政府職員 2015-12-04 22:03:42 |
通報 |
……しまった。
小狐丸にやる分を忘れていた……。
(あっという間に平らげて空になった膳を前に、ふと先程の約束を思い出して呆然として)
その、何だ。
小狐丸にさっき色々と教えてもらって……礼として油揚げをやる約束をしたんだが、
(流石に主の人柄を聞いていたとは言い難くその辺りをぼかしながら事情を話し。しかし既に空になった皿を見て溜息一つ、きりっとあくまで真面目な顔で)
まあ、すっぽかすか。
そうなんだ。…あははっ、写しの隣にいるよ?(すっぽかすと言う山姥切の隣にはもともと座っていたのか小狐丸の姿があってそれを見ると可笑しそうにケラケラと笑い)
《小狐丸》
お主…すっぽかすとは何事じゃ!全く…あれほどぬしさまの事を教えてやったというのに(約束が違うとふるふると震えながらそう言えばわざとなのか「ぬしさまの事」の所だけ声を張って)
聞こえてしまったか……いや、すっぽかすというかまたの機会に、
(隣の小狐丸に露骨にげ、と言いたげな顔をしつつ適当に言い訳めいた言葉を並べる。が、わざとらしく強調された言葉に途端慌てて)
っあ、やめろ言うな!
私がどうかしたのか?(二人のやり取りを見て首を傾げ)
《小狐丸》
ええ、こ奴はぬしさまのことが…(慌てる姿を見れば楽しそうに笑いながら「ぬしさまのことが〜…」とまた言って)
やめろ、写しをいじめても何も楽しくはないぞ。
主も聞くな!何でもない!
(続いて困る言葉など無いはずだが、無性に恥ずかしくなってきて。そもそも本人に聞く前に他の者に聞いたなど後ろめたい考えがあると思われたらなどとぐるぐる想像が巡り声量が上がり)
あはは、小狐丸もやめなよ。いじめすぎたら髪梳いてあげないよ(声量を上げるまでに慌てる山姥切を見ると流石に気の毒に思ったのかそう言って)
《小狐丸》
そ、それは困りまする…!分かりました。いじめないとしましょう(そう脅されると流石に何も言えなくなったのかそう言って「次こそは忘れたら噛み付くからの」と言って)
……すまない。
(熱の引かない頬を隠す様に手で多い、取りなしてくれた主と威嚇してくる小狐丸双方に謝り。膳を持つとふらふらと立ち上がり、「廚に、戻してくる」と告げ)
うん?大丈夫だよ(そう言い微笑むと小狐丸をじっと見て「私が付いていくのもあれだし食べ終わったのなら持っていきな」と小声で囁き)
《小狐丸》
(主の言葉に目で頷けば「今宵の夕餉も美味かった、ご馳走様」と言って膳を持ち立ち上がり)
私もそろそろ持っていくかの
ぬしさまが気に掛けておったぞ。安心させて来ぬか、明日からは仕事を始めるのじゃろう?詳しく聞いていた方が良いぞ(そう言うと微笑んで背中を叩き「あぁ、あと…ぬしさまもあれでも女。あまりちょっかいを出さぬようにな」と笑って)
分かった、忠告感謝する。
(アドバイスには素直に頷いて聞き入れ。だが付け足された言葉にはきょとんとして)
主が女だと、接するのに何か注意すべきなのか?
女というものは案外弱いもの。月に何度も性格が変わるようなものとぬしさまから聞いたことがある。それに気付けるかは分からぬがそこは心に留めておくことじゃ。
先程のようなことを咎める訳では無いが、ぬしさまの気が立っている時にしたら殴られるからのぉ(主から聞いた事があることを話せば自身の体験談なのか、苦笑気味にそう言って)
それはまた、怖いな。
ん?いや、だが気が立っているときに殴ることで気が少しでも晴れるのなら良いことじゃないか。
(先程のはやはり不評らしい、と髪に触れた右手をにぎにぎしながら小狐丸の話に相槌を打つ。が、すぐに思い付いた視点を語り「俺はさんどばっぐにもなれる優秀な写しだぞ」と胸を張って)
何を言う、俺は誇り高き写しだぞ。
さんどばっぐなど写しにはぴったりの役目だ……というか引くな。
(半歩引いた相手におかしな誤解は勘弁してくれと使う言葉が矛盾した様な説明をして。それにしてもそんなことをする人柄なのかと改めて新たな一面に人とは分からないものだと息を吐き)
トピック検索 |