高坂穂乃果 2016-01-02 16:43:48 |
通報 |
よーし!穂乃果頑張るぞ〜?
(こちらが追いつけるかどうか気になっているのか相手がこちらを見ているので、心配かけないように笑顔を向けながら駆け足で相手に追いつくべく走り出せば、これがあといくつ登るかなんて考えてもいないけど相手となら大丈夫だと信頼して坂の頂上を目指して走っていけば、先程の言葉は本当のことだから出来るだけ相手と走っていかないとなと、多少無理をしようとも相手が喜んでくれるのならと考えているようで)
ふふ、その意気です。ですが張り切り過ぎて転ばないでくださいね
(自分に追いつくために意気込みを口にして足を早めた相手の様子を後目に、少し無茶なことをしているという自覚はあるものの、それでも何だかんだ言いながらちゃんと自分に合わせてくれる相手の様子を見て嬉しそうに表情を綻ばせながらも、あまりに張り切り過ぎて怪我をされてしまってはそれはそれで元も子もないため、無茶はさせない程度の速さで坂を駆け上がっていき
わかってるよ、海未ちゃんも転ばないでね?
(嬉しそうな相手だって転んでしまったら元もこうも無い為、笑みを浮かべながら相手に忠告すると坂を駆け上がる最中相手の足元や周りの景色を見渡して相手や自分が転ばないように気をつけないとと、気を配り始めると相手の背中を見つめながら追いつけないほどの速さを調整してくれていることにはとっても感謝しているようで、相手はなんだかんだ自分のことを考えてるんだなと考えていて)
心配は無用です…っと、穂乃果!気をつけてください
(お返しとばかりに心配をされるとその心配は無用とばかりに根拠のない自信と共に余裕の笑みを見せていて、その時ふと相手の進行方向に空き缶が転がっているのを見つければどうやら本人はまだそれに気がついてはいない様子であり、このままでは踏みつけて下手をすれば転んでしまうと考えた己は素早く身を翻して相手をお姫様抱っこのような体勢で抱きかかえて
ふぇ?え、えっと…その、ありがとう?それより海未ちゃん…いきなりどうしたの?
(気をつけてと言われ頷こうとした瞬間、相手にお姫様抱っこの如く抱き抱えられると一体何があったのだろうかと、思考をめくらせるついでに相手が近過ぎるという普段なら当たり前のことが抱え方のおかげで当たり前ではない方向へ向かっていてしまい、相手を見上げつつ一体どうしたのか相手に問いかけると少しばかり緊張してしまい)
足元に空き缶があったので…危うく踏みつけて、下手をすれば転んでしまうところでした
(自身としては単に主の身近に迫った危険から守っただけで他に他意はなく、相手が一体何故そんなにも慌てているのか皆目見当もつかないといった様子で、己の腕の中でいつになく固い表情を見やりながら不思議そうに緩く首を傾げ、とりあえず状況が飲み込めていないように見える相手へとこうなった経緯を説明してやり
そ、そっか…ありがとう?それより海未ちゃん…人が見てるかもなのに大胆だね?
(助けた経緯については良く分かったけれどやはり近過ぎるということが一番大きく、相手にお礼を言いながら人が見ているかもしれないのにお姫様抱っこの如く抱き抱えるなんて、恥ずかしがり屋な筈なのに大胆だなと思わず呟いてしまえば、人に見られるのは流石に恥ずかしい自分は相手の肩に顔を埋めることしか出来ずにいて)
何故主人を助けるのに恥じる必要があるのです、むしろ私は自分を誇らしく思いますよ
(恥ずかしがり屋な己だが相手とこうして身を寄せることには何の抵抗もなく、ましてや今回は相手を助けるためにしたことであったため、それを恥じる必要性なんてどこにもないし主が怪我をしないように守ってあげることが出来たというのはパートナーである自分としては嬉しくもあり、誇らしくもあって腕の中の相手へと小首傾げて笑顔を向けて、それからゆっくりと地面へと足からおろしてやって
それならいいんだけど他にも助ける方法があったんじゃないかなって…あはは
(相手から下ろされると誇らしいとも見える相手の姿に対して自分はあの助け方がどうもかっこいいというか恥ずかしいとでしか思えず、変に緊張しそうになるも主人を助けてくれるのは嬉しい事だし有難いけれど他にも助ける方法があったんじゃないかなって思えてしまい、話をそらしたいのか散歩を再開するために歩き始めていて)
そうかもしれませんが、咄嗟のことだったので…穂乃果は何故そんなにこのことにこだわるのです?
