『無一物』/非募

(/オリジナル展開出来そうですね。個人的には旅の出た後は途中までは原作通りの進めつつ、途中からはオリジナル展開で完全ハッピーエンドで締めたいなぁ…なんて思ったり。)

…！では傷が癒え次第、ご指導の程お願いします！
(平常、余り感情を表さない不器用な紅孩児だが、相手のその言葉を聞いて見るからにパァッと表情を明るくさせて玉藻に深々と礼をする。此処に、紅孩児と玉藻の師弟関係が始まったのだった)


(その頃、隣の部屋にて…こっそりと耳を立てていた三人が居た)

李厘：
…にーちゃんスッゴい嬉しそう。あのお姉ちゃんってそんなスッゴい妖怪なの？
(兄の幸せそうな声を聞いて嬉しくなるものの、玉藻の存在について全くの知識がなく不思議そうにしていて)

独角じ：
ああ、俺もよくは知らんが…その昔、紅の父親でもある牛魔王と手を組み桃源郷を混乱に陥れたという伝説の妖怪、だそうだ…俺にはそうは見えなかったがな。
(そう言ってふーむと腕を組み李厘と同じく不思議そうな顔をする。何にせよ、紅孩児が喜んでいるのは良いことであり相手が誰であろうとそうさせてくれたのは感謝で)

八百鼡：
ええ、私もそうは見えませんでした…けれど、紅孩児様が尊敬するような方ですし、きっと本当は優しい人なんだと思います。
(そういってニッコリと笑って言い放つ。それに同調するように独角じも李厘も笑顔で頷いて)

（/それがいいと思います。こういう場ではどんなに原作がシリアスエンドでもハッピーエンドで幕をおろしたいですよね！
っていうか、玉藻がどんどん冷たそうに見えて根は優しい人になりつつあるんですが…。←）

…ふふ。妾の指導はちと厳しいぞ。せいぜい頑張ることじゃな。
（己の言葉に表情が明るくなり礼儀正しく深々と一礼する相手にまだまだ子供だなと思いながらも面白いことになりそうという感情から優雅な笑みを浮かべていて）

(/まぁ原作まだ終わって無いので、勝手に作っちゃうことになるのですが…まぁ無難に復活した牛魔王を皆で倒すっていう感じですかね。
最初の玉藻からかなり変わりましたね(笑)

…覚悟の上です。では、俺…自分はこれで…
(嬉しすぎたからか、素で俺と出てしまい。慌てて言い直して部屋を後にして。「…よし…ん？！なんだお前たち…聞いていたのか…」そして部屋を出た外では三人と紅孩児が楽しそうに話す声が聞こえて)

（/まぁ、それが無難かつ無理のない展開ですよね。
最初は最悪な悪役というイメージだったんですけれどね（笑）

妾が優しい、か。
（思わず素で話しそうになった相手が慌てて部屋を出て行ったのでそれを見届けてからクスクスと微笑ましい感情から小さく笑い声を零し、部屋の外から聞こえる四人の会話を聞きながら己のことを優しいと表現した相手の言葉に今までは優しいと無縁な行いばかりしてきたためそう表現されなにか思うところがあるのか何やら考え込むような表情でぽつりと呟くと窓からみえる外の景色をベットから起き上がったまま眺めており）

(/では当面はそれでいきましょーっ
境遇的にはかなり同情出来ますからね…誰からも愛されない、生まれながらに生まれたことを否定されましたからね)

(そして数日して玉藻の体が回復してきた頃…リハビリも兼ねて修行を付けてもらうことにして)

李厘：
玉藻姉さん行けー！にーちゃんぶっ飛ばせー！
(見届け人と言うか、野次馬的存在だがすぐに玉藻に懐いた李厘が二人についてきていて。二人から離れた場所で玉藻の応援をしていて)

紅孩児：
よけいなこと言うなっ。全く…あ、すみません…どうしても付いてきたいとうるさいもので…
(李厘に向かって怒りマーク付きで怒りながらもその表情はどこか楽しそうで。玉藻に少し謝罪をしながらははと苦笑いを浮かべて。「…では」そして構え、戦闘態勢へと移行して)

