イルカな俺とサメのあいつ(非募)

...それは、お前だけだぜ。...おう、何時になっても忘れられねえ...大切な場所。
(にっと白い歯を見せては歩く早さを早めて。長時間歩き着いた場所は自分たちの小学校で。まだ咲いていない桜の木の前に立てばそれを見上げて指差して。地面に転がっていた木の棒を持てば"for the haru.I love haru "と地面に書いては恥ずかしくなったのか頬を赤く染めて、)

んな顔すんなよ、俺も遅くなるときあるしな？(頭を撫でて、)

お前が連れてきたかった場所って此処だったのか。
(暫く歩いていると自分達が卒業した小学校が見え相手が行きたかった場所を知り少し驚きながらもついて行き見覚えのある桜の木を見て懐かしいと思いつつ相手が地面に文字を書きだしたことに気が付きその姿をぼーっと見て書き終わった文字を見ると相手とその文字を見比べ頬を染め自分も徐に木の棒を取り"I'm loving rin, too.Even if I look for all over the world, it's only rin for me."と相手が書いた文字の下に書きそっぽを向き。)

ああ、ここは...忘れられねえ場所だし、ここに来ると思い出すんだ。ハルも思い出すだろ？桜が咲けばもっといいんだけどな。
(眉を下げながら桜の木を見つめ桜が咲いた時にまた来ようと思っており。地面に書かれた文字を見ればかあっと一気に恥ずかしくなりそっぽ向く相手を後ろから抱きつきくしゃくしゃっと髪を撫でればさっと相手から離れて口笛を吹いて、)

あぁ、いろんなことを思い出す。
(相手の言葉に頷きながらも脳裏に通っていたころの記憶を思い出し少し微笑み「じゃあ、桜が咲いた頃にまた2人で此処に来よう。」どうせだったら2人で満開の桜が咲いているところが見たいと思い相手にそう提案し後ろから突然抱き着いてきた相手に驚きつつ離れれば今度は自分が後ろから抱き着き「あれが、俺の思いだ…」と抱き着いたままで言い。)

...おう、そうだな。その時を楽しみにしてるぜ。....ハルも俺のこと思ってくれてるってのがよく分かった、さんきゅ。
(相手の言葉に嬉しくて満面の笑みを向ければこくんと頷き。相手も自分のことを思ってくれてることが分かり自分だけじゃないと恥ずかしくなり。後ろから抱き締められてはそのまま動かず優しく相手の名前を呼んで、)

当たり前だろ、じゃなきゃこうやって一緒に出掛けたりしない。
(いつもより素直になっていて恥ずかしいのか相手の背中に頭を押し付け暫くその状態で居り、落ち着いてくると腕を外し不自然な間を開け隣へ並び「もう、そろそろ帰るか。」空を見てみるとだいぶ薄暗くなっておりそう提案し。)

それは、言えてんな。あ、俺...久しぶりにハルんち行きてえ...。ったく、真琴が羨ましいぜ。
(相手の行動が可愛いなと思いくすっと笑みを溢して。軽く背伸びすれば自分も空を見上げては相手の家に行きたくなりそれがそのまま口から出て。家が近い真琴を羨ましく感じがしがしと頭を掻いて、)

じゃあ、行こう。
(相手が自分の家に行きたいと言ったのを聞きまだ一緒にいれるのならとそう言い何も無い振りをして相手の手を取り手を繋ぎ「凛が寮制の鮫柄に行くからだろ。」と少なからず自分も相手と毎日会えないことに寂しいと思っているのか少し意地悪そうに言い。）

....そんときはまだ...寮だって悪くねえ。まあ、ハルと会えねえのは寂しいけど。...俺と手繋ぐの恥ずかしくねえの？
(寮に入ってることで相手に会えないのを寂しく感じるもたまに会うから良いのかなどと思い。手を繋がれれば急に恥ずかしくなり相手にも問いかけてみて。繋がれた手をじっと見詰めては離すことはせずぎゅっと力を入れて、)

