Master 2015-11-29 19:30:42 |
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…え、なに。(首筋に感じられる柔らかい感触にギョッと目を見開き。驚きで一瞬体が硬直したものの、すぐに正気を取り戻すと空いている方の手で相手の肩を掴み「キリちゃん…?」と心配の色を濃くした声色で声を掛け)
…、ン……はぁ…、(逃がさないよう引き寄せる手に力を込めると口付けを施した箇所に噛み付いて。鋭く尖った牙は柔らかな肌を容易く突き破り、そこから滲み出す血液を舌で丁寧に舐めとれば赤い舌はより赤く染まり口内に広がる甘美な味わいに熱く吐息を漏らして)
いっ、つ__ッ!(これまで感じたこともない鋭い痛みに無意識に体が大きく跳ね上がり、それと同時に相手の肩を掴んでいた手の指先が食い込むほどに力が入り。痛みによる反射で流れ落ちる涙が相手の服の肩口を濡らすのも気にならず浅く荒い呼吸を繰り返し)
…、…泣かせる気はなかったんだがな。(血の味に酔っているのか肩の痛みすら感じていないようで、傷口に唇を触れさせ強く吸い口内に溜まった鮮血を舌で転がし味わえば喉仏を上下させ飲み込み。もっと貪りたい衝動に駆られるも僅かながら残っていた理性が制止をかけ、顔を離せば涙で濡れた相手の表情が視界に飛び込み。赤く妖しく光る瞳を細めると頬を伝う涙を血で濡れた舌で優しく舐めとり困ったように笑み)
キリちゃん…人間じゃ、ねぇの?(人間離れした相手の瞳の色に魅せられたように先程までの痛みすら忘れて目を奪われ。無意識のうちに息を飲みながらも恐る恐るといった口調で問い掛けてみて)
ああ、って言ったらゆーたんはどうする?悲鳴上げて、俺を突き飛ばして逃げんのか?(握り締めていた手を離しその手で血がこびりついてしまった相手の頬をするりと撫で、互いの吐息を感じられる距離まで顔を寄せると口端を上げながら質問を返し)
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