記憶を失った刀（非募集）

ん？これか？（指さされた方を見て｢これをどうするんだ？｣と問い）

そっちもあけてみてください！
もしかしたらおかしをかくしもっているかもしれません！
(お茶というのは口実で主目的はそっちだと透けて見えるほど露骨に目の輝きを変えて)

菓子かぁ？んー…これのことか？（菓子とは何だろうかと思いながら棚を漁ると、今剣の予測通り茶菓子があって）

(一層目の輝きを増して)
はい！それです！
いっしょにたべましょう！

あぁ、食べるか！（こくりと頷けば茶菓子を机の上に置いて）

あっ！
じゃあぼく、くりやからおちゃもらってきます！
(「このじかんなら燭台切がいたはずです」と呟いて襖を開けると駆け出し)

ん？燭台切…って？あぁ、わかった（そういうと茶菓子を並べて正座して待って）

(廚に入り目的の相手の姿を見つけて)
燭台切ー！
おゆをわかしてもらえますか？




(/燭台切の反応は無理になさらなくとも全く構いませんので、その際は鶴丸さんのスーパー独り言タイムにでもしてしまって下さい。今剣はすぐ戻りますゆえ)

燭台切…ねぇ。なーんか引っ掛かるような…そんな事無いか（そう独り言をつぶやきながら腕を組んで）


【燭台切】

おや、今剣か。いいよ、何に使うのかな？（丁度廚で今日の夕食は何にしようかと考えていると今剣が来ててそう言われ、頷きながらも疑問に思ったのかそう言って）

鶴丸とおちゃにするんですよ！
とだなからおかしがみつかったので！
(鶴丸の記憶のことなど色々と頭によぎったが、先程手入れ部屋に彼がいたかもいまいち覚えていないしとりあえず端的な事実のみ伝えて)

鶴丸君とかい？それは楽しそうだね（そう言いながらお湯を沸かして｢そうだ、鶴丸君はこれも好きだったはずだよ｣と棚から煎餅を出して手渡し）

鶴丸が、すきな。
(渡された煎餅に瞬き一つ、宝物を扱う様に丁寧な手付きで受け取り)
ありがとうございます、燭台切。

前に大倶利伽羅くんと三人で食べた時に気に入ったみたいでね、｢美味い｣って何度も言ってたんだ。（そう懐かしむように言いながら｢今剣くんが鶴丸くんの身の回りの事、してくれてるんだよね？僕たちが出来ることがあればいつでも言ってね｣と微笑み）

(思い出話にさらりと付け加えられた言葉にきょとんとするも、そういえば鶴丸は伊達の刀とも縁があったと思い出し、合点がいったと頷いて)
三日月ではありませんがぼくもながくいきていますからね、とししたのせわくらいまかせてください！
なにかあったらつたえますから、そのときはおねがいします。
……ゆがわいたようですね、では。

うん、それじゃあよろしくね。お兄さん（そう言うと沸かしたお湯を渡してひらりと手を振り）

……おにいさん、
(去り際に掛けられた一言に誤魔化しようもなく頬を緩めながら、湯の入った薬缶を落とさない程度に駆け足で部屋へ戻り)
鶴丸、もどりましたよ！

お、やっと戻ったか！待ちくたびれて死にそうだったぞ！（そう言いながらもどこかか嬉しそうにしており｢その手に持ってる物はなんだ？｣と問い）

こっちはおちゃをいれるためのおゆで、こっちはせんべいというおかしです！
(両手の薬缶と煎餅を順々に掲げ、煎餅はそのまま鶴丸に差し出して)
これは鶴丸にあげますね。
きっと……いえ、ぜったいきにいるとおもいますよ！

煎餅…なんか変わった見た目してるんだな（受け取りまじまじと見ながらそう言うと｢絶対にってことはそれだけ美味いのかな｣と呟いて一口かじり）

(ちらちらと食べる様子を見ながらも、手持ち無沙汰な為お茶を入れて。あくまで大して気にしていない風を装いながら)
どうですか？