イーゴ 2015-11-27 01:45:08 ID:16fa57fe9 |
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>イーゴ
…イーちゃんいるー?
(この屋敷の物凄く使える執事を呼んで。イーゴのことをこう呼ぶのは己だけ、それは彼女もわかっているはずなのですぐ来てくれるとアタッシュケースに寄りかかり少し待って)
…どうぞ、そう緊張なさらないで下さい
(いれたての紅茶をそっとリシェの前に置いて困ったように普段の無表情を少しだけ崩した。安全だ、とは口に出来ないけれど。甘いものが好きだと言った彼女の前に角砂糖の入った瓶とミルクを置いて頭を下げる。それから聞こえてきたリライトの声に足を玄関へと向けた。あの呼び方をするのはこの住人だけ、そして余り長く待たせても良いことが無いのは知っている。広間の扉を開けて、少しだけリシェを振り返ってから、その扉を閉じ玄関へと向かった)
>イーゴ
あ、久しぶりだねェ…イーちゃん
(前より大人らしくなった彼女はとても美味しそうで背筋が歓喜でゾクゾクと波打ったが、とりあえず今は疲れているため置いといて。「俺の部屋ってまだある?あいつとかが壊してそうで怖いわ」と笑いながらなんてことはない世間話をしてアタッシュケースを持つと、またガラガラと音をさせ部屋へ向かって)
…お部屋までお持ち致します
(久しぶりだという言葉に軽く頭を下げると歩き出した主人のケースの持ち手に手を添える。破壊はされていないかと思いますが…急なお帰りでしたので掃除の方が充分とは。言い訳じみたことを言っているような気がして目を伏せながらも、広間で少しお待ちいただけませんか、片付けますので。と続けて見せた。リライトからは外の世界の匂いがして、少しだけ羨ましかった)
>イーゴ
広間行ってだいじょーぶ?
(広間を勧められたが人間の気配が漂っていたため一応確認して。多分まだ吸血鬼にあったことがないのだろう、緊張のピリピリとした雰囲気が広間から発せられているのに苦笑すると「イーちゃんお疲れ様」とイーゴの自分より低い位置にある頭を最大限自分なりに優しく優しく撫でて)
……あの人、紅茶を淹れるのが上手いのね。
(イーゴが広間を後にしたのを見送ってから少し経ちようやく淹れられた紅茶に手を伸ばし。紅茶を置いた際に彼――正しくは彼女、だが、リシェはそのことを知らない為、今はまだ彼とする――が無表情を崩したのを見て僅かな驚きと同時に、人形のようだと感じていた彼の人間味を感じ安堵したことを思い出しつつ、用意されたミルクを注ぎ、角砂糖を三つをとぷとぷと紅茶の中に落として。それからスプーンで掻きまぜ、一口啜れば体に染み渡る暖かさと下に感じる甘さに緊張がほぐれるのを感じ。カップをそっと置くと上記をぽつり呟いて)
…いずれ彼女は食べられる運命なのですから、いつ会おうと変わりませんよ
(リライトの言葉に端的に返して目を伏せる。どんなに同じ種族の人間だからと言っても、私は餌を守る気なんてさらさら無いのだと自分のことながら他人事のように思った。「お疲れ様」という言葉と共に頭に触れた手に警戒するように身体を固くして、それから「勿体ないお言葉です」と頭を下げる。お部屋を片付け終えましたら広間にお伝えしに参ります。そう言ってアタッシュケースを持ち上げるとリライトの部屋へと歩いていった)
>イーゴ
連れないなァ…いつデレてくれるカナ
(まだまだ己への警戒心が溶けていない彼女へ届かないほど小さくポツリと呟いて。外の世界で知った”デレる”という言葉を年甲斐も無く使ってみたりすると己が若いような気がしてくるから不思議だ、と独りごちながらぺたんぺたんと裸足特有の足音をわざと人間に聞かせるように鳴らして広間の方へと歩いていき)
(リライトに背を向け屋敷の奥へと歩いていく。そしてある部屋の前で立ち止まると胸ポケットから部屋の鍵を取り出してそっと扉を引き開けた。埃っぽいその部屋の中にアタッシュケースを置くと少し迷ってから窓を開ける。白い埃が雪のように待って少し綺麗だと思った。私自身が外の空気に触れるのはいつぶりか…とりあえず掃除をさっさと済ませてしまおうか。ベッドのシーツを新しいものに変え、窓や棚、テーブルを拭き床を磨く。ふと広間に置いてきた餌のことを思い出した)
>リシェ
…はじめまして、人間さん。
(キィィ…と古びた扉の開閉音が響くといつの間にか広間内に入っていて。彼女の正面の椅子に音もなく座ると首をカタリと左に傾け上記を発し、椅子に座った人間をじっくりと舐めるように確かめて、かと思えばニッコリと効果音がつきそうなくらいの笑顔を浮かべ右手を差し出し「俺の名はリライト、吸血鬼だよ」と自己紹介を始めて)
(綺麗になった部屋を見回して息を吐くと窓を閉めた。自分の体に染み付いた外の匂いに目を細めつつアタッシュケースを部屋の隅に置く。さてと、どうしようか。そっと部屋を出て広間に向かって歩きながら考えた。これで仮に食事中だったりしたら気まずい、だからといって置いてきてしまった餌の片付けは私の仕事なわけで。少し迷った挙句に厨房へと足を向けた。何かあればそこから広間に通じている扉から出ていけばいい)
