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あれ、トド松しらない？おいしいものはね～、ふたりで食べるともっとおいしくなんの！！だからとっといた！（ いいの？と問い掛ける言葉に兄である自分が教えられることある嬉しさから何処か誇らしげな雰囲気纏い、ふんす ）あんまー！トド松これすっげー甘いよ！！（ 口元に運ばれた蜜柑ひと房ぱくん口の中へ、その甘さに口元弛ませて ）

なるほど…ふふ、なんだか兄さんらしいや(その相手が自分であることを誇らしく思いつつ、餌付けをする親鳥のような気分で１つ、また１つと運んでいき)よかったね兄さん、日ごろの行いがいい証拠

（ 甲斐甲斐しく蜜柑を口に運んでくれる相手ふと自分ばかりが食べていることに気付き、これでは１人で食べていることと変わらないと何やら思い付けば次に蜜柑ひと房口に運ばれたとき自分では食べず口に含んだままトド松の口に口付ける形で運び入れ ）へへへー、トド松にもおかえし！みかんすっげーうまいよ！！

…？どうしたの、食べない…ッ、んぅ(口に含んだまま動きを止めた相手に首かしげ、次の瞬間唇塞がれ甘酸っぱい果実の味が口の中で広がれば反射的にぎゅっと目を閉じ)ん…はぁ…もう、いつも唐突すぎ。…でも確かにおいしい(口の端からこぼれた果汁を手の甲で拭いながら)

でしょでしょ！？トド松といっしょだから余計みかん甘くかんじんのかな（ 思ったら即実行とばかりに蜜柑を口移しで食べさせのだが美味しいと相手から感想得られれば嬉しそうに満面の笑顔向け ）

それが本当なら嬉しいな。…はい、じゃあお返し(相手に他意はないと理解したうえでいつも驚かされてばかりでは割に合わないと、新しく蜜柑剥けばひと房口に咥えて相手の唇にふにっと押し付け)

うん、ちょーほんと！！わはー、おかえし！おかえし！（ こくこく、お返しと相手からも蜜柑口移しされれば躊躇なく受け入れ心なしか相手の唇まで甘く蜜柑の味がするような気がしては舌で舐め取り ）すげーね、トド松みかん味！！

んっ？！…ふぁ、ちょっ、くすぐった…っ(不意に唇舐め上げられ、ぞくんと身を震わせては目元緩ませ)…あうう、もう…敵わないなぁいろいろ(蜜柑味はお互い様だよ、と言い返すのが精一杯で、そのまま黙り込めば相手と自分交互に残りの蜜柑口に運んで)

まじっすか！？おれもみかん味！？トド松とおんなじだー！！（ 自分も蜜柑を食べているのだから蜜柑味は当然だったのだが気付かなかったようで指摘をされてから驚きに声を上げ、けれど相手と同じならば嬉しいと笑顔咲かせば再び蜜柑を互いの口を介して堪能し続け ）

ふはぁ…、何だかんだ全部食べちゃったね(複数個あった蜜柑は気付けば皮だけになっており、兄たちに文句を言われる前にとティッシュで包めばボール状にして相手に手渡し)はい兄さん、ゴミ箱ホールインワンよろしく〜

うん、うまかったね！！（ あっという間に平らげた蜜柑に大満足、はふ吐息漏らしながらへらり笑顔 ）あいあ～い！…ィヨイショオ！！（ 手渡されたボール状のそれ受け取り返事をすればゴミ箱目掛けて勢い良く放たれたティシュ、ガゴンッと景気の良い音を立てながら吸い込まれるよう入って ）

お〜、ナイッシュー(綺麗に吸い込まれていったそれにパチパチと手を叩きながら感嘆の声漏らし)さっすが！…あーっ、なんだか寒かったのなんて忘れちゃったね。むしろ何か色々で暑いくらい(首元の服引っ張りパタパタと手で扇ぎ)

うはー、照れますなー（ 相手から褒められ照れ臭そうに然し嬉しげに後頭部さすさす ）おれもおれもー！トド松といっしょだとポカポカあったかくて全然寒くないよ！！（ 相手同様自分も熱いぐらい、けれど不快ではなく心地良い熱さと笑顔絶やされることなく ）

春になったら一緒にやきうしよっか。あ、2人だからキャッチボールかな(火照り、ほんのり赤く染まった顔で嘯きながら)でもその前に年越しだねぇ、あと5日で今年終わっちゃうよ？

……！やきう！？やきうする！！うん、キャッチボールもおれ好きだよ！！（ 野球と聞いては途端に瞳きらきら輝かせ全力で頭こくこく頷かせ ）あっという間だったね、楽しい時間てなんで早く感じんのかな（ 言われてみれば後少しだけ、寂しいような然し兄弟らと過ごした楽しい時間懐かしみ ）

あはは、ブレないねぇ兄さん。まぁ他のぐうたら兄さん達と違ってぼくは体動かすのは嫌いじゃないし…(お気に召した様子の相手に満足げに頷き返し、つられるように天井仰ぎ見ては何だかんだで楽しくも慌ただしかった1年に思い馳せ)今年は特に思い入れ深いよね、アニメ化もしちゃったし

おれね、からだ動かすのすっげーすき！やきうめちゃくちゃ好きだよ！！でもでも、トド松といっしょならなんだって楽しくなんの！！（ 無論スポーツは好きだが大好きな兄弟と遊べるのであれば何だって自分は嬉しいのだと主張 ）うん、すげーいろいろあった。ぜんぶぜーんぶサイコーのおもいで！！（ 楽しいこと嫌なこと悲しいこと含め一つも欠けることなく大切な思い出と表情綻ばせ ）

っ、あーもう十四松兄さんこそ可愛すぎ！！(次々に投げかけられる嬉しい言葉に堪らなくなり、んばっと両腕万歳しては上半身捻って勢いよく抱きつき)…十四松兄さんも色々あったね。頑張ってたのも知ってる(ぽんぽんと背中撫で)

うひゃー、まじっすか照れんねー（ 相手から褒められ抱き付かれては仄か頬染めながら嬉しそうに笑い、自分からも腰に回した腕の力を微かに込めて ）……、わはー、トド松もいっぱい頑張ってたのおれ知ってるよ。エライエライ！（ 頑張ったと言われては何やら込み上げるものありグッと堪えてから相手も頑張ったねと頭を撫でて ）

んん…なんかね。十四松兄さんにはぼく素直に甘えられるし、甘えて欲しいなって思う。6つ子だし歳が近いとかそういうの関係ないのに、不思議なもんだよ(胸の辺りにぐりぐりと頭押し付けながら)…へへ。ぼくの努力に関しては未だに上の兄さん達をどうしてやろうか思案中だけど(一瞬声のトーンが低くなるもすぐに切り替え)…十四松兄さんもさー、泣きたい時は泣いていいんだからね。あの時みたいに(居酒屋での姿思い出せば目細め、掌ゆっくりと背に滑らせ)