（/ですがここにきて存在を否定されず受け入れてくれる紅孩児達には心を開いていると思います。）

気にしてはおらぬ。それにあの元気さがあの娘の取り柄じゃろ？
（怪我はだいぶ快方に向かい、体調も良い方向になってきたため己のリハビリと紅孩児の修行を兼ねて手合わせをすることになり本人としては見届け人のつもりのようだが野次馬的存在になっている李厘の言葉にひらりと片手を挙げ答えつつ己に謝罪をする相手に気にしていないと言わんばかりの表情で述べるものの戦闘の構えになった相手にこちらも表情は自然と引き締まり一見ただ普通に立っているだけだが隙のない体勢で相手の目をしっかりと見据えていて）

(/ようやく居場所が見つかったということですね。なんだか感動ですね…)


…行くぞぉ！
(ぐっと唇をかんで相手の勢いにのまれないようにして。そしてキッと眼を鋭くさせれば声を上げながら玉藻へと攻撃を仕掛ける。紅孩児は最初から全力で手加減をしていない、そんな紅孩児の攻撃は、玉藻へ届く…ことはなかった。「ぐはぁ…っ！？」気づけば視線が反転していた、何が起こったのか、それすらわからないほどのスピード。…これほどの実力があるのか、何とか立ち上がるもぐらとよろけていて)

（/ですね。紅孩児にだけデレるのも時間の問題と思われます。）

…甘いっ！
（攻撃を仕掛けてきた相手に対して、相手が反応できないほどの素早い反撃をしたった一瞬の出来事のはずなのに紅孩児がすでによろけているのに対して玉藻の方は反撃をしたのに服に一切の乱れがなくまるでただそこに立っていたような錯覚さえ覚え、ただ違うのは口元に全てを統べた勝者の笑みを浮かべており「まだ、やるか？」と余裕綽々といった様子で問い掛けて）

(/ほかのどくかくとかに茶化されるんでしょうねｗ)

…まだまだぁっ！！
(相手の余裕な笑みを見て熱くなったのかダメージを取ることなく速攻で畳みかける。しかしダメージゆえか、その攻撃は精細さを欠いていて)

李厘：
あーあ、兄ちゃん熱くなりすぎだー
(すでに兄の敗北を察してかにひひと楽しそうに笑っていて)

（/そしていずれ仲良くなった葵にからかわれるんですね、わかります←）

…そうこなくてはな。
（己の挑発にいとも簡単に乗り、熱くなって精細さを欠いた攻撃を仕掛けてきた相手に対してどこか楽しげな様子を見せるものの先ほどよりも隙がある攻撃に再び目にも止まらぬ速度で反撃を仕掛けようとして）

(/ここぞとばかりに反撃ですねｗそして裏では紅孩児と三蔵がお互い苦労してるなっていう話で盛り上がっているという…←)

っ！見切った！！
(相手の攻撃は目にもとまらぬ速さだが、敢えて隙を作ればその攻撃パターンはある程度予想がつく。相手の予備動作からその攻撃個所を把握し、神速の攻撃が行われる前から攻撃が来る場所をガードして)
ぐはっ…
(見切り、ガードしたはず…だった。しかし深々と相手の攻撃は突き刺さっていた。速さが違いすぎる、攻撃が来る前から予測出来ていても防げないほどの攻撃…がくりと膝をついて今度こそばたりと倒れる)

李厘：
しょーぶありっ！
(そう叫んで観客からいつの間にか審判になった李厘が駆け寄る。しかし玉藻のことだから手加減しているだろうと倒れている紅孩児を心配する様子はなくて。「強いねー玉藻姉ちゃん。兄ちゃん全然敵わなかったし」と笑みをうかべて相手を褒めて)

（/実力では敵いませんので言葉の刃による精神攻撃ですｗあー、その光景は容易に想像できます。）

敢えて隙を作り攻撃を誘うのは見事じゃが、妾の攻撃は並大抵のことでは防げないぞ。
（百戦錬磨の強者故、相手がどうして敢えて攻撃を誘ったのか見当はついていたのか相手のガードが及ぶ前に深々と攻撃を決め、膝をついて倒れる相手に口元にゆるりと不敵な笑みを浮かべていて駆け寄ってきた李厘に「妾とってはまだまだ子供みたいなものじゃからな。敵わぬのは当たり前じゃ。」と玉藻とて相手と己の実力の差は理解しているので分らないように手加減をしているため紅孩児の心配はしていない様子でいて）

