのは恥ずかしいという相手に何故か見せなくてもいいかもしれないと独占欲も芽生えてしまうも、見せたら戻ってくれば良いのではと問いかけるとじっと相手を見詰め)
私は仮にも犬なのですが…そんな私に世話をされるという事実に少しは危機感というものを持ってはどうですか
(呑気に笑って自分の世話になることに何の疑問も抱いていない様子の相手の額を軽くペシッとはたいては呆れ顔で改めて自分と相手の関係について思い出させようとして、そんな風に口にしつつもその表情はどこか楽しげで「…少しだけですよ?」こうして相手の制服を着る機会なんて今後一切無いだろうと、そんな風に考えれば誰にも見せずに終わるのは少し勿体無いかなと感じ、頷いてみせては雪穂の部屋へ向かうべく部屋を出て
痛っ!でもだよ?海未ちゃん位じゃないと穂乃果落ち着かないかもだし
(犬に世話されるという事実は寧ろ不味い方であり、客観的に見るのならどちらが飼い主なんだという話だしほかの人との関わりとか作った方がいいんじゃとか心配されるかもしれないので、視線をそらしながら相手くらいしか自分のことをちゃんとわかってくれないと言いたげに拗ね始め「うん、きっと似合うって言ってくれるよ」となんだかんだで見せに行くという相手を見ると大きく頷いて、相手と共に雪穂の部屋へ向かっていけば相手の後ろ姿を眺め)
まあ、今はそれでもいいでしょう…ですが、いつか私の飼い主ですと胸を張って自慢出来るような穂乃果になってくれることを期待していますよ
(何だかんだ頼りにされることは悪い気はしないし、何よりも主から必要とされることは自分にとっては至上の喜びであり、まんざらでもくいようで軽く耳をパタパタ動かし、それでもいつかは相手を自分の飼い主と自信を持って自慢出来るような時がいつか来ると信じていて『あれ?お姉ちゃんに海未、何をして…って、どうしたのその格好!?』雪穂の部屋の前まで来ると雪穂がちょうど出て来て、此方を二度見して驚いている様子で
えへへ、それならこんな穂乃果だけどこれからもよろしくね?たくさん甘えちゃうかもだけど
(熱い信頼を感じている人物は他にいるものの相手の方が頼りになるので、笑みを浮かべながら相手に抱きつくと頬を擦りせつつ、こんな自分だけど相手の理想の主人になってみせると言いたげにして見ては少しばかり甘え「えっとね?海未ちゃんが音ノ木坂の制服が着てみたいって言うから着せてみたの!どうかな?」とさすがの雪穂も二度見をしてしまう程なのかと考えると、ふんすと鼻息を鳴らして自慢するかのように説明してみては相手の肩から顔を出し)
今更ですね、穂乃果が甘えないことなんてめったに無いではないですか
(やれやれ、と相手の言葉に少し呆れた様子で苦笑混じりに肩を竦め、そんなことはとっくにおり込み済みでありそれをわかった上で自分はとことん相手に付き合うつもりであることを自信たっぷりに述べ「え、ええ…そういうことなんです…変じゃないですか…?」相手の説明にこちらも頷いてみせて、雪穂へと向き直って緊張の面持ちで問いかけ『すごく似合うよ!海未が犬じゃなかったら私の先輩だったのかなー?お姉ちゃんより頼りになりそうだよね』と楽しげに雪穂が感想を述べ
あはは、甘えなかったとしたら相当な事だろうね
(もし自分が甘えないとしたら相当なことな無い限りそれはあり得ない事だろうし、相手だってきっとそんな自分を見たらどうしたんだと言わんばかりに見てくるだろうなと考えると、小さく首をかしげ「うっ!ご最も過ぎて穂乃果は何も言えないかもしれない」と楽しげに告げる雪穂のセリフは自分に対してズバッと来るようなセリフを受け、笑みを浮かべながら少しずつ視線を逸らして生き)
確かに、ケンカをした時ぐらいでしょうね
(相手が自分に関わりたがらなかった時なんてそれこそちょっとした言い合いからケンカになってしまった時ぐらいで、それ以外の時は常に相手と自分は一緒にいるのが当たり前となっていて「もしも私が穂乃果と一緒に学生だったなら頼りない、なんて言われるような、だらけた生活はさせませんよ」雪穂の言葉にタジタジになっている相手へと楽しげに冗談か本気かどちらかともつかない口調で言い
うんうん、あの時は寂しかったなぁ…悪いことしたし謝りたかったけど許してくれるかなって不安になっちゃって
