俺とお嬢の日記　(非募集)

え…？
(何て言ったのか聞こえなかったようでイグルが立ち上がるのを見てどこか行くんだなと把握し)

１時間な
(上には適当な大ウソついて相手の為に街か森、どちらかで１時間自由に過ごせる時間を貰い)

え？好きなとこ行っていいの？(目をｷﾗｷﾗさせて「イグルありがとー！！」と相手の返事を聞く前に部屋を飛び出し、「いってきまーす！」とイグルに向かって大きく手を振りながら)

…はいはい
(ふぅ、と大きく息吐いて相手が居ないうちに部屋の掃除をしようと箒持ってきて)

…美味しそうな匂いだなー
(家を飛び出し街に出ると美味しそうなスイーツの匂いにつられてひょこっとお店を覗き)

…あ?
(相手の机に財布が置いてあることに気づき)

うわあ、美味しそう！
(買おうと思い、店員のお姉さんに「これください！」と言ってポケットから財布を取り出そうとするも「ない…」とポーチの中を探し)

これも貰おう
(数分後、自分用に少し洒落たクッキーを出してお金も出し。少し乱れた髪を治すように耳にかければ相手の頭軽く小突き)

…ん？あ、イグルどうしてここに？
(相手がいることに今気がついたのか相手を見上げて上記のことを述べ「イグルはクッキー好きなの？」と質問して)

お嬢が財布を忘れたからだろうが
(余計な仕事が増えたと言わんばかりにそう言って。「別に、クッキーが好きなわけではない」と首傾げ)

あ、気がついてたんだ。ごめん、ありがとう。好きじゃないのに買うの？変わってるね
(もう子どもじゃないから忘れ物とかしたくないなぁと思いながらも相手から財布を受け取ろうとし)

あほ、…嫌いとは言ってないだろうが
(むしろクッキーは大好きなのだが、それを言うのは自分が恥ずかしく。何となく遠回しに好きだということを伝えて置き)

え、あほって酷くない！？んじゃあさ
(いつの間にか財布が戻ってきていたので「これとこれとこれとこれとあと…これもください！」と店員に言って店員から商品を貰い、クッキーをイグルに押し付け)
イグル、このクッキーあげる、外に出してくれたお礼ね！

…あ、ありがとう、お嬢
(人からお礼をされているのは慣れていないのか、驚いて数秒固まってしまい。取り敢えずクッキー受け取れば照れた顔をメガネで隠すようにして片手を顔に添えて)

別にお礼なんて良いのに
(そう言いつつも嬉しいといった思いが隠しきれずに相手を見てニコニコしていて)

それより、後３０分で一時間だぞ
(くいっとメガネを上げた後に懐中時計で時間を見れば「早くしないとすぐ時間が来るぞ」と脅すように笑い)

え、もう！？
(『イグルなんか怖くない？』と思いながらも(森行ってくるー！」と相手に行って小走りで森に向かい)

…また森か
(相手の森好きにも呆れて、表には出さないが心配なので距離を置いて着いていき)

森、森ー！(スキップしながら楽しそうに行き)

…うむ
(確かに城には緑が少ないかもしれない、次の日曜は自分で木でも植えようと考えて)