>>リライト
……さっき帰ってきた方ね。吸血鬼なんて初めて見たわ。私はリシェ、分かっているかもしれないけれど、人間よ。
(蝶番の軋む音に扉に視線をやれば、何時の間にやら現れた相手の姿に動揺し。解れたと思っていた緊張が再び凝り固まれば膝の上に置いた手はスカートをくしゃりと握り、相手の視線から逃れるために下げた視界にそれが映って。その語下げた視界の端に映った相手の右手を見ればハッと顔を上げ、その笑顔に少しだけ安堵すれば未だ強い警戒は解けぬまま、握手には応じようと右手で相手の手を握り。上記を述べて)
>リシェ
リシェちゃんね、よろしく。
(握手をしてくれるとは思わなかったため笑みを深くすると、握られた右手を引き寄せ相手の右手の甲にキスをして。強い警戒が滲んだ瞳をいつか…と独占欲のようなものがどろりと胸の内から溢れ出しそうになって。自分もまだまだ青いな、と1000年以上生きているはずの己に苦笑すると再び目の前の彼女に意識を戻して。「俺はたまにしかここに帰らないけど、家族みたいに思ってね」と思ってもいないことを優しく言ってみたりして)
…リライト様
(お部屋の準備が整いました。そう言いながら2人に歩み寄ると温かい紅茶をそっとリシェの前に出し、大丈夫ですか?と問いかけた。優しい言葉と態度はこの屋敷で最も信用してはいけないもの。そう人間が知るのはいつなのだろう。少しだけ睨むような、警戒するような視線をリライトに向け、それから嘲るような目を伏せてリシェを見た。私は餌でもなければ主人でもない、ただの執事だ)
……えぇ、よろしく。
(手の甲に口づけを落とされると驚きに目を見開き、反射的に手を振り払いそうになるも流石に失礼になるかとグッと堪えて。代わりに右手をぴくりと震わせて。その後優し気なリライトの言葉を聞くと「分かったわ」などと頷くが、この屋敷における自身の立場があくまで餌であることを忘れておらず。とはいえそのことに未だ納得できていないのが実際のところであり、その為自然と自分のことを餌だと認識している側であろう者達を敵視してしまい。リライトを見る視線は鋭いままで。その時丁度歩み寄ってきた先程の執事の姿に気がつき、少し安堵したような視線をイーゴに向け。しかしその視界に移ったのはリライトに警戒の視線を送るイーゴの姿。彼はこの屋敷の執事であり、リライトはその主人であるはずなのに、何故。来たばかりの自分の知らぬような複雑な事情があるのだろうかと推測し。更に動揺するは今度は自分に向けられた視線に浮かぶ嘲りの視線。勝手にこの執事は味方のように感じていたが、思い直せば決してそんなことは無かったのだと再認識し思わず視線を紅茶に移して)
>all
ありがとー!流石イーちゃん
(厳しい執事さんの視線に微笑みを返すと「じゃあ後でね」とリシェに呟いて、リシェと繋いでいた右手をするりと解くとドアノブに触れず扉を開きぺたんぺたんと足音をさせながら自室へと向かって。外より住処のほうが警戒されるってどーゆうこと、と現在の状況にクツクツと笑っているといつの間にか自室の前に着いていて。ドアノブに触れず扉を開くなんてことは朝飯前で、吸血鬼になると色々億劫になるよなーと遠すぎる人間だった頃の自分を思い出しあの頃はもっとアグレッシブだったとため息をついて。自室内はとても綺麗で再び流石イーちゃんと有能な執事を褒めるとすぐさまベットがわりの棺に入って)
…お怪我はありませんね
(そう言ってリシェを見やってから聞こえた声に反応してリライトに頭を下げる。扉が閉まる音を聞き遂げてから困ったように告げた。私はこの屋敷の執事です、人間である以上貴女に同情の念はありますが、彼の命令は絶対ですので悪しからず。どちらの味方か、敵か、ではないのだ。どう足掻いても自分は彼の手となり足となる)
all
今日は何をしようかな
(自室から出て、廊下を歩き始める。この屋敷に来て、もう二週間たち、屋敷の探索はもうやったし今日はどうしようかと考えながら上記をのべて、何をするのかも思い付かなかったので、立ち止まり窓から外の様子を見て)
(絡み文出させてもらいます。来るのが遅くなり、すみません。・・・こんな感じでよろしいですか?)
>AII
あぁ、これも壊れてしまったよ。本当につまらない玩具だ。(突如屋敷に響く悲鳴と共に動かなくなった『玩具』をつまらなそうに見やれば溜め息をついて。ふと辺りを見回せば赤い液体やら何やらで(たった今汚して)汚れており再び溜め息をつけば見なかった振りとそそくさと部屋を出て)
(/昨夜は許可を貰いながら来られずに申し訳ありませんでした!)
…失礼致します
(そうリシェに頭を下げて広間を後にする。廊下に出た瞬間に見えた人間の姿に、先ほどの悲鳴は彼女ではなかったのだなとぼんやり考えた。桜を横目に見ながら、視線はその向こう、グラッシェの部屋に注がれる。香る異常な血の匂いに噎せそうだった)
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