(喧嘩した時のことを思い出すと言い合いになり口も聞かなくなった時相手に甘えることが出来なくなり、寧ろ反省した上で相手に謝ろうとしていたところがあり、それが相手が怒っているというのもあり不安になって許してくれるか分からなくなっていたようで、今はそんなこともないので頬を擦り寄せ甘える事が出来て「うぇぇ!それを想像すると…穂乃果!だから貴女はダメなのですって言葉しか浮かばないよ?」と口調が口調な為に本気とでしか思えなかった自分には少しばかり相手の真似をしつつ、勘弁してくれと言わんばかりに見上げ)
私もあの時は悪かったと思っていますよ、思い切り噛みついてしまいましたし…
(ほんの些細なきっかけで本気で喧嘩になってしまった当時のことを振り返り、あの頃自身も幼く冷静さを欠いてしまっていたこともあり血が出る程に思い切り噛みついてしまったことは自分の落ち度として記憶に鮮明に残っており、それでもこんな自分を許し、一緒に居たいと言ってくれた相手には感謝してもしきれなくて「ふふ、自分でそう言っていては世話がありませんね」自虐的にそんな風に言ってのける相手をからかうようにクスクス笑って
ううん、海未ちゃんは悪くないんだよ?むしろ穂乃果が悪いと思うし
(噛み付いたというのを思い出すとあの時は凄い痛かったけれど、自分が悪いと理解した上で許したことだから気にしていないんだよなと考えると相手の頭をなでて、自分が悪いから相手は決して悪くないんだよと言い聞かせば首傾け「うぅ、海未ちゃんは厳しいんだよぉ」とクスクス笑う相手を見るなり頬を膨らませつつ厳しいだけなのではないかと訴え始め)
いいえ、私が……もうやめましょうか、二人で責任を押し付けあってもキリがありませんから、喧嘩両成敗ということで終わりにしましょう
(自分が悪い、と主張する相手へと此方もまたそれを認めようとせずに言葉を返そうとしたが、これではキリが無いし下手をすれば本当に喧嘩の原因になるかもしれないという懸念を抱けば、半ば強引にこの話しは打ち切って「穂乃果が自分に甘過ぎるんです」自分としては当然のことを言っているだけであり、自分が厳しいのではなく相手が甘いからそう感じるだけと譲らず、雪穂は自分たちのやりとりを微笑ましげに見つめ『本当、お姉ちゃんと海未は仲いいよねー』と感嘆の声を漏らし
うん?そうしよっか…キリがないし
(強引ではあるが話を切るに越したしとはないため頷きながら相手を見るも、このまま続けていては喧嘩になること間違いないので丁度良かったのかも知れないと考えれば、安心して相手を見つめていて「そうかなぁ、ずっと一緒にいるからだよね?」と確かに甘いのは自分なのかもしれないと反省し始めたところに雪穂から仲がいいと言われたので、不思議そうに相手を見たりすれば長い間一緒にいるからなのではないかと首傾け)
はい、今はこうして仲直りして一緒にいられる…それでいいでしょう
(そもそもその喧嘩というのも昔に既に終わったものであり、今更掘り起こすようなことでもないだろうとも思えて、過去を振り返るよりも仲良く一緒に居られる今が大事なのではないかという考えを述べ「確かにそれもありますが…一緒にいるのは私が穂乃果を好きだからですよ」相手の考えには同意しつつ、それは何よりも相手のことが好きだからに他ならないと述べ
うん、そうだねぇ…えへへ、海未ちゃんと仲良くいられて良かった
(わざわざ掘り返す話題でも無ければこうやって仲良くしていられる以上、無理して相手と仲を裂くような事などする必要もないため相手と今現在仲良く出来てよかったと笑顔で告げれば、相手に抱き着いて子犬のように甘え始め「えへへ、海未ちゃんは可愛いなぁ…穂乃果も大好きだよ?」と主人としての好きとでしか思えない相手の発言を受けると、照れるように笑みを浮かべながらよしよしと相手の頭を撫で回せば幸せそうにして)
ふふ、ありがとうございます。穂乃果がそう思ってくれている限りはずっと穂乃果のそばにいますよ
(相手の言葉が素直に嬉しいと思えて、小さく微笑めば相手が自分の事を好きで居てくれて必要としてくれるならいつまでもついて行くことを誓い、甘える相手の髪をポンポン撫でてやり「ん…ふふ、穂乃果…」頭を撫でられて心地良さそうに瞳細めて、それからコツンとおでことおでこをくっつけ合わせて『はいはい、二人が仲いいのはわかったって、用が済んだなら戻った戻った』そんな自分と相手のやりとりを見ていた雪穂は少し呆れたような表情浮かべ手でシッシッと追い払うような動きをして
じゃあ、ずっと一緒だね?海未ちゃんと仲良しだもん!
