政府職員 2015-12-04 22:03:42 |
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あの主が、どんな人間なのか知りたい。
教えてくれないか。
(じっと相手の赤い目を見つめて、漠然とした要求を口にして)
本人ともう少し話していたかったんだが、先程どこかに行ってしまった、から。
ぬしさまが?あの方はあのような口振りとは裏腹で私たち付喪神を神として敬い大切にしてくださっている方じゃ。刀が怪我をしたと聞けば軽傷であっても顔色を変える程じゃ。(そう自身の体験談を元に話すと「お主は山姥切にしてはぬしさまの事を知ろうとは偉いのぉ」と口にして)
大切に……
(小狐丸の言葉を復唱して、それからはっとした顔で「だから山姥切と呼ぶなと……は?偉いも何も無いだろう」と忘れずに突っ込み。しかしすぐに自信なさげにへにゃりと眉を下げ)
俺が突然行っても、主は話に付き合ってくれるだろうか。
ぬしさまは基本暇にしておる、先程廊下ですれ違ったから恐らくこの時間で考えられるものは夕餉作りじゃろ(そう言い「ぬしさまの手伝いでもしながら話すが良い」と微笑み)
……そうか。
すまない、感謝する。
(審神者が基本暇というのもどうなんだとは思ったものの、丁寧に教えてくれた小狐丸にはきちんと頭を下げて。厨はどっちだったかと足を向けかけ、ふと先程の愚痴を思い出し「夕餉に出たら油揚げは礼替わりに譲る」と言い残し、案内の記憶というよりは夕餉の匂いを頼りに厨に辿り着いて)
邪魔するぞ。主はいるか?
ん?写しか。どうした、なにか困ったことでもあったか?(厨で数振りの刀と夕餉の準備をしていると山姥切に声をかけられ調理中のため狐面を外した格好にエプロンをつけ振り向きそう言い)
あんた、それ外せたのか。
(用件も何も吹き飛んで反射的に狐面が無いことを指摘してしまう。成程今まで布を気にしてた奴等の気持ちが分かった、と悟りを開きかけて我に返り)
あ、いや……夕餉を作る手伝いを、させてもらえないか?
え?あぁ、普通に取れるよ。これはただの遊び心みたいなもんさ(そう言い微笑むと「それは助かる、それじゃあ椀をとってくれないか?そこの棚にあるから」と棚を指さし)
あんた、やっぱり狐面をしていない方が良いんじゃないのか。
(広間への廊下で、元は話す為に押し掛けたというのにいざ機会があると話題に窮した。無理矢理に押し出した話題は狐面についての話で)
むしろ何故隠しているんだ?
(問いに問いで返して、不思議そうにその顔を覗き見る。「隠してしまうには勿体無いと思うんだが」と首を傾げ)
審神者って顔を隠してる人が多いからな。私も何となくしてるだけさ…って、何恥ずかしいこと言うんだよ(隠すには勿体ないと言われるとやはり女性なのか顔を赤らめて早口でそう言い「さ、早く行こう」と早足になり広間へと入っていき)
顔が赤いが体調でも……って、ああ、分かった。
(綺麗な顔立ちをしている、料理が出来る、大して話をしたでもないのに、近くにいただけでいくつも主の新しい一面が見られた。そのことにくすりと口元を笑みに変えて後についていき)
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