(もう少し時間的な猶予があったなら他の手段を講じる可能性も無きにしも非ずであったが、それでも自分としては別に悪いことをしたとは思っていないし、何か問題があるとも思ってはおらず、それなのに何故彼女はこんなにもこのことにこだわり続けているのか理解が出来ないといった様子で眉を顰めて訝しげな表情のまま相手に顔を寄せて
う、ううん?その…いや、まぁ…海未ちゃんが一瞬かっこよく思っちゃってさ
(近づいていく相手の顔を見ると驚きのあまり動揺してしまうと、別にそこまでこだわっているつもりはないけれどあの時の相手が見せた行動には何故か同性ながらかっこよく思って、序にときめいてしまいそうになった自分がいて恥ずかしがり屋な相手へのギャップなのだろうか、考えすぎだよねと行き聞かせながら「さ、早く行こ?休憩したらだらけちゃう」と早めに忘れておきたいのか相手の肩を叩いて早くお散歩の続きをしようと相手に告げ)
え、ええ…わかりました…
(かっこいいと己を褒めてくれていることはわかるのだが、それがどうしてこんなにも慌てるようなことに繋がるのかという人間の感情の動きが自分にはよくわからず釈然としないような想いがあったが、それでもそれについて追求する間もなく休憩ばかりでは良くないという彼女の言うことも尤もであるため、渋々ながら相手に並んで歩いていき
あ、そうだ…海未ちゃん、今日の夕飯何が良い?
(それにしてもあの光景は自分にとって凄いおかしな感情な気がしてならず、相手は犬で自分は人間だからそういう感情は抱くものではないと分かっているし、愛情は注いで育てるのが主人であるんだと言い聞かせて相手に今日の夕飯はどうしようかと話題に出してみると、相手ならこれがいいとか栄養を考えていってくれるはずなので一応聞いてみるとピーマンの入った食べ物はなしでと視線で訴え始め)
夕食ですか、そうですね…今日はチンジャオロースなんていいのではないでしょうか?
(相変わらず相手の気持ちというものがわかるようなわからないようなで、己の内なる疑問は膨らんでいく一方なのだが、不意に相手から投げかけられた質問に思考が遮られてしまい仕方なくそちらへと思考を持って行き、相手が視線で訴えかけてきている内容が手に取るようにわかれば敢えて彼女の苦手とするピーマンをふんだんに使った料理名をあげて
えっ!それは…うぅ、分かりました
(まさか相手が自分の苦手なピーマンの料理名を出してくるとは思わずビックリしたものの、此処で理由なんて聞いてしまったら苦手なものをいつまでも避けていてはいけませんと言ってくるだろうしなと、一人暮らしをした身としてもそこまで言われたら仕方ない気がして相手に従うと言わんばかりに頷いて「思えば暫く中華料理作ってないね…ピーマンあるかな」と冷蔵庫にピーマンがあったかなと呟いてみると、相手は冷蔵庫を見ているかもわからないので独り言としているようで)
あるかなも何も、そもそも全然買わないんですから家にあるはずもないと思うのですが…それなのに今日は一体どうしたのです?
(半分ぐらいは冗談のつもりで、少しピーマンを使った料理とは訳が違い、ピーマンが主役というその料理に対しては強い抵抗があることだろうとも想像していたため、嫌そうな顔をしながらも拒否することなく受け入れた相手の反応には拍子抜けしてしまい、ただただ驚くばかりで、とりあえず普段から頑なにピーマンを食べたがらない彼女の家にピーマンがある可能性はまずないのだから考えるだけ無駄だと独り言へとそう答えを返し、どんな風の吹き回しかと相手の真意を確かめるように首を傾げ
え?だって何時もなら「好き嫌いはしてはいけません、それだから穂乃果はだらしないのです」って言うかなって思ってたから
(ピーマンを買っていないとなると今思い出したかのように相手を見ると、真意としてはいつもの相手なら怒るところだったから自分は素直に従った筈なのだが、それは間違いなのかなと考え始めると「成長しようとしてる人がいるのに自分だけというのもね?」と先程少しずつでもことり達に心を開くと言い出した相手がいるのに自分だけピーマンが嫌だとか言えないので、そういう意味も含まれてるとつげると頬を掻き)
…普段からそういう心がけが出来ていれば穂乃果も立派だと思うのですが…
(今日は不思議と相手の気持ちの入り方が違うように感じて、今のような強く前向きな意識を常に持って頑張ることが出来たなら自分としては無用な心配をしなくて済むし、何よりわざわざ自分がしなくてもいい説教をしたり口うるさくしなくてもいいのになと少し呆れた様子でため息つきながら述べつつ、それでもなんだかんだ言いながら結局はそんな風に手の掛かる彼女のことが自分は放っておけないし側についていてやらなくてはというモチベーションにも繋がっているという確信はあって
えっと、海未ちゃん…とにかく今日はチンジャオロースでいいの?
(何処か呆れたような態度とそれであって支えてあげたいとも考えられる相手の様子に、自分は相手がいてくれるからこそこうやって一人暮らしでもきちんと出来るようになったし、多分相手がいないと自分は何も出来ないともわかっていて今日の夕飯はチンジャオロースでいいのかどうか相手に問いかけると、首をかしげながら坂の頂上へつき)
そうですね…半分は冗談のつもりだったのですが、せっかく穂乃果ががんばる気になったのですからそっちの方がいいでしょう
(少し先に坂を登り終えて相手を待ち、自分よりもほんの少しだけ遅れて追い付いてきた彼女からの問いかけに対しては当初は本気で嫌がるようだったら考えるつもりであったことをほのめかしながらも、何だかんだ相手もこの事態を受け入れつつあるし、好き嫌いを少しでも克服しようという意志の現れなのだろうかとも思えて、それならば自分はそのやる気に存分に応えてやらなければなるまいと心を鬼にしてとりあえず今日はピーマンを食べさせようとしていて
トピック検索 |