REAL WAVE

ハル、来てやったぜ。って、ことはそのコーラは俺のもんってことで良いんだな？(片手あげて相手の前に現れてはコーラを見つめ、)お前には鯖缶な。こんだけあればたりんだろ？(鯖缶が三つ入った袋を相手に渡しては首を捻り、)

…ああ、お前のだ。味わって飲め(相手が来てくれた事に内心ほっとしコーラ缶差し出して)

凛、お前…(中身確認し鯖缶だと分かると感動してしまい声失い/ )

味わって飲めって、お前なあ...さんきゅ。礼だけは言っとくぜ(コーラを受け取り相手を見つめ礼を言い、)

んだよ、他のもんが良かったか？俺だけコーラ貰うわけにはいかねえだろ？(相手の表情に頭をガシガシ掻きながら困惑し、)

別に…礼なんていい。(ぽつり呟き)
…なぁ、凛。関係性だけでも決めないか？友達だとか両片想いだとか…こ、恋人同士だとか(段々小声になり)

いや、これがいい…だから、そんな顔するな(相手の表情に目を留めると一瞬ふっと目元緩め)

ん、前から思ってっけどお前って本当素直じゃねえよな(じっと見詰め、)
俺は、ハルに合わせっけど希望としては....恋人同士がいい(視線そらして、)

...今度は違うもん買ってくる。鯖以外の魚だって旨いってことをハルに分からせるためにな(今度は何を買おうか考えていて、)

そうか…？自分では気付かなかった…(視線感じ見つめ返すも相手に不快な思いさせてないかやや不安になり薄く目伏せ)
俺もそれがいい…とは言え、まだ付き合いたてで何も進展ない感じってのはどうだ？( ちらり、)

…他の魚が美味いことも知ってる。だから、俺は鯖でいい…(鯖以外は御免だとばかりに好みを主張し)

自分のことって気付かねえもんだからな...まあ、きにすんなよ。素直じゃねえのはハルだけじゃねえ(ちらっと相手みてはふっと笑い安心させるように頭を撫でて、)賛成。ゆっくりと進めてけばいいよな？(こくんと頷き、)

....なら、鯖以外も食えよ。つーか、鯖だけ食ってる奴ってお前しか居ねえきがすんだけど...よく飽きねえな。そういうところ、尊敬する(相手の言葉にはあとため息をついて、)

ああ…。俺以外にも？凛、お前の事か？(相手の仕草にきゅんと心掴まれ安堵しては疑問投げ掛け)
いいと思う、長期の予定だからな…。てか恋人同士なら多少お前に甘くなると思う…がいいか？( ちらっ、)

…食ってる。だから余計な心配するな。そんな事より、その尊敬するってのは嫌味に聞こえる(じっと見詰め/ )

まあ、俺も素直じゃねえ方かもな。素直っつったら渚や真琴みてえな奴のことを言うんじゃねえか？(相手の問いにこくんと頷いては素直であろう人物の名をあげて、)
良いぜ、どんなハルでも俺は受け止める。甘くなるお前も見てみてえしな(にっ、)

ほんとかよ？鯖しかねえって言ってなかったか？一日ハルの家に泊まらせろ。俺が見てやる。わりい、そう聞こえるなら謝る(相手の家に泊まる気でいるらしく詰め寄り、)

ああ…真琴や渚と比べたら素直じゃないと思うが…お前は真っ直ぐで友達思いなヤツだと思う(ふと地方大会の事が頭過ぎり ぽつり呟くと少し目元緩め)
…ん。凛、俺の恋人になってくれて感謝してる( きゅん 、ぎゅう )

そんなわけないだろ。ちゃんと米だってある。凛がそうしたいなら構わないが、寮空けても大丈夫なのか？(詰め寄る相手の気迫に押されつつ外泊許可が心配になり)

なっ！？んだよ、いきなり...。俺はハル達に救われた。それがあったから今の俺が居ると思ってる。さんきゅ、ハル(相手の言葉にガシガシ頭掻くも潤んだ目で見つめて、)
俺もハルと恋人になれて嬉しいぜ？...っどわ！？(よしよし、ぎゅう、)

あー、つーことは鯖と飯だけか？外泊の許可はとってきてある。一日ハルと一緒にいれるって思うと嬉しくってな(自然と笑みがこぼれては頬を赤く染めて、)

それを言うなら、俺もお前に救われた…感謝してる。(潤んだ瞳見詰めながら言葉掛け 言い終えるとそっと抱き締め)
良かった…。凛、… 好きだ(耳元でぽそ、)

いや、パイナップル缶もある。…凛、お前がそんな可愛い事言うとは思わなかった(嬉しそうにする相手に愛しさ込み上げ 赤く染まった頬に手添え見つめ)

...あー、なんか調子狂うな。こういうの慣れてねえからな...まあ、お互い素直になったっつーことで...ハル！？...ったく(抱きしめられびっくりするも自分も優しく抱きしめて、)
.....、お前も言う奴だな、俺も...好きだ(びくっ、ぼそっ、)

パイナップル、か....パイナップルだけなら良いけどよ。...っせえな、言いたくなっただけだっつーの(ふいっと視線そらしてはぼそっと呟いて、)