匿名さん 2015-12-09 00:13:03 |
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(ふふ、お褒めの言葉ありがとうございます!)
そこまでじゃ、紅孩児。
(最近はつきっきりで紅孩児の修行に付き合ってはおらず、メニューを組みそれを相手に伝えて定期的に手合わせで修行の成果を確認するを繰り返しており今日は相手が一人で己が組んだメニューに取り組んでいる状況なのだがどうも己の組んだメニュー以上に練習をしている相手に無理のしすぎは体を壊す、とわかっているため修練場へと向かい相手の角の練習を止めるために声をかけて)
玉藻殿…
(息切れしてきたところ、背後からの声に動きが止まる。声の主の方へ顔を向けるとその顔はいたずらがバレた子供のようで少し気まずそうな顔で。どうやら過度の練習を咎められると思っているようで)
妾はそなたに効率がよいメニューを組んでおるのに、何故それ以上の練習をしておるのじゃ?
(己が声をかけたことにより動きを止め、此方を見る相手の表情はまるで悪戯がバレた子供のようでこつこつと規則正しい足音を響かせながら相手の元へと近づき「まぁ、良い。紅孩児 今夜時間はあるか?」と相手の過度の練習を追求することはなく相手の今日の予定を確認するような問いかけをして)
え?あ、はい…大丈夫です。
(叱られる、そう思っていたため相手の誘いに少し驚いて顔を上げる。もしかして、デートだろうか…なんて思いが胸を過ぎり、微妙にテンションが上がって。その後夜まで休息を取ることにして部屋へ戻ると独角達が何処からか玉藻とのやりとりを見ていたらしくいつものように紅孩児をからかっていて)
ならば、夜になったら童の部屋に来るのじゃ。待っておるぞ。
(相手に必要なことを伝えると、くるりと踵を返し颯爽とした足取りで修練場を後にし、夜になるまでいつものように部屋で過ごそうと部屋へと戻り妙に緊張したためかはぁっと深い安堵のため息をつきまるで意中の相手を誘うときのようだと先ほどとの相手とのやり取りに苦笑気味の表情で一人笑うと夜に着ていく服や装飾品を選び始めて)
…玉藻殿、紅孩児です。
(先日の失態からちゃんと学んでおり、相手の部屋に入る前はどんな急ぎであってもきちんと入って良いかどうかノックをしてから尋ねることにしていて。因みに紅孩児の服装はいつもと変わらない前が開いた黒い服を着ていて)
待っておったぞ。
(相手がいつ来てもいいように、化粧をほどこし艶やかな色合いをした着物を着ていつもはおろしている髪を着物と合わせた簪でまとめた状態で今か今かと相手の来訪を待っていると聞こえてきたノック音に扉まで近づくとこちらのほうから扉を開け「…なんじゃ。折角の妾とのデートというのにいつもと変わらないな。」とどこかからかうような声色で相手を茶化し)
い、いえ…女性とこういったことをするのは初めてで一体どういう服装がいいのかわからず…結局これで…
(相手のからかいに恥ずかしそうに答える。次からはちゃんと正装した方が良いのだろうかなんて思いながら笑う相手の姿を見て。「…玉藻殿は、流石ですね。とても綺麗です」相手の姿にドキッとしながらも平静を保ち、当たり障りのないコメントをして)
初めて、なのか?其方なら付き合いたいと思う女性は数多にいるじゃろうに。
(デートは初めてということに意外そうな表情で瞬きを数回してから何もにも代えられない優越感が込み上げそれを噛み締めるように上記を述べて「妾が綺麗なのは当然じゃ。さて、行くとするか。」と相手の褒め言葉も当たり前と言わんばかりの表情でさらりと述べると飛竜が置かれている部屋と向かうため部屋を出て歩き始めて)
はぁ、そういう話はあまり耳にしませんでしたが…