(/ダーク葵ちゃんですねｗそしてそれを聞いていた葵と玉藻からお仕置きされるという…←)

独角兕：
…お？もう決着ついちまってたのか…玉藻の姐さんに負けるの、割と早かったな。
(此方も心配した様子はなくやってきた独角兕。倒れた紅孩児を抱えてベッドへ連れて行こうとして。「まぁまた相手してやってくれ、紅より強いやつなんざここじゃ姐さんくらいだからよ」そして二カッと嬉しそうに笑い玉藻にそう言い休憩室へと向かって)

李厘：
よぉし、じゃあ今度はおいらともやってね玉藻姉ちゃん！あ、にーちゃんには勿論内緒でね。
(そう玉藻に言うと行こう行こうと玉藻の袖を引っ張りながら独角の後をついていって)

（/人間より遥かに永く生きていますからね、そういう一面があってもおかしくないかとｗうーん。玉藻は想像できるけれど葵の性格上お仕置きとは無縁のような…。）

妾にとってはこれでも遅い方じゃ、妾が本気になれば一瞬でカタがついておる。
（玉藻のような大妖怪ともなれば大抵の人や妖怪は一瞬で仕留めることが可能であるが今回は手合わせと己の体調が万全ではないことが要因で紅孩児に分らないように手加減をしていて「当然じゃ。妾もリハビリにはちょうどよいからな。」と独角兕の言葉に当然と言わんばかりの表情で述べつつ李厘に袖を引っ張られると「分ったから、そう袖を引っ張るな。」と李厘に袖を引っ張られながら歩いており）

(/早く見てみたいですｗまぁお仕置きというか全くもう、とちょっと顔を膨らましたりしそうですね…可愛い(*´ω｀*))

紅孩児：
…やはり、俺では相手になりませんね…
(しばらくして目を覚ますと、隣にいた玉藻に声をかけて。相手の強さと負けた悔しさを感じつつ体を起こして。「しかし、玉藻殿を倒すほどの妖怪がこの世にいるとは…葵、という妖狐だとか。また敵になったらと思うと、恐ろしいですね…」今はまだ敵対するとは知らず、ははと苦笑いを浮かべながらそう言って)

（/怒るというより拗ねるという方が葵のイメージがしやすいです。）

…すまぬ。あまりその辺の話はしたくはない。
（紅孩児が寝ているベットの傍らの椅子に腰かけ、紅孩児が目を覚まし紡がれた言葉を聞き葵という名前に眉を顰め、己が負けたことをプライドの高さからそう簡単に認められないのか苦笑を浮かべる相手から視線をそらしながら述べて）

(/確かにそちらの方が言えてますね。)

これは…すいません、失言でした…
(相手の様子にこの話題はタブーなことだったかと思い謝って。しかし本当に、負けたんだなと感じて。「…けど、俺は嬉しいです。玉藻殿とまた会うことが出来て…」お世辞でも慰めでもなく、純粋に自分の気持ちを相手に伝えて)

（/葵は妖怪だけど優しい妖怪ですからね。）

…其方が謝る必要はない。
（相手に謝られて、問題があるのは己の方なため相手が謝る必要はないと述べつつも「…ふん、好きじゃな。」と己とあえて嬉しいと述べる相手に素直になれないのか照れ隠しのような物言いをし）

(/なんだかんだで玉藻のことも許してしまいそうですからね、聖人ですね(笑))

…そうですね、大分物好きです。
(あえて相手の発言を否定することなく、からかうように笑みを浮かべてそう言い放ち。「またいつかお相手、お願いします。今日はもう夕飯にするとしましょう」そう言って自然な流れで相手を夕飯に誘い)

（そしてそんな優しさに触れて玉藻は紅孩児にさらに甘くなるんですね、わかります。）

大分ではなく、相当じゃ。妾に会えて嬉しいと思うのじゃからな。
（今までの己の行いを振り返り、どうして己と再会できてうれしいと思えるのか不思議で仕方がなく。だがそれを追求することはなく相当の物好きと相手を表現し「あぁ。其方と共に食べるとしよう。」と体の調子が戻りつつあるため、通常ならば一人で食べるところだがなぜか相手と一緒に居たいという気持ちが芽生え誘いに乗るような言い方をして）