執事 2016-01-01 22:23:54 |
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(仕事を見る限りはいつもと変わらないのだが本日は己が知る限り目線やいつもなら直ぐに返事が返ってきたりと完璧なのだが何処か違う様な気がするも相手は人間であるので完璧な人はいないと割り切れば気にする事を止めてこれからについて考える事に集中して。ドレスについてはただ単に己が好いている彼の好みのドレスを着れば許嫁に会っても気持ちが落ち着く気がするので頼んだのも理由の一つであって。そして久方振りに名前を呼んだのもありまだ幼き当時は普通に名前で呼んでいたり手を繋いだりとスキンシップが多くその思い出がフラッシュバックされて。そのまま無意識に片手が相手の方へ伸びると片手に触れており自然に指先を絡ませた後笑顔で相手の表情を伺う様に見遣って)
有難う、快都。快都はやっぱり私の執事様様ね。こうやって手を繋ぐのも何年振りかしら?相変わらず快都の手のひらは大きくて、あの頃と全く変わらない私の大好きな手だから嬉しいわ。
(相手の要求に「かしこまりました」と業務的な返事をすれば徐々に気持ちが落ち着き始め自我に気を取られて仕事に支障をきたす事があってはとさり気なく深呼吸をするため息を吸い。刹那、己の手指の間にするりと何かが絡まってくる感触に息を詰まらせると同時に手元がビクンと震え手と相手の顔を見比べてぎょっと目を見開けば直ぐ様反対方向の窓へと振り返りずり落ちた眼鏡を片手で掛け直し。"今日の自分はおかしい。厳密には下の名前で呼ばれた時から胸がざわついて仕方がない。"そわそわしながらバックミラーに目をやればたまたま後ろを見た運転手と目が合い益々視線が定まらなくなるも外の景色を一瞥すればいつの間にか例のブティックの間近まで来ている事がわかり触れ合う手を自ら解き緊張の面持ちのまま相手見やり)お、お嬢様、もうすぐ到着します。降車のご準備を。
(仕事人間で業務を完璧にこなして全く隙を見せない様な相手が久方振りに指を絡ませ合ってだが繋いだだけで敏感に反応を見せる姿。特に眼鏡がずり落ちたりと言う反応が珍しくもあり嬉しいので相も変わらず口元は緩んだままで反応を楽しむと暫く様子を観察して。早速ひっそりと観察していると緊張の面持ちで此方を見てくる姿は愛しい感情を増長させて車が目的地のブティックに到着して静かに停車するとシートベルトを外してバッグ片手に持ち)
そわそわして落ち着きのない珍しい快都を見ていると、あの頃を思い出すわ。快都と私が初めて会ったあの時よ。あの頃は快都もまだ若かったし、私も幼かったから。何だかあの頃が懐かしいわね。
(鼓動が速度を上げたまま己が先に降車し相手を降ろすため手を伸ばせば"あの頃"という言葉に再び幼少期の彼女を思い出し。10歳の彼女と22歳の自分の初対面で『おじさんだーれ?』と言われその後はお互い歳を重ねる毎に『1組の○○君が好きなの。パパには内緒ね?』『うるさい!出てってよ快都のバカ!』『これからは、桐山、って呼ぶ事にするわ…』様々な情景が目まぐるしく脳裏を掠め、改めて十年の長さと短さに目を細めては幼い彼女を眺めるような口振りで穏やかに笑み)しっかり掴まってくださいね、転ぶと痛いですから。
(まるで幼き頃の己へ向けて発言する様な相手に怒るどころか笑顔で再び差し出された手を優しく掴んで降車して「転びそうになったら快都が絶対に助けてくれるから、安心して身を任せられるわ。さ、入店しましょう?」軽く手を引いて手を繋いだまま歩みを始めれば早速店内へ入店し、なるべく自然な形で異性等の女性関係についてさりげなく質問して)
