紅葉 2015-11-26 02:31:06 |
通報 |
(花瓶を食卓に飾れば、それだけで食卓が鮮やかに見えて、ご飯を作れば椅子に座って楓を眺めながら食事をして。しばらくテレビを見て、それから風呂に入ってといつもの生活サイクルを辿ればどうやら就寝するようで花瓶を寝室に持っていくか行くまいかと悩み、結局持っていき、ベットの傍に飾った後眠りについて
(はい!お願いいたします!
(あのまま踏まれて枯れてしまうものだと思っていた矢先、まさかこんな風に食卓へ飾って貰える事になるなんて夢のようで、感謝の思いが強く芽生えてきて。食事をする姿をにこやかに眺めていると、とても美味しそうに思えてきて気付けば興味を引かれていて。相手が心優しい人だと安心しては宿り木に帰ろうと思い立った所に、寝室まで連れて行かれてしまい、寝る時まで傍に置いてくれる相手が何だか愛しく思えては帰るのは辞める事にして。どうにか恩を返したいと考えを巡らせると、ある事を思い付き。すると、楓の葉が光を帯び初めて徐々に眩しさを増していき)
んー…?
(眠りについたとたん、瞼の裏にまで光が届いてきて電気を消したのに何事かと思い目を開ければ拾ってきた楓の枝から光があふれていて、焦って起き上がれば「か、かぐや姫か!?」と軽く**をかましてはどんどん光があふれていき、やがて部屋中が光に包まれて
(温かさを感じる光が段々と強くなっていき。ぱっ光が強く放たれ一瞬眩しさに包まれた後、薄暗さを取り戻した部屋には、キラキラと小さな光を散らし橙の着物と花柄の紫の帯を身に付けた薄茶の髪の女性が現れて。閉じていた瞼をゆっくりと開き、相手を見据えては「…こんばんは。」と穏やかな笑みを向けて。)
(/いえいえ、大丈夫ですよ。)
(やがて部屋中に広がった光がどんどん引いていけば、瞼を開けて。するとそこには橙の着物に紫の帯を纏った和服美人がおり、穏やかな笑顔を向けて挨拶をしてくれば「こんばんは…じゃなくて!あんた誰!?」と相手のペースに乗りかけて挨拶をしながらも驚きながら相手を指差して問いかけて
…私は深紅。この楓の木に宿っていた者よ。
(挨拶を返してくれると微笑み、驚き指差す相手を見て驚くのも無理はないと冷静に受け止めると、花瓶に挿さっている楓の枝に手を伸ばし指先でそっと触れながら自身が何者かを説明し。「折れてしまった枝を拾ってくれた貴方に、恩返しをしようと思って出てきたの。貴方のおかげで、大切な私の一部が悲しいめに合わずに済んだ。有難う。」楓から相手へ視線を戻すと、穏やかな口調で今までの経緯を話し、ゆっくりとベットへ歩み寄れば相手の手を両手で包んで感謝を伝え)
宿っていた…?
(微笑みながら素性を説明する相手にまだ状況が飲み込めてないのか相手の言葉を復唱して問いかけて「それって神様みたいなものか?」と問いかければ楓を触ってお礼を述べる相手が視線をこちらに戻して両手を包んで感謝の言葉を述べれば「い、いやそんなにお礼を言われることをしたわけじゃ…」と謙遜すれば柔らかい手に包まれたことで少し顔を赤らめて
神様…とまではいかないかな。私はただ、見守る事しか出来てないの。
(世界を創り出したとされる存在には程遠いが人間とはまた違った存在、自分としてもどう説明して良いのやら。今まで人間と関わりを持った事がなく、そういった説明もした事がない。少し困ったように笑うと上記を伝え。「いいえ、貴方はとても良い事をしたの。私はそのお礼をしに来たの。これから、よろしくね。えっと…お名前は…?」温かい人の温もりを感じながら、握る力を少しだけ込め、柔らかく微笑み。)
へぇー、深紅みたいな存在は木の一本一本に宿ってるもんなのか?