(確かに紅孩児はモテることはモテていたが、それは本人の居ないところでの話で謂わば妖怪のなかのアイドル的な感じであり、告白やデートなどをしてくる女性は一人も居なかった。「それで、どこへ向かうのですか?」二頭の飛竜を使って並んで飛びながら相手に尋ねて)
…ふむ。案外其方が知らないところの話なのかもしれぬな。
(あまり耳にしないという言葉によういに近づきにくいのだろうと勝手に納得し、飛竜が置かれている部屋へと到着すると竜の言葉がわかるのか二言三言会話してから飛竜へと乗り、相手とともに上空へと飛び立つと己の記憶にあるとある場所に向かって飛竜を向かわせて「着いてからの楽しみ、といっておこう」と相手の問いかけに楽しげな表情で目的地はつげずに内緒と言わんばかりの言い方をして)
…では、期待しておきますね。
(着いてからの、そんなお茶目な返しをされてはそれ以上追及することもなく此方も笑顔を浮かべて期待すると返事をして。そして目的地に着くまで適当に談笑していて。「もうそろそろ、でしょうか?」しばらく飛んでいるとさすがにそろそろ着く頃だろうかと思い相手に聞いてみて)
あぁ。妾の記憶に間違いがなければこの辺りじゃ。
(しばらく飛竜を目的地へと向かって飛ばし、その間は他愛無い談笑に花を咲かせやがて目的地へと近づけば花畑の全貌が分らない場所へと飛竜を着陸させ軽やかな動作で飛竜から降りると運んでくれた飛竜を労うように体を撫で「紅孩児。すまぬがしばしの間目を閉じていてくれぬか?」と己と共に降り立った相手にそう突拍子もない提案をして)
目を、ですか?はい、分かりました。
(飛竜の手綱を近くの木にくくりつけて、動かないようにして。すると相手から目をつむれと言う指示がやってきて、疑問を抱きつつも言われたとおりに目を閉じて。「それでどこへ行こうと言うのですか?」玉藻の肩をなんとか触りつつ、どこへいくか尋ねて)
内緒じゃ。告げてしまえば折角の感動も水の泡じゃからのぅ。
(相手が己の言う通りに目を閉じ、己の存在を確かめるように肩に触れてきたのでその手をそっと優しく握るようすると「良いな。しっかりと妾の手を握っておるのだぞ。」と行先についてはうまいことはぐらかしつつゆっくりと相手を気遣うように歩き出して)
はい、わかりました。
(相手の手をぎゅっと握り、目的地へと向かう。途中余計な詮索はせずにただ相手について行って。しばらくして相手が立ち止まったのを感じてここが目的の場所かと思い此方も立ち止まって)
…着いたぞ。もう目を開けても良い。
(相手が己の手を握り返してきたのでしっかりと相手の手を握ったまま目的地に向かって歩き、しばらく歩いていると見渡す限り全て月下美人が咲き誇る花畑に辿り着き、ぴたりと歩みを止め相手に向かって目を開けても良いと告げて)
…!…こんなに多くの月下美人が…ここは一体…?
(初めて見る、こんなに美しい場所は。正に桃源郷と呼ぶにふさわしい場所で、一面の月下美人と夜空に輝く月が美しい。「こんな場所があったのですね…」そして何よりも、その美しい光景の中に玉藻が居る。月下美人や月が美しい故に、それらの美しさを凌ぐ玉藻の美しさを引き立たせる役に甘んじているのだ)
見事じゃろう?妾も最初見たとき驚いた、こんなに多くの月下美人が咲き誇っている場所など他にはないからのぅ。
(驚いている相手の表情を尻目に一歩前へと進みくるりと相手のほうへと体を向けて美しい月に美しい景色をバックに優雅で美しい笑みを口元に浮かべながら「気に入ったか?」と相手に問いかけて)
…気に入りました。素晴らしい場所ですね、此処は。
(玉藻ばかりに見入っていて、相手の気に入ったかと問う発言にハッとなり。改めて辺りを見回すとやはり美しい光景だとつくづく思って。「本当に素晴らしい景色だ…何より、玉藻殿がそこに居ることが…あ…す、すみません…生意気なことを言って…」そしてポロリと本音がこぼれてしまって)
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