ーFriend Shipー( 非募 )

いけねえ範囲でも迎えに来いよ？じゃなきゃ、永遠にそこに留まることになっちまう。お前だけが頼りだからな。...オーストラリア。お前が苦しんできた場所だろ？俺をそこに連れってってくれ。お前が見てきた景色、俺も見てえんだ(自分もハンバーグに手を伸ばし一口食べれば真面目な顔をして、)

お前だけとか言われたら放っておけねえっつの。仕方ねえなあ宗介は。....オーストラリアか？ああ...別に良いけどよ。確かに俺はあそこで挫折したけど、今となっては行って良かったって思ってるしな。(相手の言葉を聞くと驚いて目を見開くもすぐに落ち着いてハンバーグを食べ始めればふっと小さく笑いながら呟き)

俺には凛が必要なんだ。昔から一緒にいたっていうのもあるかもな。ああ、七瀬には見せたんだろ？...良かったな、凛。そう思える旅で...。早く行きたくなっちまった。...コーラを一つ(喉が乾いたのかドリンクメニューを見てはコーラを注文し、)

そう言われると何か照れるっつーか...まあ俺らは腐れ縁みてえなもんだからな。ハルもあそこに行ったおかげで夢が出来たみたいだし。ああ、今度はお前と一緒だ、宗介。
あ、俺もコーラ。(相手と同じものを注文すれば頬杖つきながら相手眺め)お前って何かとハルの話題持ち出すよな。もっと仲良くすりゃいいのに。

だろ？お前は俺の一番の理解者だ。だから、居てくれねえと困る。...夢、か。お前に連れられて夢を見つけたんだな。おう、楽しみにしてる。お前とオーストラリアに行ける日を(相手の顔をじっと見つめ、)別に仲が悪い訳じゃねえ。ただ、気にくわねえ所があるだけだ。そういうお前は七瀬と仲良いだろ(ふいっと顔ごとそらしては、)

誰も居なくなるなんて言ってねえよ。ずっと一緒だろ俺達。向こう行ったら尚更お前にくっついて歩いてねえとはぐれそうだな...(真剣な表情で考え込みながら呟いて)気にくわねえ、か....お前らしいな。つかお前ら似た者同士って感じだよな(クスッと小さく笑って)

分からねえだろ？未来のことなんて誰にも分からねえんだ。ああ、お前を見失わねえように必死になる...俺もちゃんと着いていけるか心配だ(呟きにこくんと頷けば心配そうな顔をして、)どこが似てんだよ？教えてくれ、凛(わかんねえという顔をしては眉間に皺を寄せて、)

まあ、そうだけどよ...俺らガキの頃から一緒なんだぜ？今更離れるっつーのも無理だと思うけどな。ヒモでも付けとくか？なんてな。(ニッと口角上げながら相手見つめ言って)どこがって...頑固で無口で意地っ張りな所とかそっくりじゃねえか。(きょとんとしながら相手の質問に即答し)

無理だ、俺がお前から離れられねえ。お前が居たからここまで来れたっていうのもあるからな。...いや、それはおかしいだろ(顔をひきつらせてはえっという顔をして、)...頑固で意地っ張りなのはお前もだろ？七瀬と似てるって言われても嬉しくねえ(ハンバーグを全て食べ終われば首を横にふり嫌とアピールし、)

それは俺も同じだ、お前が居てくれて良かったよ宗介。冗談だって、そんなマジな顔すんなよ。(ケラケラ笑って手をひらりと揺らし)でも何か似てんだよ。きっとハルにも言ったら同じ反応すんだろうな。(満腹になったのかふうと一息ついて)

...そうか、それは嬉しい言葉だな。冗談じゃなかったらお前の頭の中はどうなってんだって言うところだった...冗談じゃなきゃ言えねえよな、んなこと(分かってるというように軽く片手をあげて、)あんな性格じゃねえとか、な？(頼んだコーラがくれば一気に飲み干して、)

ああ、ヒモ付けるっつーのは勿論冗談だけど、宗介はほんとに放っておけねえし目が離せねえよ。(困ったように眉垂らしながら相手眺め)ん。ま、そのうちお前らも分かり合える日が来んだろ。俺の望みでもあるしな。(相手がコーラを飲む早さに驚き笑って)

それは、俺が方向音痴だからだろ？...俺は、凛に心配される程やわじゃねえから心配はいらねえしどこか行っちまう...なんてこともねえ。多分な？(垂らす眉をそっと指でなぞり、)...そんな日はこねえ。分かりあえる日なんてこねえんだよ(すっと立ち上がり、)

方向音痴は大前提だけどな、...それだけが理由でもねえよ。(相手に触れられると少し照れ臭そうに頬を掻き)
何でだよ、って...何処行くんだ？(立ち上がった相手見て思わず自分も椅子から立ち上がり首傾げ)

...方向音痴は大前提、なんだな。へえ...なら、聞かせてくれ。それ以外の理由を(ぐっと顔を近付けて、)...会計、だ。金払いに行くんだよ...凛ももう食っただろ？(一瞬表情が曇るもすぐ戻り財布をポケットから出して、)

...んだよ、そんな近付くな...(相手の顔が近付くと不覚にも頬染めてしまい即座に顔逸らし)
あ、何だ。ハルの話したから機嫌でも損ねたかと思ったじゃねえかよ...(相手の言葉を聞いて安心したのかほっと一息ついてレジに向かい)

...教えてくれねえのか？凛も照れ屋だったんだな(ふっと笑えば相手から顔を遠ざけて、)...二度と七瀬の話はするな。...お前の言ってること、間違いじゃねえから(すっと目を細めてははっきりと告げては会計をすませて、)

っせえ...照れ屋じゃねえよ。(からかわれた事に不満気に表情曇らせ)
....んな怒んなよ宗介、機嫌直せって(相手の言葉に苦笑零すと軽く口尖らせながら機嫌を伺って相手の後をついていき)

照れてんだろ、思いっきり。んな顔をするな....凛のその顔を見るのは俺だけでいい(相手の額にデコピンを一発くらわせ、).....お前が七瀬の話ばっかするからだろ。別に拗ねてえからな？...もう大丈夫だ、悪かった(ふと立ち止まりいつもの笑みを向けて、)

なっ...何だよそれ。そういうキザな台詞は女に言えっての。(眉間に皺寄せて自分の額摩り)
拗ねてねえって言うヤツは大体拗ねてんだよ。ったく...もうアイツの話はしねえよ。(相手の笑み見て安心すると寮に向かって歩き出し)