何だその目は、亜種というのが気になると？【非募集】

ふふ、それは良かったよ（誇らしげに言う山姥切を見てそう言うと厨に着いたらしく入っていき）

ふぁ、
(つい欠伸をしてしまいながら、袖を捲くって廚に入り)

おや、眠いのかい？（そう言うと｢さ、寝ぼけてたら危ないよ｣と言い冷蔵庫を漁りだし）

大丈夫だ、ちゃんと起きている。
(ばしばしと頬を叩きながら言い張り、取り出す食材を後ろからじっと眺め)

ふふ、そうか（冷蔵庫から取り出した食材を並べ｢じゃあ、写しには切るのを頼もうかな｣と言って切るべき材料を渡し）

任せてくれ。
(豚汁ならば前の本丸でも見たことがある為、きりっとした表情で親指を立てると渡された材料をとんとんと切り出し)

へぇ…上手いじゃないか（そう言うと鍋に水を入れて）

どのくらい切れば良いんだ？
(主の作業を横目で見つつ、この本丸全員の分となるとかなり多いのでは、と一度手を止めて)

まだまだ切るよ、私も切る（そういうともう1枚まな板を出し包丁も取って野菜を切りだし）

む、やはりかなり多いのか……。
(並列して切り始めた主に負けじと、切る速度を僅かに上げ)

多いうえにみんなたくさん食べるからね（そう言いながらてきぱきと切っており）

……主みたいに切れないな……？
(ととと、と軽快な音を立てる主と違い速度を上げると切り方が乱れるのに首を傾げて)

丁寧かつ、速くって感じかな（そう曖昧の答えると｢ただし包丁は危ないからね、手を切ったら大変だ。ゆっくりでいいよ｣と言って）

刀の付喪神に言うことではないだろう、それ。
(曖昧なアドバイスをどうにか実践しようとしつつ、注意喚起された言葉に喉の奥でくくっと笑って)

あぁ…確かにそうだけど、痛いじゃないか（そう突っ込まれ確かにそうだと頷くもそう言って）

切ったところで、あんたが手入れしてくれるんだろう。
(昨日の小狐丸の、軽傷でも狼狽えるとの言を思いだし、柔らかい視線を向けて疑問系ではなく聞き)

ふふ、そりゃそうさ。痛そうにしていると辛くなる（そう言い微笑むと並行して鍋の方も始めて）

御人好しだな、刀は戦い傷ついてこそだというのに。
(ふっと息を吐き、「これでいいだろう？」と切り終えた材料を提示して)

はは、よく言われるよ（そう言うと頷いて材料を鍋に入れていき）

俺は割と戦で傷を作りやすいからな……心配、掛けるかもしれんが頼む。
(鍋の中をわくわくと眺めながらもぼそりと呟き)