イーゴ 2015-11-27 01:45:08 ID:16fa57fe9 |
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>桜
あ、俺?
(誰と言われ一瞬頭にクエスチョンマークが浮かんだが、次には自分のことだとわかり己を指差して。この屋敷に自分を知らない者がいるということを忘れていたため”そーいやそーだわ”と能天気に考えつつ、シャツを着ていない半裸のまま此方こそ初めましての人間さんに近づき左手を伸ばして)
初めまして、俺はリライト。吸血鬼だよ。
…。
(半裸で手を伸ばす姿に半ば呆れ嘆息する。あれで吸血鬼、人間よりも立場が上の捕食者だなんて誰が想像できるか。餌となった人間の気持ちは残念ながら食べられたことのない私は想像出来ないししたくはないけれど、彼の餌になった人間にはほんの少し同情の念が湧いた)
(/レスが流れてしまったので申し訳ありませんがレス蹴りしますね)
>>ALL
……確か、厨房はこっちだった筈。
(紅茶を飲み干してもう随分経つ。屋敷の探索をしたいという思いはありながらもその途中でこの屋敷の住人に会うことが、認めたくないが正直恐ろしく、広間のソファに座ったまま身動きとれないでいた。しかしここにずっと居座っている方が誰かと接触する可能性が高い、ここは広間、皆が使うであろう場所なのだから。空になったカップとティースプーン、それからミルクと角砂糖、全て持って片づけに向かう。いくら屋敷に執事がいるとはいえできることは自分でしておきたい。彼が敵ではないとはいえ、味方でもない以上迂闊に借りを作って置きたくは無いのだ。例えそれが仕事で、それ故に借りには数えられないとしても。これは気持ち的な問題であった。随分暗さに目が慣れ、迷いの無い足取りで歩みを進めては広間から厨房に繋がる扉に手をかけ)
リライト
リライト・・・覚えた。
(相手の名前をもう一回繰り返して、覚えたので覚えたと告げて。相手が手を出しているのを見て、同じく手を出して握手をして)
僕は、桜。よろしく。
…リシェ様
(そのようなことは私が。扉にかけられた手に触れて動きを制して微笑んだ。貸し借りはない、私の仕事がただ、主人のために餌を美味しく保つことなだけだ)
>>イーゴ
……気持ちは嬉しいのだけれど。
(手に触れられると驚きのためかびくりと肩を強張らせ。続けて相手の顔に視線を移すとその顔に浮かべられた微笑みに安堵しつつも困ったように眉を八の字に下げて。「私、こういうのを誰かに任せっきりで自分は何もしない、なんてのは落ち着かないの」と、肩を竦めつつ述べ)
…でしたら申し訳ないのですが、広間の奥の蝋燭が数本消えているのです
(自分の身長では少し苦しいその位置、普段は椅子を運び火をくべている。そちらの方に火をくべてはいただけませんか?カップをそっと手で取りながら告げた。黒い部屋を照らす明かり、これが消えては人間は生活できないだろう)
>>イーゴ
あ……分かったわ。
(相手の手に移ったカップを目で追うも、代わりに手伝いを任されたことで一先ずは満足し、頷いて。踵を返し、消えた蝋燭に火を灯しに行こうとするも思い出したように相手の方を振り返っては「火は、その辺にある火が付いた蝋燭から移しても良いのよね?」と首を傾げつつ念のため確認して)
…ええ、そうしていただけると助かります
(扉を開け途中でかけられた声に振り返り返した。人は生きる意味を仕事ややりがいのあることに見出すらしい。だとすれば、私はそれを認めるだけだ)
(テーブルの上に置かれた燭台を手に取り、広間の奥に目を向け消えている蝋燭の位置を確認する。それからそっと近づいていき蝋燭を見上げた。少し高いが自分ならば手を伸ばせば楽に届く距離だ、椅子を運ぶ手間が省けたと僅かに笑みつつ、手を伸ばして火を移す。さて、次の蝋燭を……と、また足を進め)
さて、面白半分で黙ってみるとこうなるとは… 。新しい発見だ。
(近寄った後一言も話さずに気配を消すと文字通り居なくなる様で苦笑いを浮かべて。それなら皆が移動した場所に自らも入ろうと三度歩き出し扉を開けば蝋燭を付けて回る者、上半身裸の者、個々が様々な状態でおりその愉快さに思わず吹き出して)
…ロクなものじゃあないな
(吸血鬼なんて。厨房の端にある水桶に水を汲みそこにコーヒーで汚れたシャツを放り込むと小さく呟いた。半分本音、半分嘘。そのろくでなしの御陰で生きながらえているのは紛れもない事実だ。蝋燭が唯一の光である厨房で握った果物ナイフでクランベリーに切れ目を入れた)
アハハハ…ブッフォゴホゴホ!!
(吹き出した後笑いすぎたか、盛大に咳き込み涙を浮かべながらふと広間にイーゴがいない事に気付いて)
あやつ、何処へ…。まぁ、多分彼処だ。
(上半身裸のリライトに居ないイーゴ、これで察する事の出来ない者の方がおかしい。そう考えながら徐々に足の方から無数の蝙蝠へと変化し厨房へと向かう)
…羽音?
(指先を冷たい水の中に晒しシャツの汚れを擦っている時に聞こえた物音。近づくそれは確実に意志を持っているが、足音ではない。首を傾けつつ濡れた手を拭うと感覚のない指先を擦った)
>all
…さてと、俺ちょっと散歩してくるよ。じゃあ後でねー
(パチンと指を鳴らし服を牧師服へと変えるとモノクルを押し上げて。上記を発したと思えばその場にいる人々に投げキッスを送り広間を出て、ぺたしぺたしと足音を立てながら廊下を歩くと何処かから鞄やステッキなどが飛んできてリライトの手に収まり、玄関で靴を履くとガチャガチャと音をさせながら外へ出かけて)
…リライト様は外出
(聞こえた声に小さく呟いて目を伏せる。頭のどこかでしっかりと記憶しておかないと人間は残念ながら色々なことを忘れていく。そう、例えば餌に出す紅茶はそのまま、主人達に出す紅茶には少しだけ血を入れるとか。そんなことまで。棚を開けて小さな小瓶の中を覗けば残りの血は僅かだった)
………暫くは俺の紅茶を控えろ、血が足りなくて不味い。
(イーゴのすぐ近くに蝙蝠が集まりそれを黒々とした煙が包む。その煙の中から出て来るなり文句を述べながら見た開いた棚の中、一際輝きを放つ少ない赤い血。暫く考える素振りを見せれば妖しく笑い)
…足りないなら俺の部屋にあるぞ。昨日、壊れたばかりだ。
(本命は只の掃除、しかし今は血の確保の口実を付けてやらせる事ができるし丁度1つ玩具が壊れている。それにリライトも外出…働かせる最高条件だった。)
…畏まりました
(やはり血の量を減らしつつ入れていたのはバレていた様で味は不味かったらしい。唐突に現れた主人に頭を下げると、このような場所に来られては困りますと続けた。部屋の掃除、血の調達、壊れた玩具。すぐに壊れる玩具が悪いのか、壊す主人が悪いのか。どちらにしても血に汚れたシーツを抱えて床を磨く事が最優先事項か。溜息を吐きつつ頭を上げて主人を軽く睨みながら、簡単に壊れる玩具に手を出さないでいただきたいものですね、と告げた。リライト様の外出時に人間を広間に残したまま人間の自分が部屋の掃除に向かうのは少し不安があるが、まあ良いか、餌がどうなろうと関係はない)
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