大人×不良(ＢＬ)

(そんなことないだろと笑って言い、立ち上がってキッチンに食器を運び)
家事出来るんだな
(関心したように龍のことを見て)
じゃあお願いするよ。俺、風呂掃除してお湯入れておくから
(とお風呂の方へ向かい)

風呂！？……別々に入るんだよな(洗いもの位は誰でも出来るだろと言いながら風呂の用意と聞けば当たり前な質問に何処か不安そうに聞いて)お、俺風呂は良い…昨日入ったし。(背中を向ければ洗いものの残りを終わらせて)

え、風呂は毎日入るものだろ？(昨日入ったから良いとか言う龍に驚きを隠せず)
いや別に一緒に入ろうとか思ってないし、まぁ一緒が良いなら考えるけど(はははと冗談混じりに笑って)
あ、お前服とか他人の使いたくないの？(それだから躊躇っているのか？と思い)

いや、別に…そうゆうのは気にしねえし服も貸してくれんのは助かるけど…風呂は別々に入る、男が一緒に入ったら狭いだけだろ(衣服まで貸してくれる相手には内心有り難くも思って)お、俺は後で入るから！

ああ、うん。分かった(風呂へ行き掃除始めるかと背伸びをして)

よし、終わり(洗いものを終わらせると何と無く浴室へと向かい)え、と…確かこっちだったよな(うる覚えのまま浴室の扉を開けて)おい、洗いもの終わったけど…？

よし(あとはお湯を待つだけだなと浴室で呟き)
ありがとう、それじゃあ…あ、そうそう、龍の服、どうしようか(自室のクローゼットに行こうとして着いてきてと言い)

俺の服…貸してくれんなら何でも良い…つか、本当に暫く此所に居て良いなら家に服あるし明日取りに行く親父は昼間居ねえから…顔見たくねえし(顔合わせれば必ず暴力も受けると眉根寄せて)あの家にはもう帰りたくねえ…

ふーん…まあ行きたくないならそれでも良いけど、行くならついて行こうか(クローゼットを開け、寝間着を探しながら)

いや、俺一人で大丈夫だ…(相手の気遣いに首を左右に振ればとりあえず今夜だけ服を借りようと寝間着受取り)そういや、あんた…仕事は何してんだ？(相手の外見からして社会人だろうかと思いながら何と無く聞いて)

俺？今年で大学院卒業だよ(もうそろそろ風呂が沸く頃かなと思い、先入っていいの？と聞き)

大学か…俺は高校途中で辞めちまったからな(先に入って良いかと聞かれると頷いて部屋から出ると)俺は後から借りる(自分はリビングへと向かえばソファに腰掛けそのまま横になれば団々と心地良くなっていき小さく寝息立て)

(脱衣所で「あ、そうだ」と何かを思い出したように龍のところへ向かいリビングの扉を開け)
そうそう、龍……って寝てるし…気にすんなよー(と言って龍の頭を撫でると脱衣所へ行き、服を脱ぐとお風呂に入り)

…ん…やべ、人ん家で寝ちまった(久しぶりの食事の満腹感と部屋の心地良さに漸く目を覚ませば周りを見渡して)

(お風呂から出るとタオルでほのかにリンスの香りがする髪を拭きながらリビングへ戻り)
龍、起きたのか。風呂行ってこいよ

あぁ…ダチの家に居たときは全然眠たくならなかったのに…(涎が出て無いか確認しながら口許拭い立ち上がって)じゃ、風呂借りるけど…ぜってえ覗くなよ(覗かないだろうが念を押して言えば浴室へ向かい服を脱げば傷や殴られた後が残る体を眺め眉寄せて)

はいはい、覗かないよ(ソファーに座りTVでニュースを見ながら)

風呂…サンキュ(暫くしてお風呂から上がってくればまだ濡れた髪のままタオルを首に引っ掻けリビングに戻って)なぁ、俺…本当に暫く居ても良いのかよ？(ソファに座る相手の前に座込み見上げる形で)

良いよ…こっちは構わない
(相手の目を見て真剣なような顔をして)

…分かった…じゃ、暫く世話になるから(相手の表情を見れば追い出され無い様子に安心して首に引っ掻けていたタオルを濡れた頭において)じゃ…俺寝るから部屋借りるな