★ 2015-12-23 18:36:42 |
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Captain America→Steve.R
( 然程力を入れて開けた訳では無い事をこの扉察してくれたのだろうか。こんな事をあの皮肉屋な実業家の前で口にすれば、彼は鼻で笑って来るに違い無い。NYの五番街に位置するとあるコーヒーショップのドア・ベルは控え目ながら心地良い音色を奏でて客である僕を出迎える。外から吹き込む冷たい外気を押し返すようにふわりと鼻を掠める独特の香りを大きく吸い込み。コーヒーには鎮静作用と興奮作用の両方が有るらしいと最近__則ち70年越しに知った訳だが、果たして今の自分が飲んだら何方の効果が出るか知れた物では無い。胸が早鐘を打つ原因である女性はカウンターの内側でその髪を揺らしつつうたた寝をしていた。今日は任務が有る訳では無い為そう急ぐ必要も無い。日も昇り切らない早朝から出勤しているのであろう彼女を少しでも眠らせてあげようと音を立てないようにそっとカウンター席を目指すも、足を進める度に鮮明になる彼女の無防備な表情にどぎまぎしてしまい。後数歩で椅子に手が伸びると少しばかり前屈みになった時だった。ジャケットの胸ポケットから滑り落ちるのは絵を描く為にいつも持ち歩いていた一本のボールペン。驚きで青い瞳を見開き、床へと落ちて行くそれに慌てて手を伸ばすも間に合わない。数秒後ペンが床に叩き付けられカツーンという堅い音が静かだった店内に響き渡る。超人兵士の反射神経が何だって言うんだ__。恐らく彼女は目を覚ましてしまっただろう。苦虫を噛み潰したように顔を顰め、申し訳無い気持ちで一杯になりながら恐る恐る頭を上げるとその先にはきょとんとした表情の相手。「あー…いや、すまない。寝かせて置いてあげようと思ったんだが…。」しどろもどろになりながらも必死に謝れば、彼女は暫しの間の後『大丈夫ですよ、おはようございます。』と花が咲いたようにふわりと微笑む。途端かあっと熱くなる頰。きっと耳まで赤くなっているに違い無い。然し恥ずかしいのと同時に相手の笑顔にどこか高揚している自分が居た。今なら宿敵さえ一撃で倒してしまえる気がする。単純な男だと自嘲せざるを得ない。場を仕切り直そうとゴホンと1つ咳払いをしては、未だ熱を持つ頰を軽く人差し指で掻きつつ注文をし )
__いつものを貰えるかな?今日はテイクアウトじゃなくて店で飲んで行くよ。
うわなんだこのgdgd感。しかも脱字が。扉「は」だよ。
恋するキャップを書きたかったのに…orz。モブ子が出張り過ぎた気がします。反省。
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