Master 2015-11-29 19:30:42 |
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んー…じゃあ、上で。…そういえば、なんて呼んだら良い?(釣られるようにして相手の指先が示す方向へと視線を向け。漁っていた鞄の中から出しかけていた荷物から一度手を離して相手のいる方へと方向転換すると、口元に笑みを称えたまま「あ、俺は有川悠生ね」と付け加えて)
おー了解、上から落ちねぇよう気を付けろよ。(軽口叩きながら鞄から取り出した荷物をそれぞれの収納場所へ仕舞っていき、すっかり軽くなった鞄はベッドの下段へ放り投げて再び相手へ視線を向け。「月城霧夜って名前だから好きに呼んでくれて構わねぇよ、ゆーたん」ルームメイトの名前を記憶しつつ勝手に渾名をつければ口端を上げ)
ゆ…ゆーたん?(思いもよらぬその返しに数回目を瞬かせるも、すぐに堪え切れなくなったように口元を手で抑えながら吹き出し。未だ笑いは収まらないながらも納得するように何度か頷いてから相手の元へと歩み寄り、「いやー、面白そうな人で安心した。これからよろしく、キリちゃん」と挨拶がてら相手の方へと右手を差し出し)
化け物じゃあるまいし、身構える必要なんかねぇって。つかキリちゃんとか初めて言われたわ。可愛い渾名だな。(笑いながら此方へ伸ばされた手を握り軽く上下に揺すれば扉の方から廊下を歩む複数の足音が聞こえてきて。壁の時計へ視線を滑らせ夕飯の時間であることを確認すると繋いでいた手を離し「飯、まだだろ?食堂行こうぜ」と相手の肩をポンと叩いてから扉へ足を向け)
オッケー。(相手に倣って扉の方向へと身体を反転させ、ゆったりとした足取りで共に寮室を後にし。食堂へと続く道程を隣に並んで進んでいたものの、唐突に何か思いついたように短く声を発し「そういえばさっき電話してたのってカノジョ?」と上体を僅かに前へ倒すようにして興味ありげな様子で相手を覗き込み)
いや、前のルームメイト。(駆け足で食堂へ向かう学生もいる中、自分達のペースを崩さず足を進めていると唐突な質問に思わず瞠目し。先程の電話での会話を思い出し恋人と誤解されても可笑しくない内容であったことに気付けば「なんだ、彼女だと思ったのか?」と口角を上げ視線を合わせながら問い掛け)
思った思った。キリちゃん良い顔してるし彼女の1人や2人は居そうだなって。(なんだ、と倒し気味にしていた上体を起こしながら発するも別段そこまで残念そうな節は無く。自分の横を駆け抜ける学生を一瞬視界に留めるも相変わらず楽しそうな笑みを崩さぬまま相手へと視線向け、「どう?合ってる?」と問い掛け)
あー…残念。この間まで居たんだけど今はフリーなんだわ。…なァ、俺の彼女に立候補してみねぇ?同じ部屋で都合良いし、ゆーたんが満足するまでたっぷり可愛いがってやるよ。(あっけらかんとした様子で告白すると悪戯に相手の頬をするりと撫でてから耳許に唇を寄せ低い声色で冗談を囁き。相手の反応を見ることなく楽しげに笑えば足を速め一足先に食堂の入口を潜り)
…ふっ、あっはは!キリちゃんすげー、いつもそうやって女の子落としてんの?(その直後こそ意味がわからずに放心したものの、すぐに正気に戻ると込み上げてくる笑い声を抑えることなく発しながら相手を追って食堂へと入り。そこでも暫く止まらない笑いに腹を抑えて苦しみながら食堂に書かれたメニュー表を眺め)
そこはゆーたんの想像に任せる。つか笑いすぎだろ。(咎めるように隣へ並んだ相手の脇腹をつつくも言葉には棘はなく楽しげな様子のまま視線をメニュー表へと移して。本日の夕食はカツカレーであるようで、先程から鼻孔を刺激するようなスパイスの香りに食欲をそそられてはカウンターのおばさんからトレーに乗った料理を受け取り空いている席へ腰掛け)
おお、良い匂い。美味そう…ってか美味い。(ちょうど空席になっていた相手の正面へと腰掛けながら大きく息を吸い込むと自然と口元が緩み。簡単に挨拶の言葉を述べると早速スプーンで掬って口へと運んで食べ始め)
オバチャンの愛情がうんと詰まってるからなァ。…ん、うまい。(軽く手を合わせてからスプーンを握ると温かなカレーを食べ進め。夕食時である為に空席も直ぐに埋まり食堂内が一際賑やかくなる中で、学校に吸血鬼は居るか居ないかを話題にしている隣の学生達の会話がやたら鮮明に耳へ届き、スプーンを動かす手が一瞬止まってしまい)
……キリちゃん?(不自然にスプーンを持つ手を止めた相手に気が付くと不思議そうに見つめながらスプーンを置き。吸血鬼の存在可否についての談議など耳には届いておらず、水の入ったコップを片手に持ちながら「具合悪い?」と心配するように問い掛け)
…いいや、平気。そういや、ゆーたんは恋人居るのか?(隣の会話に耳を澄ませながらも何事も無かったかのように再びカレーを口に運び食べていき、自分へ向けられた話題を変えるべく相手を見遣やれば口端を上げながら問い掛けて)
いや、居ない。これって男子校の宿命的難点だよね。(先程の様子は気のせいだったのだろうと勝手に結論付けて手にしていたコップに口を付けて呷り。決して強くはない力加減でコップをテーブルに置きながら戯けるように肩を竦めて苦笑いし)
だァから、寂しいなら俺が相手してやるって。一緒に愛を育もうぜ、ゆーたん。(カレーを食べ終わり空になった器にスプーンを置けば甘い声色で冗談を紡ぎ。隣の学生達の耳にも届いたのだろう、ぎょっとした目で此方を見てくる姿が面白くつい調子に乗れば相手に向けウインクを飛ばし)
(二度目ということもあってか驚く風はなく、声を上げるまではいかずとも面白そうに頷きながら破顔し。目の前の面白さ故に周囲の視線など視界には入っておらず、テーブルに肘をついて片方のみ頬杖をつきながら「キリちゃん面白すぎ。いいよ、愛を育もうか」と吹き出しそうになるのを堪えながら相手見て)
今夜は寝かせねぇからな?さ、行こうぜ。(伸ばした片手で相手の髪を梳くようにひと撫でし意味深な言葉を決め台詞とばかりに態と吐けば、呆気に取られる周囲に事実を打ち明けぬままトレーを手にし相手に目で合図を送ると立ち上がり返却口へ向かい)
オッケー。(相手に倣って席を立ち上がると同時、偶然見えた此方へ唖然とした様子を見せる周囲にようやく気が付き。しかし後悔したのは最初の一瞬のみで面白そうだとあえて弁解もせずに颯爽とトレーを戻しに行き。寮への道程を歩きながら、「さっき周りにすげー見られてたっぽいよ」と何気なしに声を掛け)
明日噂になってるかもなァ。ゆーたんがキリちゃんの女になったって騒がれてたらどうする?(見られている事承知で行っていた為後悔した表情など微塵も見せず楽しげに肩を揺らし笑い、隣を歩む相手に寄りかかり肩を組めば顔を覗き込みながら問い掛け)
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