七瀬遙 2015-12-18 14:14:30 |
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ハル、来てやったぜ?ん、これ。(扉に手を掛け覗き込み手に持っていた鯖缶が入った袋を差し出し)どの鯖缶がいいのかわかんなかったから…あったやつ全部買って来た…。(袋の中には3種類の缶詰が3つずつ入っており後ろ手で頭をガシガシ掻き)
...凛、ありがとう。お前が素直に買ってくるとは..(袋を受けとれば相手を見つめながら意外だという顔をして、)にしても、いっぱい買ってきたのか...こんだけあれば一週間はもつ。約束通りコーラをやる。買ってきてくれた礼だ(冷蔵庫で冷やしておいたコーラ缶を相手に渡して、)
気が向いただけだ(相手の言葉と視線にふいっと顔を背け)鯖缶なら何処のメーカーでも良かったのか…流石に3食鯖だけとかは止めろよ?栄養が偏る。(コーラを受け取り買って来たはいいが相手の3食全てが鯖のみになることを危惧して一応声を掛け)
気が向かなければ買ってこなかったのか(相手の言葉にショックを受けては眉を下げて、)ああ、どのメーカーだろうが鯖なのには変わりない。...それは、ないと...思う。俺が何を食べようが凛には関係ない(ビクッとなるもそうではないと言いきるが鯖しか食べないつもりでいて、)
今回は気が向いたんだからいいだろ?(ショックを受ける相手に慌てるも今更嘘とも言えず)ホント、鯖好きだよな?お前。何だよ、今の間は…。やっぱ3食鯖だけにする気か?関係なくねえだろ!まぁ、東京の大学に行きゃ寮暮らしだろうし…そうなったら食事は管理されるから鯖だけの生活は送れねえし今のうちに食いだめしといた方がいいかもな?(鯖に虜な相手に呆れ、間があったことで3食鯖のみがいよいよリアルになり次の相手の言葉にカッとなり声を荒らげるも相手の進路を考えると好きなものを好きなだけ食べれるのは今だけかと落ち着き)
...次にお前の気がむくのはいつだ...(ボソッと呟けばため息ついて、)ああ、鯖がなくなったら生きていけない。それは...そのつもりでいた、凛に買われた鯖だってその方が嬉しいだろ。向こうに行ったら今の生活は出来ない...なら、向こうに行くのは諦めるべきか。鯖を食べれなくなるのは嫌だ...(相手の言葉にうっとなり鯖を優先しては考え込んでしまい、)
さあ…な?(溜息に気づかぬ振りをし)そこまでかよ…いや、一気に食われる方が辛いだろ。(生きて行けないと言う相手に苦笑いを浮かべ一気に食べた方が喜ぶと言う相手には呆れて魚の気持ちになって考えて代弁し)おい、あの場所は諦めんのかよ?第一そんな理由で泳ぐの辞めたらそれこそ鯖への裏切りなんじゃねえの?これまでお前を支えて来たのは鯖なんだろ?だったら鯖への恩返し忘れんな!?あれ?俺何言ってんだ…?(東京へ行くのを辞めるかとか言い出す相手に鯖への感情移入がまだ尾を引いているのかカッとなり、ふと我に返ると頭を抱えて蹲り)
まあ、いい。俺は何時まででも待つ(ふっと笑い、)そうなのか、でも鯖好きなのは直せない。鯖は俺の....。凛、お前の言う通りだ。こんな所で諦めたら鯖悪い。お前のおかげで目が覚めた。俺は一体何を言っていたんだ(相手の言葉を真剣に聞けば自分の夢を諦めるまで鯖にこだわる自分を見つめ直し。相手の肩に手を置けばそんな顔をするなと目で訴えて、)
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