(困ったように笑う相手に立て続けに木になることを質問すれば、ベッドに腰掛けるように座り直せば立ちっぱなしの相手を隣に座るようにベッドの隣をポンポンと叩いて。すると握る力を強くしながら問いかけてくる相手に「あ、篠原拓海。なんて呼んでも構わないよ。って、これからってどういうこと?」と相手の言葉に疑問を持って問いかけて
…昔は多く存在していたんだけど、今は少なくなってしまったの…でも、長く植わっている木にはいると思う。
(自分の存在を信じてくれているように思えて安堵しては、ベットに腰掛け隣に来るよう促され素直に従い、隣へそっと腰掛けては相手へ顔を向けて質問に対する返答をして。ゆっくり握っていた手を離しては「じゃあ、拓海さん。…これからというのは、今晩から私も此処に住んで拓海さんと一緒に生活するって事よ。それが私の恩返しになるの。」とにこにことして。)
そうなのか…
(相手が隣に座りながらこちらの質問に答えてくれば昔は多かったと述べる相手に、恐らく、土地開発などのために伐採されたから少なくったのだろうと眉を八の字にしながら上記を呟いて。そして、にこにことしながらこれから一緒に住むと言う相手に「…は?」としばらく沈黙して「い、いやいや。そんな神様みたいな存在の人が人間のとこに住むなんていいの?」と一緒に住むことで恩返しになるということに理解できずにいて
そんな悲しい顔をしないで。
(濁して説明したが何となく察してくれたようで下がった眉から心優しい人だと、申し訳無くなり相手の頬へそっと片手を添えて微笑み。沈黙の後の問いに「問題無いわ。あまり細かな事はお気になさらないで。」と戸惑う相手に対し落ち着いた様子で笑うと、口元に手を当て小さく欠伸を漏らし「もう遅い時間だし、今夜はもう休みましょう。」そう言うと相手のベットへもぞもぞと潜り込み。)
お、おう…
(俯いていればこちらの頬に手を添えて言われれば、その行為に不意にドキッとしてしまい、顔を赤くして上記を呟いて。こちらの問いかけに落ち着いた様子で話して口元に手を当てて欠伸をすれば自分のベッドに潜り込む相手に「あー、深紅がここで寝るならソファで寝るよ」とさすがに男女が一緒の床に着くのもどうかと思い、そう言いながらリビングの方にあるソファに向かって部屋を出て
(顔を赤らめる様子にクスッと笑い手を離して。人間のベットとやらに興味を持ち、座った時に感じた柔らかさに惹かれつい潜り込んでしまったが、相手が部屋を出てしまえばきょとんとした後相手の意図が分かり、これでは恩返しに来たのに元も子もないと反省しては相手の後を追い。「た、拓海さん。ちょっと待って、ごめんなさい。私の配慮が至らなかったわ。これでは恩返しの意味がないの、ベットへ戻って下さい。」と相手の背中へ向けて声を掛けて)
(ソファに腰掛けていざ寝ろうとしたら、背中の方から声をかけられ、ベッドに戻ってと声をかけられれば「なんで!?」と驚愕するも、恩返しの意味がないという相手にそこまでして恩を返したいものかと思いながらも自室に戻って
拓海さんのベットを私が奪う訳にはいきませんので。私の事はお気になさらず、お休みになって下さい。
(驚く相手を宥めつつ部屋へと戻ってくれほっとしながらついて行けば「私がご迷惑であれば、何時でも捨てて下さって構いませんので。」と少し悲しげな表情で告げては「私は枝へ戻って休ませて頂きますね。」と身に光を纏い姿を消して。)
捨てるったって…
(相手が悲しそうな顔をしながら告げては、捨てれば当然枯れてしまうだろうと思いながら、上記のように困惑しながら呟いて。すると、枝に戻ったのだろう。光を纏いながら消えると、「俺は絶対捨てないからな」と枝をツンツンと突っついたあとベッドについて寝て
やっぱり、お優しい方。拓海さん。
(恩返しに来たと言っても相手にとって邪魔な存在となる様なら去る事も視野に入れ考え直そうと枝の中へ戻れば、告げられた台詞に表情を明るくして口元に指先を当てては嬉しそうに笑って。)
(/お返事が遅れてしまい、申し訳ございません!)
(翌日の朝、枕元に置いてあるスマートフォンのアラームが鳴れば布団の中から手を伸ばしてアラームを止めて。近頃はめっきり寒くなって毛布から出るのがキツくなってきた。ダルそうに布団から出れば枝の相手に「おはようさん」と言って自室を出れば朝食を作り始めて
トピック検索 |