執事とかでなくて、一人の男性として教えて欲しいの。快都はさ、結婚して息子や娘がいてもおかしくない歳でしょう?だからその……そういうお相手はいないの?執事という特殊な仕事だから難しいのはわかるわ。私から訊いておいて、だけど快都に彼女とか婚約者がいないで欲しいって強く願っている自分がいるわ。こんなんじゃ主として失格よね。
(己が差し出した手を上機嫌で握る相手にやや平常心を取り戻し前へと引かれる手に合わせて足早に入店すれば、入ったと同時に自分の異性関係について問われ予想外の質問と自分に対して彼女や婚約者がいて欲しくないという相手の言葉の真意を考え始めて足が止まってしまい。それはどういう意味ですか、と簡潔に聞いてしまえば何か単刀直入な答えが返ってくるのかもしれないが不意に今はこの話題を長引かせるべきではないと思い至ると繋がれた手を離してゆっくりと彼女の背中に添え)どんなお嬢様でも失格なんかじゃありません。さあ、お召し物を選びましょう。
(上手く質問を流されてしまいやはり異性関係の質問はタブーであったのだろうかと内心思うざきちんと答えてくれてもショックは大きいので流してくれて正解で安心なのだが心は晴れずに曇ったままで表情は僅かに何処か寂しげだが声色は対照的に明るく喋って)
そうね!素敵なドレスがたくさんあるから迷ってしまうわ〜!快都から見て私はどんなドレスが似合いそう?
(女性側から質問するにはきっとかなりの勇気がいるのであろう内容の問い掛けをうやむやに受け流してしまった事は後悔されるが己の中でも彼女の話題に対して適切な切り返しが思い浮かばず、今も目で見てわかる程に場を取り繕おうと無理に明るく振る舞う姿を見れば罪悪感で眉間に皺が寄りそうになるのを堪えながら業務に専念しようと外向きの柔らかな口振りと共に相手見返し)そうですね、お色味は黄色はいかがでしょうか。明るくも主張しすぎずメイクや髪型によって可愛いらしくも綺麗にも表現できる素敵なお色かと。ドレスのスタイルはあまり身体のラインが出てしまうと品が損なわれてしまいますのでレースの装飾のついたふんわりしたタイプがよろしいのではないかと思います。あくまで、私のイメージですが。
(外向きの柔らかな口振りは毎日の事で現在では慣れている筈なのだが先程あの様な質問をしてからだと内心は余計に悲しくなるが仕方のないことだと割りきろうとするもやはり初恋は大切にしたいので等と色々悩んでしまって。そして折角相手は親身になってドレス選びをしてくれていたのだがぼんやりとしてしまい最後のイメージという発言のみ聴きとることができると欲が生まれてしまい、燕尾服の裾を軽く掴んだ後そのまま相手の顔見上げて)
快都が私に着てほしいドレスがいい。快都の好みのドレスが着たい。快都と両想いになりたい……愛してる、から。これは冗談ではなくて本気よ、って突然言われたら困るわよね。ごめんなさい……。
(自分なりに彼女に似合いそうなドレスの装いを想像してみたがそれに対しての善し悪しは聞かれずどうしたものかと立ち尽くしているも、きゅっと服の裾が引っ張られる感覚にそっと下を向くと相手と目が合い…それから投げ掛けられた短い言葉の数々は正直なところ現在まで恋人同士の付き合いなどした事のなかった自分の情報処理能力では全くついていけず「なっ…!! ちょ、」を最後に言葉が出なくなると傍から見ても恥ずかしいくらいに顔を真っ赤にさせ綿グローブを嵌めた片手で自身の口元を覆い隠して天井を仰ぎ見ながら荒くなった呼吸と心音が落ち着くのを待ち)
