政府職員 2015-12-04 22:03:42 |
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写しの好きな黄色い水仙を植えるんだ。確かこっちに…あった(そう説明しながらいろいろな種類の花の種や球根を置いている小さな倉庫に行くと水仙の球根を探し始め、見つけるとそれを手渡して)植え方は分かるかい?
んー…植え方ってのにもちゃんと方法があってな、この説明文にある通りまずは植える場所を決める。水仙の場合は日当たりと排水のいい場所に植えるみたいだ(水仙の球根の入った袋に書いてある説明文を読みながらそう説明をして)
そうか、日陰に在るのは性に合わないからな。
(ふむと頷き、辺りを見回すと適当な土の場所に屈みこんで「ここなら平気か?」と相手を見上げて)
うん、そこなら平気だね。なら植えるとしようか(そう問われるとこくりと頷いて隣に屈みこみ「球根の頭が少し見えるくらいに植えるみたいだな」と言って)
あ…歌仙、ちょうど良かった。あんた、花言葉とかには詳しいか?(土を掘り出すのを見ると確か今日は歌仙が畑当番だったと思い出し周りを見渡すと丁度近くにいたらしくそう声をかけて)
【歌仙兼定】
全く雅じゃな…あぁ、主。は花言葉かい?それは風流なものだからね、空んじれるよ(そう声を掛けられると誇らしげにそう言って)
……!
(土を掘るのに夢中になっているも、様子に気付けば布を深く被って小声で)
せめて俺の居ないところで聞いてくれたりはしないのか……!
え?あはは、そうだったな。じゃあ歌仙、少し離れようか(そう言えば、と苦笑しつつそう言うと歌仙の背を押して少し離れ)
【歌仙兼定】
へ?あぁ…分かったよ(状況が理解出来ないまま背を押され流されるまま離れていき)
……すまないな。
(呟き、土をある程度まで掘り終えると球根をそっと穴に置いて)
本当に、願掛けに過ぎないのだから気になどしなくとも……。
ふぅん…素敵な花言葉じゃないか。“もう一度愛して欲しい”と“私の元に帰って”だろう?(暫くすると花言葉を聞いてきたのか満足気に微笑んでそう言い)
…………俺は、前の主とは合わなかった様だから。
(一度は大切にしてくれたものの、すぐに性格が一般個体とは違うのに気付き己を手放したかつての主を脳裏に浮かべ。「あんたは、俺の普通とは異なるところもまとめて受け入れてくれれば、と思って、」と言いながら恥ずかしくなったのか言葉尻はすぼまっていき)
あはは、受け入れるに決まってるだろう?普通と違っても家族だ、離すなんてしないさ(そう言い微笑むと頭を撫で山姥切が植えたであろう水仙の球根を見て)うん、上手く出来たな。きっと綺麗な花が咲くよ
というか歌仙はよく覚えているな……。
(的確に花言葉を言い当てた歌仙にはあ、と息を吐き。「ちなみに普通の水仙には『自己愛』という意味もあってな。俺は自分に誇りを持ち続けていくつもりだからよろしく頼む」と一転、にっと頬を上げて撫でてくる手に頭の重みを預けて)
風流だかなんだか分からないけど覚えてたみたいだよ。“自己愛”ね、誇りを持ってていいじゃないか(そう言うと微笑み返して服に付いた土を払えば「さ、次は出陣だ。休憩して万全の準備をしないとね」と言って)
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