(自分が相手のことを仲良しになれて嬉しいと思い続ける限り相手はずっと隣にいてくれるというので、それを言うのならばずっと一緒だと相手に言い放てば頭を撫でられると目を細め心地良さそうに掌に頭を擦り付けてみては、ゆるりと首傾け「ん、もぅ…海未ちゃんったら~。うぇ、うん?なんかごめんね?行こっか海未ちゃん」と近くなる顔に対し自分は笑顔で相手と二人の世界を作り上げてしまった頃に雪穂が呆れる様子で部屋から出ていくよう言われ、頷きながら雪穂の部屋から出ようと声を掛け)
そうですね、もしかしたら噛みつくこともあるかもしれませんが…全ては穂乃果次第です
(ニコニコと楽しげな笑顔を浮かべて頷いていたが、その途中で不意にキラリと鋭く尖った犬歯を見せつけてそんな風になんでもないことのように言ってのけては緩く首を傾げてみせて「そうですね、あまりお邪魔しても悪いですから、では失礼しました」とりあえず部屋から出ようという相手の言葉に同意して頷いて見せて雪穂へと一礼してから部屋を二人で出て
そ、そうだね?でも海未ちゃんだって…穂乃果が何しちゃうかわからないよ?海未ちゃん次第でおまんじゅうあげないとかあるかもだし
(自分次第で噛み付かれるそれはちゃんと理解しているが、相手だって言い方ややり方次第ではおまんじゅうをあげることはないかもしれないよと言い返してみては、相手の耳を巻き込むように頭を撫で始め「う~ん、海未ちゃん…穂乃果思うんだけど何でお母さんや雪穂は仲良くしてるだけで一言行ってくるのかなぁ」と部屋から出ると相手へ振り返り問いかけるようにして、自分と相手が仲良くしているだけで一言言われるのは何故なのだろうとつぶやけば首傾け)
そ、それは困ります!お饅頭は食べたいです…
(相手がもしもの話しをしているということも忘れて、本気で落ち込んでしまって尻尾をダラリと垂らし、耳を大人しく撫でられていて「確かに不思議ですね…ですが咎めるというよりは微笑ましく見守られている感じがしているのですが気のせいでしょうか?」確かにと納得した様子で頷いて見せてから、色々と言われるが文句を言われている様子ではないと自身の考えを述べ
じょ、冗談だよ?もしもの話だから
(相手の事だから本気で受け取ってしまったのだろう慌てながら、もしもの話だからそんなに落ち込まないでくれと説得するかのように話してみては、ごめんねと言いたげに眉を下げて頭を撫で続けていて「そうかなぁ、微笑ましく見られてるのなら良いんだけど…海未ちゃんは穂乃果のだもんね?そう見えちゃっても仕方ないのかなぁ」と笑みを浮かべながら本当に微笑ましく思われてるのならばそれでいいのだが、別に意味だったらと普通の犬と相手を比べてしまっていて)
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