(返事は返ってこなかったがじっと見詰めていると珍しく、というよりかは初めて真っ赤に染まった顔、綿のグローブで口元を押さえる姿はかなり珍しくそういう反応をされると期待してしまうがただ単に急な事なので驚いてしまっただけかもしれないので自惚れたくなくて。何か喋らないと暫くは無言が続く恐れがあると考えては意識しないように会話を再開して)
快都……あの。そういうこと、だから快都が私に着てほしいドレスなら何でも構わないわ。こういうセクシーなドレスはどうかしら?背中が大胆に開いていて、スリットも入っているわね。こういうセクシーなドレスは一度も着たことないから憧れるけど、今回は食事だけだから諦めよう。
(何か言わなければと必死になって言葉を探すも気恥ずかしさと動揺から頭が上手く回らず口をぱくぱくさせ。束の間、己より先に彼女が口を開くと選ぶドレスについてセクシーだの大胆だのというワードが聞こえてハッとなり、その後の"諦めよう"との声に一安心するも未だ紅さの引ききらない顔でそちらを見れば困ったような表情で目を合わせたり反らせたりしながら話し掛け自分もドレスを選ばなければという気持ち半分と思考を整理するためひとりになりたい気持ち半分でふらふら歩き出し)…そう、ですね。今のお嬢様には妖艶なタイプより可愛らしさの残るデザインの方がお似合いかと。いえ、決して子供だと言っている訳ではなく…本当に、そう思って…。私も少し見て回ります。何かございましたら、お声掛けください…。
(相手を吃驚させようとこのドレスを購入するか迷ったが着ても喜ばないと感じるとドレスを戻し、ふらふらとしている背中を見詰めつつ見送って。告白したことについては後悔していないのだがまさか予想外な反応をされるとは思っていなかったので己も自惚れぬ様に自身と格闘しながら今はドレス選びに専念しようと店内を歩いて。ドレス以外にも店内にはたくさんあるので私服目的としても色々と見て回って)
可愛らしいって……レースやフリフリのドレス?確かに可愛いけど、快都は喜んでくれるかしら。ドレスを着た私を見て執事としてではなくて、心からの、本音が訊きたい。
(相手と少し距離を取り色とりどりのドレスをチラチラと視界に映しながら行き止まりの角を曲がれば試着用の大きな鏡がこちらを向いており、中に映る自分の顔は赤みこそ先程よりだいぶマシにはなったものの目元は未だに困惑気味でとても彼女の隣を歩けるような状態ではなく、ひとりの女性のプライドを無碍にしてしまった罪悪感から鏡ですらまともに見る事が出来ず僅かに俯き。"此処へ来た理由は明後日の彼女とその許嫁の食事会の衣装を選ぶため。彼女が許嫁の彼をあまり好いていない事は以前から知ってはいたがこのタイミングでまさか自分が告白されるなんて…それでも彼女は己の選んだ衣装に喜んで腕を通し、食事をし、それが不本意だとしてもいつかその許嫁と結ばれてしまうのだろうか…"そこまで考え至った瞬間、バッと顔を上げて鏡の中の自分をひと睨みすると彼女の元に戻るべく店内を走り出し)っ…!!
(美しくも華やかなドレスを見てもやはり相手の事が気になってしまいドレス選びに身が入らなくて。相手が着てほしいドレスを購入して着たところで食事の相手は好意を寄せる彼ではないので余計に虚しくなって。許嫁とはきちんと会うも食事になったら適当な理由つけて別れ、その後は愛しい彼と食事をしよう等色々と想像を膨らませていると屋敷内でも走る姿を見た事がない、執事として完璧な相手が店内を走っている姿に眼見開いて驚くと慌てた様子で声を掛けて)
か、快都?!…そんな慌ててどうしたのよ。もしかして、私が心配になったから? 私は店内からいなくなったり、迷子にならないから大丈夫なのに。それが心配で捜してたの?