そうだとしてもだ…
(岩鳶高校に来てくれなかったことを少し根に持っているのかふいっと顔を背け言い「恥ずかしくはない…だって俺と凛は…恋…びと…同士だからな。」不思議と手を繋ぐことは恥ずかしくなかったが"恋人"という単語を言うのには抵抗があり途切れながらも伝えようと必死に言い｡)

悪かったって....だから、そんなに拗ねんなよ。...そうだけどな？俺は恥ずかしい。俺、ハルと恋人になれて嬉しいぜ？ハルの手温かいな。
(顔を背ける相手に眉を下げてはこっち向けというように肩か軽く叩き。相手の言葉が嬉しかったのか潤んだ瞳で見詰めては自分の気持ちも伝えこのまま一緒に居たいと思っており、)

まぁ、今は別に電話とか色々あるからいい。
(連絡がお互い取れなかったあの時とは違うから大目に見てやろうと言うことで機嫌を直し「俺も、こうやって凛とまた一緒にいられるのが嬉しいんだ...」目の潤んでいる相手を見ると泣き虫だなと思い「凛の手も温かい..」ぎゅっと握ってる手に力を入れ呟き。)

おう、便利になったもんだよな。ハルの可愛い声聞けっし...。ばっ、...そこまで言われっと調子狂うっつーの。...それは、ハルの手が温かいからだろ。
(電話で相手の声を聞けるのが嬉しく感じては自然と頬は赤く染まっていき。どうしたらいいか分からず視線をそらすも本当はとても嬉しくて。ぎゅっと握り返し手の家に続く階段を上り相手の家に着けば満面の笑みを向けて、)

可愛くない...
(可愛いと言われたことに不満そうな顔をし「こんな時こそ言っておこうと思った。いつもは言えないから..」実は真琴から恋愛レクチャーなるものを受けさせられていて偶にはやってみるのもいいのかなと教えてもらったことを試してみて「本当に久しぶりだな..」相手が自分の家に来るのはとても久しぶりで何だか懐かしいとしみじみ思い。)

んだよ、....認めろよ。俺は、そう思ってっけどな。...まあ、ハルの口から聞けたし良しとすっか。おう、外見も昔からかわんねえな...っと、おじゃまします。
(わしゃわしゃと相手の髪を撫でればそんな顔するなと目で訴えて。久しぶりに見る相手の家は昔から変わってなく玄関を開けて靴を脱げば居間に行きごろんとねっころがり、)

ちょっとボロくなった気はする…
(普段はあまり気に止めていなかったが改めて見てみるとやはり年月が過ぎると共に所々がボロくなっているなと気付き「おい、凛晩御飯は何がいい」と冷蔵庫の中身を見ながら一応尋ねては見るが結局冷蔵庫の中にあるのは鯖のみで取り敢えず何を言われても鯖を出すつもりでおり。)

そりゃあ、な？何年も住んでればボロくなんだろ？....お前んち、鯖しかねえんだろ。鯖でもいいぜ。
(住んでればボロくはなるわなと思いながら周りを見渡して。相手が鯖好きなためそれ以外はないだろうと思いえば鯖以外の物は口に出さず鯖でもいいから相手の作った物が早く食べたい衝動にかられわざと腹を擦り、)

別に、鯖しかないわけじゃない..
(メインは鯖しかないがパインの缶詰を取り出し相手に見せ「あぁ、今作るから待っててくれ。」相手の動作からお腹が空いていることに気が付き鯖を焼き始めその隣でさっきのパインの缶詰で何時ぞやの鯖ップルを作り始め。)

....そのパイナップルをどうすんだよ、なんか嫌な予感しかしねえ。
(パイナップルがあったことに安心するがそれをどうするのかと気になり始め。相手の背中しか見えないため何をやっているなのかは分からないが何となく想像はついたのか額に手を当ててはあとため息をついて、)

まだ、他の鯖料理は時間が掛かる..
(取り敢えず先に完成した鯖ップルを机に置き先にこれを食べておけと言わんばかりに箸を置き自分は台所に戻っていき鯖味噌を作り始め、そう言えばコーチからおすそ分けでピザを貰ってたことを思い出しそのピザの上にも鯖をのせ。)