一番の愛を下さい【非募集】

(長谷部の脇を通りざま、自然会話が聞こえて。何を考えるでもなくさらりと口が動いて)
下戸？だっさ。



(/わお、バットタイミング！すいません、遠慮せず寝ちゃって下さいな)

はぁ？俺が下戸な訳がないだろう。この後の仕事に支障が出るからだ（そう言い睨みつけ、フンと鼻を鳴らしている間に酒を入れられたのかして）おい！入れても俺は飲まんぞ！



(/寝させてもらいました！おはようございます！)

……日本号さん、ちょっと寄せてもらっていーい？
(付近にあった未使用のグラス片手に二振りに更に近寄って、一杯求める様に手のグラスを傾けながら)
たかだか数杯で仕事に影響出るならやっぱ下戸なんじゃん。



(/どもー、もうこんばんはの時間になってしまいましたね)

そもそも酒は金の無駄だ、こんなに多くの人数もいるのに酒代まで出たらこの本丸は成り立たないんでな。仕事をしないお前には分からんだろう（そう言いながら加州のグラスに酒を入れるのを見ていて）


(/ですね！こんばんはです！)

娯楽は必要でしょ？
それとも何、長谷部は娯楽なんて一切要らないとでも言いたいの？
(何を今更なことをとばかりに呆れた目で相手を見やって。様子にも構わず長谷部のグラスにもちょろりと酒を注いでしまい手渡して)



(/それでもってメリークリスマスイヴですね！何だかんだ皆様忙しいのかいつもよりセイチャに人が少なくてしょんもりします)

刀に娯楽など必要ないだろう（そう言いため息をつくと注がれたグラスを受け取り一気に飲んで）


(/そう言われるとそんな気が…当方はクリスマスなど無縁ですのでこちらにいますけどね！！！)

そういうんだったらちび達の竹とんぼとか歌留多とか今すぐ燃やしてこいよ。
(酌をしろとばかりに相手にグラスを突き付けながら、敢えて相手と馴染みの深い博多や小夜の好む玩具を例に上げて言い募り)



(/仲間ですなイエーイ！！！ていうかクリスマスだからとりま騒ぐという風潮が理解出来ません！ビバ日常！)

…燃やしてはそいつらの兄弟に何をされるか（そう苦し紛れにいい目を逸らすとグラスに酒を注いでやり）



(/それな！です！なんでわざわざ騒ぐ必要が…？)

長谷部ってさ、ちび達には多少甘い癖に何でその緩さを他の刀にも出せないの？
(返答にじとりと半眼になりながらグラスの酒をちびちびとなめる様に飲んで。それだからいつまでも仲良くなれる刀が居ないのだと呆れて)



(/騒ぐのは良いにしても、予定が無かったりぼっちなのが悪いみたいな雰囲気いくないです)

子供たちに厳しくするほど鬼ではないのでな（当たり前のようにそう言うと自身の空になったグラスに酒を注いで）


(/ぼっちでも楽しんでる人は楽しんでます)

短刀なんて幼いの見た目だけじゃん、博多だって確か長谷部より年上っしょ？
(短刀を子供と形容した相手に、外見詐欺もいいところな数振りを思い浮かべつつ言い分を却下して。相手がそれなりに心許す彼だって作られた年は長谷部より先では、と言ったところでにんまりと悪どい笑みになって)
……あー、そっかぁ。長谷部は自分がガキなんだもん、周りに優しく出来ないのも仕方ないよねぇ。



(/遅くなって申し訳ないです。ですよね、ぼっちだろうとクリスマスに朝から晩まで仕事が入ろうと楽しければいいんです(しろめ))

なっ…俺がガキだと？（そう言われると青筋を立てつつもどうにか笑顔を作ろうとして笑うと）俺は大人だ、ガキなわけがあるまい


(/いえいえ、大丈夫ですよ！うちもクリスマスはバイトでした（死）)

へーえ、そーお？
(わざとらしく煽る様な口調で目を見開くと、変わらず悪どい笑みのままに「だったらさ、」と続けて)
俺にも優しく出来るよね？大人なら分別持って一緒に出陣する仲間に優しくくらいするはずだもんね？



(/仲間ですな、はは……クリスマスでも仕事は無くならないんですよねぇ……)

…そうだな、仲間というものにしてやろうか。分別持って優しくしてやる（そう言いにやりと笑うと鼻で笑い）



(/ですよねぇ、なくなるどころか増えます)

じゃあ、はい。俺を甘やかしてー？
(甘えるとは程遠い表情であくまで嫌がらせの一環なのだと明示しながら、相手に向き直る形で正座をしてにやにやと相手の反応を待ち)



(/増えますよね！待って下さいびっくりするほどシンパシー感じます！ちなみに当方某コンビニ勤務なもので昨日はひたすらプレ●アムチキン揚げてました(笑))

…はい、可愛いですねー（甘やかすといったもののどうしたらいいのかと思いそう棒読みで言って）



(/それはお疲れさまです…！当方は家電量販店での勤務で入力作業をしつつ品出しなどしてました（笑）)

はぁ？何それなめてんの？
(台詞のチョイスにも言い方にも信じられないとばかりに顔を歪めて。苛立たしげに立ち上がると、「甘やかすってのはもっと、こうさあ！」と手を伸ばし相手の頭を撫でて髪をぐしゃぐしゃに乱し)
ほーらほらほら長谷部今日もお疲れさまー！



(/お疲れさまです……会話が社会人になってからの高校の同窓会じみてきましたね？？)

お、おい…！髪が乱れるだろう！引っ掛かる！（ぐしゃぐしゃと乱されると指に髪が絡まり引っ張られるのか鋭い痛みに顔を歪めながらそう言い）


(/たしかにそうですね笑 )

よーしよしよし！
(相手の苦情などガン無視でしばらく頭を撫で続け、突然ぴたりと手を止め真顔に戻ると乱した髪を丁寧に直しながら)
こういうものなんじゃないの？



(/まあでももうクリスマスは終わりましたしね！今見据えるはお正月でしょうか)

成程な、ではそうしたらいいのだろう？（そう言い切る前に加州へと飛び付けば先程やられたことをこれでもかという程にやり返して。やはり酒には下戸だったのか酔いも回っており棒読みで）加州くーん、偉いですねー。すごーい



(/そうですね！最後のお年玉が貰えます…！)