(元来た道を逆走すればすぐ戻れたものを必死になるあまり筋違いを走り抜け視界正面にこちらを見て驚く彼女が映ればややスピードを落としつつもはやる足はそのままに人目をはばからずぎゅっと相手の背中に両腕を回して抱き締めると華奢な首元に顔を埋めて息を整えながら片方の手で茶色の細い髪を撫で。何か言いたいが何を言っていいかわからず埋めた顔を上げて彼女の横髪に押し当てると腕の力を強くして更に抱き寄せ)
――えっ? あの、快都。今日はどうしたの、本当に。
(一瞬何が起こったのか理解できずに慌てると背中に体温と鼓動を感じることにより段々と現実を理解して。背中に体温を感じるだけならまだいいのだが首元に顔を埋められ、走っていたので乱れた息遣いも至近距離で感じられるので相手が己を“お嬢様”としてしか見ていないのは十分承知だが己は愛しい相手から抱き締められると勘違いしてしまいそうになり、首元から顔が横髪へと移動して抱き締める力が更に強まると僅かに身体がぴくっと跳ね不覚にも耳許迄赤く染め上げてしまって)
こんな場所でだ、抱き締められると……自惚れて勘違いしてしまうわ。快都は私の事、主としてしか見ていないのは承知だから余計に。
私…いや、俺は…(呼吸が落ち着き徐々に話せるようになるとまどろっこしい業務用の一人称を捨て相手と向かい合うように彼女の両肩を持ってこちらを向かせると先程までの自分の顔はこんな色だったのかと想像してしまうほど真っ赤に染まった小さな耳。相手が動揺していると何故か自分は平静を装っていられ、"自惚れ"や"主として"という声を振り払うように唇と唇で触れるだけのキスをして真っ直ぐ彼女の瞳を覗き込んで微笑み)―貴女が好きです。執事としてではなく、ひとりの男として、貴女を―。
(耳許で紡がれた言葉を聴いていると一人称が“俺”に変わっていてそれだけでも驚くのだが肩を掴まれて相手と向き合うと恥ずかしさが優ってしまい中々顔が見れず視線を左右にさ迷わせて。だが直ぐに相手の顔が接近してくるのが動きや影で判断すると突然の出来事に身体が追い付かず、触れたか触れないかの一瞬だけだったがお互いの唇が重なり合って直ぐに紡がれた思いがけない愛の告白に最初は冗談だと感じるもそっと顔を盗み見ると真っ直ぐに此方を見つめてくる眼差しと重なり、相手が本気だと理解すると嬉しさ半分、両想いになれたのだがこれからが心配という心配な感情と半々な気持ちだがお互いに想い合っているという事実に表情は段々と笑顔に変化して相手の告白の返事を爪先立ちになり首へ両手回し人目を気にせずにそのまま唇へ口付けるという行動で示して)
ねぇ、快都。これから貴方とデートがしたい。誰も私たちが愛し合っている者同士とは思わないから平気よ。でも、無理強いはさせないわ。
《捜索》
失礼致します。
…いえ、自分で立てたスレッドなのですが。
まずは何よりも謝罪を
こちらの募集に応募して下さったお嬢様
結佳様へ
もう二年近く前になるのですね。
とは申しません。
始めたばかりのスレッド、そして始まろうとしていた関係を何も言わずに放り投げてしまい本当に申し訳ありませんでした。理由は本体の生活の変化と体調が大半を占めますのでこちらでは伏せておきますが、お知りになりたい時はメタ発言覚悟で聞いて下さるならば此方は嘘は申しません。
長い間、ここを残していた事に大変後悔しております。物語のこれからの事も考えている中でのアクシデントでしたが、やっと以前のように画面と向き合えるようになりました。このような発言をしようかしばらく悩んでおりましたが、貴女様への謝罪、後悔より『お会いしたい』が一番大きな気持ちです。何を勝手な事をと叱り飛ばされるのは覚悟しております。またいつ居なくなるかわからないから会いたくないと言われるのも仕方ないとした上で私は此処にいます。
もしこのスレッドが上がっている事に気づかれましたらお願いです。私…俺に、会っていただけませんか。会って話がしたい。
お願い致します。
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