イーゴ 2015-11-27 01:45:08 ID:16fa57fe9 |
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……そうか。
(戻ってきた蝙蝠を軽く撫で同化させイーゴがどの様な言葉を返したかを取り込みふっ…と柔らかく微笑んで。とは言ってもただ単に玩具の確保をする時に壊れると困る勝手な都合で休ませたのだがそんなこと知る余地もないし与えたくない。)
そんな訳ないジャーン。人間の味見だよ、あ・じ・み。
(少しよろめいた後体制を整えて上記を述べると、どうだった?と言わんばかりに小首を傾げて。再びソファへと体を預けると右手に持っていたナイフをジロジロと眺めたり掌の上で弄び始めて、そんな事をしつつも左手ではパチンパチンと指を鳴らし、しばらく留守にしていたため所々に傷がある屋敷を勘だけで補修していって)
…これは
(厨房の壁、いつだかにひび割れたそれが目の前で消えた。リライト様だろうか。そしてまた目を閉じて深く息を吐く。言ってくださればいくらでも人間を撮りに行く、その餌の手入れだってする。だから、自分を食べないでくれだなんておかしな話だという自覚はある。けれど。包帯の上から傷を押さえて小さく息を吸う。痛かった、痛かったのだ)
だからと言って俺に口付けをするな!
(水で口を濯いでから珍しく大声でやや怒鳴りながらツッコミを入れ険しい顔で相手を見て。しかしナイフを持つ相手に迂闊に近寄ると大怪我を負う事になるのは目に見えている為そこにあった花瓶をリライトの顔面めがけて思いっきり投げ付ける)
…部屋を散らかさないでいただけますか
(グラッシュからの手紙の内容を思い出した後、ふらふらと廊下を進み何か仕事を探していると聞こえた大きな声。軽く扉を叩き開けてみれば口を拭うグラッシュと嫌味に微笑むリライトがいた。破壊と再生、相反する2人が同じ部屋にいるだなんて滑稽な世界だ)
…っかー…いったいなぁ。
(一直線に己に向かってくる花瓶を薄笑いで見ていると近づくにつれてスローモーションに見えてきた、次の瞬間パァンっ!と顔面で爆ぜた花瓶は花びらのように一枚一枚はらはらと儚く床へと落ちていって、そして、元の花瓶に戻っていて。あの攻撃を受けて顔面は血だらけ、と思いきやモノクルが大破しているのみで顔面はおろか鼻先さえも傷ついてはいなく、薄笑いは最初から最後まで変わらずに。薄笑いは崩さず吐き捨てるように上記を発するとモノクルを丁寧に外して)
っ、リライト様
(覗き込んでいた、だとか、そういうことよりも身体が動く。破裂音に怪我をしていないのだと解っていても手を伸ばして思わずリライトの顔に触れた。お怪我はございませんか?どこも傷付いてはおりませんか?指先、掌に破片が当たって浅く切れた。それよりも何よりも、グラッシュに向き直る。グラッシュ様、いくらなんでも花瓶は危ないかと
イーゴ離れろ‼︎
(イーゴの手が触れてすぐにそう怒鳴って。イーゴと呼ぶのは実に何年ぶりだろうか、そんな呑気な事を考えているもう一人の自分に呆れて。ハッと我に返ったかのように「…ごめん、イーちゃん」と言うと次の瞬間には元の笑顔になって「片付けは俺がやるから、イーちゃん白薔薇摘んできてくれない?」と彼女を遠ざけるような言葉を口にして)
っ…畏まりました
(怒鳴られたことに驚くよりも、反射的に手を離し距離を置き、頭を下げたことに驚いた。犬じゃないか。本当に久しぶりにリライトに呼ばれた自分の名前に更に深く頭を下げると踵を返して中庭に向かう。きっとあれは人間の知らない吸血鬼の世界なのだ)
ったく…怒るなと言われた方が無理だ。それに馬鹿には荒治療が必要だ、それに御前より其処らのコメツキバッタの方がよっぽど偉い。
(自分に取って吸血鬼になる前~今まで、一度も口付けは愚か執事メイドを除き手を握った事すらないのに何故ファーストキスがこいつなのかと思えば余計腹がたってきて。荒治療のとどめとばかりにリライトをコメツキバッタと比較し言葉を吐き捨てて)
(庭に向かう途中、聞こえたグラッシュの声に小さく笑ってから中庭に出た。白薔薇。噎せ返るような香りと人間が好む美しい花、中庭に咲き誇るそれはいつだって同じ姿をしていて四季を忘れそうになる。胸ポケットから枝切りハサミを取り出すとその薔薇の脇に座って眺めた。切るのがもったいないとすら思う)
それは…まぁ否定しない
(徐々に頭が冴えてきたらしく苦笑いを浮かべて、自分でも先ほどの己は何処かおかしかったのでコメツキバッタと比較されても無理はないと感嘆して。ソファに座り直し「悪い、ちょっとからかいすぎたわ」と相手の目を見て謝りの言葉を口にすると、珍しく沈んだような表情を浮かべて)
(目を閉じて薔薇に頭を寄せ目を閉じる。眠気が酷かった。恐らく貧血、それから緊張状態からの解放。まだリライト様とグラッシュ様は話をしているだろう。少し眠っていこうか。そうしてバラの香りに包まれながら目を閉じれば、右手から枝切りハサミが冷たい石畳に落ちた)
……此方も悪い、初めてを取られた位でやり過ぎた。…でも次はやるなよ?そしたら多分殺る、いや絶対殺る。
(うっかりカミングアウトするも気付かずに軽く笑うが最後の一言には殺気がたっぷり詰まっていて。笑顔で包装された箱をソファの隣にある机に置き明るい声で『いつだっけ?不明だから今日渡す誕生日プレゼント。』といい顔をそらして)
…え、何、ドッキリ?
(殺気を出されたと思えば笑顔を魅せられ、そしてそっぽを向かれ、不覚の事態に思わず真顔になり純粋に首をかしげて。徐々に事態が呑み込めたのか少しずつ顔を緩ませると、ソファから起き上がりグラッシュに近づいて)
ツンデレかよ…ありがとう、グラッシュ。
……ドッキリと思うそのめでたい頭に雪玉詰め込んで冷やした方が良かったか?
(ツンデレやらなんやら言われれば頭を指で二回ほどつつきそのまま手を開き【頭、パァ?】と笑いながらジェスチャーで伝え相手の肩に手を置いて、イーゴはどうするつもりだ、まさか彼処までやっておいて諦めたのか、と全く今までの流れに関係無い話題をわざと出してみて)
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