Purple is Love、/ 次男×四男 / 非募、

…兄弟全員同じ顔だし、別にカラ松なんかに固執する事なんて何も無かったんだよ
(独り言の様に呟きながら廊下を歩いていれば寝室に向かっていたのであろう長男と遭遇し、相手が後ろで頭を下げているのを分かりながらも長男へと手を伸ばしては胸倉を掴み半ば強引に唇を奪っており)

ｯ…、
( 相手が何かぶつぶつと呟いているのは知っているも声が聞こえない為内容は分からず、ふと頭を上げれば自分の目に映ったのは強引に長男と唇を重ねる自分の弟であり誰よりも大好きで大切な彼であり、目を丸くし呆然と立ち尽くしていれば何故だか声が出ずに息を飲んで。ふと熱い何かが頬を伝いその場に泣き崩れそうになるも、涙を堪え必死にその光景から目をそらして )

…っん…、カラ、松…
(長男に何度も口付けを繰り返していたものの抱き心地や匂いが僅かに違うのが嫌でも分かって仕舞えば唇を離し小さく名前を呟いては、流石に長男は大体の事を察したのか優しく抱き締められるとポロポロと涙を零し抱かれたまま立ち尽くしており)

…止めてｯ､…
( 誰にも聞こえない様にぼそ、とそんな事を呟いては此方も涙ながらで立っているのが必死な程で。しかしもう我慢ならない、とでも言うように顔を上げては相手の元へ足早で歩み寄るなり長男から弟を引き離す様に腕を掴み自分の元へ引っ張れば、強引に相手の唇に自身の唇を重ねて )

ｯ…ん、離せｸｿ松…!
(突然腕を掴まれ多少荒々しく口付けを受けては目を見開き、望んでいた事が現実になったものの相手は流されているだけなのでは、と悪い方にしか考える事が出来ず混乱してしまえば目に涙を溜めたまま相手の肩を押しては怒鳴る様に上記告げて)

、…痛ｯ…
( 肩を押されればふら、と壁に倒れかかる様に背を預けては堪え切れなくなってしまった涙を袖口で拭いながら「ｯ…なんで、…なんで？そんなに俺の事が嫌いならはっきり言ってくれよｯｯ、！」涙ながらに相手を睨む様な視線を送ればずっと言ってはいけないと自分に言い聞かせていた事を勢い任せに叫んでしまい。拳を強く握り締めれば「もう嫌なんだよｯ…、俺がいつもどんな気持ちでｯ…！」と怒鳴りつける様に告げれば其処から先はどうしても口にしてはいけない、と自分に言い聞かせて )

ｯ…それは、こっちの台詞ｯ……、
(相手が離れては唇を抑え俯き込んでいるも、不意に叫ぶ様に告げられた相手の言葉には此方も拳をきつく握り締め怒鳴り返そうとするも、普段の温和な相手とは違い自分をきつく睨みつける視線を見てしまえばﾋﾞｸ､と肩を竦め。その視線から逃げる様に俯けば「…兄弟だから、とか…そういうの要らない。」と相手は自分は兄弟だから放っておけないのだと思い込んでおり、目元を袖で拭いつつ呟いて）

一松は本当に、いつもいつもｯ…俺だってこんなのはもう嫌なんだよｯ、…
( いつもなら嘘をついてでも隠す様な本音を呟けば、これ以上は何がなんでも言ってはいけないと必死に自分に言い聞かせてはその場で相手同様うつ向けば唇を噛み締め声を押し殺して。しかし今それを言わなければ相手はずっとﾏｲﾅｽの方向へとしか考えないだろう、等と頭の中はもう何がなんだか分からなくなってしまっていて )

ｯ…もう良い…、これ以上関わらないで…、
(まさか相手も自分と同じ気持ちなんて知る由もなく何とか涙をぐっと堪えては、再び寝室へと戻って行きつつ、これ以上好きにならない様に、これ以上期待しない様にと震える声で上記を述べて)

一松はｯ…、
( 自分では言うことも出来ないと感じれば相手の本音が知りたい、と感じ相手を言葉で引き留めては「一松はｯｯ、俺の事どう思ってんの…？」と一か八か問い掛けてみて )

……兄弟愛とか友達のじゃなくて、ひとりの人間として、好き…、
(不意に問い掛けられては脚を止めては、長男が傍に居るのも気にせずに振り返っては相手を真っ直ぐと見据えつつ、どうにでもなれと自棄気味にはっきりと告げては赤く染まった顔を隠す様にさっさと寝室へと脚を運んで)

、…俺も、俺も一人の人間としてｯ… 兄弟とかそういうのじゃ無くて、一松の事好きだから、…！
( 相手を追うようにして寝室へと入れば、相手を見るなり上記を告げては、涙を拭うといつもの様に笑ってみせて )

ｯ…別に気遣わなくて良い、から。
(告げられた相手の言葉に驚いた様に目を瞬かせるも、お人好しの相手の事だろうから気を遣って言ってくれているのだと勘違いしては上記を述べつつ、顔を隠す様に布団を頭まで被れば背を向けてしまい)

ｯだから、俺はお前の事を気遣ったりなんてしない、…
( 少しだけ落ち着いたのか小さく深呼吸をすれば上記を述べては布団にくるまってしまった相手の隣にしゃがみ込んでは布団を剥ぎとる様に引き離し、相手の顔を覗きこむ様に顔を近付けて「これは本音だ、引くかも知れないけど…」と言い聞かせる様に )

…自分も同じなのに、引く訳無いでしょ…、
(布団を握り締めていたものの不意に引き剥がされ直ぐ近くに相手の顔を捉えては目を丸めるも、ずっと待ち望んでいた相手の言葉を聞くなり心底幸せそうに表情を緩ませては上記を告げつつ、震える手で相手の首へと腕を回し抱きしめて。)

…まぁ、そうだよな
( 少し恥ずかしそうに頬を掻く動作をしては少し困った様な笑みを浮かべて、相手がやっと笑ってくれれば安心したのか此方もつられて頬を緩ませて。いきなり首に腕を回され抱きしめられれば、此方も覆い被さる様になるも同じ様に相手の腰辺りに手を回し抱きしめて )

ん…付き合えるって、思ってなかった…
(相手に抱き締められては幸せを噛み締めているのか相手の肩へと顔を埋めながら、ぽつりと呟く様に上記を告げては相手の他人とは少し違う匂いを堪能する様に鼻を鳴らして匂いを嗅いで)

俺も、一松には嫌われてると思ってたしな。なんか実感沸かないな
( 肩に顔を埋められれば片手で相手の頭を掴むように少しだけ強引に撫でれば「あのさ一松、… この体制ちょっと辛く無いか…？」と完全に自身の体重を相手に任せてしまっている為そう問い掛けてみて )

…一人だけ対応違うんだし、逆に気付きそうなもんだけどね。
(自分より少し逞しい腕で抱かれては心地良さそうに目を細めているも、次いだ言葉を聞いては「別に辛くないけど、」と言葉を返し。今まで何も出来なかったのだから、これくらいが丁度良いと重みすら快感へと変わっている様子で、相手の首元へと幾つも口付けていて)

寧ろ俺だけ違い過ぎて気付かなかったさ… ふ、それも愛情の裏返しってやつだな
( 相手の発言にいつも通りアホみたいな言葉を並べるもふっ、と笑って見せれば「辛くないなら良かった、もし苦しかったりした時は教えてくれよ」と笑みを浮かべて。先程から何度も口付けをされているも、慣れないのか口付けをされる度に肩を揺らしており )